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シリーズ「組織力強化と
コンピテンシー!」
<第294回>[(第26話)「できる後継者が地場スーパーを強くする!」
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「組織力とコンピ
テンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中
小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきた
いと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「できる後継者が地場スーパーを強くする!」
1.身内を後継者に選ばない経営者!
2.福岡のスーパー「ハローディ」は二代目で蘇る!
3.相手が悪いと指差せば!
4.オギノの本店前に出店したダイエーがあっさり撤退!
5.ITの仕掛けで顧客を囲い込む!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
===========================
今回はスーパーを採り挙げることにした。スーパーの競争は熾烈だ。二強の一角
であるイオンも曲がり角にきている感が強い。M&Aとイオンモールの出店加速
で売上げ規模を拡大してきたが不採算店の閉鎖も加速しなければならない状況に
追い込まれている。
国内が先細りのため海外で稼がなければ成長は見込めない。今後は益々海外に力
を入れようとしているようだ。
しかし地方に根ざした地場スーパーで元気いっぱい、がんばっているところもあ
る。福岡県の「ハローディ」と山梨県の「オギノ」だ。ほかにも元気な地場スー
パーはあるが今回はこの2社を採り挙げる。両社から学ぶべき点は多い。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
社会がその企業を必要としなければ、どんな立派な経営でも会社は潰れる。
矢崎貞美
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第26話)できる後継者が地場スーパーを強くする!]
1.身内を後継者に選ばない経営者!
矢崎総業の矢崎貞美社長は「社会がその企業を必要としなければ、どんな立派な
経営でも会社は潰れる」と言っておられる。
ダイエーは社会が必要としなくなったということか。「いいものをドンドン安く」
で主婦の人気を博したダイエーだったがその役目を終えて破綻、再生機構を経て
今はイオンの傘下に入っている。
そしてなんと言っても二代目の出来が悪かったことが凋落に拍車を掛けた。つま
り後継者如何で会社が繁栄するか衰退するかが決まるといっても過言ではないと
いうことだ。
本田宗一郎翁は息子を後継者にしなかった。もし息子を後継者に指名していたら
今頃ホンダは消滅していたかもしれない。
京セラは稲盛和夫名誉会長が一代で築いた大企業だ。稲盛氏の場合娘婿を後継者
にするしかなかったが最初から同族を後継者に指名するつもりはなかった。もっ
とも適切な人を後継者にと考えていたからだ。
同族を後継者にすることがいけないのではなく、経営者としてふさわしくない同
族を後継者にすることがいけないのだ。
2.福岡のスーパー「ハローディ」は二代目で蘇る!
平成20年6月、福岡県を中心にドミナント展開するスーパー「ハローディ」の
社長に就任したのが二代目加治敬通氏だ。1958年(昭和49年)創業の食品スー
パーであり、直近の売上げは530億円、目下17期連続増収増益の優良企業だ。
加治敬通社長は19年前に入社し、父親は主に店舗開発、敬通氏は主に営業面を
担当してきた二人三脚である。仕入先の人たちや現場の人たちとは顔なじみで意
思の疎通もできていたことが功を奏したと言える。なぜなら二代目が社長に就任
するとなるとみんな疑心暗鬼になりがちで、おいそれと心から受け入れられるも
のではないからだ。
加治敬通社長が大学時代にローディは経営危機に陥り、仕送りも途絶えがちにな
ったこともあったという。だが卒業後「他人の飯を食え」と父に言われて他社で
修業に励んでいた。修業を終えて会社に入ってみると台所は火の車、60億円の
売上げに対して借金も60億円。思わず逃げ出してしまった。そのとき父から
「店をたたむ」と言われ、我に返って戻り、本腰を入れて再建に取り組み始めた。
まず最初に赤字店の店長になり一年目で収支トントンに戻し、二年目には一億近
い黒字にして見せた。決め手はなけなしの金をつぎ込んで店舗の改装に踏み切っ
たことだった。決断力はものの見事である。
店長として朝から晩まで死に物狂いで働き、その努力が実って全社的にも赤字が
解消していった。しかし頼れるのは自分だけという考えに凝り固まり、「自分以
外は全て悪い」とさえ思うようになり、それが態度にも表れるようになった。
3.相手が悪いと指差せば!
