『
総務の森』コラムをご覧のみなさま
こんにちは!
合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。
プロフィールとバックナンバーは、こちらからご覧いただけます。
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http://www.soumunomori.com/profile/uid-97755/
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HR総研様の『
人事白書2014』の2箇所(育成関連および
人事
戦略関連)で、弊社サービスをご紹介いただきました。
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https://www.hrpro.co.jp/hks_kyosan.php
併せてご覧いただければ幸いです。
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本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第123号(2012年9月
5日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。
<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
なお、システム上、本コラムでご紹介できない『図表』などを含
めた『全文』は、後述のリンク先より、無料で、何の登録手続き
もなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>
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(前略)
前回は、「教養醸成の会」(
http://www.5w1h.co.jp/pl/CGG.html)
の第3回テキストとして用いた「ガリレオの指」の話を発端に、【
「効率至上主義」や「努力に逃げる」のは卒業しませんか? 】と
題して、
・「事象」や「環境」との戦いを続けていませんか?
・ 問題発見における「観察力」と問題設定における「洞察力」
・「効率優先」と対立しつつ補完するのは「学習優先」?
といった内容をお届けしていました。引き続き、今回も上記テキス
トに書かれていた話から始めて、異なるアプローチをバランスさせ
る「デザイン思考」などについて少し紹介してみようと思います。
■国民総生産の3割を生むものに関する知識は一般教養ではないか?
上記テキストには、「アメリカの国民総生産の30%が、量子力学を
何らかの形で利用して生み出されている」といった内容も書かれて
いました。(原著は2003年の出版ですので、現在、同じような調査
をすれば、比率がもっと高くなっているかもしれませんね。)
「教養」の定義にもよるのでしょうが、それにしても、国民総生産
の3割を生み出すようなもの(ここでは、米国民にとっての量子力
学)に関してある程度の理解をしていたり、義務教育課程までの生
徒やシニアの方に「量子力学っていうのは、○○というものなんで
すよ。△△とかに使われているんです。」などと簡単な説明ができ
る程度の知識を持っていたりすることは、多くの社会人にとっての
「教養」と見なしてもおかしくないように思うのですが、みなさん
はどのようにお考えになるでしょうか?
…昔は、「教養」というと「古典」だったようですが、最近の「教
養」には「科学リテラシー」(※1)が含まれるどころか、それ
が特に重要だとする人々も増えているようですね。(中略)
上記は、米国の例である上に、量子力学というちょっと聞き慣れな
い内容の話だったかもしれませんが、程度は違っても、世界的に見
れば「科学・技術分野のリテラシーが一般教養とみなされる傾向」
にあり、また、今後はこうした傾向が強まる見込みと思って間違い
がないように私は思っています。
※1 科学リテラシー(scientific literacy)
一般に、社会生活を送るために必要な「読み書きの基本的能力」、
あるいは、○○分野における「学習経験・教養があること」を「リ
テラシー」(literacy)と呼びます。米国国立教育統計センターの
定義によれば、「科学リテラシー」(scientific literacy)とは、
「個人としての意思決定、市民的・文化的な問題への参与、経済の
生産性向上に必要な、科学的概念・手法に対する知識と理解」のこ
とを指します。
(中略)
上記の考えの裏付けというわけでもありませんが、例えば、文部科
学省科学技術政策研究所が2003年に発表した「我が国の科学雑誌に
関する調査」には、「日米の人口当たりの発行部数を比較すると、
『Scientific American』は、『日経サイエンス』(米国の科学雑
誌Scientific Americanの日本版)に較べて10 倍以上の発行部数が
ある」、「科学雑誌の発行部数の推移と科学技術への関心の推移に
ついては関連があると考えられる」といった内容の記述も見つける
ことができます。
私が米国を訪れた際にも、スーパーなどで科学雑誌を見かけること
がありましたし、一般の米国人が科学・技術に示す関心は、日本人
よりも高いように感じています。(中略)
「社会の多くの事柄が科学・技術によって支えられるようになって
きている今、科学リテラシーが社会人の教養として求められるよう
になってきているのではないか?」という解釈について、あなたは
どのようにお考えになるでしょうか。
(中略)
■科学リテラシーの御利益
前号【 「効率至上主義」や「努力に逃げる」のは卒業しませんか?
