簿記の話~その13~ 「
現金過不足」
前回より、各論が始まってます。
「
現金」を扱ってますと、知らず知らずのうちに残高が多かったり、少なかっ
たりする不思議な現象が起こります。これは本当に不思議です。それがいつの
間にか残高が合っていたりもするのです。
そんなとき、常に「そのうち、なんとかなるさ!」の気分で実地残高との差異
をそのままにしていると別の差異が発生したら、ワケがわからなくなります。
ここで、「
現金過不足」という科目を使います。この
勘定科目は「
現金過多」
と「
現金不足」の両方で使える便利な科目です。よって、決まった左右のポジ
ションを持っていません。
なんと、自分の位置を持ってないのです。驚きです。右なのか左なのか。中途
半端です。自分の位置を持っていないということは、本来存在するべきではな
い科目です。
決算処理のときまでもし残っていたら、無理やり消してしまいま
す。簿記にも結構強引なところがあるんですよ。
実際の使い方を見ていきます。
現金の帳簿残高と実際の残高よりも100少なかったら、帳簿から100を減
らします。
(
現金過不足) 100 / (
現金) 100
帳簿の
現金から100を減らすことで実際のお金の残高と一致させます。この
仕訳を切るときのコツは、
現金勘定の左右を最初に決定することです。そして
残ったポジションに
現金過不足勘定を記入します
上の例では、
現金を帳簿上減らすので、
現金科目は右に来ます。そして空いて
る左に過不足勘定を記入してできあがりです。
実際の経理現場で、
現金過不足が発生すると「誰の責任?」なんて大騒ぎにな
りますが、帳簿処理は冷静に実施します。そのうちに記帳もれ等が発覚して、
(
経費) 100 / (
現金過不足) 100
となって、見事に消えて行きます。面白いですね。
くれぐれも言っておきますが、発覚するのは「記帳もれ」ですからね。「横領」
ではありませんから!
今週は、ここまで。
実務の話~その13~ 「紙幣が紙きれになるとき」
この「実務の話」のコーナーでは、経理実務に関することを思いつくまま
に書いていきます。
前回のいやらしい話は、どうでしたか。
今回は、ふしぎな話です。
ボーナスの季節になるとテレビのニュース等でよく銀行員さんが1万円札を器
用に数えているシーンが見られます。これをみてみなさんは、どう感じますか?
「あっ、いいなぁ。すんごい大金!私もほしいなぁ。」なんてことを思う人は
普通の人です。お金を数えている人は、お札のことをお金だとは感じていませ
ん。ただの紙です。紙を数えているのです。もちろんその「紙」は、自分の物
ではありませんから大切に扱います。でもただの「紙」なんですね。これが、
自分のものだったら、間違いなく「お札」であると感じています。
私もそんな風に感じています。自分の財布の中のお札を数えるときはその紙幣
は「お金」、他人の紙幣はただの紙きれ。一応貴重品ではあるけれど、、、。
っていう感覚です。まあ、経験しないとわからないとは思います。
不思議でしょ?
私は、6月15日に 「簿記3級めるまが」をまぐまぐ配信で創刊しました。
現在の読者は887名です。これからもがんばって行きたいと考えております。
めるまがを創刊するきっかけは、ある人との出会いでした。その方が今度、大
阪へいらっしゃいます。いままでは、大阪でのセミナーはありませんでしたが、
今回、初めて大阪への誘致に成功しました。
関西のみなさん、そして全国のみなさん、大阪へ遊びにきませんか。
このセミナーへご参加されますと、その他いろいろなイベントを用意しており
ます。金曜日からいらっしゃったら、大阪を満喫できます。
セミナーの詳細は、こちらから
http://mo-v.jp/?954
編集後記
実は、私本日より簿記3級めるまがを発行することが専業となりました。
昨日までは、サラリーマンだったのです。
http://blog.livedoor.jp/samgsam/
上の話はよくできたノンフィクション小説です。私の心境に似たものが表現さ
れています。
このメールをそのまま返信されますと私に届きます。
または、
asyl@zeus.eonet.ne.jp
にメールください。
必ずお返事します。
著者の氏素性は?
