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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』 発行部数:24515部
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こんにちは!『ビジプロ通信』ナビゲーターの安部です。
昨年9月に出版した『「やられたら、やり返す」は、なぜ最強の戦略なのか』
ですが、先週AmazonのKindleセレクト25に選出されました!
http://www.mbajp.org/i/s/50z.html
出版社から、「“Kindleセレクト25”は、Kindle側が独自に選出する
お勧め本のコーナーで、数多くの新刊・蔵書の中からKindle側が
純粋に「これは!」と思うものでないとなかなか掲載されませんので、
選出については作品力以外の何物でもありません」という
嬉しいお言葉もいただきました。(^^)
本当にありがとうございます!
新作もこの1月は次の2冊リリースされますので、
引き続きこの勢いを持続したいですね。(笑)
1冊はマーケティングの初心者向けの本『ぐるっとマーケティング』です。
→
http://www.mbajp.org/i/s/50q.html
もう1冊は私の代表作ともいえる『最強の「ビジネス理論」集中講義』の
シリーズで、『最強の「イノベーション理論」集中講義』。
→
http://www.mbajp.org/i/s/50a.html
すでにアマゾンでは予約が始まっていますので、
ご興味がある方は是非ともご予約いただけると嬉しいです。
『ぐるっとマーケティング』は来週、『最強の「イノベーション理論」
集中講義』は再来週にはお手元に届くはずです。
私のところにもまだ見本は届いていませんが、
どんな仕上がりになっているのか、とても楽しみにしています。(^^)
それでは、今回も張り切ってメルマガをお届けしていきますので、
最後までお付き合いよろしくお願い致します!
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■ 1日3分で身につけるMBA講座
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さて、今回のMBA講座はトヨタが昨年末に発売した次世代自動車『M
IRAI』の
戦略を掘り下げていくことにしましょう。
≪燃料電池車『M
IRAI』普及のためトヨタが繰り出した非常識な戦略とは?≫
■ トヨタの『M
IRAI』が想定外のヒットを記録!
トヨタが開発した世界初の一般向け燃料電池車『M
IRAI』が売れています。
昨年12月15日から発売1ヶ月での受注は1500台となり、年間目標である
400台のおよそ4倍に達するなど、人気に火が付いた格好です。
現状の『M
IRAI』の生産可能台数は年間700台であり、そのうち国内向けが
400台ということですから、単純計算で現状の受注をさばき切るまでに
4年ほどかかることになります。
そこで、早速トヨタは生産能力を2015年末までに3倍ほど引き上げる方向で
調整を進めているのです。
トヨタの『M
IRAI』がこれほど話題になっているのは、
その夢のような動力源にあります。
『M
IRAI』は水素を燃料にして、空気中の酸素と化学反応を起こし、
水を生成する過程で生み出される電気を使ってモーターを回し駆動する
電気自動車。
走行時に発生するのは水蒸気(水)のみであり、環境汚染につながるような
物質の排出がまったくないためにクリーンエネルギーを使った次世代の自動車
として注目を集めているのです。
■ なぜ、トヨタは燃料電池車に取り組むのか?
2014年の世界販売台数が1000万台を超え、3年連続世界一がほぼ確実となった
トヨタですが、なぜ新たな技術の粋を集めた燃料電池車に力を入れる
のでしょうか?
その背景には様々な理由があると思われますが、
まず一つ目にはガソリン車の将来性という問題が挙げられます。
現状、ガソリン車では世界No.1の座に輝くトヨタですが、
ガソリンの元となる石油には枯渇という問題があります。
石油は、ここ数年で枯渇するというような逼迫した問題ではありませんが、
これから50年先、100年先にはどうなっているかは誰にもわかりません。
そこで、万一のために新たな技術に挑戦し、いち早く市場を作って
リードしていくことを狙っているのです。
現実的に燃料電池車が広く普及するためには、まだまだ数十年はかかるという
予測もあり、できるだけ早期に取り組む必要があると判断したのでしょう。
もう一つは、電気自動車の問題を解決するにも時間がかかるという点です。
現在でもトヨタはプリウスなどハイブリッド型の電気自動車を開発し、
市場で人気を博しています。
ただ、電気自動車には充電に少なくとも数十分はかかり、
且つ満タンにしても航行距離が短いという致命的な欠点があるのです。
一方、燃料電池車は水素を満タンにするのにわずか3分で、
500kmから700kmほど走るというメリットがあります。
今後技術革新によってこの2つの欠点を補うことができれば、電気自動車の
普及も加速するはずですが、まだまだ時間が必要なのが実状でしょう。
このように既存の自動車の将来に対する“保険”という意味でも、
燃料電池車という次世代の自動車の開発に本腰を入れているのです。
■ 燃料電池車が抱える問題点とは?
