『
総務の森』コラムをご覧のみなさま
こんにちは!
合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。
プロフィールとバックナンバーは、こちらからご覧いただけます。
→
http://www.soumunomori.com/profile/uid-97755/
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HR総研様の『
人事白書2014』の2箇所(育成関連および
人事
戦略関連)で、弊社サービスをご紹介いただきました。
→
https://www.hrpro.co.jp/hks_kyosan.php
併せてご覧いただければ幸いです。
============================================================
本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第122号(2012年8月
30日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。
<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
なお、システム上、本コラムでご紹介できない『図表』などを含
めた『全文』は、後述のリンク先より、無料で、何の登録手続き
もなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>
============================================================
(前略)
先日開催した「教養醸成の会」
(
http://www.5w1h.co.jp/pl/CGG.html)では、「ガリレオの指」
というテキストを扱いました。日常生活を、普段とは違った視点か
ら見直すのに役立つ情報が多かったので、上限がA4×2枚の「学習
レポート」に書き切れない内容もありました。
そこで今回は、「学習レポート」に書き切れなかった話の1つ(…
「コーチングに科学の目を!」という話)をニューズレターで紹介
してみようと思います。
------------------------------------------------------------
事実、科学を支えているふたつの大きな土台は、因果性――ある事
象が次の事象に及ぼす影響――とエネルギーだ。因果性は、本質的
に、宇宙を動かしつづける一連の整合性を持った指令を意味し、こ
れをわれわれは解きほぐして理解に到達しようとしている。一方エ
ネルギーは、妥当性を厳しく見守る監視者として、因果関係が合理
的な活動だけをもたらすように仕向けている。
[ 出典:「ガリレオの指」]
------------------------------------------------------------
この部分では、科学の土台として、「因果性」と「エネルギー」が
出てきています。エネルギーに関する話も、組織開発やモチベーシ
ョンに絡めて解釈すると面白そうなのですが、(長くなってしまい
そうなので)今回は、「システム思考」でも重要視される「因果性」
「因果関係」の切り口に基づく私の考えについて、紹介してみよう
と思います。
■「事象」や「環境」との戦いを続けていませんか?
上記引用箇所に触れて、私が連想したのは、「因果関係」(原因→
結果の関係)という切り口から見た場合に、「問題症状」と「本質
的問題」(問題構造、根本原因、フレームなど問題症状を生み出す
元となっているもの)の関係が、「外的世界」と「内的世界」の関
係に対応している例が多いのではないかということ(図表1の内容)
でした。(※1)
※1
・外的世界=事象・環境・言動・態度・結果など;皮膚の外側ある
いは脳の外側の世界;「客観的」[ 関係者の間で最大公約数的な
主観的 ] 認識
・内的世界=言動・態度・結果などの背景にある「思考や感情」;
皮膚の内側あるいは脳の内側の世界;自分自身の「主観的」な解
釈・評価・推論・信念・価値観などに基づいて再構成された認識
------------------------------------------------------------
原因:内的世界、本質的問題
↓
結果:外的世界、問題症状
例1)
原因:研修を通して自律型人材育成を目指す→結果:自己防衛する
社員が増える (この例に関する詳細は、ニューズレター第99号内
のダブル・バインドの欄をご参照ください。)
例2)
原因:必要なことだけを確実に遂行することが大切(効率至上主義)
→結果:プロセスの進化やシステムのイノベーションが生まれず、
市場で競争優位に立てない
------------------------------------------------------------
図表1:因果関係で見る、内的世界と外的世界
(中略)
多くの人は、「外的世界」を望ましいものに変えようとすることに
義務感を覚えていたり、積極的だったりするにもかかわらず、「内
的世界」をより望ましいものに変えようとすること(慣れ親しんだ
思考パターンをより望ましいものに変えようと取り組むこと→弊社
提供サービスでいう「コーチング」など)には、概して消極的であ
るように感じています。あなたご自身やあなたの周囲のみなさんは、
どうでしょうか?
