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シリーズ「第二創業の実践の中で仕事のできる人の集団を作る!」
<第465回>[(第25話)「駅弁屋からシウマイ屋へ華麗に脱皮した崎陽軒!」]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「第二創業の実践の中で仕事
のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介
していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】駅弁屋として創業したが繁盛しなかった!
【3】南京町から料理人を引き抜き、シウマイを開発!
【4】真に優れたローカルブランドを目指す!
【5】編集後記
===========================
駅弁の一番人気は崎陽軒のシウマイ弁当だそうだ。人気の理由は冷めても美味しいこ
とにある。横浜駅構内の売店はもとより、イベントやさまざまな会合でもシウマイ弁
当が人気なのだ。一日約3万2千食を横浜駅近くの崎陽軒本社の工場で製造している。
冷めても美味しい秘密は以下の理由にあると言う。
(1)天然ホタテの貝柱
オホーツク海の天然ホタテの貝柱を4日間かけて乾燥し、旨みを凝縮する。それを豚
肉に練りこむことで冷めたときの豚肉の臭みを抑えている。
(2)ご飯は蒸気炊飯
蒸気炊飯することでモチモチした歯ごたえが出る。まるでもち米を混ぜているかのよ
うだ。
(3)経木の容器を使用
北海道産エゾマツ、アカマツなどの天然木材を使用する。経木は水分を調節してくれ
るから汗をかかず、おひつのご飯を食べる感覚なのだ。
シウマイが5個、タケノコ、玉子焼き、から揚げ、マグロの照り焼き、かまぼこが入
っていて彩りもいい。このシウマイ弁当は蓮根を玉子焼きに代えただけで他は変えて
いないそうだ。
今回は「ローカル戦略で躍進する崎陽軒」を採り挙げる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
変えてはならないものは変えやすい。
変えるべきものほど変えるのが難しい。
野並直文
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【2】駅弁屋として創業したが繁盛しなかった!
崎陽軒は、1908年に野並茂吉初代社長が横浜駅の売店として創業したのが始まりだっ
た。どんな商品を扱っても泣かず飛ばずだった。駅弁も扱った。しかし乗客は駅弁を
東京駅で買い込んで乗車する。大阪方面から来る乗客は後30分で東京だからと言うこ
とで横浜駅では駅弁を買わない。ありきたりの駅弁は売れないのだ。
当時横浜市は人口50万人の地方都市で、これと言った名物もなかった。茂吉社長は考
えた。「よし、名物を作ろう」と。
当時大分県に平松知事がおられて「一村一品運動」を展開していた。大分県が椎茸の
名産地になったのも実は「一村一品運動」の成果物だった。
【3】南京町から料理人を引き抜き、シウマイを開発!
茂吉社長は中国人が住んでいる南京町に行き、食べ歩いた末シャウマイに目を付けた。
中国人の料理人をスカウトし、一口大のシウマイを開発し、1928年に商品化した。駅
弁にシウマイを使用したが、どうやってたくさん売るかが課題だった。
茂吉社長は容姿端麗の女性を
雇用し、赤いユニホームを着せてバスケットにシウマイ
弁当を入れてホームに立たせた。これが当り、大いに繁盛した。当時はマーケティン
グなる言葉ドはなかった時代だが、茂吉社長はマーケティングの考え方を持っていた
のだった。
特に鼻の下の長い男性たちは列車の窓から身を乗り出して、「売り子さーん、こっち、
こっち」と言って競ってシウマイ弁当を買った。
【4】真に優れたローカルブランドを目指す!
1972年に3代目の現社長野並直文氏が入社した。丁度その頃、加工食品の真空パック
がはやりだした。崎陽軒でも1967年に真空パックのシウマイを発売した。真空パッ
クは日持ちするから全国で販売することができる。事実大阪でも販売し始めた。
そんな折、2代目の野並豊社長から「全国ブランドを目指すか、横浜にこだわるか、
お前はどう思う」と質問された。
遠くの親戚におみやげとして崎陽軒のシウマイを買っていったら、「地元のデパート
でも売っている」と言われたらお土産の価値がなくなる。そこで3代目直文氏は地元
市民と共に歩むことを決断した。重い決断だった。
あえて全国展開を図ることをせず、地元に根ざして頑張っている食べ物屋は他にもあ
る。函館の「ラッキーピエロ」と言うハンバーガーチェーンや北関東の「ばんどう太
郎」と言うファミリーレストランが該当する。「ばんどう」とは利根川の異名だそう
で、茨城、栃木、千葉をビジネスエリアと決め込んでいる。
【5】編集後記
横浜の崎陽軒本社の工場見学会は予約が3ケ月待ちだそうだ。訪れたお客様は崎陽軒
のユニホームを借りてシウマイの箱を肩に担いで写真を撮る。そして窓越しに工場を
見学でき、もちろんイウマイも食べることができる。
崎陽軒の本社ビルには結婚式場もあり、ケーキカットならぬジャンボシウマイカット
が売りだ。ナイフを入れると中からシウマイがたくさん出てくる。子宝に恵まれます
ようにと言うサプライズだ。
崎陽軒は売店、駅弁屋から第二操業としてシウマイ屋になった。優れたローカルブラ
ンドを武器にこれからも躍進を続けることだろう。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>
第二創業に挑戦したい企業様からのご連絡をお待ちします。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
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<第465回>[(第25話)「駅弁屋からシウマイ屋へ華麗に脱皮した崎陽軒!」]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「第二創業の実践の中で仕事
のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介
していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】駅弁屋として創業したが繁盛しなかった!
