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--------|||||======= 労働法で 生き残る!! =======|||||--------
労働法令を軽視できる時代は過ぎ去りました。
知る者こそが自分を守れる。もはやそんな時代に突入しています。
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VOL.53 ≪ 目次 ≫
◎ 金融危機が与える影響 ~ 内定取り消し
◎ 編集後記
###################################
★ 金融危機が与える影響 ~ 内定取り消し
アメリカ発の金融危機は収束する気配がありませんね。100年に
1度の出来事だから、なんていわれていますが、その渦中に突然放り
込まれた人々には、そんな言い訳がましい話しなんて関係ありません。
あるのはただただ「なぜ」「?」「WHY」です。
そもそも、100年に1度の、なんていうのは嘘ですしね。
先日読んだある著書(編集後記にて簡単なまとめ有り)では、人類は周
期的にバブルを発生させ、その都度弾け飛んでいます。ようするに我々
人間は、まったくもって学習できないただのアホう、というわけです。
もっとも、いくら弾けてしまうといっても、有り余るお金を手にしたま
ま早々と自らの意思で泡が消え去る前に退場した人もいるようです。
偶然なのか賢明なのか、強運なのか、はたまた預言者なのか、はわかり
ません。
(1929年の世界恐慌時においては、あのJFKの父親がそうだった
とかつて見たテレビ番組の中ではいってましたね)
しかし、その砂漠にまぎれた一粒のダイヤモンドのような稀有な人
以外の人々は、食することも出来ず、作物を育てることも出来ない
砂漠の砂と化し、激烈な環境のもとに放置されるのです。
それでも、自身の判断に基づきマネーゲームに参戦していたのなら
やむを得ません。でも、そうじゃない人が多すぎる。特にわが国では。
現実問題として我々の暮らしの中にも忍び寄る暗い影。
そのひとつが、内定の取り消し。
「昨年卒業した先輩は売り手市場だった。だから、こういっちゃなん
だけど、あまり程度のよくない人でもそれなりの企業に就職できた。
それなのに自分たちは。
たった1年生まれるのが早かった、遅かったでこうも人生に差ができ
ていいのか?
サブプライムローンで自分たちが何か恩恵を被ったことなんてないじ
ゃないか。なのに、どうして
負債だけ、が回ってくるんだ?
新卒時に、自分たちはまともにスタートラインにさえ立たせてもら
えない。
たしかに、昨年卒業し損ねて留年し、就職を今年に延期した人の嘆きよ
りは救いがあるのかもしれない・・・いや違うな。
彼らのは自己責任部分がある。でも、自分たちにはないといえる。
生まれてくることをどうやって自分たちの手でコントロールできるとい
うんだ?」
こんなやり場のないセリフが、あちらこちらで話されているのではない
でしょうか?
〈 内定の取り消し 〉について
・原則としては、
採用内定取り消しは解雇と同様の合理的理由が必要
とされます。
~ 金融危機の影響か、銀行からの融資が受けられない、貸し剥がしに
あっている。こういった話は昨今のニュースでもさかんに取り上げ
られています。
実際問題として、
雇用しても給与が支給出来ないかもしれない。
企業自体が危ない。場合によっては、入社後すぐに倒れる可能性
だってある。
こういわれれば、そこを何とか、という気持ちは萎えてしまうかも
しれません。
しかし、内定段階だから自由にその決定の取り消しができるという
ことはありません。
少なくとも、きちんと状況を説明し、納得してもらえるように
努力する必要はあると考えます。
特に会社都合の場合は、
整理解雇に準じた扱いを求めるべきだ、と
いう考えもあるようです。
今回の金融危機により、内定取り消しをせざるを得ない。それしか
会社が存続する方法がないのだ。そこまで追い込まれている経営環
境も十分にあり得るでしょう。
しかし、企業として今後も存続する為に実行するのならば、関係者
と禍根は残さない方が賢明です。
内定取り消し、という措置を講じたとしても、いや、だからこそ
今後はその人を含めた関係者は御社にとって消費者の立場に戻る
のです。
なお、新規学卒者の内定を取り消す場合は、あらかじめ公共職業安定
所長又は学校等の長に対してその旨を通知しなければなりません。
(職業安定法54条・同規則35条)
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当メルマガの内容につきましては、執筆時の法令に準拠しております。