ただ、燃料電池車も広く普及させるためには、大きな問題を抱えています。
それが、燃料を提供するインフラの整備という問題です。
いくらトヨタが素晴らしい燃料電池車を開発しても、その燃料を供給する
インフラが整備されていなければタダの鉄の箱であり、価値はありません。
現状、ガソリンスタンドが全国に3万7千店あるのに対して、水素ステーション
は2014年で40ヶ所足らずであり、まったく足りない状況にあります。
国の計画では2015年に100ヶ所まで増やしていく予定ですが、
水素ステーションの建設
費用は4億円から6億円と、ガソリンスタンドに
比べて桁違いにかかる
費用が高く、わずか1000台程度の燃料電池車のために、
実際に計画通りに建設が進むかどうかも疑わしいところなのです。
このインフラ整備が遅々として進まなければ、燃料電池車の需要も
高まることなく、このまま尻すぼみにプロジェクトは縮小していくことも
考えられます。
このような難題にもしあなたがトヨタの社長であれば、
どのような戦略で切り抜けるでしょうか?
ここで少し読むのを止めて、考えてみて下さい・・・
■ トヨタが繰り出した非常識な戦略とは?
実際にトヨタが繰り出した戦略は、
これまでの常識から大きく逸脱するものでした。
なんと、これまで自社で保有している燃料電池車に関する
特許を無償で開放し、
どんな企業でも利用できるようにしたのです。
このトヨタの方針転換により、世界各国の自動車メーカーがトヨタの技術を
活用して燃料電池車を開発できるようになったのです。
通常であれば、これまで莫大な資金を投資して開発してきた
特許は
守りこそすれ、開放することはあり得ません。
これまで開発してきた技術をライバル企業に無償で使われれば、
開発資金が無になることさえ考えられるからです。
ただ、トヨタは1社単独で燃料電池車を普及させることは難しいと考え、
まずはこれまで自社が開発してきた技術をオープンにし、
多くの自動車メーカーに燃料電池車を生産してもらうことにより、
普及に弾みを付け、インフラ整備が急速に進むことに賭けたのです。
インフラさえ整えば、市場は拡大し、その中でのライバルとの勝負になります。
このようにライバルを招き入れて、市場を立ち上げた方が、
自社単独で市場を築くことに挑戦するよりも、
まだ開発資金を回収する可能性が高いと考えたのです。
<今回の学び>自社単独ではなく、他社の力を借りてより大きなビジネスを
目指そう!
通常、企業は自社単独で
収益を追求していくことが多いですが、
最近ではビジネスが複雑化し、なかなか自社のみでは市場を切り拓くことが
難しい状況にあります。
そのような場合は決して自社単独で乗り切ろうとするのではなく、
他社と協力して困難を乗り越えていく方法を検討していけば、
うまくいく可能性も高まってくるのです。
トヨタが燃料電池車『M
IRAI』の普及のために、利益を独り占めするという
考えを放棄して他社と協力して市場の立ち上げを優先させたように、
自社単独でビジネスを展開するのではなく、他社と手を組んで市場の拡大を
目指すのなら、より大きなチャンスを手にすることもできるでしょう。
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■ MBAカレッジからのお知らせ:
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【<参加費無料!>2月は仙台で『実践マーケター養成塾』を開講します!】
もうかれこれ3年ほど東北復興支援の一環として、創業スクエア様で
マーケティング講座を担当していますが、今年も引き続き講座を
開催する運びとなりました。
今回はより実践的な講座をというリクエストに応じて、
実際の企業のマーケティング戦略をグループで考えていく
『実践マーケター養成塾』を開講します。
2回(1週間)にわたって実践的なマーケティングのスキルを
グループワークを通して身につけていく講座になりますので、
ご興味のある方は是非ともご参加下さい!
