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コラムの泉

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成熟産業で更なる成長を実現するフレームワークとは?

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『ビジネスパーソン最強化プロジェクト通信』 vol.457発行部数:21387部
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こんにちは。『ビジプロ通信』ナビゲーターの安部です。


先週の木曜日に当初様子見を決め込もうと思っていたiPadが渋谷の家電量販店
で予約なしで買えるということで購入してきました。

タブレットタイプはViliv X-70というWindowsベースのものを昨年購入したの
で、2台もタブレットPCを持っててもなぁと思ったのですが、今後iPadを活用
したMBA講座などビジネスで活用できるかもしれないという希望的観測で購入
に踏み切りました。(笑)

数日使ってみての感想ですが、実にワクワクする端末ですね。今後は自社配信
の電子書籍や動画セミナーなど使い様によっては最強のツールとなるような
予感がしました。

後はコンテンツ次第ですが、是非とも多くのビジネスパーソンの方のご期待に
応えて、これまでにないわかりやすくて仕事に役立つMBA講座を提供できる
よう、高い壁ではありますが諦めずに挑戦し続けたいと思います。(^^)v

こんなiPad用のMBA講座があったらいいなという具体的なご意見が
ありましたら、お気軽にお寄せ下さいね。
→ http://www.mbasolution.com/opinion.htm

コンテンツ作りの参考にさせていただきます。(^^)


それでは、今回も『ビジプロ通信』張り切ってお届けしていきますので
最後までお付き合いの程よろしくお願いします!

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【今号のコンテンツ】

1.コラム:“MBAの視点”
2.MBA Solution Business Collegeからのご案内

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今回はコラム“MBAの視点”からスタートします!


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【1.激戦の続く家電量販店業界でヤマダ電機の次の一手を読み解く!(2)】


前回のメルマガでは激戦の続く家電量販店業界で売上高3兆円、マーケット
シェア30%という高いビジョンを掲げたヤマダ電機の成長戦略をアンゾフの
マトリクスを活用して読み解いてきました。

全国に500店舗以上の直営店を出店して飽和状態に近づいた市場で更に成長を
加速させるためには、都心部や海外などの新市場を開拓する戦略や日用品や
家具など家電と親和性の高い新製品を既存顧客に販売する戦略が有効に機能
するということでしたね。

あなたの会社も市場が飽和して売上を上げ難くなったなと感じたら是非とも
アンゾフのマトリクスを使って既存製品を新市場で販売する戦略や既存顧客に
新製品を販売する戦略を考えてみて下さい。リスクを少なくして、再び事業を
成長軌道に乗せる妙案が思い浮かぶはずです。

さて、今回は別のフレームワークを使ってヤマダ電機の成長戦略を検討して
いきましょう。

今回活用するフレームワークはBCGのアドバンテージマトリクス。

アドバンテージマトリクスとは、企業の事業タイプを4つに分類し、タイプ
ごとに最適の事業戦略を検討していくためのフレームワークです。

このアドバンテージマトリクスでは、規模と収益率で企業を分類していきます。
ここでは外食産業を例に、アドバンテージマトリクスを説明していきましょう。

まず1つ目のタイプは、規模を大きくしても収益率のアップに繋がらない分散
型事業です。たとえば、評判のシェフが経営する街のレストランは、一人の
シェフの腕前に頼っている事業なので、なかなか大きくすることができません。
分散型事業のように、少数のプロフェッショナルが事業運営の大きな要素と
なる場合は規模を大きくできないという問題を抱えることになります。

次に2つ目のタイプは、規模を大きくすればするほど収益率が高くなる規模型
事業。外食産業で言えば、ファミリーレストランなどが規模型事業の典型例で
す。メニューを標準化して誰でも同じ味が出せるようにすることによって
多店舗展開が可能になり、規模が大きければ大きいほどコスト面で優位に立ち
収益力が高くなっていきます。