もしも、当メルマガの内容によって何らかの損害が生じましても、
事務所および執筆者個人として一切の補償はいたしませんのでご注意
ください。
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◇ 編集後記
『大暴落1929』 ジョン・K・ガルブレイス 著 参照
1954年初版。
1929年の世界恐慌。当時のことについて書かれている名著です。
これによると、
1637年 オランダ チューリップバブル
1720年頃 イギリス 南海泡沫事件
アメリカ 米英戦争(1812~1814)後の数年間
の大規模な土地投機
1830年代 アメリカ 運河・道路投機
1837年 世界恐慌にて上記投機バブル終結
1850年代 再ブーム起こる。 → 恐慌 (ニューイングランド銀行閉鎖)
1860年代 アメリカ南北戦争(1861~1865)後の鉄道ブーム。
1873年の恐慌で終結。
1907年 金融危機発生
1920年代半ば アメリカ・フロリダでの土地投機ブーム。
~海沿い、という宣伝文句で売りに出されていた土地
は、海岸線から10キロ近くもあった。それがやがて
20キロも遠ざかることになる。
(それでも買い手が十分にあったということ)
また、「○○ビル近郊」という土地が売りに出された
が、実際には○○ビルから西へ100キロも離れていた、
という
詐欺まがいの話しも生じていた。
1929年秋~1933年
株価大暴落 → 世界恐慌
・生産高ベースで29年水準に回復したのは37年。ただし、
これもすぐに後退。
金額ベースでの回復は41年。
33年における国民総生産(GNP)は29年の2/3.
33年の
失業者数は1000万人近く。
(30~40年でみると、37年を除き年平均
失業者数は
800万人超え。労働力人口の4人に1人は
失業。
38年でも、5人に1人)
ご存知のように、この後も(これ以外にも)世界のあちこちでバブルは
発生しては消滅していきます。
バブル発生。これはもう人間にとっては決して逃れられない性なのかもし
れません。
○×がなぜ上がるのかなんてわからない。とにかく間違いなく上がるん
だから買わなきゃ損だろ、アンタ。
~ やれやれ。
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発行元 : たなか
社会保険労務士事務所
社会保険労務士/キャリア・コンサルタント
田中 雅也
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労働法令を軽視できる時代は過ぎ去りました。
知る者こそが自分を守れる。もはやそんな時代に突入しています。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
VOL.53 ≪ 目次 ≫
◎ 金融危機が与える影響 ~ 内定取り消し
◎ 編集後記
###################################
★ 金融危機が与える影響 ~ 内定取り消し
アメリカ発の金融危機は収束する気配がありませんね。100年に
1度の出来事だから、なんていわれていますが、その渦中に突然放り
込まれた人々には、そんな言い訳がましい話しなんて関係ありません。
あるのはただただ「なぜ」「?」「WHY」です。
そもそも、100年に1度の、なんていうのは嘘ですしね。
先日読んだある著書(編集後記にて簡単なまとめ有り)では、人類は周
期的にバブルを発生させ、その都度弾け飛んでいます。ようするに我々
人間は、まったくもって学習できないただのアホう、というわけです。
もっとも、いくら弾けてしまうといっても、有り余るお金を手にしたま
ま早々と自らの意思で泡が消え去る前に退場した人もいるようです。
偶然なのか賢明なのか、強運なのか、はたまた預言者なのか、はわかり
ません。
(1929年の世界恐慌時においては、あのJFKの父親がそうだった
とかつて見たテレビ番組の中ではいってましたね)
しかし、その砂漠にまぎれた一粒のダイヤモンドのような稀有な人
以外の人々は、食することも出来ず、作物を育てることも出来ない
砂漠の砂と化し、激烈な環境のもとに放置されるのです。
それでも、自身の判断に基づきマネーゲームに参戦していたのなら
やむを得ません。でも、そうじゃない人が多すぎる。特にわが国では。
現実問題として我々の暮らしの中にも忍び寄る暗い影。
そのひとつが、内定の取り消し。
「昨年卒業した先輩は売り手市場だった。だから、こういっちゃなん
だけど、あまり程度のよくない人でもそれなりの企業に就職できた。
それなのに自分たちは。
たった1年生まれるのが早かった、遅かったでこうも人生に差ができ
ていいのか?
