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予算案

【2022年最新版補正予算】中小企業・事業者が知ってトクする補助金とは?

2022.03.07

長引くコロナ禍による売上減少に悩む中小企業・事業者に対して、行政はさまざまな救済措置を用意しています。

しかし、十分には行き届いていないのが現状です。これを読んでいるあなたの事業にも、せっかくの救済措置が届いていないかもしれません。

「補助金の存在自体をあまり知らない」「最新の補正予算の情報を知らない」「自分の事業が該当するのか分からない」という状況に当てはまっていませんか?

補助金制度を利用できれば数十万円から数百万円の給付金を手にすることができます。これだけの金額を申請の検討もせずに逃してしまうのは、大変もったいないことです。

そこで本記事では、中小企業・事業者の経営者の方に向けて、最新の助成金と情報収集の仕方についてお伝えします。すぐ行動に移せるよう、ハードルの高くない内容に絞っていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

中小企業・事業者へ向けた補正予算概要

コロナ禍の影響が長引き、国は事業者に対する支援を一層拡充させています。その財源となる補正予算案がまとまり、2021年度補正・2022年度当初予算は4.0兆円規模となり、前年時の補正予算2.3兆円と比べて大幅に増強されました。数々の目玉となる補助金制度が発表されています。

事業復活支援金

ひときわ大きいのが『事業復活支援金』です。同支援金だけで2.8兆円規模の予算が充てられます。事業維持や生活支援のために、売上1億円以下の法人に最大100万円、個人事業者にも最大50万円が給付されます。

対象はコロナ禍の影響で収入が大きく落ち込んだ事業者(過去3年の任意のひと月と同月比較して売上50%減または30%減の場合)となり、業種や所在地を問わないことが特徴です。この条件の緩さにより多数の申請が採択されると予想されることから、最大規模の予算が充てられているという訳です。

売上規模によっては給付上限額が上がり最大250万円にまでなります。令和4年1月末から受付開始され、5月には締め切られる予定となっています。

【もっと詳しく】給付額はどう計算する?事業復活支援金の計算と申請の方法を解説

事業再構築補助金

『事業再構築補助金』も注目に値します。6,000億円規模の予算が用意されています。新分野への展開や業態転換をする中小企業を支援するという目的で、比較的小規模な売上の事業者にも通常枠で上限2,000万円の給付が用意されています。

申請条件には、任意の期間における売上が同期比10%以上減少であったことのほか、事業計画書の作成を専門家機関と行うことと定められています。ちなみに、通常枠とは別にグリーン成長枠で採択されれば最大1億円もの給付を得ることもできます。計画作成のハードルは正直高いものの、本腰を入れて新分野で成長を目指す中小企業を本格的に支援する制度だと言えます。

【もっと詳しく】「事業再構築補助金」とは?申請書づくりのコツ・書き方のポイント

小規模事業者持続化補助金(一般型)

こうした各種の補助金制度がありますが、申請未経験の事業者の方にまずおすすめしたいのが『小規模事業者持続化補助金(一般型)』こちらです。

こちらは従業員20名以下(サービス業等は5名以下)の小規模事業者やフリーランスが対象になり、全業種が対象に含まれることが特徴です。無事採択されれば、多くの場合、50万円まで給付を受けることができます。申請時には補助金の用途を説明する一定の計画書を提出する必要がありますが(売上拡大や生産性向上に繋がる用途なら幅広くOKです)、総費用の2/3(上限50万円)が補助されるというものです。

公募は通年で行われており、公募回ごとに申請がいつ締め切りというのはありますが、今後も継続して追加実施されると考えられます。相談窓口は地域の商工会議所等です。まずは制度についてWeb検索の上、ぜひ検討してみてください。

【もっと詳しく】「小規模事業者持続化補助金(一般型)」とは?対象・支給金額・申請方法を整理【社労士解説】

その他の支援制度

この他、活用しやすいものとしては資金繰りの支援制度や、PC・タブレット等のIT備品の取得を補助する小口の制度などがあり、さまざまな種類の補助金が今回の補正予算では用意されています。

後述する補助金制度の調べ方を参考に、ご自分の事業に合った補助金を見つけて、上手に活用してみてはいかがでしょうか。

補助金制度の調べ方

ではここから、上記のような補助金の情報をこれから自分でどうやって調べていけば良いのかお伝えします。まず覚えて頂きたい基本として、チェックする時は『ミラサポplus』のサイトを開いてください。

このサイトは、経産省と中小企業庁が運営している政府公式の“補助金ポータルサイト”です。初心者でも使いやすいのでぜひ一度訪れてみてください。

できれば定期的に自らチェックするのが一番なのですが、この『ミラサポplus』の会員としてメルマガに無料登録しておくと、タイムリーに補助金関連のニュースを報せてくれます。まずはメルマガ登録だけでもしておくとよいでしょう。

ただし掲載されているのは確定したもののみですので、最新動向の予測等については自分で別途アンテナを張っておく必要があります。

国からのサポートの一方で、都道府県・市区町村による補助金もあります。地域の中小企業向けの広報誌やチラシが届いていても読まずに捨てていたりしませんか?

有益な情報が載っていることがありますので、もし情報が目に留まったら、ぜひご自分で検索してみてください。国の補助金と違って多くの人が見落としていたり、そもそもの対象が少ないので、採択の競争率が低い場合が多く狙い目です。

この他、ビジネス系YouTuberさんによる動画チャンネルにも良質な情報が出ていることがありますので参考にしてみるのもよいでしょう。ただし、情報の正確性や新しさには要注意です。必ず裏取りを忘れないように。

補助金の相談先

情報に辿り着いても、行政の長い長い“お触れ書き”はとにかく読むだけで大変で、嫌になってしまうことも少なくありません。結局自分の事業が該当するのかどうか、それだけでも正確に知りたいですよね。困った時は一人で悩まずにヘルプを探したほうが近道です。

自治体が主催する無料相談会や窓口がありますので、まず電話だけでもかけてみましょう。役所のほか、商工会議所、自治体によっては産業振興事業団体などもありますので、支援の手は多く差し伸べられています。

補助金の公募が始まってからだと、既に他の事業者に出遅れているということも。国や自治体の予算関連ニュースに敏感になっておくと、毎年の補助金制度の先読みができるので、早期に準備し始めることが可能です。中小企業診断士などの専門家からのアドバイスも有効でしょう。

ぜひ本記事を参考に、もらえる補助金は逃さずに受給して、自社と資金繰り・調達の一助にしてください。

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*【IWJ】Image Works Japan、ふじよ、nonpii / PIXTA(ピクスタ)