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総務の給湯室

総務担当者同士の給湯室的空間!「みんなの会社ではどうしてる?」など・・・ご自由に!

派遣?出向?請負?

著者 やっこだこ さん

最終更新日:2016年08月10日 17:08

A社があり、A社の役員が出資して、別会社として小さなカフェをA社内の1階に出店しています(場所代をもらってます)。
A社とカフェの労務管理・勤怠管理・金銭管理・給与支給などは、A社の総務課ですべて行っております。
この度、カフェのスタッフ(全てパートタイマー)の一部をA社の関連施設での食事作りに携わってもらう計画が持ち上がりました(カフェに在籍のまま)。
この場合、関連施設の食事作りに行ってもらう人はどういうう処遇になりますか?
A社とカフェの覚書や、職員規定などを整備しないといけないと思うのですが・・・よくわからなくて・・・
教えてください。

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Re: 派遣?出向?請負?

著者 村の長老 さん

最終更新日:2016年08月11日 07:58

A社社員の指揮命令を受けて業務を遂行する場合は、派遣契約をA社との間で締結する必要があります。もちろんそのカフェは派遣会社の許可をとらねばなりません。すべてカフェの人間で行うならば請負契約で可能です。この場合、A社とカフェは請負契約を締結し、関連施設の食事作り場所や備品を借りる場合、賃貸借契約も必要でしょう。これらが整備されていないと偽装請負ととられかねません。

Re: 派遣?出向?請負?

著者 hitokoto2008 さん

最終更新日:2016年08月11日 11:59

A社があって、そのA社の役員個人的が出資した企業と取引をする。こういうケースには、会社法や法人税法など法的な問題も絡むケースが多いので、留意してください。

とりあえず、会社法や法人税法上の問題は考えないで、労務上の問題についてのみ考えてみます。
「派遣」、「出向」、「請負」については、ネットでも検索できますので、その違いを把握することです。細かい違いはここでは書きません。

A社→甲  役員の会社→乙
として関係を書いていきます。

派遣は派遣業の免許をもっていなければ、派遣ができません。
ですから、甲、乙共に派遣業の免許をもっていないと、自社の社員を派遣としては相互の会社に送り込むことができません。
したがって、今回のケースだと、「出向」か「請負」を考えればよいのではないかと思います。
甲乙間で互いに人を自由に送り込むことを想定しているなら、出向協定書を交わしてその都度人を送り込めるようにしておけば一番簡単ですね。ただ、カフェ事業の管理業務と調理事業の要員とでは仕事の性質が違うように思われますので、契約はそれぞれ別に考えたほうが良いかもしれません。

1.>A社とカフェの労務管理・勤怠管理・金銭管理・給与支給などは、A社の総務課ですべて行っております

乙は甲の社内にカフェを間借りしている状態。事務処理もそのカフェ内でしているわけではないはずなので、世間でいうアウトソーシングとして請負処理でしょうね。
甲は、乙に対してその人件費と諸経費を請求すればいい(事業利益は乙に帰属する)。
事務処理の場所がカフェ内であれば、出向も可能でしょうが、出向の場合、作業する出向者名を特定しないとなりません。請負であれば、仕事内容だけで個人までを取り決める必要はありません。

2.>この度、カフェのスタッフ(全てパートタイマー)の一部をA社の関連施設での食事作りに携わってもらう計画が持ち上がりました(カフェに在籍のまま)

この場合は、関連施設での事業収支をどのように捉えるかになりますね。
収支を考えず、丸投げなら請負ですし、収支を考えて(利益は甲に帰属する)いるなら、スタッフは出向が良いでしょう。現場での直接指揮命令権は甲が持つことになります。なお、出向なら出向者名簿もつくっておかないとなりません。

「請負業務」に関わる費用は請け負う側が負担するのが原則です。ですから、事業収支が赤字になる事業を請け負うことは合理的ではありません。
「出向契約」は、受け入れ側が出向者の指揮命令を持つと同時に、出向者の人件費を負担するのが一般的です。ですから、その事業の収支を気に掛けるのは、受け入れ側だけということになります。





> A社があり、A社の役員が出資して、別会社として小さなカフェをA社内の1階に出店しています(場所代をもらってます)。
> A社とカフェの労務管理・勤怠管理・金銭管理・給与支給などは、A社の総務課ですべて行っております。
> この度、カフェのスタッフ(全てパートタイマー)の一部をA社の関連施設での食事作りに携わってもらう計画が持ち上がりました(カフェに在籍のまま)。
> この場合、関連施設の食事作りに行ってもらう人はどういうう処遇になりますか?
> A社とカフェの覚書や、職員規定などを整備しないといけないと思うのですが・・・よくわからなくて・・・
> 教えてください。

Re: 派遣?出向?請負?