サブプライムローンで自分たちが何か恩恵を被ったことなんてないじ
ゃないか。なのに、どうして負債だけ、が回ってくるんだ?
新卒時に、自分たちはまともにスタートラインにさえ立たせてもら
えない。
たしかに、昨年卒業し損ねて留年し、就職を今年に延期した人の嘆きよ
りは救いがあるのかもしれない・・・いや違うな。
彼らのは自己責任部分がある。でも、自分たちにはないといえる。
生まれてくることをどうやって自分たちの手でコントロールできるとい
うんだ?」
こんなやり場のないセリフが、あちらこちらで話されているのではない
でしょうか?
〈 内定の取り消し 〉について
・原則としては、採用内定取り消しは解雇と同様の合理的理由が必要
とされます。
~ 金融危機の影響か、銀行からの融資が受けられない、貸し剥がしに
あっている。こういった話は昨今のニュースでもさかんに取り上げ
られています。
実際問題として、雇用しても給与が支給出来ないかもしれない。
企業自体が危ない。場合によっては、入社後すぐに倒れる可能性
だってある。
こういわれれば、そこを何とか、という気持ちは萎えてしまうかも
しれません。
しかし、内定段階だから自由にその決定の取り消しができるという
ことはありません。
少なくとも、きちんと状況を説明し、納得してもらえるように
努力する必要はあると考えます。
特に会社都合の場合は、整理解雇に準じた扱いを求めるべきだ、と
いう考えもあるようです。
今回の金融危機により、内定取り消しをせざるを得ない。それしか
会社が存続する方法がないのだ。そこまで追い込まれている経営環
境も十分にあり得るでしょう。
しかし、企業として今後も存続する為に実行するのならば、関係者
と禍根は残さない方が賢明です。
内定取り消し、という措置を講じたとしても、いや、だからこそ
今後はその人を含めた関係者は御社にとって消費者の立場に戻る
のです。
なお、新規学卒者の内定を取り消す場合は、あらかじめ公共職業安定
所長又は学校等の長に対してその旨を通知しなければなりません。
(職業安定法54条・同規則35条)
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
当メルマガの内容につきましては、執筆時の法令に準拠しております。
もしも、当メルマガの内容によって何らかの損害が生じましても、
事務所および執筆者個人として一切の補償はいたしませんのでご注意
ください。
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◇ 編集後記
『大暴落1929』 ジョン・K・ガルブレイス 著 参照
1954年初版。
1929年の世界恐慌。当時のことについて書かれている名著です。
これによると、
1637年 オランダ チューリップバブル
1720年頃 イギリス 南海泡沫事件
アメリカ 米英戦争(1812~1814)後の数年間
の大規模な土地投機
1830年代 アメリカ 運河・道路投機
1837年 世界恐慌にて上記投機バブル終結
1850年代 再ブーム起こる。 → 恐慌 (ニューイングランド銀行閉鎖)
1860年代 アメリカ南北戦争(1861~1865)後の鉄道ブーム。
1873年の恐慌で終結。
1907年 金融危機発生
1920年代半ば アメリカ・フロリダでの土地投機ブーム。
~海沿い、という宣伝文句で売りに出されていた土地
は、海岸線から10キロ近くもあった。それがやがて
20キロも遠ざかることになる。
(それでも買い手が十分にあったということ)
また、「○○ビル近郊」という土地が売りに出された
が、実際には○○ビルから西へ100キロも離れていた、
という詐欺まがいの話しも生じていた。
1929年秋~1933年
株価大暴落 → 世界恐慌
・生産高ベースで29年水準に回復したのは37年。ただし、
これもすぐに後退。
金額ベースでの回復は41年。
33年における国民総生産(GNP)は29年の2/3.
33年の失業者数は1000万人近く。
(30~40年でみると、37年を除き年平均失業者数は
800万人超え。労働力人口の4人に1人は失業。
38年でも、5人に1人)
ご存知のように、この後も(これ以外にも)世界のあちこちでバブルは
発生しては消滅していきます。
バブル発生。これはもう人間にとっては決して逃れられない性なのかもし
れません。
○×がなぜ上がるのかなんてわからない。とにかく間違いなく上がるん
だから買わなきゃ損だろ、アンタ。
~ やれやれ。
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発行元 : たなか社会保険労務士事務所
社会保険労務士/キャリア・コンサルタント
田中 雅也