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仕事を教えない人

◆目次
・仕事を教えない人の問題
・理由とその影響
・対応策
・実際にあった成功事例
・自分の成長へ


◆仕事を教えない人の問題

仕事というのは、誰が休んでも、担当者が変わっても、
・業務に何ら支障が出ない
・サービスの質が変わらない
ということが大前提です。

そのためには、
・サブの担当者を決める
・マニュアルや手順書を整備する
・情報共有を日常的に行う
といった「仕組み化」が必要です。

ところが現場には、
「この仕事は私の仕事だから誰にも教えない」
「知りたかったら、見て覚えればいい」

といったスタンスの人もいます。
こうした態度は、周囲に混乱を招き、組織の健全な成長を阻みます。


◆理由とその影響

仕事を教えない背景には、
次のような心理や状況があることが多いです。

・「自分にしかこの仕事はできない」という思いこみ
・「人に仕事を教えると、自分の居場所がなくなる」という不安
・人に頼るのが苦手で、結果として抱え込んでしまった等

その結果、次のような影響が出ます。

・仕事の効率が落ちる

・他人の視点が入らないことで、自分のやり方が絶対だと思い込み、
 改善や効率化の余地に気づきにくくなる

・残業が慢性化する
 非効率なやり方にこだわり、一人で抱え込むため、
 残業が慢性化します。それを指摘すると、
 「この仕事は時間がかかるのが当たり前」と正当化します。

・人が育たない
 「自分さえわかっていればいい」ので、
 「マニュアルや手順書を作ろう」という発想にもならず、
 教えもしません。

ますます属人化が進み、組織にとって大きなリスクとなります。


◆対応策

仕事を教えない人には、以下のようなステップで
働きかけると効果的です。

1.具体的な指示をします
「Aさんとこの業務を一緒にやってください」
「その過程で、マニュアルやチェックリストを作成してください」
といったように、やるべきことを明確に指示します。

2.次のことを注意深く観察し、振返りをします
たとえば、
・Aさんに対して、高圧的・冷淡・ミスを責める等の
 言動をしていないか
・Aさんが困っているときにサポートしているか
・フィードバックを通じてAさんの成長を促しているか 等

3.改善が見られない場合は、配置転換退職
も含めた対応に進みます。

4.【最重要】「人を育てた人を評価する」という方針を示します
 この方針を評価基準に落とし込み、
 教え合う文化を定着させていきます。


◆実際にあった成功事例

ある中小企業で、ベテラン社員が受注業務を一人で抱え、
休むと業務が止まるという属人化問題を抱えていました。

そこで、上司は以下のような対策をしました。
・新人とベテランをペアで業務にあたらせる
・手順書やマニュアルを一緒に作成させる
・毎週「教え合いミーティング」を開き、みんなで進捗を共有する

最初はベテラン側に抵抗があったものの、
「説明しているうちに、自分の理解が整理され、かつ深まった」
「非効率だった部分に気づいた」

という声が出るようになり、
半年後には繁忙期でも業務が滞らず、
残業時間が30%削減される結果となったそうです。


◆自分の成長へ

部下や後輩が成長すれば、あなたにも時間的な余裕ができます。
その余裕はやがて、
・より高度な仕事へのチャレンジ
・より付加価値のある提案
・マネジメント力や経営者視点の向上

といった「自分の成長」につなげることができます。

「自分だけができる仕事」から「誰でもできる仕組み作り」
に変えていくことで、あなたは周りから信頼され、
必要とされる人材になるはずです。


※「職場パワハラ防止クイズ」
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※「管理職スキルチェック」
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