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第3回:動機調査(モチベーション・リサーチ)

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経営テクノ研究所
2013年2月4日 第1・3週月曜日発行
発行人:舘 義之http://www9.plala.or.jp/keiei-techno/
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★★経営のパートナー★★経営学で企業を再生する
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<目次>
第3回:動機調査(モチベーション・リサーチ)
★ちよっと苦言:経営者の責任
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第3回:動機調査(モチベーション・リサーチ)
マーケティング・リサーチのなかで、最も重要のものの一つに、モチベー
ション・リサーチが挙げられます。

抽象的な市場を形成しているものは、個々の消費者です。人間が全て経済
人として合理的に行動するという考えは、古典派経済学者のたてた仮説にす
ぎません。

音楽の分からない人がピアノを買い、アパートの住民が電気掃除機を買う
理由は、いったい何でしょうか。

ここに商品購入に当たっての消費者心理の妙があり、この謎が解けない限
り、各企業は的確な商品計画や適切な販売方法を取ることができません。

モチベーション・リサーチは、このような要請に応えるために登場したも
ので、(購買)動機調査と訳されています。

ところで、人間の購買心理や購買行動は極めて複雑であり、したがってこ
れを解決するためのモチベーション・リサーチの手法もまた心理学・社会学
などの粋を集めて、各方面からいろいろと考え出されています。主なものを
挙げれば、次の通りです。

世論調査は、「あなたは、なぜこの商品を買いましたか」といった具合に、
理由をそのまま聞く方法です。しかし、このような単なる質問によっては、
故意に回答をゆがめたり、あるいは、本人でも意識していない真実を見失う
ことになります。

投影法(プロジェクティブ・メソッド)というのは、世論調査の欠陥を補
うために、臨床心理学の手法を採り入れたもので、その狙いは、自己防衛の
本能を去らせると同時に、意識の奥底に潜むものの陰をなんらかの形を借り
て、写し出させようとするに当たります。

連想法は、たとえば、会社名とか商品名を与えて、自由に連想させる方法
です。

文章完結法は、文章のところどころに空欄をもうけて、そこに適当な言葉
を入れさせる方法です。

略画法は、物語風に画を描いて、この中の人物としてものを言わせる方法
です。

深層面接法(デブス・インタビュー・メソッド)とは、世論調査のように、
これを巨視的にとらえる場合と、微視的に考察しなければならないものとが
あります。たとえば、単に「よい」とか「悪い」といっても、それがどの程
度のニュアンスを持つものであるかは、とおり一辺の質問では出てきません。

ここにおいて、一人一人の消費者をあらゆる角度から掘り下げて観察する必
要があるわけです。このような目的で行われる面接調査をデブス・インタビ
ュー法と呼んでいます。

デブス・インタビューに当たっては、自由質問のほかに、たとえば、二つの
ものを、いろいろな条件や組合わせのもとで比較させ、そり回答に要した時
間や態度から関心の度合いを繰り出す一対比較法など、さまざまな手法を取
り入れて行う場合が多いのです。

集団面接法(グループ・インタビュー・メソッド)は、インタビュー方式に
は、7・8人のグループをつくって、自由に討論させ、その内容や態度など
を観察する方法などもよく利用されています。

いずれにしても、モチベーションの問題は複雑微妙であり、これらの方法を
多面的に活用し、総体として判断をくだす以外に、的確な方法の見当たらな
いのが現状です。
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★ちよっと苦言:経営者の責任
会社の一般従業員は、会社が不振になったり、倒産したりした場合は、他の
会社に移ることもできますが、経営者は、自社を倒産させると社会的に信用が
なくなり、簡単には他社に移ることができません。

つまり、他から雇ってもらったり、他の会社の経営者になることはできませ
ん。したがって、経営者の家族の心構えも、一般従業員の家族より、厳しさが
要求されます。

経営者は、給料が多いし、その他の経費も一般従業員よりも多いので、この
地位を利用して「お金を溜め込む」ような経営者は、本当の経営者センスは持
ち得ません。そして、ドンブリ勘定に陥ることになります。

やはり経営者は、会社が不振になったら、自分の財産を売却しても、従業員
の給料を確保する心構えがなくてはなりません。この心構えの中から経営セン
スは芽生えてきます。
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★舘 義之のポジション
 人事・IE・VE・マーケティングコンサルタント
 人事・IE、VE・マーケティングの3輪で企業体質改善の仕組みを構築
して、厳しい経営環境の中で勝ち残っていく会社にすることを第一に支援し
ます。
舘 義之への問い合わせstudy@agate.plala.or.jp
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