【3】南京町から料理人を引き抜き、シウマイを開発!
【4】真に優れたローカルブランドを目指す!
【5】編集後記
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駅弁の一番人気は崎陽軒のシウマイ弁当だそうだ。人気の理由は冷めても美味しいこ
とにある。横浜駅構内の売店はもとより、イベントやさまざまな会合でもシウマイ弁
当が人気なのだ。一日約3万2千食を横浜駅近くの崎陽軒本社の工場で製造している。
冷めても美味しい秘密は以下の理由にあると言う。
(1)天然ホタテの貝柱
オホーツク海の天然ホタテの貝柱を4日間かけて乾燥し、旨みを凝縮する。それを豚
肉に練りこむことで冷めたときの豚肉の臭みを抑えている。
(2)ご飯は蒸気炊飯
蒸気炊飯することでモチモチした歯ごたえが出る。まるでもち米を混ぜているかのよ
うだ。
(3)経木の容器を使用
北海道産エゾマツ、アカマツなどの天然木材を使用する。経木は水分を調節してくれ
るから汗をかかず、おひつのご飯を食べる感覚なのだ。
シウマイが5個、タケノコ、玉子焼き、から揚げ、マグロの照り焼き、かまぼこが入
っていて彩りもいい。このシウマイ弁当は蓮根を玉子焼きに代えただけで他は変えて
いないそうだ。
今回は「ローカル戦略で躍進する崎陽軒」を採り挙げる。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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変えてはならないものは変えやすい。
変えるべきものほど変えるのが難しい。
野並直文
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【2】駅弁屋として創業したが繁盛しなかった!
崎陽軒は、1908年に野並茂吉初代社長が横浜駅の売店として創業したのが始まりだっ
た。どんな商品を扱っても泣かず飛ばずだった。駅弁も扱った。しかし乗客は駅弁を
東京駅で買い込んで乗車する。大阪方面から来る乗客は後30分で東京だからと言うこ
とで横浜駅では駅弁を買わない。ありきたりの駅弁は売れないのだ。
当時横浜市は人口50万人の地方都市で、これと言った名物もなかった。茂吉社長は考
えた。「よし、名物を作ろう」と。
当時大分県に平松知事がおられて「一村一品運動」を展開していた。大分県が椎茸の
名産地になったのも実は「一村一品運動」の成果物だった。
【3】南京町から料理人を引き抜き、シウマイを開発!
茂吉社長は中国人が住んでいる南京町に行き、食べ歩いた末シャウマイに目を付けた。
中国人の料理人をスカウトし、一口大のシウマイを開発し、1928年に商品化した。駅
弁にシウマイを使用したが、どうやってたくさん売るかが課題だった。
茂吉社長は容姿端麗の女性を雇用し、赤いユニホームを着せてバスケットにシウマイ
弁当を入れてホームに立たせた。これが当り、大いに繁盛した。当時はマーケティン
グなる言葉ドはなかった時代だが、茂吉社長はマーケティングの考え方を持っていた
のだった。
特に鼻の下の長い男性たちは列車の窓から身を乗り出して、「売り子さーん、こっち、
こっち」と言って競ってシウマイ弁当を買った。
【4】真に優れたローカルブランドを目指す!
1972年に3代目の現社長野並直文氏が入社した。丁度その頃、加工食品の真空パック
がはやりだした。崎陽軒でも1967年に真空パックのシウマイを発売した。真空パッ
クは日持ちするから全国で販売することができる。事実大阪でも販売し始めた。
そんな折、2代目の野並豊社長から「全国ブランドを目指すか、横浜にこだわるか、
お前はどう思う」と質問された。
遠くの親戚におみやげとして崎陽軒のシウマイを買っていったら、「地元のデパート
でも売っている」と言われたらお土産の価値がなくなる。そこで3代目直文氏は地元
市民と共に歩むことを決断した。重い決断だった。
あえて全国展開を図ることをせず、地元に根ざして頑張っている食べ物屋は他にもあ
る。函館の「ラッキーピエロ」と言うハンバーガーチェーンや北関東の「ばんどう太
郎」と言うファミリーレストランが該当する。「ばんどう」とは利根川の異名だそう
で、茨城、栃木、千葉をビジネスエリアと決め込んでいる。
【5】編集後記
横浜の崎陽軒本社の工場見学会は予約が3ケ月待ちだそうだ。訪れたお客様は崎陽軒
のユニホームを借りてシウマイの箱を肩に担いで写真を撮る。そして窓越しに工場を
見学でき、もちろんイウマイも食べることができる。
崎陽軒の本社ビルには結婚式場もあり、ケーキカットならぬジャンボシウマイカット
が売りだ。ナイフを入れると中からシウマイがたくさん出てくる。子宝に恵まれます
ようにと言うサプライズだ。
崎陽軒は売店、駅弁屋から第二操業としてシウマイ屋になった。優れたローカルブラ
ンドを武器にこれからも躍進を続けることだろう。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>
第二創業に挑戦したい企業様からのご連絡をお待ちします。
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次回に続く。
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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