著者 やっこだこ さん

最終更新日:2016年08月17日 12:27

> A社社員の指揮命令を受けて業務を遂行する場合は、派遣契約をA社との間で締結する必要があります。もちろんそのカフェは派遣会社の許可をとらねばなりません。すべてカフェの人間で行うならば請負契約で可能です。この場合、A社とカフェは請負契約を締結し、関連施設の食事作り場所や備品を借りる場合、賃貸借契約も必要でしょう。これらが整備されていないと偽装請負ととられかねません。

お応えありがとうございます。A社の正社員が指揮命令を行う方向ですので、派遣でしょうか。
派遣の許可を取らなければならないとなると大変ですね。上司と相談します。
参考になりました。

Re: 派遣?出向?請負?

著者 やっこだこ さん

最終更新日:2016年08月17日 13:39

> A社があって、そのA社の役員個人的が出資した企業と取引をする。こういうケースには、会社法や法人税法など法的な問題も絡むケースが多いので、留意してください。
>
> とりあえず、会社法や法人税法上の問題は考えないで、労務上の問題についてのみ考えてみます。
> 「派遣」、「出向」、「請負」については、ネットでも検索できますので、その違いを把握することです。細かい違いはここでは書きません。
>
> A社→甲  役員の会社→乙
> として関係を書いていきます。
>
> 派遣は派遣業の免許をもっていなければ、派遣ができません。
> ですから、甲、乙共に派遣業の免許をもっていないと、自社の社員を派遣としては相互の会社に送り込むことができません。
> したがって、今回のケースだと、「出向」か「請負」を考えればよいのではないかと思います。
> 甲乙間で互いに人を自由に送り込むことを想定しているなら、出向協定書を交わしてその都度人を送り込めるようにしておけば一番簡単ですね。ただ、カフェ事業の管理業務と調理事業の要員とでは仕事の性質が違うように思われますので、契約はそれぞれ別に考えたほうが良いかもしれません。
>
> 1.>A社とカフェの労務管理・勤怠管理・金銭管理・給与支給などは、A社の総務課ですべて行っております
>
> 乙は甲の社内にカフェを間借りしている状態。事務処理もそのカフェ内でしているわけではないはずなので、世間でいうアウトソーシングとして請負処理でしょうね。
> 甲は、乙に対してその人件費と諸経費を請求すればいい(事業利益は乙に帰属する)。
> 事務処理の場所がカフェ内であれば、出向も可能でしょうが、出向の場合、作業する出向者名を特定しないとなりません。請負であれば、仕事内容だけで個人までを取り決める必要はありません。
>
> 2.>この度、カフェのスタッフ(全てパートタイマー)の一部をA社の関連施設での食事作りに携わってもらう計画が持ち上がりました(カフェに在籍のまま)
>
> この場合は、関連施設での事業収支をどのように捉えるかになりますね。
> 収支を考えず、丸投げなら請負ですし、収支を考えて(利益は甲に帰属する)いるなら、スタッフは出向が良いでしょう。現場での直接指揮命令権は甲が持つことになります。なお、出向なら出向者名簿もつくっておかないとなりません。
>
> 「請負業務」に関わる費用は請け負う側が負担するのが原則です。ですから、事業収支が赤字になる事業を請け負うことは合理的ではありません。
> 「出向契約」は、受け入れ側が出向者の指揮命令を持つと同時に、出向者の人件費を負担するのが一般的です。ですから、その事業の収支を気に掛けるのは、受け入れ側だけということになります。
>
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>
> > A社があり、A社の役員が出資して、別会社として小さなカフェをA社内の1階に出店しています(場所代をもらってます)。
> > A社とカフェの労務管理・勤怠管理・金銭管理・給与支給などは、A社の総務課ですべて行っております。
> > この度、カフェのスタッフ(全てパートタイマー)の一部をA社の関連施設での食事作りに携わってもらう計画が持ち上がりました(カフェに在籍のまま)。
> > この場合、関連施設の食事作りに行ってもらう人はどういうう処遇になりますか?
> > A社とカフェの覚書や、職員規定などを整備しないといけないと思うのですが・・・よくわからなくて・・・
> > 教えてください。


ご回答ありがとうございます。詳しく教えていただき、大変参考になります。上司と相談の上検討したいと思います。

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