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【機密情報】⑤産業医の専門医が知る「派閥関係(社内政治)」

 こんにちは、産業医・労働衛生コンサルタントの朝長健太です。
 従業員の健康問題(従業員主治医の診断書が起因)が企業の経営に直結し、時には社長・役員の辞任、売上減少、株主代表訴訟にまで発展するケースが顕在化しています。また、従業員の健康を第一に守るという目的により、企業ガバナンスの逆転現象が起き、結果的に健康を守りきれなかったという矛盾も生じています。
 健康管理は、ケガからハラスメントまで、対策の範囲が広いです。そこで、企業ガバナンスを経営者主体という本来の形にすることで、会社と経営者を第一に守り、その結果、従業員の健康を守るという目的で、下記の日本規格協会規格(JSA 規格)「JSA-S1025 ヒューマンリソースマネジメント-組織(企業)が⾏う健康管理-職域健康専⾨家の活⽤の指針」を開発しました。
 また、認証機関も立ち上げております。
なお、日本規格協会は、経済産業省による認定産業標準作成機関であり、唯一のマネジメントシステム作成機関です。
 企業主体の健康管理体制の構築について、ぜひJSA-S1025をご活用ください。

※ホームページを、改訂しました。
https://www.kenpomerit.com/

 今回は、「【機密情報】⑤産業医の専門医が知る「派閥関係(社内政治)」」について作成しました。
企業利益の向上という、精神的・社会的健康を向上させるために、弊社をご活用ください。
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【機密情報】⑤産業医の専門医が知る「派閥関係(社内政治)」
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○大企業が寡占する「専門医」の希少性
 日本産業衛生学会が認定する「産業衛生専門医」の数をご存知でしょうか。2026年2月現在、日本全国でわずか692名(指導医525名、専門医167名)しか存在しません。
 専門医となるためには、医師免許取得後、指導医の下で3年間の厳格なトレーニングを経て「社会医学系専門医」の受験資格を得ます。さらにそこから2年間の研鑽を積んで、ようやく産業衛生専門医の試験に臨めるという、非常にハードルの高い道のりがあります。
 現在、この極めて希少な専門医は、いわゆる大企業によって寡占されている状態です。そのため、多くの企業にとって「本物の専門医」がどのような視点で業務を行っているのかを知る機会はほとんどありません。
 そこで本連載では、専門医の業務の一端を知っていただくため、彼らが日常的に扱い、そして厳秘としている「企業の機密情報」について解説します。

今回のテーマは、組織の暗部とも言える「派閥関係(社内政治)」です。

○「派閥関係」や「社内政治」という機密情報
 企業が産業医に提供すべき情報として、健康診断やストレスチェック結果、労働時間などの「産業医所有情報」が存在します。しかし、「派閥関係」や「社内政治」という、いかなる公式書類にも記載されない生々しい機密情報が専門医に集まるルートは、データそのものではありません。データ(ストレスチェックの特定部署での異常値など)を起点として行われる、面談の中で、機密情報が顕在化します。

○データと面談から浮かび上がる「社内政治」のリアル
 企業が一定の規模になれば、あるいはM&Aなどで組織が統合されれば、そこには必ず「旧〇〇社系」といった派閥や、役員間の権力闘争、すなわち社内政治が生まれます。
 専門医がストレスチェックの集団分析を俯瞰した際、ある特定の部門だけ「上司の支援」や「同僚の支援」の数値が極端に悪化し、高ストレス者が続出している異常値を見つけることがあります。その対象者と面談を行うと、業務の過酷さよりも先に、組織の歪みに対する「怨嗟の生の声」が溢れ出します。「実は、A取締役とB本部長が次期トップを巡って暗闘しており、私たちの部署はその代理戦争の最前線にされています」「私は旧体制の派閥に属していたため、新体制になってから意図的に情報から外され、兵糧攻めに遭っています」等の、人事部にも、直属の上司にも絶対に言えないこれらの「派閥抗争の真実」は、絶対的な守秘義務を持つ専門医の前にだけ、鎧を脱いだ言葉として持ち込まれます。
 結果として、専門医の頭の中には、経営トップすら正確に把握しきれないリアルな社内の「権力相関図」と「派閥の勢力図」が、機密情報として出来上がるのです。
 「自分は大学とか意識していなかったけど、社内政治で、こんなにも学歴が影響するとは驚いた。」という産業医もいるくらいです。その産業医は同時に「学閥に関係しないから、自分の仕事ができて良かった。」とも言っています。

○「絶対的中立」という高度な支援体制
 では、専門医はこの爆発物のような社内政治の機密をどう扱うのでしょうか。結論から言えば、専門医は社内政治において「永世中立国」として振る舞います。どちらの派閥に肩入れすることも、面談で得た人間関係の裏事情をそのまま人事に密告することも決してありません。
 しかし、派閥抗争のギアが上がり、このままでは不当な圧力によってキーパーソンがメンタル不調で潰れる、あるいは疾病の発生が起きると判断した瞬間、専門医は動きます。
 その際、決して「A取締役の派閥争いが原因です」とは言いません。あくまで医学的・客観的なデータに基づき、「当該部署はマネジメント体制に構造的な機能不全が生じており、重大な健康被害リスクがあるため、至急の組織介入(異動や体制変更)が必要です」と、経営・人事へロジカルにメスを入れます。生々しい派閥の機密を腹の底に飲み込みながら、表面上は医学的アプローチのみで社内政治の犠牲者を救出し、組織崩壊を防ぐ。これが専門医の職責です。

○強固な守秘義務と経営への貢献
 こうした「派閥関係や社内政治の裏事情」は、企業にとって外部に絶対に漏れてはならない重大な機密情報です。だからこそ、産業医には高い倫理観に基づいた徹底した守秘義務が求められます。
 専門医を寡占する企業が求めるのは、強固な守秘義務の壁の中で企業の真の姿を見つめ、健康面から事業の推進を支える産業医です。
 産業医の専門医が生み出す付加価値は、守秘義務の壁で隠されたまま、企業の見えない財産として確実に蓄積し、将来的に大きな差が生まれます。
産業医の専門医の現実を把握しつつ、適切な投資につなげることをお勧めします。

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JSA-S1025 ヒューマンリソースマネジメント-組織(企業)が⾏う健康管理-職域健康専⾨家の活⽤の指針

JSA-S1025ページ
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JSA-S1025%3A2025

JSA-S1025紹介
https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/jsa/pdf_jsa_372.pdf

【JSA-S1025】開発の解説
https://www.soumunomori.com/column/article/atc-177724/

リサーチマップ(朝長健太)
https://researchmap.jp/yobouigyou

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