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シリーズ「マーケティング活動に威力を発揮する
コンピテンシー!」
<第243回>[(第6話)SCMで国産靴下を売りまくるタビオのマーケティング!]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「マーケティング
活動に威力を発揮する
コンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した
良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経
営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思いま
す。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「SCMで国産靴下を売りまくるタビオのマーケティング!」
1.タビオとは!
2.若い女性に絶大な支持!
3.JIT納入で売れ筋の欠品を最小限に!
4.一足でも発注、納品可能のSCMを構築!
5.高品質、高価格志向のマーケティングに徹する!
【3】今日のポイント
===========================
輸入物の安い靴下が市場を席巻している中、それを二束三文の靴下と斬って捨て、
国産にこだわる靴下の製造兼小売業「タビオ」があります。
川下である小売店舗、川中である「タビオ」本社、そして川上であるメーカーを
SCM(サプライチェーンマネジメント)で結び、あらゆるムダをなくし、JIT
納入で品切れを防止しています。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
二束三文の業界に成り下がってしまわないように品質向上と国内生産にこだわり
続けます。
超智直正
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第6話)SCMで国産靴下を売りまくるタビオのマーケティング!]
1.タビオとは!
越智正直社長の人生は波乱万丈でした。11人兄弟の末っ子、そして中学一年の
とき父を亡くし進学を諦めました。靴下問屋での長い丁稚奉公に耐え、「ダン」
という会社を興したことが「タビオ」のルーツです。
靴下問屋は小売と靴下メーカーの間に挟まれて、売れ筋は品切れ、死に筋は在庫
の山、借金で倒産寸前のピンチも経験しましたが、1970年頃、靴下を色とサイズ
で在庫を把握する帳票を思いつきました。今で言うPOSによる商品管理の考え
方です。これを進化させて独自の情報システムでSCMを構築したのです。
2007年度は
売上高115億円、純利益4億7,000万円を見込んでいます。店舗数も258
店になろうとしています。
2.若い女性に絶大な支持!
若い女性向けの小売の店名は「靴下屋」。約40平方メートルほどの小さな売り場
に色とりどり靴下が並んでいます。
例えば、JR川崎駅前にオープンした巨大商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」。10
代~20代の流行に敏感な女性が思わず立ち止まります。
例えば、JR吉祥寺の駅ビル「ロンロン」にある「靴下屋」は平日だというのに
夕方ともなれば女子高生などで店は大混雑、そして色とりどりの靴下が飛ぶよう
に売れていくのです。店員の陳列補充作業が追いつかないほどです。
デザインもファッション性もよく、長持ちするから顧客は愛着が湧くのでしょう。
「靴下屋」のほかに紳士専門の「タビオ オム」、百貨店向けブランドと位置づ
ける「ショセット」など何と8つもの業態を持ち、出店地域の商圏に合わせて業
態をうまく使い分けています。
タビオ本社には数年先にオープン予定の商業施設からの出店依頼がひっきりなし
に持ち込まれています。「靴下屋」を筆頭にタビオが手がける業態の抜群の集客
力と販売力が大きな魅力になっているからなのです。
3.JIT納入で売れ筋の欠品を最小限に!
タビオが目指したのは「売れる商品を顧客が買いたいときに、売れる数だけ作る」
というJIT生産、JIT納入の考え方です。つまり、店の横に工場がある感覚
です。
そのために国内生産にこだわりました。海外では 糸工場~染色工場~靴下工場
の手を経ると日本に届くまで一ヶ月以上掛かってしまうからです。これでは流行
に対応できないばかりか不良在庫を抱えていまいかねないからです。
国内生産拠点は奈良県広陵町、もともと中小の靴下工場が多く、この地域の業者
に協力を仰ぎ、協同組合靴下屋協栄会を立ち上げ、全国の250店舗を専用回線で
つなぎ、POSデータはもとより、発注データ、在庫データを当日の夜には全工
場で把握できるようにしました。
店舗の情報を靴下工場はもとより、糸工場、染色工場に至るまで平等に開示し、
共有することで一体的な製造販売体制を構築することができました。
4.一足でも発注、納品可能のSCMを構築!