以下、創業スクエア様からのご案内を転記させていただきます。
◇【スクエアマーケティングアカデミー】のお知らせ◇
本日は今年度最後のスクエアアカデミーをご案内させていただきます。
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座学で学んだマーケティングも実践で使えなければ意味はありません。
昨年人気を呼んだ基礎編の講師安部徹也先生による実践応用編を開催致します。
今回は、課題の企業に対するマーケティングの戦略を立案する
ワークショップ形式で学ぶことで、実践的なマーケティングスキルを
高めていく2回連続の講座です。
※この講座は連続講座です。
■講座名:スクエアマーケティングアカデミー 実践マーケター養成塾
■講師:
株式会社MBA Solution
代表取締役社長 安部徹也氏
■日時:2015年2月6日(金)・13日(金)各19:00~20:30(90分)
■会場:創業スクエア ルームA
■住所:仙台市青葉区中央2-5-8 東北ろっけんパーク3F
■対象:マーケティングの基礎を学び、
さらに実践的なマーケティングの応用編を学びたい方。
これまで「ブランディング」を意識せず戦略を策定していた企業、
より高いビジネススキルを求めるクリエイター、支援機関関係者
■定員:16名(要予約・先着順)
■受講料:無料
▽詳細はこちら
http://square3f.jp/event/5318
多くの方のご参加を期待しています!(^^)
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■ 編集後記:
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今年のお正月に大分に帰省したのですが、飛行機を降り立つと雪国のように
吹雪いていて、雪が積もっていました。
正月休みといえども、4冊の出版の締め切りを抱えていたので、
三が日にもかかわらずいつも利用するマクドナルドで仕事をしていたのですが、
店内がとても寒く風邪を引いてしまうことに・・・(ToT)
それ以降、なかなか完治せずに体調が優れません。
ようやく出版の仕事も落ち着いてきたので、この週末は十分に休養を取って、
コンディションを整えた方がよさそうですね。
みなさまも、まだまだ寒い日が続きますので
くれぐれもお体にはお気を付け下さいね。
それでは、明日から
休日ということで楽しい週末をお過ごし下さいませ!
(^^)/~
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。 m(_ _)m
今回のメルマガはいかがだったでしょうか?
ご意見やご要望があれば下記のフォームからお気軽にお寄せ下さいね!
(このメルマガへ返信しても私の元には届きませんのでご注意!)
→
http://www.mbasolution.com/contact.htm
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◇編集長の著書コーナー
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メルマガと合わせて読めば効果が倍増するビジネス書はいかがですか?
わかりやすくビジネスにすぐに役立つと大変ご好評をいただいています!
☆「やられたらやり返す」はなぜ最強の戦略なのか
http://amzn.to/1wgPOC3
↑ストーリーとゲーム理論がコラボした最新刊です!
☆超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」
http://www.mbajp.org/i/s/kotler.html
↑マーケティングのバイブルのエッセンスが詰まった1冊です!
☆ストーリーでわかる!ブルーオーシャン戦略実践入門
http://www.mbajp.org/i/s/36j.html
↑ブルーオーシャン戦略をストーリー形式で解説した話題の書です!
☆これだけ!4P
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☆どんな逆境でもダントツの成果を出す 6つの「自分戦略」
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☆『最強の「ビジネス理論」集中講義』
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↑発売即重版!シリーズ化が決定した話題のベストセラーです!
☆『メガヒットの「からくり」』
http://www.mbajp.org/i/s/21v.html
↑まだまだメガヒット発売中です!
☆『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』
http://www.mbajp.org/i/s/w8.html
↑お陰様で11刷のベストセラーとなりました!
☆『ファイナンスがスラスラわかる本』
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↑今やビジネスパーソンに必須のファイナンス理論をわかりやすく!
