上司に笑われてみよう

上司に笑われてみよう

atc-1121

column:column_labor:column_tax_general

2005-07-30

＜今週の肝＞ ◎上司に笑われてみよう ------------------------------------------------------------------------------- ★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆ ------------------------------------------------------------------------------- 先週は、自分の楽しい感情や、嬉しい気持ちを話す『お気楽オープンマインド』で いい流れをつくりましょう、という話でした。 読者の方からこんな感想をいただきました。 ================================================== 自分が思っているほど、人は自分の格好良いところを期待していない。 うまく表現できないのですが、初対面の人に対して、いいところを見せたいと、 ついつい思ってしまいますよね。でも相手は実は格好悪いところを逆に期待している。 （暗黙に）要は、格好悪いところを初めに見せてしまった方が、お互い緊張もほぐれる し、自分のことを話そうとか、心を開こうと思うんでしょうね。 格好良く、難しいことを言うと相手はますます構えるのでしょう。 このＧＡＰを埋めることのできる人は素晴らしいムードメーカーになれると思います。 私も歳をとって、良い意味でだんだん格好つけなくなってきたような気がします。 それにつれて友達も増えてきたような気がします。 今後もこのあたりを意識して実践していけば、人脈が広がりそうです。 今回も貴重な気づき、ありがとうございます。 次回も楽しみにしてます。 ================================================== どうもありがとうございます。 この考え方、大好きです。 ああ、この人も俺と同じ普通の人だ、と思うと妙な親近感と安心感を持ちます。 数日前の日経新聞でこんな記事がありました。 松井秀喜選手は、試合前には必ずチームメンバーに笑いが起こるようなジョークを 言って彼自身が笑われて、チームの雰囲気を明るくしているそうです。 それをトーリ監督は高く評価しているとのことでした。 イチローが松井選手のようにチームメンバーから「笑われる」ことを進んですれば、 マリナーズは優勝するかも。（多分今はしていないと思いますが） そして、「笑われる」は「笑わせる」より高度です。一文字しか違いませんが。 笑わせようと力むと失敗します。笑われるのを楽しむと笑ってもらえます。 漫才では、ツッコミ役が、ボケ役の相方をより「笑われる」ように料理します。 最近ではピン芸人で、笑われるキャラをうまく作っている人たちがたくさんでて きましたね。（『間違いない！』、『●●斬り！』、『ヒロシです』というやつ） 以前、システム開発会社でリサーチをしたところ、ある女性が参画したプロジェクトは すべて納期どおりで、脱落者もなく「成功プロジェクト」であるというデータがでまし た。 その女性は、実は仕事が遅く、提案もなく、平均以下の能力という評価をされて いました。 不思議に思った上司は、彼女とプロジェクトのメンバーにインタビューをしたみたとこ ろ、彼女の意外な行動がプロジェクトにいい影響を与えていることがわかりました。 そうです。彼女はプロジェクトに笑いをもたらしていたのです。 人は笑わせてくれる人には、親近感と安心感をものすごく感じます。 その理由は、笑った時に出るベータ・エンドロフィンという脳内物質に関係して います。 この物質はモルヒネの５～６倍鎮静作用があるそうです。 さらに、血液をサラサラにして血圧を下げ、免疫力を向上させて癌細胞を減らせる 効果もあるそうです。 癌・脳溢血・心筋梗塞という3大疾患で死ぬ人は、人口の60％を超えます。 つまりは、笑わせてくれる人は、自分の寿命を延ばしてくれる大切な大切な 人なのです。それを体は知っているわけですね。 今日、早速『笑われる』を実践してみました。 対象は、50代後半の某●日新聞の論説委員の重鎮。仮にＡさんとします。 さらに、眉間の深い皺、への字口、腕を組み、足を組んでいます。 私が過去最も苦手としたタイプです。 大学のＯＢ勉強会で、某大手商社の理事の方を呼んで、消費者団体訴権というちょっと ややこしいお話しをしていただきました。 30分程度の説明があった後、Ａさんが真っ先に 「あんたの話は全く分からん。専門バカの話だ」 と眉間の皺とへの字がさらに強烈になり、攻撃的な言葉が繰り出されました。 会場はシーンと静まり返り、プレセンターの方は冷汗をかいて弁明されました。 そして、その後も空をきったような質疑が他の参加者と繰り返され、益々 Ａさんは不機嫌になっていきました。 過去の私だったら、「そんな言い方ないでしょ。理解できるようにあんたが いい質問しろよ！」と攻撃を仕返していたところだったでしょう。 今日は、たまたま笑われるという内容を書いていたところだったので、 笑われてみようと思い、私の失敗談を楽しく話しました。ちょっと話の道はそれて いましたが、みんながいっせいに笑い、急に質疑が明るく活発になりました。 しばらくしてＡさんがいいました。 「やっと意味がわかってきたよ」　 柔らかな口調と表情でした。 そして彼は私に向かって、「実は俺もさ・・」と話し始めたじゃありませんか。 なんかいい事をしたようないい気分になって、その会場を後にすることができました。 笑われることは実は簡単かもしれません。 笑わせようとは思わずに、自分の失敗体験を楽しく話せばいい。 素直に面白いと感じたことを、自分の言葉で話せばいい。 ちょっと紹介ですが、こんなセミナーもあります。 おもろい会？－「笑顔のすすめ」 http://www.yomou.com/information.html サイトの中央当たりにあります。 さあこの1週間、上司やお客様に笑われてみてください。 “いい感じ”の関係に一歩でも近づくかもですよ。 最後に、クリックするだけで１円募金となるサイトがあります。 よかったら、ここを訪れて今日はさようならです。 下記サイトの、ガチョウをクリック。小児癌と闘う子供たちへの募金です。 http://www.aflac.co.jp/bokin.html また来週お会いしましょう！ ---------------------------------------------------------------------- 【発行元】 ウィルビジョン株式会社 http://www.will-vision.com 【発行責任者】 泉　一也　（いずみ　かずや） 【登録・解除は】 http://www.will-vision.com/melmaga ご意見・ご感想は　info@will-vision.com まで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【メルマガ】 ３５歳までに体得！上司を動かすコーチング ⇒ http://www.will-vision.com/melmaga ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ 投稿記事の著作権は、記事の執筆者に帰属します。無断で転載・複製・頒布することを深く禁じます。 ▼ 当サイトの全てのコンテンツ（コンテンツ内に投稿された情報を含む）・リンク先の情報をご利用される際には、専門機関に問い合わせるなど十分な確認をなさってから実践するようにしてください。 ▼ 当サイトの全てのコンテンツ（コンテンツ内に投稿された情報を含む）・リンク先の情報をご利用されたことによる損害等の保証は当サイト及びコンテンツ内に投稿された執筆者を含め一切負いかねますので予めご了承願います。