続いて3つ目のタイプは、規模と収益力に明確な関係の見られない特化型事業。
このタイプの事業では規模に関わらず収益を上げることが可能になります。
つまり、小規模な事業でも高い収益を上げられますし、大規模な事業でも高い
収益を上げることができるということです。たとえば、外食産業の中で寿司と
いう事業に特化すれば小さな店でも高い収益を上げることができますし、回転
寿司のような大規模チェーンでも高い収益が上げられるというのが特化型事業
の特徴になります。

そして最後の4つ目のタイプは、規模にかかわらず収益を上げることができ
ない手詰まり型事業です。外食産業自体はライフサイクルのない事業と言えま
すので、なかなか手詰まり型事業の事例を挙げることは難しいと言えますが、
一時のブームで流行った料理がブームの沈静化と共に全ての規模の企業で収益
が上がらなくなった場合などが手詰まり型事業に当てはまるでしょう。

さて、このアドバンテージマトリクスを成長戦略へ活用する場合、事業の構造
変化のプロセスを知っておく必要があります。

たとえば、事例でお伝えしたように、まずは街のレストランから始まった事業
が、繁盛してくると分散型事業のために規模拡大の壁にぶち当たることになり
ます。この壁を超えるためには、業務の標準化を行って多店舗展開できるよう
フランチャイズ化を実施し、規模型事業に移行することが必要になります。

ただ、このフランチャイズ化も規模が大きくなるにつれ市場が飽和してきます。
そこで、次は何かに特化する特化型事業に移行することによって更なる収益
拡大を図ることができるようになるのです。そして、最終的には事業自体が
衰退期に入り、どんなことをしても収益が上げられない手詰まり型事業と
なって事業はライフサイクルを終えるというプロセスです。

つまり、事業は一般的に“分散型→規模型→特化型→手詰まり型”という変遷
を辿るということができます。

実際にこの事業の構造変化のプロセスをコンビニエンス業界に当てはめると、
まずは街の酒屋さんから始まった事業が、業務を標準化してコンビニエンス
ストアになり、ローソンなどは規模を追求するコンビニに加えて、ナチュラル
ローソンなどの特化型事業の比重を増やしているという事実で事業の構造変化
のプロセスを確認できます。

つまり、アドバンテージマトリクスを活用すれば、分散型事業は規模型事業に
移行することによって、そして規模型事業は特化型事業に移行することに
よって、成長の壁を越えて収益を拡大していくことが可能になるということ
なのです。

このフレームワークを家電量販店業界に当てはめれば、家電量販店業界は現状
規模が大きければ大きいほど収益を上げられる規模型事業ということができま
す。とするとヤマダ電機が今後成長に限界を感じるようなことがあれば特化型
事業に移行することにより、更なる収益の拡大が図れるということになります。

何に特化するかという切り口の問題はありますが、現代の社会情勢を考えれば、
女性に特化した店舗を出店したり、高齢者に特化した店舗を出店したりする
ことによって、更なる成長を実現することができるはずです。

実際に4月にオープンしたLABI新宿東口館は女性にフォーカスした店舗づくり
を行っていますので、LABI新宿東口館の業績次第ではヤマダ電機が今後特化型
の店舗を拡大していく可能性も高くなると言えるでしょう。

以上、前回と今回2回にわたってヤマダ電機の成長戦略について検討してきま
した。あなたの会社でも成熟市場での更なる成長を目指したいという場合は
アンゾフのマトリクスやアドバンテージマトリクスなどのフレームワークを
活用して戦略を立ててみてはいかがでしょうか。


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続いてMBA Solution Business CollegeからMBA講座のご案内です。


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【2.MBA Solution Business College からのお知らせ】


現代のビジネスパーソンにとって数字に強いということは
強力な武器になります。

ビジネスで数字力と言えば、言わずと知れた財務諸表を読み解く力。財務諸表
を一目見ただけで、その企業の強いところ、弱いところを客観的に見抜くこと
ができる力です。

この財務諸表を読み解くのに必要なものが
ファイナンシャル・アカウンティングの知識。

会計知識を兼ね備えたビジネスパーソンは企業の“ドクター”として、企業を
健全な方向に導き、ライバルに負けない強い体質を持った企業へと変貌させる
ことが可能になります。