】を読まれた方の中には、「高野は、効率を追求することが悪い
ことであると主張している」と解釈された方もいらっしゃったよう
なので、補足しておきます。
私は、「効率を重視することは大切だけれども、効率重視一辺倒で
はいけない」ということをお伝えするために、「効率至上主義」と
いう表現を用いておりました。
決して、「効率の追求」が無駄なことだと考えているのではなくて、
それは、もう放っておいても多くの人々が取り組まれることなので、
今後は別のことにも目を向けましょう!という考え方をお勧めして
います。 ご理解いただけるようであれば幸いです。
せっかくなので、この点についていくつかの切り口に基づく話を通
して、もう少し掘り下げてみましょう!
まず、前段で紹介した「科学リテラシー」の定義には、「個人とし
ての意思決定、市民的・文化的な問題への参与、経済の生産性向上
に必要な~」という3点が挙げられていました。
つまり、どの程度までの「科学的概念・手法に対する知識と理解」
が求められるかというと、
「自分(たち)の日常生活や将来に関わる事柄について、納得でき
る意思決定が行える程度」「問題解決に向けた地域の話し合いや投
票などの市民的活動に参加できる程度」「新しいデバイスやソフト
ウェアの使い方を身につけるなど、仕事の生産性向上に向けて最低
限必要な程度」ということになるのではないでしょうか。
このように、科学・技術について厳密な知識や理解が求められるの
ではなく、自分(たち)自身の日常生活や将来に関係のある行動を
起こすのに必要なだけの知識や理解があれば充分なのだと考えれば、
「私は数学が苦手だから」とか「私には関係のない話だから」など
と言って、科学・技術の話題を敬遠せずに済むのではないでしょう
か?
次は、「科学リテラシーを高めて、科学・技術に触れるようになっ
ていくことで、どんな御利益が見込めそうか?」ということについ
て考えてみましょう。
前出テキストの著者は、現代科学を特徴づける傾向として「抽象化」
を挙げ、その実用的な意義について次の3点を指摘していました。
それは、「さまざまな知見から一歩離れ、それらを大局的に眺める
手段となる」「現象間の意外な結びつきを明らかにする」「ある領
域で生まれた考えを別の領域に応用できる」ことです。
(中略)
私は、科学・技術分野に直結した仕事に携わっている方々は別とし
て、普通の人々について言えば、「知的好奇心が充足される」こと
の他に「科学的思考に基づくアプローチに馴染み、それを日常生活
における目的達成・問題解決・意思決定などに役立てることができ
る」ことを挙げたいと思います。
具体的な事例について興味をお持ちの方には、アマゾン・ドットコ
ム、イーベイ、グーグルといったオンライン・サービスのみならず、
PNCバンク、トロント・ドミニオンバンク・ファイナンシャル・グ
ループ、ウェルズ・ファーゴなどといった金融業、シアーズ・ホー
ルディングス、サブウェイといった小売業など、
多くの企業が経験や直感だけに頼らず、(問題の本質を把握するた
めに「理想化」「単純化」を行ったり、「分析」と「総合」を繰り
返したり、「検証可能性」「普遍性」を求めたりする)「科学的ア
プローチ」を
採用して成長してきたという事例などについてお調べ
になるのをお勧めしたいと思います。
■多様化している顧客のニーズ/ウォンツに応えるには
業務プロセスの体系化・標準化・効率化を進めることで、最大公約
数の市場ニーズに応える標準的な製品を大量生産したり、効率や生
産性を高めたりすることができるといった価値があることは確かで
すが、
他方、多様化している顧客のニーズ/ウォンツに応えるには、個々
人ならではの知識・経験・スキルなどを活かし、顧客満足度などを
重視して柔軟性や創造性を発揮することを通して、独創的な製品・
個性的な作品・個別のサービスなどを提供する方が、より高い付加
価値を生む出すことができる場面もあるように思っています。
これは例えば、マニュアル化された治療法では対応できない
合併症
患者の手術とか、用いる素材が毎回均質というわけにはいかない楽
器の製造とか、自分の身体の特徴や体調に合わせて調整するマッサ