父の友人があるとき優しく諭してくれた。「相手が悪いと指差したときの中指、
薬指、小指は自分のほうを向いているだろう。原因は自分にもある。お金を融通
してくれる金融機関、商品を提供してくれる仕入先、そして
従業員に対する感謝
の気持ちを忘れてはダメだ」と。
加治敬通社長は、「ハッとした」と言う。感謝することが如何に大切かというこ
とに気付いた瞬間だった。これをきっかけに人格
コンピテンシーが磨かれていく
ことになった。
感謝に加えて「楽しくなければ店じゃない」を旗印に金融機関、仕入先ともうま
くいくようになり、もちろん社員からも尊敬されるようになった。規模ではなく
従業員が働きたいスーパー日本一を目指すことにした。加治敬通社長は上場する
ことを取りやめ、何よりも地域に根ざした愛される店作りに励んでいる。強い組
織力はこうして生まれた。
4.オギノの本店前に出店したダイエーがあっさり撤退!
オギノは山梨県を中心にドミナント展開する地場スーパーだ。かつて本店前にダ
イエーに進出されたときはびびったという。何しろ売り場面積は3倍もある。ひ
とたまりもない。
しかし顧客はオギノを見捨てなかった。そしてダイエーは撤退していった。キー
ワードは地域密着。新参者は価格勝負を挑んできたが、それだけではオギノの牙
城は崩せなかった。
5.ITの仕掛けで顧客を囲い込む!
オギノは50周年を迎えたばかり。荻野寛二社長は同族だが器が違う。ITを駆
使する術に長けている。ポイントカードを導入したのは1996年。1999年からマー
ケティング活動に展開し始めた。
FSP(Frequent Shoppers Program)は顧客の購入頻度を上げるための仕掛け
である。つまりリピート率の向上策だ。オギノカードは40万件を超えるとう。
30万世帯しかない山梨県においては一家に1枚以上のカード保有率だ。
そして徹底したバスケット分析で顧客の趣味趣向を洗い出し、DMを送る。一般
にDMに対する反応率は1%以下だがオギノでは80%前後だ。ペットを買って
いる人にだけペットグッズのDMが届く仕組みだ。
レジのレシートにも顧客に応じたサービスの特典を用意する。さらには陳列にも
顧客データを生かしている。オギノカードはガソリンスタンド、クリーニング店、
レストランなどでも共通に使えるから地元では使い勝手がよい。
荻野社長は正に顧客管理の達人と言ってよい存在であり、社員とともにIT化を
駆使して組織力を強固にしている。
【3】今日のまとめ
1.本田宗一郎翁や稲盛和夫京セラ名誉会長は同族を後継者に指名するつもりは
なかったこと。一番適切な人を後継者に指名したこと。
2.同族を後継者にすることが悪いのではなく、できの悪い同族を後継者にする
ことが悪いと考えるべきであること。
3.福岡のハローディの加治敬通社長は父の「もう店をたたむ」の一言で父の会
社に戻り再生させたこと。しかし自分しか信じられない心境に陥ったが父の友人
に人差し指の話で諭され、我に返ることができたこと。
4.オギノの荻野寛治社長はFSPをよく勉強し最大限会社経営に生かす顧客管
理の達人になっていること。そのため驚異的なリピート率を確保できていること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
企業の不祥事が起こるたびに同族経営が問題視されることがある。例えばサント
リーも矢崎総業も国分も同族経営だ。
微動だにしない経営で躍進を続けている。このことからも同族経営を安易に批判
してはならない。大事なのはできる後継者を指名するということなのだから。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
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<第294回>[(第26話)「できる後継者が地場スーパーを強くする!」
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「組織力とコンピ
テンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中
小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきた
いと思います。
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【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「できる後継者が地場スーパーを強くする!」
1.身内を後継者に選ばない経営者!
