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シリーズ「
コンピテンシーをレビューする!」
<第383回>[(第41話)「コダック破綻の一方で
フジを華麗に変身させた古森イズムに学ぶ!」]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要性につ
いて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「
コンピテンシーをレビューす
る!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中小企業の経営
者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.屋台骨を支えてきた商品がなくなる恐怖!
2.新たな稼ぎ頭を育てろ!
3.8万人の社員を仕事のできる集団に纏めた古森イズム!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
===========================
もしトヨタに自動車と言う商品がなくなるとしたらいったいどうするのだろうかと考え
てみてほしい。屋台骨がなくなると言うことだ。いかに優良企業のトヨタと言えどもた
だ事では済まされないだろう。
事実グローバル企業のコダックが破綻した。主力商品である写真フィルムが売れなくな
るからと言うことでデジタル化への対応が遅れてしまったことが命取りになった。だが
この戦略は普通の経営者ならごく自然に採るのである。かつてリッカーと言う家庭用ミ
シンメーカーも同じように考えた。既製品が安く手に入るようになって家庭用ミシンは
売れなくなったというのにミシンにしがみ付き、
粉飾決算の末倒産した。その一方で、
同業のブラザーは多角化路線で優良企業として生き残っている。この差は大きい。
1934年、今から80年も遡る。神奈川県足柄郡に富士写真フィルムが設立された。数年後
コダックに技術提携を申し入れたがあっさり拒否された。国産で行くしかないと燃えた。
かえってこれが良かった。コダックに追いつき世界の市場を二分するまでに成長した。
だが、デジタルブームが到来し猛スピードで写真フィルム市場を奪っていった。ここ10
年でフジの写真フィルムの売上げはピーク時の10分の1に激減した。利益の6割を稼い
でいてドル箱だったのにだ。だが、富士フィルムはコダックの轍を踏まなかった。2000
年度1兆4,403億円だった売上げを2011年は2兆1,953億円にして見せた。1兆円企業の
富士ゼロックスを子会社に取り込んだこともあるが、新たな稼ぎ頭を次々育てことが大
きかった。
そこで今回は「コダック破綻の一方でフジを華麗に変身させた古森イズムに学ぶ!」と
題して、「古森CEOの事業構造大転換を果たしたマネジメント」について解説する。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
コダックになくて富士フィルムにあったものは、チャレンジ精神と多角化の幅と技術の
深さだった。
古森重隆
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第41話)コダック破綻の一方でフジを華麗に変身させた古森イズムに学ぶ!]
1.屋台骨を支えてきた商品がなくなる恐怖!
前述のように「トヨタに自動車と言う商品がなくなるとしたら」という仮定の話を考え
てみた。先進国はいずれ日本のように高齢化社会を迎える。一人っ子政策だった中国も
だ。いずれ乗用車の需要は減っていく。ゼロにはならないがじわじわ需要が減少するわ
けだから今のうちから手を打っておく必要があるのではないか。
□ JTが変身中
喫煙者は減少の一途をたどっている。私も数年前に禁煙者の仲間入りを果たした。JT
がかなり前から事業転換を進めてきているのはご承知の通りだ。例えば食品の流通業や
貿易業務には特に力を入れている。生き残りに必死なのだ。
□ 運送業者も3PL業者に変身して生き残る
小泉改革は社会にさまざまな功罪を残した。その中の一つに規制緩和がある。先般の関
越自動車道のツアーバス側壁激突事故は罪の例だ。過当競争でコスト、コスト。一人で
長距離を長時間運転する。バスだけではない。大型トラックが引き起こす事故も罪だ。
規制緩和で運送業者も6万社近くに増え、超過当競争だ。運賃を買い叩かれ、体力勝負
の末、倒産するパターンを繰り返す。心ある運送会社は倉庫業も兼ね、総合ロジスティ
ックス業に変身した。荷主の自家用運送でもなく、お抱えの下請け運送業者でもない第
三の提案型総合ロジスティックス業者を3PL(サードParty Logistics)と呼んでい
る。
商品の入庫、在庫管理、
出庫、配送までの一連の管理を一手に受託する。中には流通加
工まで手掛けるサービスもある。運賃だけではなく、さまざまな物流・流通のプロセス
を商品化して稼ぐ賢いやり方だ。このような企業に変身すれば生き残っていける可能性
がある。
猛スピードで写真フィルムがなくなる。これは富士フィルムにとって会社がすっ飛んで
しまうほどの恐怖だった。
2.新たな稼ぎ頭を育てろ!