バックナンバーHPで暴露しています。
http://bokithankyou.livedoor.biz/
この「簿記3級めるまが」の登録・解除は、
http://www.mag2.com/m/0000160203.html
簿記を身近なものにするため、第14号もがんばります。また来週、お伺いし
ます。
(裏)編集後記
あのブログを読んで、驚かないでね。
簿記3級めるまが「簿記3級の僕が凄腕
会計コンサルタントと呼ばれるワケ」
http://www.mag2.com/m/0000160203.html
発行人:
有限会社 アジール
会計コンサルティング部門担当
監査役 谷口和喜
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【メルマガ】 簿記3級の僕が凄腕
会計コンサルタントと呼ばれるワケ
⇒
http://bokithankyou.livedoor.biz/
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簿記の話~その13~ 「現金過不足」
前回より、各論が始まってます。
「現金」を扱ってますと、知らず知らずのうちに残高が多かったり、少なかっ
たりする不思議な現象が起こります。これは本当に不思議です。それがいつの
間にか残高が合っていたりもするのです。
そんなとき、常に「そのうち、なんとかなるさ!」の気分で実地残高との差異
をそのままにしていると別の差異が発生したら、ワケがわからなくなります。
ここで、「現金過不足」という科目を使います。この勘定科目は「現金過多」
と「現金不足」の両方で使える便利な科目です。よって、決まった左右のポジ
ションを持っていません。
なんと、自分の位置を持ってないのです。驚きです。右なのか左なのか。中途
半端です。自分の位置を持っていないということは、本来存在するべきではな
い科目です。決算処理のときまでもし残っていたら、無理やり消してしまいま
す。簿記にも結構強引なところがあるんですよ。
実際の使い方を見ていきます。
現金の帳簿残高と実際の残高よりも100少なかったら、帳簿から100を減
らします。
(現金過不足) 100 / (現金) 100
帳簿の現金から100を減らすことで実際のお金の残高と一致させます。この
仕訳を切るときのコツは、現金勘定の左右を最初に決定することです。そして
残ったポジションに現金過不足勘定を記入します
上の例では、現金を帳簿上減らすので、現金科目は右に来ます。そして空いて
る左に過不足勘定を記入してできあがりです。
実際の経理現場で、現金過不足が発生すると「誰の責任?」なんて大騒ぎにな
りますが、帳簿処理は冷静に実施します。そのうちに記帳もれ等が発覚して、
(経費) 100 / (現金過不足) 100
となって、見事に消えて行きます。面白いですね。
くれぐれも言っておきますが、発覚するのは「記帳もれ」ですからね。「横領」
ではありませんから!
今週は、ここまで。
実務の話~その13~ 「紙幣が紙きれになるとき」
この「実務の話」のコーナーでは、経理実務に関することを思いつくまま
に書いていきます。
前回のいやらしい話は、どうでしたか。
今回は、ふしぎな話です。
ボーナスの季節になるとテレビのニュース等でよく銀行員さんが1万円札を器
用に数えているシーンが見られます。これをみてみなさんは、どう感じますか?
「あっ、いいなぁ。すんごい大金!私もほしいなぁ。」なんてことを思う人は
普通の人です。お金を数えている人は、お札のことをお金だとは感じていませ
ん。ただの紙です。紙を数えているのです。もちろんその「紙」は、自分の物
ではありませんから大切に扱います。でもただの「紙」なんですね。これが、
自分のものだったら、間違いなく「お札」であると感じています。
私もそんな風に感じています。自分の財布の中のお札を数えるときはその紙幣
は「お金」、他人の紙幣はただの紙きれ。一応貴重品ではあるけれど、、、。
っていう感覚です。まあ、経験しないとわからないとは思います。
不思議でしょ?
私は、6月15日に 「簿記3級めるまが」をまぐまぐ配信で創刊しました。
現在の読者は887名です。これからもがんばって行きたいと考えております。
めるまがを創刊するきっかけは、ある人との出会いでした。その方が今度、大
阪へいらっしゃいます。いままでは、大阪でのセミナーはありませんでしたが、
今回、初めて大阪への誘致に成功しました。
関西のみなさん、そして全国のみなさん、大阪へ遊びにきませんか。
このセミナーへご参加されますと、その他いろいろなイベントを用意しており
ます。金曜日からいらっしゃったら、大阪を満喫できます。
セミナーの詳細は、こちらから
http://mo-v.jp/?954
編集後記
実は、私本日より簿記3級めるまがを発行することが専業となりました。
昨日までは、サラリーマンだったのです。
http://blog.livedoor.jp/samgsam/
上の話はよくできたノンフィクション小説です。私の心境に似たものが表現さ
れています。
このメールをそのまま返信されますと私に届きます。
または、
asyl@zeus.eonet.ne.jp
にメールください。
必ずお返事します。
著者の氏素性は?
バックナンバーHPで暴露しています。
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この「簿記3級めるまが」の登録・解除は、
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簿記を身近なものにするため、第14号もがんばります。また来週、お伺いし
ます。
(裏)編集後記
あのブログを読んで、驚かないでね。
簿記3級めるまが「簿記3級の僕が凄腕会計コンサルタントと呼ばれるワケ」
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有限会社 アジール
会計コンサルティング部門担当
監査役 谷口和喜
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