2.福岡のスーパー「ハローディ」は二代目で蘇る!
3.相手が悪いと指差せば!
4.オギノの本店前に出店したダイエーがあっさり撤退!
5.ITの仕掛けで顧客を囲い込む!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
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今回はスーパーを採り挙げることにした。スーパーの競争は熾烈だ。二強の一角
であるイオンも曲がり角にきている感が強い。M&Aとイオンモールの出店加速
で売上げ規模を拡大してきたが不採算店の閉鎖も加速しなければならない状況に
追い込まれている。
国内が先細りのため海外で稼がなければ成長は見込めない。今後は益々海外に力
を入れようとしているようだ。
しかし地方に根ざした地場スーパーで元気いっぱい、がんばっているところもあ
る。福岡県の「ハローディ」と山梨県の「オギノ」だ。ほかにも元気な地場スー
パーはあるが今回はこの2社を採り挙げる。両社から学ぶべき点は多い。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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社会がその企業を必要としなければ、どんな立派な経営でも会社は潰れる。
矢崎貞美
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【2】メルマガ本論
[(第26話)できる後継者が地場スーパーを強くする!]
1.身内を後継者に選ばない経営者!
矢崎総業の矢崎貞美社長は「社会がその企業を必要としなければ、どんな立派な
経営でも会社は潰れる」と言っておられる。
ダイエーは社会が必要としなくなったということか。「いいものをドンドン安く」
で主婦の人気を博したダイエーだったがその役目を終えて破綻、再生機構を経て
今はイオンの傘下に入っている。
そしてなんと言っても二代目の出来が悪かったことが凋落に拍車を掛けた。つま
り後継者如何で会社が繁栄するか衰退するかが決まるといっても過言ではないと
いうことだ。
本田宗一郎翁は息子を後継者にしなかった。もし息子を後継者に指名していたら
今頃ホンダは消滅していたかもしれない。
京セラは稲盛和夫名誉会長が一代で築いた大企業だ。稲盛氏の場合娘婿を後継者
にするしかなかったが最初から同族を後継者に指名するつもりはなかった。もっ
とも適切な人を後継者にと考えていたからだ。
同族を後継者にすることがいけないのではなく、経営者としてふさわしくない同
族を後継者にすることがいけないのだ。
2.福岡のスーパー「ハローディ」は二代目で蘇る!
平成20年6月、福岡県を中心にドミナント展開するスーパー「ハローディ」の
社長に就任したのが二代目加治敬通氏だ。1958年(昭和49年)創業の食品スー
パーであり、直近の売上げは530億円、目下17期連続増収増益の優良企業だ。
加治敬通社長は19年前に入社し、父親は主に店舗開発、敬通氏は主に営業面を
担当してきた二人三脚である。仕入先の人たちや現場の人たちとは顔なじみで意
思の疎通もできていたことが功を奏したと言える。なぜなら二代目が社長に就任
するとなるとみんな疑心暗鬼になりがちで、おいそれと心から受け入れられるも
のではないからだ。
加治敬通社長が大学時代にローディは経営危機に陥り、仕送りも途絶えがちにな
ったこともあったという。だが卒業後「他人の飯を食え」と父に言われて他社で
修業に励んでいた。修業を終えて会社に入ってみると台所は火の車、60億円の
売上げに対して借金も60億円。思わず逃げ出してしまった。そのとき父から
「店をたたむ」と言われ、我に返って戻り、本腰を入れて再建に取り組み始めた。
まず最初に赤字店の店長になり一年目で収支トントンに戻し、二年目には一億近
い黒字にして見せた。決め手はなけなしの金をつぎ込んで店舗の改装に踏み切っ
たことだった。決断力はものの見事である。
店長として朝から晩まで死に物狂いで働き、その努力が実って全社的にも赤字が
解消していった。しかし頼れるのは自分だけという考えに凝り固まり、「自分以
外は全て悪い」とさえ思うようになり、それが態度にも表れるようになった。
3.相手が悪いと指差せば!