写真フィルムがなくなる。「新たな稼ぎ頭を育てろ」。古森CEOはことあるごとに関
係部門にハッパをかけた。
□ 化粧品事業
2007年「肌が食べちゃいました」でおなじみの基礎化粧品「アスタリフト」を発売した。
松田聖子を中心に大スターをCMに起用して大当たりだ。たった40グラムで9,450円と
価格はかなり高い気もするが、爆発的に売れている。
原料はアスタキサンチンという肌の老化を防ぐ物質だ。使われている技術は写真フィル
ムで培われてきた「ナノ化」という技術だそうだ。肌への浸透力が抜群だから一度でも
使ったお客様の心を捉えてしまうのだ。
その他も含めて医療・ライフサイエンス事業で年間2,900億円も売り上げるところまで
成長した。
□ 大型サイズのタックフィルムが絶好調
ソニー、パナソニック、シャープなど大手家電メーカーは軒並み大赤字。その元凶はテ
レビ事業にある。日立、東芝はテレビの国内生産から撤退した。
しかし、液晶テレビが世の中からなくなるわけではない。しかもディスプレー以外でも
液晶の需要は益々増えると思われる。その液晶に絶対に必要なのが偏光板に使用するタ
ックフィルムだ。このタックフィルムで独自の製法を開発し、世界市場の7割を握って
いる。しかも幅2メートル以上のタックフィルムを量産できるのは富士フィルムだけだ。
今、この事業で2,000億円を売り上げる。
6年前に立ち上げた熊本富士フィルム九州は、今24時間フル創業を続けている。関係者
は「この技術が他社に追いつかれるとは思っていない」とかなり強気だ。
□ 1,000人を擁する研究所が目指すもの
創業地の直ぐそば、開成町に1,000人の研究者を擁する研究所がある。460億円を投じた。
シンボルは「ミネルバ」のふくろうだ。「ミネルバ」のふくろうはたそがれ時に飛び立
つ。
つまり「絶対にたそがれにはならない」という強い思いが込められているのだそうだ。
いろいろな分野の研究者がオープンスペースに集い会議を開く。隣のグループがどんな
テーマでどんな議論をしているかが分かる。刺激的でお互いに切磋琢磨できるわけだ。
例えば、太陽熱をカッとするフィルムを開発したグループがある。電気を通す透明のフ
ィルムも開発された。使い方はさまざま考えられる。いずれ将来の飯の糧になるはずだ。
3.8万人の社員を仕事のできる集団に纏めた古森イズム!
古森氏が富士フィルムホールディングスの社長兼CEOに就任して10年になる。これま
でも富士フィルムは長期政権だ。たった一期でトップが交代する会社も多いが一期では
大きな仕事はできないのではないか。
古森CEOは東大卒で大学時代はアメフト部に所属していた。「私は体育会系です」と
自認する。「コダックの存在が大きかった。私が入社したときは、売上げはうちの20倍
ぐらいあった。それに対して追いつけ、追いこせで頑張ってきた歴史がある」と振り返
る。
写真フィルムがしぼんでいくことを予測し、勝負できる分野を徹底的に洗い出させたと
ころ化粧品が引っ掛かってきた。写真フィルムで培ってきた技術が役に立ったのである。
8万人のマンモス企業なら大企業病があっても不思議はない。しかし古森CEOは自信
たっぷり「わが社に大企業病はない」と言い切る。なぜかといえば「全員が仕事のでき
る人の集団化」ができているからだ。強いわけだ。
【3】今日のまとめ
1.グローバル企業のコダックが破綻した一方で、富士フィルムは益々進化を続けてい
ること。
2.そのわけはチャレンジ精神と多角の幅と技術の深さにあったこと。
3.勝負できる分野は何かを徹底的に洗い出した結果、化粧品が引っ掛かってきたこと。
4.タックフィルムは世界のシェアの7割を握っていること。2メートル以上の幅のタ
ックフィルムはフジ以外ではできないこと。
5.創業の地のそばに研究者1,000人を擁する研究所を設立し、たそがれを防止する強
い思いをシンボル「ミネルバ」のふくろうに託していること。
6.8万人のマンモス企業でありながら大企業病と無縁なのは「仕事のできる人の集団
化」によるものであること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
私事で恐縮だが、富士フィルムの子会社で
定年を迎えた。今はその子会社もフジフィル
ムの一事業所になり、成長を続けている。6月にはOB会に招待されて懐かしい面々に
お会いし、楽しく談笑することができた。
75歳まで富士フィルム
健康保険組合にも加入させてもらっている。ありがたいと感謝し
ている。優良企業で働くことができたことを誇りに思う。
= 長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
***********************************************************************
発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
http://www.ss-net.com
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<第383回>[(第41話)「コダック破綻の一方で
フジを華麗に変身させた古森イズムに学ぶ!」]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性につ
いて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「コンピテンシーをレビューす
る!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中小企業の経営
者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.屋台骨を支えてきた商品がなくなる恐怖!