それでは、また次回あなたにお会いできるのを楽しみにしています!(^-^)
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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』(ビジプロ通信)
編集長: 安部 徹也
発行元:
株式会社 MBA Solution - The Best Solution for Your Business! -
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1渋谷マークシティW22階
URL :
http://www.mbasolution.com
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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』 発行部数:24515部
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こんにちは!『ビジプロ通信』ナビゲーターの安部です。
昨年9月に出版した『「やられたら、やり返す」は、なぜ最強の戦略なのか』
ですが、先週AmazonのKindleセレクト25に選出されました!
http://www.mbajp.org/i/s/50z.html
出版社から、「“Kindleセレクト25”は、Kindle側が独自に選出する
お勧め本のコーナーで、数多くの新刊・蔵書の中からKindle側が
純粋に「これは!」と思うものでないとなかなか掲載されませんので、
選出については作品力以外の何物でもありません」という
嬉しいお言葉もいただきました。(^^)
本当にありがとうございます!
新作もこの1月は次の2冊リリースされますので、
引き続きこの勢いを持続したいですね。(笑)
1冊はマーケティングの初心者向けの本『ぐるっとマーケティング』です。
→
http://www.mbajp.org/i/s/50q.html
もう1冊は私の代表作ともいえる『最強の「ビジネス理論」集中講義』の
シリーズで、『最強の「イノベーション理論」集中講義』。
→
http://www.mbajp.org/i/s/50a.html
すでにアマゾンでは予約が始まっていますので、
ご興味がある方は是非ともご予約いただけると嬉しいです。
『ぐるっとマーケティング』は来週、『最強の「イノベーション理論」
集中講義』は再来週にはお手元に届くはずです。
私のところにもまだ見本は届いていませんが、
どんな仕上がりになっているのか、とても楽しみにしています。(^^)
それでは、今回も張り切ってメルマガをお届けしていきますので、
最後までお付き合いよろしくお願い致します!
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■ 1日3分で身につけるMBA講座
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さて、今回のMBA講座はトヨタが昨年末に発売した次世代自動車『MIRAI』の
戦略を掘り下げていくことにしましょう。
≪燃料電池車『MIRAI』普及のためトヨタが繰り出した非常識な戦略とは?≫
■ トヨタの『MIRAI』が想定外のヒットを記録!
トヨタが開発した世界初の一般向け燃料電池車『MIRAI』が売れています。
昨年12月15日から発売1ヶ月での受注は1500台となり、年間目標である
400台のおよそ4倍に達するなど、人気に火が付いた格好です。
現状の『MIRAI』の生産可能台数は年間700台であり、そのうち国内向けが
400台ということですから、単純計算で現状の受注をさばき切るまでに
4年ほどかかることになります。
そこで、早速トヨタは生産能力を2015年末までに3倍ほど引き上げる方向で
調整を進めているのです。
トヨタの『MIRAI』がこれほど話題になっているのは、
その夢のような動力源にあります。
『MIRAI』は水素を燃料にして、空気中の酸素と化学反応を起こし、
水を生成する過程で生み出される電気を使ってモーターを回し駆動する
電気自動車。
走行時に発生するのは水蒸気(水)のみであり、環境汚染につながるような
物質の排出がまったくないためにクリーンエネルギーを使った次世代の自動車
として注目を集めているのです。
■ なぜ、トヨタは燃料電池車に取り組むのか?
2014年の世界販売台数が1000万台を超え、3年連続世界一がほぼ確実となった
トヨタですが、なぜ新たな技術の粋を集めた燃料電池車に力を入れる
のでしょうか?