「目的達成にとって適切とは言えない考え方」のような「原因」は、
事象や環境などといった「結果」をより望ましいものに変えようと
する私たちの取り組みを執拗に妨害し続けます。
すなわち、ごく少数の「原因」がさまざまな場面で異なる「問題症
状」を引き起こし、私たちは、まるで「同時多発テロ」処理班のよ
うに、次から次に発生する緊急事態への対応を求められるのです。
しかし、本質的問題解決を望むのであれば、表面化した症状に対す
る対症療法を繰り返すのではなく、望ましくない結果(外的世界)
を生み出す考え方(内的世界)も丁寧に扱い、新たな問題症状を引
き起こさないようにすることが大切なのではないでしょうか?
つまり、私が、図表1を通してみなさんに問いたいのは、自分(た
ち)自身の内側(内的世界)で、問題症状を生み出す「原因」を生
み出してそれを育てながら、仕事の業績や人間関係などといった
「結果」を望ましいものに変えようと頑張り続けていませんか?と
いうことです。
表現を変えるなら、「努力に逃げて」いませんか?(従来と同じ考
え方に基づく行動を、今まで以上に熱心にやることによって、従来
と異なる結果を得ようとしていませんか?一生懸命に取り組むこと
で、自己満足していませんか?)ということです。
…先日、私が実施したコーチング・セッションでは、「外に出よう
として、窓ガラスに頭をぶつけ続けるハエ」の例も挙げていました。
「因果関係」という切り口から「問題解決」のアプローチを見直す
と、私自身も反省すべきことが多々あります。みなさんは、こうい
った視点について、どのようにお考えでしょうか?
■問題発見における「観察力」と問題設定における「洞察力」
前出のテキストでは、
------------------------------------------------------------
蒸氣機関の本質すなわち抽象的な核心に目を向け、実態の詳細――
蒸氣、水の漏れる管、オイルやグリースの滴、騒々しい音、リベッ
トなど――を無視すれば、あらゆる事象に当てはまる概念を見つけ
られるのだ。
------------------------------------------------------------
といった話に続けて、
------------------------------------------------------------
詩人の目を通して見れば、事象の表面は見える。~ 一方、科学者
の目を通して見れば、表面を突き抜けて中の魂が覗ける。
------------------------------------------------------------
という表現や、
ハンガリーの生化学者アルベルト・セント=ジョルジ(1893~1986)
の言葉、
------------------------------------------------------------
科学研究では、誰もが見たものを見ながら、誰も考えなかったこと
を考えるのだ
------------------------------------------------------------
も紹介されていました。
科学研究におけるアルベルト・セント=ジョルジの言葉は、「クラ
イアントの現状認識を確認しながら、クライアント自身や直接の関
係者では考えもしなかった視点から質問を投げかける」ことが重要
という、弊社流コーチング学習プログラムの考え方に対応している
ように思え、嬉しくなりました!
そして、前段の内容と併せて考えると、問題解決に向けて「原因」
を適切に扱うには、「外的世界を観察して問題症状の発見に努める
と共に、関係者の内的世界について(『フレームワーク質問力(R)』
を発揮して)確認を重ね、内省を促進する過程で洞察力を発揮し、
適切に問題設定を行うこと」が大切だと、私は解釈しました。
(中略)
これは、まさに弊社でお伝えしている(慣れ親しんだ思考パターン
をより望ましいものに変えようと取り組む)「コーチング」のプロ
セスの一部です!
…例えば、同じ「健康」という言葉を用いていても、ある人にとっ
ての健康は「
健康診断で異常値が出ないこと」を意味し、別の人
にとっては「氣力が充実していて、同世代の人間よりもずっと行
動量が多いこと」を意味する場合があるように、同じ「コーチン
グ」という言葉を用いていても、コーチング学習プログラムを提
供している団体等によって大きく定義が異なる場合がありますの
でご注意ください。
(中略)
■「効率優先」と対立しつつ補完するのは「学習優先」?
