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CRM経営でゴーイング・コンサーンを目指す!

         シリーズ「企業のパワーを倍増させるコンピテンシー<洞察力>!」


       <第513回>(第2話)「CRM経営でゴーイング・コンサーンを目指す!」


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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「企業のパワーを倍増するためにやるべきこと!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】気骨のあるビジネスマンになる!
【2】CRM経営でゴーイング・コンサーンを目指す!
【3】いいことばかりではない海外シフトの落とし穴!
【4】農業関連のサプライチェーン化に成功した会社!
【5】編集後記

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企業のパワーを倍増させることに貢献するコンピテンシーは多々あります。経営者が何かを決断して実行することが大切です。そうすれば社員の行動も変わります。日本電産の永守重信会長は破綻寸前の企業20社以上をリストラなしで短期間に再建しました。

その心は3Qです。QはQualityです。いい社員がいれば会社がよくなります。会社がよくなればその会社が生み出す商品やサービスは最高ランクのものになります。3Qを実現するためにトップも社員も行動特性を変革させる必要があるのです。



【1】気骨のあるビジネスマンになる!

【教訓】

もし社長から「三日以内に利益を120億円生み出せ」と社内メールで指示が来たとしよう。「と言うことは、不正経理をしろと言うことですか。そんなことをすれば社長のクビが飛ぶと思いますが、それでもやりますか」と返信する部下はいなかったようだ。

みんな、わが身がかわいいだけのイエスマンなのだ。

【本文】

「三日以内に利益を120億円生み出せ」とは大変な暴君もいたものだ。「不正経理をしろと言うことですね。そんなことをすれば社長のクビが飛びますよ。それでもやりますか」と返信する執行役部門長はいなかったのだろうか。

もし抵抗分子と言うことでその執行役部門長を左遷したりクビにすれば、辞めた後で全てをばらされる恐れがあるから粗末には扱えないはずだ。社長も執行役部門長もそれぐらいのことは洞察できるだろうに。

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宮仕えの悲しさが壁になって、黙って従うしかなかったのだろうか。エクセルをいじくり、でっち上げて、ありもしない利益を生み出した。

日本を代表する大企業なのに、代をまたいで繰り広げた不正社長三人衆は、自分の実績を取り繕うことだけに腐心していた。

この事例を肝に銘じ、「もし自分の会社だったら」と置き換えて考えてみてほしい。例え、社長の命令でも「悪事」には反旗を翻す気骨のあるビジネスマンになることだ。



【2】CRM経営でゴーイング・コンサーンを目指す!

【教訓】

新宿界隈や盛り場ではボッタクリバーが暗躍している。安く飲めると勧誘して数十万円も請求する。同様にお客様の財布からお金を取ることに腐心している会社もあり、このような会社は決して長続きはしないと思われる。

お客様と良好な関係を築き、ゴーイング・コンサーンを目指すべきだ。

【本文】

新国立競技場の建設費は、1300億円の見積もりがいつの間にか2250億円に跳ね上がり、しかも屋根は別料金になった。国民が騒ぐからアベは仕方なく白紙撤回したが、すでに60億円は藻屑と消えた。誰も責任はとらず、「私は迷惑している」などと暴言まで飛び出した。

これこそが「集団的無責任権」の行使ではないのか。ゼネコンやその他の業者はこのときとばかり政府の足元を見て一獲千金を狙ったのだ。

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会社が事業を永く続けていく上では、決してお客様の財布からお金を抜取るべきではない。

洞察力のある経営者は、お客様と良好な関係を構築し、それを永く維持することに命を賭ける。そのような状態を専門用語では「CRM(Customer Relationship Management)経営」と称しているようだ。

会社はゴーイング・コンサーン(半永久的な存続)を目指さなければならず、そのためにはお客様との良好な関係の維持が基本となる。企業とお客様双方の信頼関係と言ってもよい。



【3】いいことばかりではない海外シフトの落とし穴!

【教訓】

みんな海外に出て行くから遅れを取ってはいけないと考えて海外に出て行った会社は多い。一時的にはコスト削減効果をもたらすが、経営環境が変化すると持続可能なビジネスモデルではないと思い知らされる。

気付いたときは遅かった。洞察力に問題があったのではないか。

【本文】

筆者が海外生産を命じられて現地ベンダーを探しにマレーシアに行っていたときのことだ。後に破綻して消滅した大手家電メーカーS社は設計開発部門を含めて現地に移転していた。S社の要請もあって多くの下請け企業も運命を共にしてマレーシアに出ていた。

コストが合わなくなり、S社は中国に移転することになったが、一ケ月前に知らされた下請け先は、慌てふためいていた。資本力のない下請け企業は梯子を外され、途方にくれたがもう後の祭りだった。

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多くの中小企業が我も我もと海外に進出したが、資金や人材が分散され、日本の本体までもが風前の灯になった会社も多い。

1ドル80円になったときは海外生産もメリットがあったが、円安基調となり、かつ現地の人件費の高騰もあって、コストメリットはなくなった。

洞察力のある経営者は、あわてて海外には行かずに国内で高付加価値商品に特化する戦略を採り、成功している例が多い。海外シフトが必ずしもコストダウンの女神ではないのだ。



【4】農業関連のサプライチェーン化に成功した会社!

【教訓】

原料を作るだけで終わっている農家は多い。つまり、食品メーカーやスーパーなどの下請けに甘んじていることになる。川上から川下までを一貫して担えば、自分たちで価格を決めることができる。

農業関連のサプライチェーンで貧困農業から脱出を図る。

【本文】

乳牛を2頭飼っている故郷の酪農家が牛乳を紙パックに詰めて配達していた。価格はお店で買うブランド品よりも安いのに味が濃く、美味しいから繁盛していた。評判がいいことで気をよくし、他の農家から生乳を買取り、手広く牛乳を生産して配達するようにした。

川上から川下までを担う小規模のサプライチェーンの例ではないかと思う。

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牛乳にとどまらず、牛肉、豚肉、それらの加工食品、野菜までを取扱い、テーマパークにしてしまった経営者がいる。

会社名を「モクモク手づくりファーム」と言い、マイカーだけでなく観光バスで大勢のお客様が押しかける。お客様はヤギやその他の動物と触れあい、ウインナーソーセージの作り方を体験し、レストランで食事をし、さらにたくさんのお土産品を買って帰る。

洞察力に長けた経営者は、サプライチェーン化で強い農業を実現して見せた。




【5】編集後記

「モクモク手づくりファーム」を立ち上げたのは2人の「修氏」だった。農家が苦しい経営を強いられるのは、食品メーカーや小売が価格決定権を持っているからだと認識した二人は、自分たちで価格を決められる新しい農業をやろうと決めた。

それが「農業のテーマパーク」と言う壮大な夢の実現だった。消費者はお客様ではなく仲間と位置付け、仲間の声に耳を傾け、一生懸命驚きと感動を売ることにした。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=




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⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp




次回に続く。




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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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