その背景には様々な理由があると思われますが、
まず一つ目にはガソリン車の将来性という問題が挙げられます。
現状、ガソリン車では世界No.1の座に輝くトヨタですが、
ガソリンの元となる石油には枯渇という問題があります。
石油は、ここ数年で枯渇するというような逼迫した問題ではありませんが、
これから50年先、100年先にはどうなっているかは誰にもわかりません。
そこで、万一のために新たな技術に挑戦し、いち早く市場を作って
リードしていくことを狙っているのです。
現実的に燃料電池車が広く普及するためには、まだまだ数十年はかかるという
予測もあり、できるだけ早期に取り組む必要があると判断したのでしょう。
もう一つは、電気自動車の問題を解決するにも時間がかかるという点です。
現在でもトヨタはプリウスなどハイブリッド型の電気自動車を開発し、
市場で人気を博しています。
ただ、電気自動車には充電に少なくとも数十分はかかり、
且つ満タンにしても航行距離が短いという致命的な欠点があるのです。
一方、燃料電池車は水素を満タンにするのにわずか3分で、
500kmから700kmほど走るというメリットがあります。
今後技術革新によってこの2つの欠点を補うことができれば、電気自動車の
普及も加速するはずですが、まだまだ時間が必要なのが実状でしょう。
このように既存の自動車の将来に対する“保険”という意味でも、
燃料電池車という次世代の自動車の開発に本腰を入れているのです。
■ 燃料電池車が抱える問題点とは?
ただ、燃料電池車も広く普及させるためには、大きな問題を抱えています。
それが、燃料を提供するインフラの整備という問題です。
いくらトヨタが素晴らしい燃料電池車を開発しても、その燃料を供給する
インフラが整備されていなければタダの鉄の箱であり、価値はありません。
現状、ガソリンスタンドが全国に3万7千店あるのに対して、水素ステーション
は2014年で40ヶ所足らずであり、まったく足りない状況にあります。
国の計画では2015年に100ヶ所まで増やしていく予定ですが、
水素ステーションの建設費用は4億円から6億円と、ガソリンスタンドに
比べて桁違いにかかる費用が高く、わずか1000台程度の燃料電池車のために、
実際に計画通りに建設が進むかどうかも疑わしいところなのです。
このインフラ整備が遅々として進まなければ、燃料電池車の需要も
高まることなく、このまま尻すぼみにプロジェクトは縮小していくことも
考えられます。
このような難題にもしあなたがトヨタの社長であれば、
どのような戦略で切り抜けるでしょうか?
ここで少し読むのを止めて、考えてみて下さい・・・
■ トヨタが繰り出した非常識な戦略とは?
実際にトヨタが繰り出した戦略は、
これまでの常識から大きく逸脱するものでした。
なんと、これまで自社で保有している燃料電池車に関する特許を無償で開放し、
どんな企業でも利用できるようにしたのです。
このトヨタの方針転換により、世界各国の自動車メーカーがトヨタの技術を
活用して燃料電池車を開発できるようになったのです。
通常であれば、これまで莫大な資金を投資して開発してきた特許は
守りこそすれ、開放することはあり得ません。
これまで開発してきた技術をライバル企業に無償で使われれば、
開発資金が無になることさえ考えられるからです。
ただ、トヨタは1社単独で燃料電池車を普及させることは難しいと考え、
まずはこれまで自社が開発してきた技術をオープンにし、
多くの自動車メーカーに燃料電池車を生産してもらうことにより、
普及に弾みを付け、インフラ整備が急速に進むことに賭けたのです。
インフラさえ整えば、市場は拡大し、その中でのライバルとの勝負になります。
このようにライバルを招き入れて、市場を立ち上げた方が、
自社単独で市場を築くことに挑戦するよりも、
まだ開発資金を回収する可能性が高いと考えたのです。
<今回の学び>自社単独ではなく、他社の力を借りてより大きなビジネスを
目指そう!
通常、企業は自社単独で収益を追求していくことが多いですが、
最近ではビジネスが複雑化し、なかなか自社のみでは市場を切り拓くことが
難しい状況にあります。
そのような場合は決して自社単独で乗り切ろうとするのではなく、
他社と協力して困難を乗り越えていく方法を検討していけば、
うまくいく可能性も高まってくるのです。
トヨタが燃料電池車『MIRAI』の普及のために、利益を独り占めするという
考えを放棄して他社と協力して市場の立ち上げを優先させたように、
自社単独でビジネスを展開するのではなく、他社と手を組んで市場の拡大を
目指すのなら、より大きなチャンスを手にすることもできるでしょう。
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■ MBAカレッジからのお知らせ:
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【<参加費無料!>2月は仙台で『実践マーケター養成塾』を開講します!】
もうかれこれ3年ほど東北復興支援の一環として、創業スクエア様で
マーケティング講座を担当していますが、今年も引き続き講座を
開催する運びとなりました。
今回はより実践的な講座をというリクエストに応じて、
実際の企業のマーケティング戦略をグループで考えていく
『実践マーケター養成塾』を開講します。
2回(1週間)にわたって実践的なマーケティングのスキルを
グループワークを通して身につけていく講座になりますので、
ご興味のある方は是非ともご参加下さい!
