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シリーズ「よい社風の確立で仕事のできる人の集団を作る!」
<第438回>[(第15話)「倒産の危機から生まれた社員が誇れる “きのとや”の社風!」]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「よい社風の確立で仕事ので
きる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人
事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】北の都、札幌でケーキの宅配を始め、人気を得る!
【3】101人が食中毒、倒産を覚悟する!
【4】札幌を洋菓子王国にする夢に向かって!
【5】編集後記
===========================
前回は函館のハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」を採り挙げたが、今週は札幌
のケーキチェーン「きのとや」にスポットを当てる。
「きのとや」は、創業が1983年(昭和58年)で31年目を迎えた。創業者は現社長の長
沼昭夫氏である。洋菓子の「きのとや」を札幌市郊外の白石区に開業したが郊外で辺
鄙なところだったこともあり、お客様の入りはよくなかった。
今、札幌市を中心に9店舗運営している。社員数は200人だがパートやアルバイトを約
90人使っている。売り上げ高は約37億円だ。ケーキ屋の売上としては日本一だろう。
今回は「きのとや」と言う札幌のケーキチェーンの「磐石な社員の団結力」社風につ
いて採り挙げる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
社員の団結力とプライドがよい商品とよいサービスを支えることになる。社員が自社
に誇りを持つ、それは、業種・規模を問わず、あらゆる企業の、サバイバルの必須条
件となっている。
村上 龍
***********************************************************************
【2】北の都、札幌でケーキの宅配を始め、人気を得る!
前述のように札幌市白石区にケーキ店を開業したものの、郊外だったため、お客様が
買いにくるには交通のアクセスが悪く、不便だった。
一日1万円ほどの売上で、廃棄する量も多かった。儲かるわけもない。操業二年目に、
長沼社長はパートの営業担当にバースデーケーキの予約を取るように命じた。ところ
が予約しても受け取りに行くのが遠くて大変だとの声が多かった。その報告を受けて
長沼社長は「配達します」とトークさせた。これで注文が取れるようになった。
クリスマスには300個のクリスマスケーキの予約獲得に成功し、業界初のケーキの宅配
も軌道に乗るかに見えた。ところが翌年のクリスマスケーキで大きな失敗をしてしま
う。2000個もの予約を受けてしまうが、予約日に500個も配達ではなくなってしまった
のである。生産能力を省みない無謀な予約数だったのである。翌日からお詫び行脚を
する羽目になってしまった。怒鳴られながらケーキを無償でお届けしてお詫びして回
った。それ以来、クリスマスイブの宅配だけは中止にしている。
【3】101人が食中毒、倒産を覚悟する!
1997年にはサルモネラ菌による食中毒を発生させてしまった。新聞には101人が食中毒
と大きく報じられ、5日間の営業停止を食らう。原因はケーキに使う卵の殺菌不備だっ
た。誰が担当したのかは自明だった。だが、長沼社長は個人を責めることはせず、全
社員を集めて謝罪した。「全ての責任は私にある」と。
長沼社長は将来のことを考えた社員は恐らくみんな辞めていくだろうと思った。倒産
も覚悟した。ところが営業停止だと言うのに全社員が出社してきて設備も床も壁も徹
底的に清掃した。屋内にとどまらず屋外に出てレンガの継ぎ目まできれいに清掃した。
それは涙の出る光景だった。結局誰一人辞める者はいなかったのである。
営業停止が解けて再開したとき、しばらくはお客様の足は遠のくと思っていたが、お
客様は逃げなかった。それどころか「待っていたよ」と声をかけてくれるお客様もい
た。
長沼社長は思った。「社員とその家族を大事にする会社にしよう。美味しさの前にま
ず安全なケーキをお届けするようにしよう」と。
以来会社独自の
福利厚生システムが次々整備された。社員の誕生日にはパート・アル
バイトも含めてお祝い金1万円とお誕生休暇1日が与えられる。ケーキの社員(無償)
購入券が正社員だと年間3万円分、パート・アルバイトも2万円弱分が与えられる。ケ
ーキを持ち帰ると家族が喜ぶ。社員旅行も充実している。毎月1,000円ずつ積み立て
るが残りは全部会社もちで2泊3日の楽しい旅行が待っている。ここから社員が自社を
誇りに思い、団結力の強い社風が根付くのである。
「人は石垣、人は城」と言うが、まさに「きのとや」にピッタリの金言ではないか。
【4】札幌を洋菓子王国にする夢に向かって!
長沼社長は「きのとや」を札幌随一のケーキチェーンへと成長させた。しかし、これ
で満足していなかった。札幌をスイーツ王国にしようと言う壮大な夢があった。
札幌の地域活性化のため、「さっぽろスイーツコンペティション」を毎年開催してい
る。もちろん仕掛け人は長沼社長だ。北海道の約800もの洋菓子店が集い、出品した
スイーツの中からグランプリを選ぶ。グランプリに選ばれた作品はレシピを公開し、
大会に参加したお店がアレンジを加えて販売できると言うものだ。自社の発展だけで
なく、地域活性化にも一役買う長沼社長の太っ腹には感服するばかりだ。
【5】編集後記
社長が社員に熱心に働きかけをやっても社員がなびかない会社は多い。当然社員の会
社や社長に対する忠誠心は低い。このような社風の会社は、何をやってもうまくいか
ない。会社が大失態をしてしまい、倒産の渕に立たされたとき、社員は真っ先に逃げ
ていくだろう。
しかし、「きのとや」は違っていた。いま、社員は自分たちの会社である「きのとや」
に誇りを持っているから結束力が違う。「雨降って地固まる」と言うが、食中毒事件
は会社と社員の信頼を深めるきっかけだったのだ。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「よい社風の確立で仕事ので
きる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人
事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】北の都、札幌でケーキの宅配を始め、人気を得る!
