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シリーズ「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」
<第310回>[(第8話)「左遷先のお荷物事業を開花、安川電機社長の営業力!」
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介して
いきます。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読
みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.お荷物ロボット事業部に左遷されて!
2.今や世界シェアナンバーワンのロボット事業に育て上げる!
3.新入社員は、一年間は遊んで給料をもらえる!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
===========================
サラリーマン生活をしていると左遷と思しき
人事異動に遭遇することはよくある
話だ。例えば花王の前会長である後藤卓也氏も若いとき子会社に転勤を命じられ
たという。大概の人はこれで出世の道は断たれたとがっかりするに違いない。
ところが後藤氏は本社の社長に就任し、後に会長になった。特に切れ味鋭い特技
を持っていたわけではないと謙遜されているが花王の商品を販売してくれるスー
パーなどの店舗回りは率先して行い、正直、誠実といった
コンピテンシーの達人
だったから下はみんな付いてきてくれた。
安川電機の利島康司社長も1994年にロボット事業部へ異動を命じられた。当時ロ
ボット事業部はお荷物事業部。花形のモーター事業部の人間はエレベーターを利
用してよいがロボット事業部の人間は階段を歩けと差別されていたほどだった。
ロボット事業部の商品といえば溶接ロボット一機種のみ、それでも年間140億円
ほどの売上げがあった。
ところがいまロボット事業部は世界シェアNo1、ファナックの世界シェア23%
を抜いて24%であり、年間840億円まで成長している。その立役者は利島康司社
長である。今回は利島社長の「営業力」なる
コンピテンシーに迫る。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
営業は顧客先へ御用聞きに行け。そして犬のように嗅ぎまわれ。
利島康司
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第8話)左遷先のお荷物事業を開花、安川電機社長の営業力!]
1.お荷物ロボット事業部に左遷されて!
お荷物職場に左遷。前述のようによくある話だ。大概の人はやる気を失ってしま
う。「もはやこれまで」と心が折れてしまうわけだ。利島氏も最初はそう思った
に違いない。
新しい職場に行ってみるとバブル期の後半に
採用した入社2~3年の若者が10
人ほどいた。余ったからロボット事業部に配属されたのだった。利島氏はこの若
手をものにしようと決意した。「モノ作りは人作り」。これが利島氏の哲学であ
る。売上げを伸ばすにも溶接ロボット一機種では話にならない。自由奔放な若者
の柔軟な頭脳を使えばユニークなロボットができるはずだと考えた。
営業部隊に対しては用がなくとも御用聞き営業に飛び回るように指示した。「犬
のように嗅ぎまわれ」と促したのである。顧客企業に伺っていろいろ話をしてい
ればポロッとリップサービスが出る。それがヒントだ。早速図面や仕様書に書き
下ろして顧客企業に持っていく。それの繰り返しだ。
2.今や世界シェアナンバーワンのロボット事業に育て上げる!
当時溶接ロボット一機種だったものがいまや2,000機種。当時の売上げが140億円
だったものが840億円。いつの間にか世界シェアNo1になっていた。
ホンダの工場で活躍する千手観音ロボットは圧巻だ。犬のようにかぎまわる営業
が功を奏して受注に結びつけた賜物だった。
産業用ロボットもさることながら最近は生活ロボットにも力を入れている。人間
と会話をしながら仕事をしてくれロボットだ。世界で初めて7軸関節ロボットの
開発に成功した。人間の腕や手のように複雑な動きを完全にマスターしたロボッ
トが完成したのだ。
「新聞を取ってきて」と言えば「ハイ、かしこまりました」と言って取ってきて
くれるし、お好み焼きを上手に焼いてくれるロボットも公開されている。産業用
ロボットから生活ロボットまで商品の裾野は広がりを見せている。
3.新入社員は、一年間は遊んで給料をもらえる!
多くの会社で見受けられる光景を利島氏は次のように捉えておられる。
□ 今の若者は口の割には打たれ弱い
□ 直ぐに答えを知りたがる
□ 飲みにケーションが少ない
□ 重要な連絡をメールで済ませる
安川電機では打たれ強い人間になってもらうために入社一年間は課題に取り組み、
ひたすらロボットを設計製作する。上司は相談には乗るが原則一人でやり切るよ
うに仕向ける。答えを求めてきても教えない。自分で考えて解を得るように誘導
する。
入社数年の若手にはドンドン仕事を与え、コンセプト設定から設計製作までフル
コースを経験させる。部長の前でプレゼンテーションさせ、まずい点があれば部
長は本人ではなく課長を叱る。課長には飲みにケーションが義務付けられている。
アフター5まで部下を面倒見よというわけだ。重要な連絡までをメールで済ませ
ることなく、対話でコミュニケーションを図るのが安川電機の職場ルールだ。
こうして若手社員が伸びていく。是非ベンチマークされてはどうか。
【3】今日のまとめ
1.左遷にも似た
人事異動はよくある話であること。腐ることなく新しい職場を
変えてやる「心意気」と「実行力」が大事であること。
2.御用聞き営業は営業の原点であること。御用聞きに行ったら「犬のように嗅
ぎまわる」こと。
3.嗅ぎまわって聞き出した内容を図面や仕様書にして直ぐに提案することが大
きな受注に結びつく可能性が高いこと。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
商品や事業は、最初はものになるかどうかも分からないお荷物期から成長期を経
て成熟期に入り、やがて衰退していく。ロボットは鉄腕アトムの世界であり、夢
物語だった。ロボットがこれほど進化し、身近になるとは誰が予測しただろうか。
お荷物職場を世界のトップ事業に育てる人間力と社員力は「すごい」の一言に尽
きよう。
<この記事はテレビ東京の2009年2月9日放送のカンブリア宮殿も参考にしてい
ます。>
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
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彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
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(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
http://www.ss-net.com
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介して
いきます。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読
みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.お荷物ロボット事業部に左遷されて!