先日、研修先のある企業の方とお会いしたときに、「真面目な社員
ほど、効率(無駄がないこと)・結果が重要だと考え、確実な情報
でない限り、上司に報告や相談をするのを避ける傾向にある。そう
いった雰囲氣の中では、誰も、本音はもちろん、質問も口にしない。
」という話を聞きました。
「アメとムチ」を使い分けることで、社員を自分の思った通りに動
かそうとする行動主義的アプローチでは、たとえ短期的な成果を上
げても、多くの職場に「恐怖に基づく人間関係」が根付き、この企
業のような状況を招いてしまうようです。まさに、図表1でご紹介
した例2のような状況ですね。
上記のような企業がそれほど珍しくない一方で、「知識基盤社会」
(knowledge-based society:知識が社会・経済の発展を駆動する
基本的な要素となる社会;私としては、知識よりも「知恵」とか
「知性」とかが優位な社会に移行しつつあるような氣もしています)
といった言葉が市民権を得始め、複数の領域の専門家や部署や企業
が、相互に依存しながらプロジェクトごとに協調して働くことが当
たり前となってきている今、
仕事に携わる関係者の活動内容を決めるのは(上司というよりも)
専門的知識や技量を持った現場の人間のスピーディな判断である場
面(緊急医療が求められるような現場や、時差が大きく事後報告に
ならざるを得ない地域での交渉場面など)も増えてきています。
高度経済成長期には、最大公約数の市場ニーズに応える標準的な製
品(単品のモノ)を大量生産することが求められ、効率と生産性を
高めるアプローチが有効だったのですが、知識基盤社会に移行した
地域では、モノよりコト(経験、総合的なサービスなど)、プロセ
スの進化やシステムのイノベーションが求められ、組織の競争優位
性の源泉として「学習する能力」(柔軟な適応能力などと表現され
ることもある)が指摘されるようになってきています。
つまり、「プロセスの確実な実行よりも、プロセスを進化させ続け
ることを優先すること」「目先の効率は犠牲にしても、対象とする
事柄の本質を把握し、卓越した解を見い出すこと」の重要性が増大
しています。
ここまでお読みいただくと、「学習する能力」(柔軟な適応能力)
の中核を成すのが、すでに述べていた「外的世界を観察して問題症
状の発見に努めると共に、関係者の内的世界について(『フレーム
ワーク質問力(R)』を発揮して)確認を重ね、内省を促進する過程
で洞察力を発揮し、適切に問題設定を行うこと」であることがご理
解いただけるのではないでしょうか。
(中略)
さて今回は、「教養醸成の会」で用いたテキストの内容をきっかけ
に、「因果関係」(原因:内的世界、本質的問題→結果:外的世界、
問題症状)という切り口から、「科学」のアプローチと、「『問題
症状の裏返し』は『本質的な解決策』ではない」などとお伝えして
きている「弊社流コーチング」のアプローチの類似性について紹介
してまいりました。
その後、知識基盤社会への移行が始まっている現在、「プロセスを
進化させ続けること」「本質を把握し、卓越した解を見い出すこと」
を可能にする「学習する能力」(柔軟な適応能力)獲得への関心が
高まっていることをお伝えしました。
弊社では、これらのニーズにお応えするサービスとして、「弊社流
コーチング(
http://www.5w1h.co.jp/pl/clp.html )」や、状況に
対応しつつ学習する能力の根幹を成す「フレームワーク質問力(R)
(
http://www.5w1h.co.jp/pl/saimf.html )」などを用意しており
ますので、ご興味をお持ちでしたら、ウェブサイトで詳細をご覧く
ださい。
(後略)
============================================================
冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。
●ニューズレター第122号
「効率至上主義」や「努力に逃げる」のは卒業しませんか?
→
http://5w1h.hatenablog.jp/entry/122(ブログ版)
→
http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no122.pdf(PDF版)
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出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
============================================================
以上、何か少しでも、『
総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。
お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!