ージとか、その日の氣温や湿度に合わせて調味料の配合などを変え
る料理とか、その年のブドウの出来に応じてその持ち味の引き出し
方を変えるワイン醸造とか…など、
標準化されたプロセスよりも顧客価値(顧客側から見た、その商品
やサービスに対する価値)を重視するアプローチが望まれる場面の
ことです。
「どちらか一方が正しくて、もう一方は間違っている」という前提
に基づく「二者択一」思考に慣れていて、「え?じゃあ、結局どう
すればいいんだ?」と混乱される方がいらっしゃるかもしれません
ね(笑)。
ここまでのお膳立てを経た上で、「効率を重視することは大切だけ
れども、効率重視一辺倒ではいけない」の話に戻ろうと思います。
■「分析思考」と「仮説思考」のバランス
ここでは、思考法を2つに分けて考えてみましょう。
一つは、過去のデータや明示的な論理・プロセスに基づく「分析思
考」で、もう一つは、論証などを意識しないために分析思考ほどの
明快さや確からしさはないけれど、直観的に、ある程度の整合性や
再現性を持った進展をもたらしてくれるだろうとの期待が持てる
「仮説思考」です。
(中略)
事業の運営や管理などに向ける意識が高い場合には、分析思考に基
づき、「確実性・信頼性」を追求しようとし、発明・発見やイノベ
ーションなどに向ける意識が高い場合には、仮説思考に基づき、
「妥当性・有効性」を探求しようとします。
そして、こうした傾向に基づき、組織の構造や、仕事の手順や、組
織の文化の違いが生じてきます。
「確実性・信頼性」を追求する「分析思考」に基づくアプローチと、
「妥当性・有効性」を探求する「仮説思考」に基づくアプローチの
「どちらか一方だけを選ぶ必要がある。選んだら、ずっとそちらの
やり方に固執しなければならない。」(1つ正解があれば、その他
の選択肢はすべて間違いである。途中変更はありえない。)
と考えて困っている人や組織が多いように私は思うのですが、あな
た自身やあなたの周囲ではいかがでしょうか?(中略)
例えば、二重線内の事例を見てみてください。
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・世界中のピアニストが愛用するスタイン・ウェイで知られるスタ
インウェイ・アンド・サンズは、調律師が自分なりの判断に従っ
て作業を進めることで音質を高めることに努めてきたが、コンピ
ューター制御の部品製造ツールの進化を受けて、「確実性・信頼
性」を追求する「分析思考」に基づくアプローチに舵を切ること
にした。(まだまだ調律師の職人芸頼みの部分もあるけれど。)
・ホテルやリゾートで有名なザ・リッツ・カールトンは、客室の清
掃や館内のメンテナンスなどに関しては厳密な作業基準を適用す
る一方で、フロント係・コンシェルジュ・ウェイター・ウェイト
レスには大きな裁量権を与えるといった形で、多様化する顧客の
要望に応えるために、どちらかと言えば、「妥当性・有効性」を
探求する「仮説思考」に基づくアプローチに軸足を置くことにし
た。
・予約の要らない医療施設を展開しているミニット・クリニックは、
独自の
ソフトウェアを開発することで、咽頭炎・膀胱炎・結膜炎
のように件数が多く標準化に適した病氣であれば看護婦や医療助
手でも診断と治療が可能にし、
個別対応が求められる病氣への対
応と区別するといった形で、「確実性・信頼性」を追求する「分
析思考」に基づくアプローチと、「妥当性・有効性」を探求する
「仮説思考」に基づくアプローチのバランスを実現した。
[ 出典:"When Should a Process Be Art, Not Science?",
Joseph M. Hall and M. Eric Johnson, Harvard Business Review
(March 2009, pp. 58-65) 内の事例を、高野が本稿に合わせた形に
集約・改変して訳出 ]
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こういった事例を踏まえて、ご自身の仕事などについて振り返って
みてください。どういった印象を持ち、どういったアイディアが生
まれてくるでしょうか?
