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マグロ仲買人藤田浩毅氏の顧客重視力!

    ◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆

    <第217回>できる人のコンピテンシーをベンチマークする!


     ==■「マグロ仲買人藤田浩毅氏の顧客重視力!」■==

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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れ
となり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。

「できる人のコンピテンシーをベンチマークする!」と題して事例を解説してい
きます。

コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ
・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも
是非ともお読みいただきたいと思います。

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<今回のメニュー>
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【1】マグロのセリ場で「だもの屋が触るんじゃねえ」と怒鳴られて!
【2】マグロ仲買人になるもお客が付かなくて!
【3】自分が旨いと思うマグロを仕入れることに意地を張る!
【4】編集後記

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マグロは冷凍ものと生がある。プロの仲買人藤田浩毅氏はもちろん日本近海で水
揚げされる生マグロの仲買人だ。

仲買人の朝は早い。まず天気予報のチェックから入る。天気予報から各漁場の水
揚げの様子がおおよそ分かるからだ。

有名なのが青森県大間産の本マグロだが大間産が全て旨いわけではない。それ以
外の産地のものでも旨いマグロが揚がることがある。

マグロは時速100キロの速さで泳ぐそうだ。水揚げのとき暴れたりすると急に
体温が上がり「焼け」という現象が発生する。特に赤身が変色しパサパサしてま
ずいものになる。せっかく旨いと思ったマグロでも解体してみないと「焼け」は
分からないのだという。「焼け」がないことを祈って高価なマグロをセリ落とす
ことは賭けだ。

セリ場に行って自分が旨いと思うマグロがなければその日はセリに参加しない。
藤田浩毅氏は決して妥協しない。一流の寿司職人にまずいマグロを卸すことはで
きないから藤田流の意地を張るのだ。

そこで、今回はマグロ仲買人藤田浩毅氏の「顧客重視力」に迫ってみる。



【1】マグロのセリ場で「だもの屋が触るんじゃねえ」と怒鳴られて!

藤田浩毅氏は大学卒業後父の店で働き始めた。父の店はマグロを扱っていなかっ
た。マグロに興味津々の藤田浩毅氏はあるときマグロのセリ場に足を運んだ。見
よう見まねでマグロの尻尾をほじくったところ「だもの屋が触るんじゃねえ」と
怒鳴られた。

海の見えるところに出て泣いた。悔しかった。いつか見返してやろうと思った。

マグロをセリ落とすには何しろ大金が要る。お金を貯めなければセリに参加する
ことすらできない。藤田浩毅氏は切り身加工のアルバイトを始めた。一枚さばい
てたった13円。睡眠時間は一日3~4時間。夢があるからがんばった。

冷凍もののマグロを手始めに買ってみて勉強し、だいぶ様子が分かった。今度は
生マグロのセリ場に立った。



【2】マグロ仲買人になるもお客が付かなくて!

勉強熱心な藤田浩毅氏は先輩の仲買人の一挙手一投足をつぶさに観察し、いいマ
グロの買い付けを身に付けた。できのいい先輩仲買人のノウハウを身に付けるこ
とをベンチマークと言ってもいいだろう。

いいマグロをセリ落としたにもかかわらずなかなか思うようにお客が付かなかっ
た。初めての乗客が一流の寿司職人の水谷八郎氏だった。だが数日後水谷氏から
電話があった。「あれはよくねえなあ」と。

藤田浩毅氏は我に返った。「自分が旨いと思ったマグロを買い付けて勝負しよう
」と。

それ以来産地などにとらわれず、あるいはマグロの外観や姿かたちにとらわれず
自分が旨いと思ったマグロをそれ相当の値段で競り落とすように変えた。

水谷氏は浮気をすることなく藤田浩毅氏のマグロを買ってくれた。数日後同じよ
うに水谷氏から電話があった。「あれはよかったなあ」と。自分が旨いと思った
マグロをセリ落とすことに自信が湧いてきた。



【3】自分が旨いと思うマグロを仕入れることに意地を張る!

産地で悪天候が続けばマグロの入荷量は減る。そんなときは自分が旨いと思うマ
グロは見つからない。藤田浩毅氏はセリ場に立たない。

だがひいきにしてくれる寿司職人たちは藤田浩毅氏の下に仕入れにやってくる。
「旨いマグロがなかった」と言われて寿司職には帰っていく。在庫のマグロで寿
司を握るのであろう。

「今日はこれしかなかった」と言えばお客は買ってくれるだろう。だが妥協す
れば全てを失うと藤田浩毅氏は考えている。こういうときは意地を張ると自分
に言い聞かせるのだ。

一流どころの寿司職人は口々に「旨いマグロは藤田さんに任せている」と言う。
益々裏切ることはできないだろう。

プロ中のプロ、マグロ仲買人藤田浩毅氏の「顧客重視力」なるコンピテンシー
はゆるぎないものになっている。



【4】編集後記

「藤田浩毅氏にとってプロとは」の質問に対して「窮地に立たされても意地を
張る」ことと答えていた。意地を張らなければ妥協するか旨くないマグロをセ
リ落として売ってしまうだろう。意地を張ることの大切さを藤田浩毅氏は教え
てくれた。

意地を張るビジネスマンがたくさんいる会社は安泰ではないか。仕事で意地を
張る勇気を持ちたい。

<この記事は平成21年6月放送のNHKプロフェッショナル仕事の流儀、他
の記事も参考にしています。>



次回に続く


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        彩愛コンサルピア代表 下山明央

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