高野潤一郎@
合同会社5W1H
P.S.1
●【 初開催 】9月6日(土)、9月18日(木)開催
チームで人財を育成する『ファクト・ベイスト・フィードバック』
~現場・面談で学び合い、業績向上につなげるコミュニケーション~
http://www.5w1h.co.jp/pl/feedback.html (1日セミナーです)
●9月7日(日)ほか 月1回
視座を高め、視野を広げ、視点を適切に選ぶ力
を育みたい人のための「教養醸成の会」
http://www.5w1h.co.jp/pl/CGG.html
次回は、『弓と禅』と『禅と日本文化』の2冊です。
● 9月13日(土)スタート
合同会社5W1H流『コーチング学習プログラム』
http://www.5w1h.co.jp/pl/clp.html
【 最初の2日間へのお試し参加も可能です。 】
●9月25日(木)~26日(金)
「フレームワーク質問力(総論)」セミナー
http://www.5w1h.co.jp/pl/saimf.html
●10月スタート:第9期、1月スタート第10期
リーダー、コーチ、コンサルタント向け「変化進研究会」
http://www.5w1h.co.jp/community/pl.html
P.S.2
もし『図表』を用いた解説も多い弊社発信情報にご興味をお持ち
いただけたようでしたら、下記もご覧になってみてください。
●無料ニューズレター『QOL向上のヒント』の購読/解除
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「自律共栄の納得人世」の実現に向け、
「人財と組織の育成を支援」する
合同会社5W1H
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「コーチングに科学の目を!」という話)をニューズレターで紹介
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事実、科学を支えているふたつの大きな土台は、因果性――ある事
象が次の事象に及ぼす影響――とエネルギーだ。因果性は、本質的
に、宇宙を動かしつづける一連の整合性を持った指令を意味し、こ
れをわれわれは解きほぐして理解に到達しようとしている。一方エ
ネルギーは、妥当性を厳しく見守る監視者として、因果関係が合理
的な活動だけをもたらすように仕向けている。
[ 出典:「ガリレオの指」]
------------------------------------------------------------
この部分では、科学の土台として、「因果性」と「エネルギー」が
出てきています。エネルギーに関する話も、組織開発やモチベーシ
ョンに絡めて解釈すると面白そうなのですが、(長くなってしまい
そうなので)今回は、「システム思考」でも重要視される「因果性」
「因果関係」の切り口に基づく私の考えについて、紹介してみよう
と思います。
■「事象」や「環境」との戦いを続けていませんか?
上記引用箇所に触れて、私が連想したのは、「因果関係」(原因→
結果の関係)という切り口から見た場合に、「問題症状」と「本質
的問題」(問題構造、根本原因、フレームなど問題症状を生み出す
元となっているもの)の関係が、「外的世界」と「内的世界」の関
係に対応している例が多いのではないかということ(図表1の内容)
でした。(※1)
※1
・外的世界=事象・環境・言動・態度・結果など;皮膚の外側ある
いは脳の外側の世界;「客観的」[ 関係者の間で最大公約数的な
主観的 ] 認識
・内的世界=言動・態度・結果などの背景にある「思考や感情」;
皮膚の内側あるいは脳の内側の世界;自分自身の「主観的」な解
釈・評価・推論・信念・価値観などに基づいて再構成された認識
------------------------------------------------------------
原因:内的世界、本質的問題
↓
結果:外的世界、問題症状
例1)
原因:研修を通して自律型人材育成を目指す→結果:自己防衛する
社員が増える (この例に関する詳細は、ニューズレター第99号内
のダブル・バインドの欄をご参照ください。)
例2)
原因:必要なことだけを確実に遂行することが大切(効率至上主義)
→結果:プロセスの進化やシステムのイノベーションが生まれず、
市場で競争優位に立てない
------------------------------------------------------------
図表1:因果関係で見る、内的世界と外的世界
(中略)
多くの人は、「外的世界」を望ましいものに変えようとすることに
義務感を覚えていたり、積極的だったりするにもかかわらず、「内
的世界」をより望ましいものに変えようとすること(慣れ親しんだ
思考パターンをより望ましいものに変えようと取り組むこと→弊社
提供サービスでいう「コーチング」など)には、概して消極的であ
るように感じています。あなたご自身やあなたの周囲のみなさんは、
どうでしょうか?