「妥当性・有効性」を探求する「仮説思考」に基づくアプローチだ
けでは、「ひらめき待ち」などといった状況になってしまい事業の
存続が危ぶまれる可能性も出てくるため、基本的には、ほとんどの
仕事で、「確実性・信頼性」を追求する「分析思考」に基づくアプ
ローチが可能な実力や仕組みが前提となっていないとマズイと、私
は思っています。
しかし、もう「確実性・信頼性」を追求する「分析思考」に基づく
アプローチだけでは、市場の変化や競争についていけなくなってき
ているため、今まであまり目を向けていなかった「妥当性・有効性」
を探求する「仮説思考」に基づくアプローチにも意識を向けてみま
しょうよ!ということで書いたのが、前号の「効率を重視すること
は大切だけれども、効率重視一辺倒ではいけない」の話だったとい
うわけです。
(中略)
■科学的アプローチとコーチング
さて、前段では、「確実性・信頼性」の追求と「妥当性・有効性」
探求のバランスをとろうとする姿勢(思考・行動のパターン)が大
切だと考えている旨、ご紹介しました。
プロセス重視のアプローチを志向するのが適切なときと、顧客価値
重視のアプローチを志向するのが適切なときがあり、その両方を調
和させて、動的に「マネジメント」することが大切なのではないか
という主張です。
実はここで、「科学リテラシーの御利益」の箇所で書いていた「科
学的思考に基づくアプローチに馴染み、それを日常生活における目
的達成・問題解決・意思決定などに役立てることができる」という
主張とつながります。
(…科学・技術の分野では、新しい理論や技術の確立や製造プロセ
スの効率化などに向けて、「分析思考」と「仮説思考」の両方
を駆使します。「科学的アプローチ」というのは、「分析思考」
と「仮説思考」のバランスを取りながら進めるアプローチなの
です。)
(中略)やはり、変化の激しい時代・価値観が多様化している時代
だからこそ、「こういう場面では、○○という言葉や質問を発しな
さい」「コミュニケーションでは、相手をたった数種類のタイプに
分けて、そのタイプに合わせた対応をしなさい」などという硬直化
した知識伝授型の研修・自己開発ではなく、
科学的アプローチを意識し、状況や相手(の状態)に応じて対応を
変える能力を高めることを志向した研修・自己開発・相互啓発が求
められるのではないかと、私は考えています。
前号では、「日常生活(仕事など)を通して、思考パターンを目的
達成・問題解決などにとって望ましいものに変えるもの」=「弊社
流のコーチング」だとも書いていました。
ご自身の慣れ親しんだ思考パターンに氣づき、目的達成・問題解決
などに役立つよう、必要に応じて、新しい思考やコミュニケーショ
ンのパターンを獲得していきたいとお考えの方は、9月13日(土)
スタートの、
合同会社5W1H流 「コーチング学習プログラム」
(
http://www.5w1h.co.jp/pl/clp.html )へのご参加をお待ちし
ております♪
(後略)
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冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。
●ニューズレター第123号
米国国民総生産の3割?
マクドナルドかリッツ・カールトン・ホテルか?
→
http://5w1h.hatenablog.jp/entry/123(ブログ版)
→
http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no123.pdf(PDF版)
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出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
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以上、何か少しでも、『
総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。
お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!
高野潤一郎@
合同会社5W1H
P.S.1
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だ!」と考える経営者・経営幹部・人財育成担当部門のみなさま向
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http://www.5w1h.co.jp/pl/CGG.html
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