【3】101人が食中毒、倒産を覚悟する!
【4】札幌を洋菓子王国にする夢に向かって!
【5】編集後記
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前回は函館のハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」を採り挙げたが、今週は札幌
のケーキチェーン「きのとや」にスポットを当てる。
「きのとや」は、創業が1983年(昭和58年)で31年目を迎えた。創業者は現社長の長
沼昭夫氏である。洋菓子の「きのとや」を札幌市郊外の白石区に開業したが郊外で辺
鄙なところだったこともあり、お客様の入りはよくなかった。
今、札幌市を中心に9店舗運営している。社員数は200人だがパートやアルバイトを約
90人使っている。売り上げ高は約37億円だ。ケーキ屋の売上としては日本一だろう。
今回は「きのとや」と言う札幌のケーキチェーンの「磐石な社員の団結力」社風につ
いて採り挙げる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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社員の団結力とプライドがよい商品とよいサービスを支えることになる。社員が自社
に誇りを持つ、それは、業種・規模を問わず、あらゆる企業の、サバイバルの必須条
件となっている。
村上 龍
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【2】北の都、札幌でケーキの宅配を始め、人気を得る!
前述のように札幌市白石区にケーキ店を開業したものの、郊外だったため、お客様が
買いにくるには交通のアクセスが悪く、不便だった。
一日1万円ほどの売上で、廃棄する量も多かった。儲かるわけもない。操業二年目に、
長沼社長はパートの営業担当にバースデーケーキの予約を取るように命じた。ところ
が予約しても受け取りに行くのが遠くて大変だとの声が多かった。その報告を受けて
長沼社長は「配達します」とトークさせた。これで注文が取れるようになった。
クリスマスには300個のクリスマスケーキの予約獲得に成功し、業界初のケーキの宅配
も軌道に乗るかに見えた。ところが翌年のクリスマスケーキで大きな失敗をしてしま
う。2000個もの予約を受けてしまうが、予約日に500個も配達ではなくなってしまった
のである。生産能力を省みない無謀な予約数だったのである。翌日からお詫び行脚を
する羽目になってしまった。怒鳴られながらケーキを無償でお届けしてお詫びして回
った。それ以来、クリスマスイブの宅配だけは中止にしている。
【3】101人が食中毒、倒産を覚悟する!
1997年にはサルモネラ菌による食中毒を発生させてしまった。新聞には101人が食中毒
と大きく報じられ、5日間の営業停止を食らう。原因はケーキに使う卵の殺菌不備だっ
た。誰が担当したのかは自明だった。だが、長沼社長は個人を責めることはせず、全
社員を集めて謝罪した。「全ての責任は私にある」と。
長沼社長は将来のことを考えた社員は恐らくみんな辞めていくだろうと思った。倒産
も覚悟した。ところが営業停止だと言うのに全社員が出社してきて設備も床も壁も徹
底的に清掃した。屋内にとどまらず屋外に出てレンガの継ぎ目まできれいに清掃した。
それは涙の出る光景だった。結局誰一人辞める者はいなかったのである。
営業停止が解けて再開したとき、しばらくはお客様の足は遠のくと思っていたが、お
客様は逃げなかった。それどころか「待っていたよ」と声をかけてくれるお客様もい
た。
長沼社長は思った。「社員とその家族を大事にする会社にしよう。美味しさの前にま
ず安全なケーキをお届けするようにしよう」と。
以来会社独自の福利厚生システムが次々整備された。社員の誕生日にはパート・アル
バイトも含めてお祝い金1万円とお誕生休暇1日が与えられる。ケーキの社員(無償)
購入券が正社員だと年間3万円分、パート・アルバイトも2万円弱分が与えられる。ケ
ーキを持ち帰ると家族が喜ぶ。社員旅行も充実している。毎月1,000円ずつ積み立て
るが残りは全部会社もちで2泊3日の楽しい旅行が待っている。ここから社員が自社を
誇りに思い、団結力の強い社風が根付くのである。
「人は石垣、人は城」と言うが、まさに「きのとや」にピッタリの金言ではないか。
【4】札幌を洋菓子王国にする夢に向かって!
長沼社長は「きのとや」を札幌随一のケーキチェーンへと成長させた。しかし、これ
で満足していなかった。札幌をスイーツ王国にしようと言う壮大な夢があった。
札幌の地域活性化のため、「さっぽろスイーツコンペティション」を毎年開催してい
る。もちろん仕掛け人は長沼社長だ。北海道の約800もの洋菓子店が集い、出品した
スイーツの中からグランプリを選ぶ。グランプリに選ばれた作品はレシピを公開し、
大会に参加したお店がアレンジを加えて販売できると言うものだ。自社の発展だけで
なく、地域活性化にも一役買う長沼社長の太っ腹には感服するばかりだ。
【5】編集後記
社長が社員に熱心に働きかけをやっても社員がなびかない会社は多い。当然社員の会
社や社長に対する忠誠心は低い。このような社風の会社は、何をやってもうまくいか
ない。会社が大失態をしてしまい、倒産の渕に立たされたとき、社員は真っ先に逃げ
ていくだろう。
しかし、「きのとや」は違っていた。いま、社員は自分たちの会社である「きのとや」
に誇りを持っているから結束力が違う。「雨降って地固まる」と言うが、食中毒事件
は会社と社員の信頼を深めるきっかけだったのだ。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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