「目的達成にとって適切とは言えない考え方」のような「原因」は、
事象や環境などといった「結果」をより望ましいものに変えようと
する私たちの取り組みを執拗に妨害し続けます。
すなわち、ごく少数の「原因」がさまざまな場面で異なる「問題症
状」を引き起こし、私たちは、まるで「同時多発テロ」処理班のよ
うに、次から次に発生する緊急事態への対応を求められるのです。
しかし、本質的問題解決を望むのであれば、表面化した症状に対す
る対症療法を繰り返すのではなく、望ましくない結果(外的世界)
を生み出す考え方(内的世界)も丁寧に扱い、新たな問題症状を引
き起こさないようにすることが大切なのではないでしょうか?
つまり、私が、図表1を通してみなさんに問いたいのは、自分(た
ち)自身の内側(内的世界)で、問題症状を生み出す「原因」を生
み出してそれを育てながら、仕事の業績や人間関係などといった
「結果」を望ましいものに変えようと頑張り続けていませんか?と
いうことです。
表現を変えるなら、「努力に逃げて」いませんか?(従来と同じ考
え方に基づく行動を、今まで以上に熱心にやることによって、従来
と異なる結果を得ようとしていませんか?一生懸命に取り組むこと
で、自己満足していませんか?)ということです。
…先日、私が実施したコーチング・セッションでは、「外に出よう
として、窓ガラスに頭をぶつけ続けるハエ」の例も挙げていました。
「因果関係」という切り口から「問題解決」のアプローチを見直す
と、私自身も反省すべきことが多々あります。みなさんは、こうい
った視点について、どのようにお考えでしょうか?
■問題発見における「観察力」と問題設定における「洞察力」
前出のテキストでは、
------------------------------------------------------------
蒸氣機関の本質すなわち抽象的な核心に目を向け、実態の詳細――
蒸氣、水の漏れる管、オイルやグリースの滴、騒々しい音、リベッ
トなど――を無視すれば、あらゆる事象に当てはまる概念を見つけ
られるのだ。
------------------------------------------------------------
といった話に続けて、
------------------------------------------------------------
詩人の目を通して見れば、事象の表面は見える。~ 一方、科学者
の目を通して見れば、表面を突き抜けて中の魂が覗ける。
------------------------------------------------------------
という表現や、
ハンガリーの生化学者アルベルト・セント=ジョルジ(1893~1986)
の言葉、
------------------------------------------------------------
科学研究では、誰もが見たものを見ながら、誰も考えなかったこと
を考えるのだ
------------------------------------------------------------
も紹介されていました。
科学研究におけるアルベルト・セント=ジョルジの言葉は、「クラ
イアントの現状認識を確認しながら、クライアント自身や直接の関
係者では考えもしなかった視点から質問を投げかける」ことが重要
という、弊社流コーチング学習プログラムの考え方に対応している
ように思え、嬉しくなりました!
そして、前段の内容と併せて考えると、問題解決に向けて「原因」
を適切に扱うには、「外的世界を観察して問題症状の発見に努める
と共に、関係者の内的世界について(『フレームワーク質問力(R)』
を発揮して)確認を重ね、内省を促進する過程で洞察力を発揮し、
適切に問題設定を行うこと」が大切だと、私は解釈しました。
(中略)
これは、まさに弊社でお伝えしている(慣れ親しんだ思考パターン
をより望ましいものに変えようと取り組む)「コーチング」のプロ
セスの一部です!
