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就活生

【採用】中小企業こそインターンシップ!?人材確保&定着のファーストステップ

2023.07.27

慢性的な労働力不足が続く中、優秀な人材を多く獲得するために何をすべきか悩む経営者が多いことでしょう。とくに中小企業の場合、「採用活動がうまくいかずなかなか応募者が増えない」「入社してもすぐに辞めてしまう」など悩みはつきないものです。このような採用の悩みに対応するための手段の一つとして「インターンシップ」を実施することが挙げられます。インターンシップを用いることで、入社後のギャップを減らす効果や就活時に接点を増やし、学生の志望度を上げるなどのメリットが期待できるためです。

今回は、インターンシップの概要や実施メリット、おすすめの内容や集客方法について、順を追って解説していきましょう。

インターンシップとは

インターンシップとは、高校生や大学生などが会社を訪問して実際に働く人の話を聞いたり、実際に仕事の一部を体験したりすることです。略して“インターン”と呼ばれることもあります。学生たちが、社会へ進出する前に仕事を経験して現場の雰囲気を感じることができるため、企業規模を問わず多くの企業で実施されています。

直接企業に出向いて実施されることが多かったインターンシップですが、新型コロナウイルス感染症蔓延の影響によりオンラインを用いたものも増えました。時間や場所にとらわれることなく、企業の空気を感じ取ることができるよい機会として注目されています。

インターンシップがもたらす効果とは

インターンシップは、企業側・参加者側ともにメリットがあるといわれています。

参加側のメリット

インターンシップに参加者する学生にとっては、企業の現場を実際に体験することで、その企業で就職した後の姿をイメージできることがメリットといえるでしょう。普段はあまり接する機会のない世代の人と関わることもでき、視野が広がるという効果も挙げられます。

学生にとってインターンシップは、書面やインターネットでは得られない仕事の内容を理解したり、これまで知らなかった業種や職種に気づくことができたりという貴重な経験になります。

企業側のメリット

インターンシップという、事前に社内の仕事を体験できる機会を設けることで、就職活動を目前とした学生の注目を集めやすく、志望する会社を決める際に視野に入れてもらいやすくなるという点が挙げられます。インターンシップにきた学生に会社の雰囲気を知ってもらい、性格や特性、働きぶりを入社前に確認することによって、会社の将来に欠かせない優秀な人材を発掘することへつながるのです。

また、あらかじめ会社の雰囲気や仕事を体験してもらうことで“入社ギャップ”を減らし、早期退職を防ぐ効果もあります。とくに若い世代では、自身の生活スタイルや希望する働き方を重視する傾向があり、イメージにそぐわない場合、入社してもすぐに退職してしまうケースが多くみられます。「こんなはずではなかった」「会社の雰囲気が合わない」という事態を防ぐためにも、インターンシップは非常に効果があるといえるでしょう。

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中小企業のインターンシップに取り入れるべき内容

国内の9割以上が中小企業という現状から、就職活動を控える学生に自社のことを注目してもらうためインターンシップを実施することは効果的です。まず、会社の事業内容を洗い出し、社会人経験のない学生でも分かりやすいような説明を入れた職種、業種の説明文を作成しましょう。各担当者は、インターンシップに参加をした学生に対して、分かりやすく明瞭な言葉で説明ができるように準備をしておく必要があります。

次に、学生が職場で安心して働くことができるような環境を整えましょう。インターンシップに入ってもらった学生に自社を志望してもらうことが目的ではありますが、フレッシュな人材が短期間でも仕事に関わるという機会を逃さず、自社で展開する商品やサービスに対してアドバイスや意見を求めてみてはいかがでしょうか。仕事内容や職場の雰囲気に知ってもらうことも重要ですが、率直な意見やアイデアを求めることで、学生側も仕事に参加しているという意欲が高まり、「今後もここで働きたい」という志望度アップへとつながる可能性があるためです。

また、事前に学生側にアンケートを行い、その内容を参考にしたプログラムを組むことも有効です。単に仕事をこなすだけではなく、「実際に働く社員の意見を聞いてみたい」「対話をしてみたい」という意見なども多くみられることから、あまり気取らない形での意見交換会などを設けるのも効果があるかもしれません。

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中小企業のインターンシップ集客方法3つ

自社のインターンシップへより多くの学生に集まってもらうためには、企業名や展開する商品、サービスを認知してもらうことが挙げられます。すでに名前が知られている大企業とは異なり、中小企業の場合は、規模が小さくなかなか周知してもらえていないという問題も否定できません。このようなケースに対応するためには、インターンシップの内容をひと味違う内容にして注目してもらう方法や、告知を積極的に行い学生に知ってもらう方法などがおすすめです。

より多くの学生にインターンシップの存在を知ってもらうためには、複数の方法を用いて広く周知するべきでしょう。ひと昔前では大学の掲示板などに告知が貼られるケースが多くみられましたが、昨今では下記のような方法が主流となっています。

①採用サイト

就職情報が掲載されたサイトでインターンシップの募集を行う方法です。とくに大手サイトの場合、他社も掲載している可能性があるため非常に競争率が高くなりますが、利用する学生の数も多いので有効な手段となります。

②採用イベントへの参加

合同企業説明会や就活セミナーなどのイベントに参加し、企業の魅力を伝えながら告知する方法です。参加する学生は就職活動に対する意識が高く、直接学生と顔を合わせて伝えることができることがメリットです。資料作成や企業ブース設営に工夫をすることで、より多くの学生の興味を引くことができるでしょう。

③SNS・デジタル広告による告知

企業ホームページや公式インスタグラム、Twitterなどを用いた告知や、デジタル広告を用いて集客を図る方法です。限られた文字数内で興味を引く告知文を作成することと、分かりやすい画像・動画の選定がポイントとなります。

最近では、会社の公式SNSだけでなく、採用担当者がSNSで名前を公表し、集客や広報を行うことも増えてきました。会社の雰囲気や社員の方の人柄などを手軽に伝えられることが魅力であり、数万人のフォロワーを抱えている担当者も多いようです。社内でSNS使用マニュアルを作成するなど、取り扱いに注意して使用することをおすすめします。

まとめ

人材確保や定着は中小企業が抱える重大な課題です。採用フロー上で学生のすべてを知ることは難しいため、インターンのようなラフな場を使用し、学生とじっくりコミュニケーションを取ることは、志望度向上だけでなく、自社にあった人材かどうかの見極めにも効果的です。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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