本講座ではメガバンクの融資担当者として東証一部上場企業を始めとした
数多くの企業の財務諸表を分析して業務改善のアドバイスを行ってきた
プロフェッショナルがわかりやすく会計知識をお伝えしていきます。

初心者の方にも、企業の決算書を読み解いて財務面からの問題抽出や解決策の
立案に至るまで、現代のビジネスパーソンにとって必要不可欠のスキルを
身につけていただきます。

『アカウンティングの知識を身につけて企業の財務諸表をスラスラ読み解き、
企業の抱える問題を解決に導くことのできるビジネスパーソンになりたい!』
という方に断然お薦めできるMBA講座です。


■ できる!MBAベーシック講座ファイナンシャルアカウンティング

開講日程: 2010年6月13日(日) PM 1:10~PM 4:30
開催場所: 東京国際フォーラム ガラス棟 会議室
詳しくはこちらから⇒ http://www.mbajp.org/i/s/30v.html


来月は管理会計講座も開催します。こちらも併せてご検討下さい!

■ できる!MBAベーシック講座マネリジアルアカウンティング(管理会計

開講日程: 2010年7月11日(日) PM 1:10~PM 4:30
開催場所: 東京国際フォーラム ガラス棟 会議室
詳しくはこちらから⇒ http://www.mbajp.org/i/s/30t.html


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【編集後記】


先週末は娘達の運動会でした。今年から下の娘が小学生になったので運動会の
参加は年1回で済むようになりました。(^^)

ただ、大変だったのがビデオ撮影。全員で参加するプログラムは上の娘と
下の娘を交互に探して撮影するはめに・・・

家にビデオカメラは何台もあるので、2台持って行って妻と分担すれば
よかったのですが、時すでに遅しでした。(^^;

次回からは撮影部隊を2人に増員して、万全の態勢で臨みたいと思います。
(笑)

それでは、今週も1週間頑張ってきましょうね!


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最後までお読みいただきましてありがとうございました。

メルマガと合わせて発行者の著書もよろしくお願いしますm(_ _)m
ビジネスに役立つ知識が満載です!

☆『メガヒットの「からくり」』
http://www.mbajp.org/i/s/21v.html
↑最新刊。メガヒット発売中です!

☆『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』
http://www.mbajp.org/i/s/w8.html
↑お陰様で11刷のベストセラーとなっています!

☆『ファイナンスがスラスラわかる本』
http://www.mbajp.org/i/s/w9.html
↑今やビジネスパーソンに必須のファイナンス理論をわかりやすく!


それではまた次回あなたにお会いできるのを楽しみにしています!

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発行責任者: 安部 徹也

略歴:
九州大学経済学部経営学科卒業後、現三井住友銀行入行。銀行退職後、
グローバルビジネスでの起業を目指し、インターナショナルビジネスで世界
トップクラスのビジネススクールであるThunderbirdに留学し、MBAを取得。
トップMBAのみ加入が許されるΒΓΣ(ベータ・ガンマ・シグマ)会員。

卒業後、米国人パートナーと共に経営コンサルティング事業を開始。MBA
Solutionの代表に就任し、現在に至る。著書に『メガヒットのからくり』、
『ファイナンスがスラスラわかる本』、『トップMBA直伝!7日でできる目標達
成』などがあり、テレビやラジオ、雑誌、新聞など数多くのマスメディアでも
活躍。

発行者からひとこと:
このメルマガは“MBA理論をマスターしてビジネスを楽しく!”をコンセプト
にお届けしています。『100万人のビジネスパーソンに役に立つMBA理論を
学んでいただく』ことをビジョンとして一歩一歩目標達成に向けて地道に努力
していますので、よろしかったらお友達にこのメルマガを紹介するなどご協力
いただけると嬉しいです!⇒ http://mbasolution.com/magtop.htm

発行元:株式会社 MBA Solution
- The Best Solution for Your Business
URL : http://www.mbasolution.com

MBA Solution Business College
URL : http://www.mbajp.org

ご意見・ご要望はとってもウェルカムです!以下のホームページから
お願いします。(このメルマガへ返信しても届きませんのでご注意!)
→ http://www.mbasolution.com/opinion.htm

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