父の友人があるとき優しく諭してくれた。「相手が悪いと指差したときの中指、
薬指、小指は自分のほうを向いているだろう。原因は自分にもある。お金を融通
してくれる金融機関、商品を提供してくれる仕入先、そして従業員に対する感謝
の気持ちを忘れてはダメだ」と。
加治敬通社長は、「ハッとした」と言う。感謝することが如何に大切かというこ
とに気付いた瞬間だった。これをきっかけに人格コンピテンシーが磨かれていく
ことになった。
感謝に加えて「楽しくなければ店じゃない」を旗印に金融機関、仕入先ともうま
くいくようになり、もちろん社員からも尊敬されるようになった。規模ではなく
従業員が働きたいスーパー日本一を目指すことにした。加治敬通社長は上場する
ことを取りやめ、何よりも地域に根ざした愛される店作りに励んでいる。強い組
織力はこうして生まれた。
4.オギノの本店前に出店したダイエーがあっさり撤退!
オギノは山梨県を中心にドミナント展開する地場スーパーだ。かつて本店前にダ
イエーに進出されたときはびびったという。何しろ売り場面積は3倍もある。ひ
とたまりもない。
しかし顧客はオギノを見捨てなかった。そしてダイエーは撤退していった。キー
ワードは地域密着。新参者は価格勝負を挑んできたが、それだけではオギノの牙
城は崩せなかった。
5.ITの仕掛けで顧客を囲い込む!
オギノは50周年を迎えたばかり。荻野寛二社長は同族だが器が違う。ITを駆
使する術に長けている。ポイントカードを導入したのは1996年。1999年からマー
ケティング活動に展開し始めた。
FSP(Frequent Shoppers Program)は顧客の購入頻度を上げるための仕掛け
である。つまりリピート率の向上策だ。オギノカードは40万件を超えるとう。
30万世帯しかない山梨県においては一家に1枚以上のカード保有率だ。
そして徹底したバスケット分析で顧客の趣味趣向を洗い出し、DMを送る。一般
にDMに対する反応率は1%以下だがオギノでは80%前後だ。ペットを買って
いる人にだけペットグッズのDMが届く仕組みだ。
レジのレシートにも顧客に応じたサービスの特典を用意する。さらには陳列にも
顧客データを生かしている。オギノカードはガソリンスタンド、クリーニング店、
レストランなどでも共通に使えるから地元では使い勝手がよい。
荻野社長は正に顧客管理の達人と言ってよい存在であり、社員とともにIT化を
駆使して組織力を強固にしている。
【3】今日のまとめ
1.本田宗一郎翁や稲盛和夫京セラ名誉会長は同族を後継者に指名するつもりは
なかったこと。一番適切な人を後継者に指名したこと。
2.同族を後継者にすることが悪いのではなく、できの悪い同族を後継者にする
ことが悪いと考えるべきであること。
3.福岡のハローディの加治敬通社長は父の「もう店をたたむ」の一言で父の会
社に戻り再生させたこと。しかし自分しか信じられない心境に陥ったが父の友人
に人差し指の話で諭され、我に返ることができたこと。
4.オギノの荻野寛治社長はFSPをよく勉強し最大限会社経営に生かす顧客管
理の達人になっていること。そのため驚異的なリピート率を確保できていること。
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【4】編集後記
企業の不祥事が起こるたびに同族経営が問題視されることがある。例えばサント
リーも矢崎総業も国分も同族経営だ。
微動だにしない経営で躍進を続けている。このことからも同族経営を安易に批判
してはならない。大事なのはできる後継者を指名するということなのだから。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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