以下、創業スクエア様からのご案内を転記させていただきます。
◇【スクエアマーケティングアカデミー】のお知らせ◇
本日は今年度最後のスクエアアカデミーをご案内させていただきます。
-------------------------------------------------------------------------
座学で学んだマーケティングも実践で使えなければ意味はありません。
昨年人気を呼んだ基礎編の講師安部徹也先生による実践応用編を開催致します。
今回は、課題の企業に対するマーケティングの戦略を立案する
ワークショップ形式で学ぶことで、実践的なマーケティングスキルを
高めていく2回連続の講座です。
※この講座は連続講座です。
■講座名:スクエアマーケティングアカデミー 実践マーケター養成塾
■講師:株式会社MBA Solution 代表取締役社長 安部徹也氏
■日時:2015年2月6日(金)・13日(金)各19:00~20:30(90分)
■会場:創業スクエア ルームA
■住所:仙台市青葉区中央2-5-8 東北ろっけんパーク3F
■対象:マーケティングの基礎を学び、
さらに実践的なマーケティングの応用編を学びたい方。
これまで「ブランディング」を意識せず戦略を策定していた企業、
より高いビジネススキルを求めるクリエイター、支援機関関係者
■定員:16名(要予約・先着順)
■受講料:無料
▽詳細はこちら
http://square3f.jp/event/5318
多くの方のご参加を期待しています!(^^)
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■ 編集後記:
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今年のお正月に大分に帰省したのですが、飛行機を降り立つと雪国のように
吹雪いていて、雪が積もっていました。
正月休みといえども、4冊の出版の締め切りを抱えていたので、
三が日にもかかわらずいつも利用するマクドナルドで仕事をしていたのですが、
店内がとても寒く風邪を引いてしまうことに・・・(ToT)
それ以降、なかなか完治せずに体調が優れません。
ようやく出版の仕事も落ち着いてきたので、この週末は十分に休養を取って、
コンディションを整えた方がよさそうですね。
みなさまも、まだまだ寒い日が続きますので
くれぐれもお体にはお気を付け下さいね。
それでは、明日から休日ということで楽しい週末をお過ごし下さいませ!
(^^)/~
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。 m(_ _)m
今回のメルマガはいかがだったでしょうか?
ご意見やご要望があれば下記のフォームからお気軽にお寄せ下さいね!
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◇編集長の著書コーナー
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わかりやすくビジネスにすぐに役立つと大変ご好評をいただいています!
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☆超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」
http://www.mbajp.org/i/s/kotler.html
↑マーケティングのバイブルのエッセンスが詰まった1冊です!
☆ストーリーでわかる!ブルーオーシャン戦略実践入門
http://www.mbajp.org/i/s/36j.html
↑ブルーオーシャン戦略をストーリー形式で解説した話題の書です!
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↑アマゾンでMBA部門No.1を獲得しました!
☆どんな逆境でもダントツの成果を出す 6つの「自分戦略」
http://www.mbajp.org/i/s/35x.html
↑厳しい環境を乗り切るノウハウ満載です!
☆『最強の「ビジネス理論」集中講義』
http://www.mbajp.org/i/s/dream.html
↑発売即重版!シリーズ化が決定した話題のベストセラーです!
☆『メガヒットの「からくり」』
http://www.mbajp.org/i/s/21v.html
↑まだまだメガヒット発売中です!
☆『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』
http://www.mbajp.org/i/s/w8.html
↑お陰様で11刷のベストセラーとなりました!
☆『ファイナンスがスラスラわかる本』
http://www.mbajp.org/i/s/w9.html
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それでは、また次回あなたにお会いできるのを楽しみにしています!(^-^)
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編集長: 安部 徹也
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