2.新たな稼ぎ頭を育てろ!
3.8万人の社員を仕事のできる集団に纏めた古森イズム!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
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もしトヨタに自動車と言う商品がなくなるとしたらいったいどうするのだろうかと考え
てみてほしい。屋台骨がなくなると言うことだ。いかに優良企業のトヨタと言えどもた
だ事では済まされないだろう。
事実グローバル企業のコダックが破綻した。主力商品である写真フィルムが売れなくな
るからと言うことでデジタル化への対応が遅れてしまったことが命取りになった。だが
この戦略は普通の経営者ならごく自然に採るのである。かつてリッカーと言う家庭用ミ
シンメーカーも同じように考えた。既製品が安く手に入るようになって家庭用ミシンは
売れなくなったというのにミシンにしがみ付き、粉飾決算の末倒産した。その一方で、
同業のブラザーは多角化路線で優良企業として生き残っている。この差は大きい。
1934年、今から80年も遡る。神奈川県足柄郡に富士写真フィルムが設立された。数年後
コダックに技術提携を申し入れたがあっさり拒否された。国産で行くしかないと燃えた。
かえってこれが良かった。コダックに追いつき世界の市場を二分するまでに成長した。
だが、デジタルブームが到来し猛スピードで写真フィルム市場を奪っていった。ここ10
年でフジの写真フィルムの売上げはピーク時の10分の1に激減した。利益の6割を稼い
でいてドル箱だったのにだ。だが、富士フィルムはコダックの轍を踏まなかった。2000
年度1兆4,403億円だった売上げを2011年は2兆1,953億円にして見せた。1兆円企業の
富士ゼロックスを子会社に取り込んだこともあるが、新たな稼ぎ頭を次々育てことが大
きかった。
そこで今回は「コダック破綻の一方でフジを華麗に変身させた古森イズムに学ぶ!」と
題して、「古森CEOの事業構造大転換を果たしたマネジメント」について解説する。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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コダックになくて富士フィルムにあったものは、チャレンジ精神と多角化の幅と技術の
深さだった。
古森重隆
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【2】メルマガ本論
[(第41話)コダック破綻の一方でフジを華麗に変身させた古森イズムに学ぶ!]
1.屋台骨を支えてきた商品がなくなる恐怖!
前述のように「トヨタに自動車と言う商品がなくなるとしたら」という仮定の話を考え
てみた。先進国はいずれ日本のように高齢化社会を迎える。一人っ子政策だった中国も
だ。いずれ乗用車の需要は減っていく。ゼロにはならないがじわじわ需要が減少するわ
けだから今のうちから手を打っておく必要があるのではないか。
□ JTが変身中
喫煙者は減少の一途をたどっている。私も数年前に禁煙者の仲間入りを果たした。JT
がかなり前から事業転換を進めてきているのはご承知の通りだ。例えば食品の流通業や
貿易業務には特に力を入れている。生き残りに必死なのだ。
□ 運送業者も3PL業者に変身して生き残る
小泉改革は社会にさまざまな功罪を残した。その中の一つに規制緩和がある。先般の関
越自動車道のツアーバス側壁激突事故は罪の例だ。過当競争でコスト、コスト。一人で
長距離を長時間運転する。バスだけではない。大型トラックが引き起こす事故も罪だ。
規制緩和で運送業者も6万社近くに増え、超過当競争だ。運賃を買い叩かれ、体力勝負
の末、倒産するパターンを繰り返す。心ある運送会社は倉庫業も兼ね、総合ロジスティ
ックス業に変身した。荷主の自家用運送でもなく、お抱えの下請け運送業者でもない第
三の提案型総合ロジスティックス業者を3PL(サードParty Logistics)と呼んでい
る。
商品の入庫、在庫管理、出庫、配送までの一連の管理を一手に受託する。中には流通加
工まで手掛けるサービスもある。運賃だけではなく、さまざまな物流・流通のプロセス
を商品化して稼ぐ賢いやり方だ。このような企業に変身すれば生き残っていける可能性
がある。
猛スピードで写真フィルムがなくなる。これは富士フィルムにとって会社がすっ飛んで
しまうほどの恐怖だった。
2.新たな稼ぎ頭を育てろ!