靴下工場は日々店舗から吸い上げたデータを見て生産計画を立て、夜通し生産し
て早朝までに発注数量を取り揃えます。そして靴下工場から朝6時~8時の間に
協栄会が運営する物流センターに納品し、そこから各店舗に配送します。発注か
ら最短で一日半で売れ筋商品が店舗に届くシステムです。しかも店舗からの注文
は一足でも受け付けるという究極のSCMを極めているから驚きです。
まさにこの物流センターはタビオの心臓部と言ってもよいでしょう。
5.高品質、高価格志向のマーケティングに徹する!
タビオは2002年にイギリスに進出しました。高級デパート「ロハッズ」にも店舗
を構えています。売れ筋を絶やさず新商品を次々日本から送り込み、売り場は数
週間ごとに様変わりします。
有力テナントと高い評価を受け、「ロハッズ」から表彰を受けました。
ロンドンといえば流行と品質にはことさら敏感です。そのような市場で高い評価
を受けるということは高品質、高価格志向の商品をタイムリーに供給するタビオ
のマーケティング活動の勝利といえるでしょう。
(今回の参考資料:日経ビジネス2006年11月13日号、他)
【3】今日のまとめ
1.ファッション関係の商品は、売れ筋は品切れ、死に筋は不良在庫の山になり
がちであること。
2.店舗での販売情報を川中である「タビオ」本社、川上である靴下工場~染色
工場~糸工場でも当日夜には把握できるようにし、供給連鎖のあらゆるムダ
を無くすSCMを構築して運用することは
ビジネスモデルとして最適である
こと。
3.究極のJIT生産、JIT納入で一足から注文を受け付け、最短一日半で店
舗に届けるシステムもすばらしい
ビジネスモデルであること。
4.地域の商圏に合わせて8つの業態を使い分ける店舗開発は有効であること。
5.ロンドン子からも支持を得られるのはファッション性と品質に優れているこ
との証であること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
進学を断念して丁稚奉公で商売のコツを学び、そして突然のクビ宣告。越智社長
の忍耐力なるコンピテンーはこのプロセスの中で磨かれました。顧客獲得力コン
ピテンシーをさらに進化させるためにSCMの構築を目指したと言えます。
顧客に軸足を置いた経営のために国産にこだわり、デザインとファッション性に
優れた商品をJIT生産、JIT納入で素早く店舗に届けるタビオのビジネスモ
デルは学ぶ点が多いと思います。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く
***********************************************************************
発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
http://www.ss-net.com
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シリーズ「マーケティング活動に威力を発揮するコンピテンシー!」
<第243回>[(第6話)SCMで国産靴下を売りまくるタビオのマーケティング!]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「マーケティング
活動に威力を発揮するコンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した
良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経
営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思いま
す。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「SCMで国産靴下を売りまくるタビオのマーケティング!」
1.タビオとは!
2.若い女性に絶大な支持!
3.JIT納入で売れ筋の欠品を最小限に!
4.一足でも発注、納品可能のSCMを構築!
5.高品質、高価格志向のマーケティングに徹する!
【3】今日のポイント
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輸入物の安い靴下が市場を席巻している中、それを二束三文の靴下と斬って捨て、
国産にこだわる靴下の製造兼小売業「タビオ」があります。
川下である小売店舗、川中である「タビオ」本社、そして川上であるメーカーを
SCM(サプライチェーンマネジメント)で結び、あらゆるムダをなくし、JIT
納入で品切れを防止しています。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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二束三文の業界に成り下がってしまわないように品質向上と国内生産にこだわり
続けます。
超智直正
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【2】メルマガ本論
[(第6話)SCMで国産靴下を売りまくるタビオのマーケティング!]
1.タビオとは!
越智正直社長の人生は波乱万丈でした。11人兄弟の末っ子、そして中学一年の
とき父を亡くし進学を諦めました。靴下問屋での長い丁稚奉公に耐え、「ダン」
という会社を興したことが「タビオ」のルーツです。
靴下問屋は小売と靴下メーカーの間に挟まれて、売れ筋は品切れ、死に筋は在庫
の山、借金で倒産寸前のピンチも経験しましたが、1970年頃、靴下を色とサイズ
で在庫を把握する帳票を思いつきました。今で言うPOSによる商品管理の考え
方です。これを進化させて独自の情報システムでSCMを構築したのです。
2007年度は売上高115億円、純利益4億7,000万円を見込んでいます。店舗数も258
店になろうとしています。
2.若い女性に絶大な支持!