2.今や世界シェアナンバーワンのロボット事業に育て上げる!
3.新入社員は、一年間は遊んで給料をもらえる!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
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サラリーマン生活をしていると左遷と思しき人事異動に遭遇することはよくある
話だ。例えば花王の前会長である後藤卓也氏も若いとき子会社に転勤を命じられ
たという。大概の人はこれで出世の道は断たれたとがっかりするに違いない。
ところが後藤氏は本社の社長に就任し、後に会長になった。特に切れ味鋭い特技
を持っていたわけではないと謙遜されているが花王の商品を販売してくれるスー
パーなどの店舗回りは率先して行い、正直、誠実といったコンピテンシーの達人
だったから下はみんな付いてきてくれた。
安川電機の利島康司社長も1994年にロボット事業部へ異動を命じられた。当時ロ
ボット事業部はお荷物事業部。花形のモーター事業部の人間はエレベーターを利
用してよいがロボット事業部の人間は階段を歩けと差別されていたほどだった。
ロボット事業部の商品といえば溶接ロボット一機種のみ、それでも年間140億円
ほどの売上げがあった。
ところがいまロボット事業部は世界シェアNo1、ファナックの世界シェア23%
を抜いて24%であり、年間840億円まで成長している。その立役者は利島康司社
長である。今回は利島社長の「営業力」なるコンピテンシーに迫る。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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営業は顧客先へ御用聞きに行け。そして犬のように嗅ぎまわれ。
利島康司
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【2】メルマガ本論
[(第8話)左遷先のお荷物事業を開花、安川電機社長の営業力!]
1.お荷物ロボット事業部に左遷されて!
お荷物職場に左遷。前述のようによくある話だ。大概の人はやる気を失ってしま
う。「もはやこれまで」と心が折れてしまうわけだ。利島氏も最初はそう思った
に違いない。
新しい職場に行ってみるとバブル期の後半に採用した入社2~3年の若者が10
人ほどいた。余ったからロボット事業部に配属されたのだった。利島氏はこの若
手をものにしようと決意した。「モノ作りは人作り」。これが利島氏の哲学であ
る。売上げを伸ばすにも溶接ロボット一機種では話にならない。自由奔放な若者
の柔軟な頭脳を使えばユニークなロボットができるはずだと考えた。
営業部隊に対しては用がなくとも御用聞き営業に飛び回るように指示した。「犬
のように嗅ぎまわれ」と促したのである。顧客企業に伺っていろいろ話をしてい
ればポロッとリップサービスが出る。それがヒントだ。早速図面や仕様書に書き
下ろして顧客企業に持っていく。それの繰り返しだ。
2.今や世界シェアナンバーワンのロボット事業に育て上げる!
当時溶接ロボット一機種だったものがいまや2,000機種。当時の売上げが140億円
だったものが840億円。いつの間にか世界シェアNo1になっていた。
ホンダの工場で活躍する千手観音ロボットは圧巻だ。犬のようにかぎまわる営業
が功を奏して受注に結びつけた賜物だった。
産業用ロボットもさることながら最近は生活ロボットにも力を入れている。人間
と会話をしながら仕事をしてくれロボットだ。世界で初めて7軸関節ロボットの
開発に成功した。人間の腕や手のように複雑な動きを完全にマスターしたロボッ
トが完成したのだ。
「新聞を取ってきて」と言えば「ハイ、かしこまりました」と言って取ってきて
くれるし、お好み焼きを上手に焼いてくれるロボットも公開されている。産業用
ロボットから生活ロボットまで商品の裾野は広がりを見せている。
3.新入社員は、一年間は遊んで給料をもらえる!
多くの会社で見受けられる光景を利島氏は次のように捉えておられる。
□ 今の若者は口の割には打たれ弱い
□ 直ぐに答えを知りたがる
□ 飲みにケーションが少ない
□ 重要な連絡をメールで済ませる
安川電機では打たれ強い人間になってもらうために入社一年間は課題に取り組み、
ひたすらロボットを設計製作する。上司は相談には乗るが原則一人でやり切るよ
うに仕向ける。答えを求めてきても教えない。自分で考えて解を得るように誘導
する。
入社数年の若手にはドンドン仕事を与え、コンセプト設定から設計製作までフル
コースを経験させる。部長の前でプレゼンテーションさせ、まずい点があれば部
長は本人ではなく課長を叱る。課長には飲みにケーションが義務付けられている。
アフター5まで部下を面倒見よというわけだ。重要な連絡までをメールで済ませ
ることなく、対話でコミュニケーションを図るのが安川電機の職場ルールだ。
こうして若手社員が伸びていく。是非ベンチマークされてはどうか。
【3】今日のまとめ
1.左遷にも似た人事異動はよくある話であること。腐ることなく新しい職場を
変えてやる「心意気」と「実行力」が大事であること。
2.御用聞き営業は営業の原点であること。御用聞きに行ったら「犬のように嗅
ぎまわる」こと。
3.嗅ぎまわって聞き出した内容を図面や仕様書にして直ぐに提案することが大
きな受注に結びつく可能性が高いこと。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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【4】編集後記
商品や事業は、最初はものになるかどうかも分からないお荷物期から成長期を経
て成熟期に入り、やがて衰退していく。ロボットは鉄腕アトムの世界であり、夢
物語だった。ロボットがこれほど進化し、身近になるとは誰が予測しただろうか。
お荷物職場を世界のトップ事業に育てる人間力と社員力は「すごい」の一言に尽
きよう。
<この記事はテレビ東京の2009年2月9日放送のカンブリア宮殿も参考にしてい
ます。>
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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