写真フィルムがなくなる。「新たな稼ぎ頭を育てろ」。古森CEOはことあるごとに関
係部門にハッパをかけた。
□ 化粧品事業
2007年「肌が食べちゃいました」でおなじみの基礎化粧品「アスタリフト」を発売した。
松田聖子を中心に大スターをCMに起用して大当たりだ。たった40グラムで9,450円と
価格はかなり高い気もするが、爆発的に売れている。
原料はアスタキサンチンという肌の老化を防ぐ物質だ。使われている技術は写真フィル
ムで培われてきた「ナノ化」という技術だそうだ。肌への浸透力が抜群だから一度でも
使ったお客様の心を捉えてしまうのだ。
その他も含めて医療・ライフサイエンス事業で年間2,900億円も売り上げるところまで
成長した。
□ 大型サイズのタックフィルムが絶好調
ソニー、パナソニック、シャープなど大手家電メーカーは軒並み大赤字。その元凶はテ
レビ事業にある。日立、東芝はテレビの国内生産から撤退した。
しかし、液晶テレビが世の中からなくなるわけではない。しかもディスプレー以外でも
液晶の需要は益々増えると思われる。その液晶に絶対に必要なのが偏光板に使用するタ
ックフィルムだ。このタックフィルムで独自の製法を開発し、世界市場の7割を握って
いる。しかも幅2メートル以上のタックフィルムを量産できるのは富士フィルムだけだ。
今、この事業で2,000億円を売り上げる。
6年前に立ち上げた熊本富士フィルム九州は、今24時間フル創業を続けている。関係者
は「この技術が他社に追いつかれるとは思っていない」とかなり強気だ。
□ 1,000人を擁する研究所が目指すもの
創業地の直ぐそば、開成町に1,000人の研究者を擁する研究所がある。460億円を投じた。
シンボルは「ミネルバ」のふくろうだ。「ミネルバ」のふくろうはたそがれ時に飛び立
つ。
つまり「絶対にたそがれにはならない」という強い思いが込められているのだそうだ。
いろいろな分野の研究者がオープンスペースに集い会議を開く。隣のグループがどんな
テーマでどんな議論をしているかが分かる。刺激的でお互いに切磋琢磨できるわけだ。
例えば、太陽熱をカッとするフィルムを開発したグループがある。電気を通す透明のフ
ィルムも開発された。使い方はさまざま考えられる。いずれ将来の飯の糧になるはずだ。
3.8万人の社員を仕事のできる集団に纏めた古森イズム!
古森氏が富士フィルムホールディングスの社長兼CEOに就任して10年になる。これま
でも富士フィルムは長期政権だ。たった一期でトップが交代する会社も多いが一期では
大きな仕事はできないのではないか。
古森CEOは東大卒で大学時代はアメフト部に所属していた。「私は体育会系です」と
自認する。「コダックの存在が大きかった。私が入社したときは、売上げはうちの20倍
ぐらいあった。それに対して追いつけ、追いこせで頑張ってきた歴史がある」と振り返
る。
写真フィルムがしぼんでいくことを予測し、勝負できる分野を徹底的に洗い出させたと
ころ化粧品が引っ掛かってきた。写真フィルムで培ってきた技術が役に立ったのである。
8万人のマンモス企業なら大企業病があっても不思議はない。しかし古森CEOは自信
たっぷり「わが社に大企業病はない」と言い切る。なぜかといえば「全員が仕事のでき
る人の集団化」ができているからだ。強いわけだ。
【3】今日のまとめ
1.グローバル企業のコダックが破綻した一方で、富士フィルムは益々進化を続けてい
ること。
2.そのわけはチャレンジ精神と多角の幅と技術の深さにあったこと。
3.勝負できる分野は何かを徹底的に洗い出した結果、化粧品が引っ掛かってきたこと。
4.タックフィルムは世界のシェアの7割を握っていること。2メートル以上の幅のタ
ックフィルムはフジ以外ではできないこと。
5.創業の地のそばに研究者1,000人を擁する研究所を設立し、たそがれを防止する強
い思いをシンボル「ミネルバ」のふくろうに託していること。
6.8万人のマンモス企業でありながら大企業病と無縁なのは「仕事のできる人の集団
化」によるものであること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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【4】編集後記
私事で恐縮だが、富士フィルムの子会社で定年を迎えた。今はその子会社もフジフィル
ムの一事業所になり、成長を続けている。6月にはOB会に招待されて懐かしい面々に
お会いし、楽しく談笑することができた。
75歳まで富士フィルム健康保険組合にも加入させてもらっている。ありがたいと感謝し
ている。優良企業で働くことができたことを誇りに思う。
= 長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
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彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
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