若い女性向けの小売の店名は「靴下屋」。約40平方メートルほどの小さな売り場
に色とりどり靴下が並んでいます。
例えば、JR川崎駅前にオープンした巨大商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」。10
代~20代の流行に敏感な女性が思わず立ち止まります。
例えば、JR吉祥寺の駅ビル「ロンロン」にある「靴下屋」は平日だというのに
夕方ともなれば女子高生などで店は大混雑、そして色とりどりの靴下が飛ぶよう
に売れていくのです。店員の陳列補充作業が追いつかないほどです。
デザインもファッション性もよく、長持ちするから顧客は愛着が湧くのでしょう。
「靴下屋」のほかに紳士専門の「タビオ オム」、百貨店向けブランドと位置づ
ける「ショセット」など何と8つもの業態を持ち、出店地域の商圏に合わせて業
態をうまく使い分けています。
タビオ本社には数年先にオープン予定の商業施設からの出店依頼がひっきりなし
に持ち込まれています。「靴下屋」を筆頭にタビオが手がける業態の抜群の集客
力と販売力が大きな魅力になっているからなのです。
3.JIT納入で売れ筋の欠品を最小限に!
タビオが目指したのは「売れる商品を顧客が買いたいときに、売れる数だけ作る」
というJIT生産、JIT納入の考え方です。つまり、店の横に工場がある感覚
です。
そのために国内生産にこだわりました。海外では 糸工場~染色工場~靴下工場
の手を経ると日本に届くまで一ヶ月以上掛かってしまうからです。これでは流行
に対応できないばかりか不良在庫を抱えていまいかねないからです。
国内生産拠点は奈良県広陵町、もともと中小の靴下工場が多く、この地域の業者
に協力を仰ぎ、協同組合靴下屋協栄会を立ち上げ、全国の250店舗を専用回線で
つなぎ、POSデータはもとより、発注データ、在庫データを当日の夜には全工
場で把握できるようにしました。
店舗の情報を靴下工場はもとより、糸工場、染色工場に至るまで平等に開示し、
共有することで一体的な製造販売体制を構築することができました。
4.一足でも発注、納品可能のSCMを構築!
靴下工場は日々店舗から吸い上げたデータを見て生産計画を立て、夜通し生産し
て早朝までに発注数量を取り揃えます。そして靴下工場から朝6時~8時の間に
協栄会が運営する物流センターに納品し、そこから各店舗に配送します。発注か
ら最短で一日半で売れ筋商品が店舗に届くシステムです。しかも店舗からの注文
は一足でも受け付けるという究極のSCMを極めているから驚きです。
まさにこの物流センターはタビオの心臓部と言ってもよいでしょう。
5.高品質、高価格志向のマーケティングに徹する!
タビオは2002年にイギリスに進出しました。高級デパート「ロハッズ」にも店舗
を構えています。売れ筋を絶やさず新商品を次々日本から送り込み、売り場は数
週間ごとに様変わりします。
有力テナントと高い評価を受け、「ロハッズ」から表彰を受けました。
ロンドンといえば流行と品質にはことさら敏感です。そのような市場で高い評価
を受けるということは高品質、高価格志向の商品をタイムリーに供給するタビオ
のマーケティング活動の勝利といえるでしょう。
(今回の参考資料:日経ビジネス2006年11月13日号、他)
【3】今日のまとめ
1.ファッション関係の商品は、売れ筋は品切れ、死に筋は不良在庫の山になり
がちであること。
2.店舗での販売情報を川中である「タビオ」本社、川上である靴下工場~染色
工場~糸工場でも当日夜には把握できるようにし、供給連鎖のあらゆるムダ
を無くすSCMを構築して運用することはビジネスモデルとして最適である
こと。
3.究極のJIT生産、JIT納入で一足から注文を受け付け、最短一日半で店
舗に届けるシステムもすばらしいビジネスモデルであること。
4.地域の商圏に合わせて8つの業態を使い分ける店舗開発は有効であること。
5.ロンドン子からも支持を得られるのはファッション性と品質に優れているこ
との証であること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
進学を断念して丁稚奉公で商売のコツを学び、そして突然のクビ宣告。越智社長
の忍耐力なるコンピテンーはこのプロセスの中で磨かれました。顧客獲得力コン
ピテンシーをさらに進化させるためにSCMの構築を目指したと言えます。
顧客に軸足を置いた経営のために国産にこだわり、デザインとファッション性に
優れた商品をJIT生産、JIT納入で素早く店舗に届けるタビオのビジネスモ
デルは学ぶ点が多いと思います。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
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