…例えば、同じ「健康」という言葉を用いていても、ある人にとっ
ての健康は「健康診断で異常値が出ないこと」を意味し、別の人
にとっては「氣力が充実していて、同世代の人間よりもずっと行
動量が多いこと」を意味する場合があるように、同じ「コーチン
グ」という言葉を用いていても、コーチング学習プログラムを提
供している団体等によって大きく定義が異なる場合がありますの
でご注意ください。
(中略)
■「効率優先」と対立しつつ補完するのは「学習優先」?
先日、研修先のある企業の方とお会いしたときに、「真面目な社員
ほど、効率(無駄がないこと)・結果が重要だと考え、確実な情報
でない限り、上司に報告や相談をするのを避ける傾向にある。そう
いった雰囲氣の中では、誰も、本音はもちろん、質問も口にしない。
」という話を聞きました。
「アメとムチ」を使い分けることで、社員を自分の思った通りに動
かそうとする行動主義的アプローチでは、たとえ短期的な成果を上
げても、多くの職場に「恐怖に基づく人間関係」が根付き、この企
業のような状況を招いてしまうようです。まさに、図表1でご紹介
した例2のような状況ですね。
上記のような企業がそれほど珍しくない一方で、「知識基盤社会」
(knowledge-based society:知識が社会・経済の発展を駆動する
基本的な要素となる社会;私としては、知識よりも「知恵」とか
「知性」とかが優位な社会に移行しつつあるような氣もしています)
といった言葉が市民権を得始め、複数の領域の専門家や部署や企業
が、相互に依存しながらプロジェクトごとに協調して働くことが当
たり前となってきている今、
仕事に携わる関係者の活動内容を決めるのは(上司というよりも)
専門的知識や技量を持った現場の人間のスピーディな判断である場
面(緊急医療が求められるような現場や、時差が大きく事後報告に
ならざるを得ない地域での交渉場面など)も増えてきています。
高度経済成長期には、最大公約数の市場ニーズに応える標準的な製
品(単品のモノ)を大量生産することが求められ、効率と生産性を
高めるアプローチが有効だったのですが、知識基盤社会に移行した
地域では、モノよりコト(経験、総合的なサービスなど)、プロセ
スの進化やシステムのイノベーションが求められ、組織の競争優位
性の源泉として「学習する能力」(柔軟な適応能力などと表現され
ることもある)が指摘されるようになってきています。
つまり、「プロセスの確実な実行よりも、プロセスを進化させ続け
ることを優先すること」「目先の効率は犠牲にしても、対象とする
事柄の本質を把握し、卓越した解を見い出すこと」の重要性が増大
しています。
ここまでお読みいただくと、「学習する能力」(柔軟な適応能力)
の中核を成すのが、すでに述べていた「外的世界を観察して問題症
状の発見に努めると共に、関係者の内的世界について(『フレーム
ワーク質問力(R)』を発揮して)確認を重ね、内省を促進する過程
で洞察力を発揮し、適切に問題設定を行うこと」であることがご理
解いただけるのではないでしょうか。
(中略)
さて今回は、「教養醸成の会」で用いたテキストの内容をきっかけ
に、「因果関係」(原因:内的世界、本質的問題→結果:外的世界、
問題症状)という切り口から、「科学」のアプローチと、「『問題
症状の裏返し』は『本質的な解決策』ではない」などとお伝えして
きている「弊社流コーチング」のアプローチの類似性について紹介
してまいりました。
その後、知識基盤社会への移行が始まっている現在、「プロセスを
進化させ続けること」「本質を把握し、卓越した解を見い出すこと」
を可能にする「学習する能力」(柔軟な適応能力)獲得への関心が
高まっていることをお伝えしました。
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コーチング(
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対応しつつ学習する能力の根幹を成す「フレームワーク質問力(R)
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(後略)
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についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。
●ニューズレター第122号
「効率至上主義」や「努力に逃げる」のは卒業しませんか?
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高野潤一郎@合同会社5W1H
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