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買い物難民を救おうと立ち上がった男の物語!

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      シリーズ「第二創業の実践の中で仕事のできる人の集団を作る!」

    <第464回>[(第24話)「買い物難民を救おうと立ち上がった男の物語!」]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「第二創業の実践の中で仕事
のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介
していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】とくし丸運営会社立ち上げのわけとは!
【3】過疎地に赴き、市場性を調査する!
【4】全国から問い合わせが殺到!
【5】編集後記

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コンビニのサンクスやスーパーアピタなどを運営しているユニーグループホールデ
ィングスがファミリーマートと経営統合する話が進んでいる。そしてスーパー50店
舗を閉鎖する計画を発表した。

セブン&アイ・ホールディングスもここ数年でスーパーイトーヨーカドーを40店舗
閉鎖すると発表した。

GMS(General Merchandise Store)形態の総合スーパーはどこも曲がり角に来て
いて苦しい様子が伺える。GMSは食品、衣料品、家電品・日用雑貨が各33%見当
の店舗なのだが、衣料品ならしまむらやユニクロに食われ、家電・日用雑貨は量販
店に食われてしまい、頼みの食品も地場の中堅スーパーが地の利を生かして頑張っ
ている。そんなこともあって、両社は地方の店舗や老朽化した店舗を優先的に閉鎖
することになるようだ。

一方、都市部も含めて全国的に買い物難民問題が深刻になっている。特に限界集落
では高齢者は足腰が悪くて出かけることさえ困難だ。中には茶の間から玄関先まで
やっとの思いで出てくる人もいる。だから玄関先まで来てくれる移動スーパーはあ
りがたいのだ。

今回は「今話題の移動スーパー“とくし丸”!」を採り挙げる。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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息遣いを感じる人とのつながりが未来を拓く。


       住友達也


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【2】とくし丸運営会社立ち上げのわけとは!

「とくし丸」と言う会社は徳島県徳島市にある。2012年に創業したばかりの従業員
4人の会社だ。創業者は住友達也氏(58歳)だ。住友氏は徳島のタウン情報誌「あ
わわ」を創刊した人物だ。国立阿南高専を卒業後一時アメリカに渡り自分探しをし
ていたようだが詳細は分からない。帰国後の1981年に「あわわ」と言うタウン雑誌
を創刊した。地道な努力の甲斐あって年商6億円に成長させたが50歳のとき、M&A
あっさり譲渡してしまった。

その後、地元吉野川の可動堰建設反対の住民運動に参加し、住民投票に持ち込んで
廃止に追い込むなど強いリーダーシップを発揮した。

そんなある日、自分の親が買い物難民になってしまい、買い物難民救済の事業を思
い立つ。そして2012年2月に「株式会社とくし丸」を創業し、移動スーパー事業を
立ち上げた。

軽トラに商品約1,200点を載せ、移動販売を行うが、各地域で営業するスーパーを
食品の供給源とする。販売に携わるのは個人事業主である。とくし丸は移動販売の
プロデュースを提供する。売れ残った商品は供給源であるスーパーに返却する仕組
みだ。

個人事業主は一日6万円売り上げれば採算が合う計算だ。実は一品あたり10円上乗
せして販売している。移動スーパーにきて買い物をするお年よりは誰一人文句を言
わない。いま全国平均の一日当りの売上は8万円だそうだ。中には一日12万円売り
上げる個人事業主もいると言う。個人事業主の年齢や経歴はいろいろだが、誰もが
親身になって接客するから信頼を勝ち得ている。



【3】過疎地に赴き、市場性を調査する!

かわいい漫画が描かれた軽トラの車体、そしてお客様の家の近くまで行ったらテー
マソングを流す。一軒ずつ回るから決して効率はよくない。中には一箇所で数人が
一斉に買いに来てくれることもある。「今度、お米もってきて」とおばあちゃん。
「お米ですね。分かりました」と返す。こうした息遣いを感じる人とのつながりが
未来を拓くのだ。

あるスーパーが商品の供給源となって移動販売を計画したならば、個人事業主希望
者を募る。とくし丸は移動販売のコース設定を行うため、ターゲットに選んで地域
を実際歩いてニーズ調査を行う。一軒ずつ訪問し、聞き取り調査を行い、販売先を
開拓するわけだ。同時に軽トラの駐車スペースも確認する。

お年よりは近くにスーパーがあっても重いものを運べない。前述したように中には
玄関先に出てくるのがやっとと言う人もいる。ここの家のおばあちゃんは耳が遠い、
あっちのおばあちゃんは目が不自由だ。こうした地道な活動でお客様を開拓してい
くのだ。

地元に小さなお店があれば、その半径300メートル以内では営業しないことにしてい
る。そこに暮らす売り手も買い手も、共に生きていくためのルールなのだ。



【4】全国から問い合わせが殺到!

とくし丸の経営モデルに対して全国のスーパーが熱い視線を注いでいて問い合せも
多い。

志願してきた個人事業主に対してとくし丸が研修を行う。プロのセールスドライバ
ーに仕立て上げてスーパーに紹介する。このモデルでは移動販売に要する経費は全
個人事業主が負担する。例えば、冷蔵装置付の軽トラは300万円だ。個人事業主
スーパーから商品を供給してもらい前述したように10円上乗せして販売する。夕方
にはスーパーに戻り、売れ残った商品を戻す。スーパーではそれらの商品を通常販
売する仕組みだ。

個人事業主は新たなお客様を開拓して売上を伸ばせば自分の取り分が増えるから当
然努力を惜しまない。

問い合せはスーパーからだけではない。市町村からもある。「地域見守り隊」の依
頼だ。声を掛けても玄関先まで出てきてくれなかったりしたら通報してほしいとい
う依頼だ。

食品メーカーから試食品を配って反応を調査してほしいという依頼もある。つまり
マーケティング活動の一翼を担う業務だ。食品メーカーが自力で高齢者に対するマ
ーケティング活動を行うとしたら大変な労力が必要だが、とくし丸に依頼すれば簡
単に必要な情報を手に入れることができるからありがたいわけだ。



【5】編集後記

経済産業省の試算によると600万人もの買い物難民がいるそうだ。これからも益々
増えていく。相次ぐスーパーの撤退とあいまってとくし丸の出番は増える一方だ。

都市部の住宅街も地方の限界集落もとくし丸の大きな市場になる。全国22の都府県
で急拡大中の新サービスは年内に軽トラ販売車が100台を超え、売上は10億円を突破
する見込みだそうだ。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=


次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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