こんにちは、
産業医・労働衛生コンサルタントの朝長健太です。
従業員の健康問題(
従業員主治医の診断書が起因)が企業の経営に直結し、時には社長・
役員の辞任、売上減少、
株主代表訴訟にまで発展するケースが顕在化しています。また、
従業員の健康を第一に守るという目的により、企業ガバナンスの逆転現象が起き、結果的に健康を守りきれなかったという矛盾も生じています。
健康管理は、ケガからハラスメントまで、対策の範囲が広いです。そこで、企業ガバナンスを経営者主体という本来の形にすることで、会社と経営者を第一に守り、その結果、
従業員の健康を守るという目的で、下記の日本規格協会規格(JSA 規格)「JSA-S1025 ヒューマンリソースマネジメント-組織(企業)が⾏う健康管理-職域健康専⾨家の活⽤の指針」を開発しました。
また、認証機関も立ち上げております。
なお、日本規格協会は、経済産業省による認定産業標準作成機関であり、唯一のマネジメントシステム作成機関です。
企業主体の健康管理体制の構築について、ぜひJSA-S1025をご活用ください。
※ホームページを、改訂しました。
https://www.kenpomerit.com/
今回は、連載の総括として、「【参考】ハンタウイルスに関する社内案内文例」について作成しました。
企業利益の向上という、精神的・社会的健康を向上させるために、弊社をご活用ください。
========================
【参考】ハンタウイルスに関する社内案内文例
========================
令和2年に投稿した次のコラムについて、40,000ビュー以上の反響を頂きありがとうございます。
【参考】新型コロナウイルスに関する社内案内文例
https://www.soumunomori.com/column/article/atc-174509/
先般、海外においてハンタウイルス感染症の事例が報じられました。日々ニュースを目にする
従業員の皆様の中には、過去の新型コロナウイルス対応の記憶から、漠然とした不安を抱く方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、「ハンタウイルス等の新たな感染症に関する社内案内文例」について作成しました。
馴染みのない感染症に対しては、その特性(ハザード)を正しく知り、「インフルエンザやコロナウイルスと何が違うのか」を理解した上で、冷静に一般的な予防対策(一次予防)を徹底することが最も効果的です。
今回は、飛沫感染する感染症との違いを明確にしつつ、具体的な「危険予知」と「危険回避」の行動指針をまとめた社内案内文例を作成しました。自社の環境に合わせてご活用ください。
【社内案内文例(ここから)】
社員の皆様へ
最近の報道で、海外において「ハンタウイルス」に関する感染症の事例が報じられています。連日のニュースにより、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
会社としては、皆様の安全と健康を第一に考え、厚生労働省やWHO等の最新情報を注視しております。今回は、「正しく恐れ、正しく予防する」ための知識と、皆様にお願いしたい具体的な行動指針についてお知らせします。
1.インフルエンザや新型コロナウイルスとの違い(相対的なリスクの理解)
ハンタウイルスは、インフルエンザやコロナウイルスと決定的に異なる特徴があります。
インフルエンザ等は咳やくしゃみによる「飛沫感染」が主であるため、オフィスや電車などの密閉空間で急速に拡大する恐れがあります。一方でハンタウイルスは、ウイルスを保有するネズミなどのげっ歯類の排泄物(尿や糞)が乾燥して粉じんとなり、それを吸い込んだり、傷口から入ったりすることで感染します。
つまり、インフルエンザ等と比較すると、通常のオフィス勤務や
通勤などの日常生活において、集団感染が急速に拡大するリスクは「相対的に低い」と言えます。
〇体調不良時の対応(二次予防・三次予防)
飛沫感染ではないからといって、油断してよいわけではありません。
発熱、頭痛、強いだるさ、筋肉痛などの初期症状が出た場合は、決して無理をして出社しないでください(二次予防)。まずは所属長へ連絡し、自宅で安静にするか、症状が重い・長引く場合は、適切な医療機関を受診してください(三次予防)。
初期症状が出た時は、ハンタウイルスによるものか、他の疾患によるものかは自己判断できません。医療機関を受診し、適切な検査が必要になります。
ハンタウイルス感染症の一般的な特徴としては、潜伏期間は1週間から5週間程度(通常約2週間)であり、発熱や咳、筋肉痛などを呈し、嘔吐や下痢を伴うこともあります。南北アメリカ等で報告されているハンタウイルス肺症候群の場合、重症化すると呼吸不全を呈し死亡(致死率40~50%)することがあります。高い致死率はありますが、どのような感染症であっても、重症化すれば命に関わる危険性があります。例えば、一般的な肺炎であっても重症化すると致死率が50%になるという報告もあります。
初期症状の段階で、速やかに医療機関を受診することが大事です。
〇リスクはゼロではない。だからこそ「事前の予防(一次予防)」が重要
ウイルスが環境中(モノや場所)に潜んでいる可能性がある以上、感染経路を断ち切るための「当たり前の対策」が最大の防御となります。
ハンタウイルスだけでなく他の感染症予防も兼ねて、以下の「一次予防」の徹底を強く推奨します。特別な対策は不要です。
・手洗いの徹底:外出後、トイレの後、食事の前、また後述する清掃作業の後は、石鹸と流水で十分に手を洗ってください。
・十分な休養と栄養:免疫力を維持するため、規則正しい生活を心がけてください。
・職場の整理整頓・衛生保持:ネズミなどの害獣が寄り付かないよう、オフィス内や給湯室等の清潔な環境維持にご協力をお願いします。
・衛生保持が困難な場合は保護具の着用:感染リスクが残っている不衛生な場合は、マスク等の適切な保護具着用が必要です。特に、ネズミなどのげっ歯類の排泄物(尿や糞)が乾燥して粉じんが舞っている環境では、ハンタウイルス以外の感染リスクも当然高いことから、全面マスクの着用が必要となることが多いです。
〇ハンタウイルス感染リスクが高まる特定の場面(一次予防)
ハンタウイルスの特性上、特定の環境下ではリスクが高まります。以下のような場面では、「危険予知」を働かせ、絶対に無理をしないでください。作業する場合は、前述の様に環境に合った保護具を着用する様にしてください。
【危険が潜む具体的な場面(危険予知)】
・長期間使用していなかった書庫、倉庫、地下室の整理作業
・現場作業における古い家屋や資材置き場への立ち入り
・ご自宅の物置、屋根裏、床下の清掃作業
【具体的な危険回避策(絶対に守るべきルール)】
万が一、上記のような場所でネズミの痕跡(糞尿や巣らしきもの)を発見した場合は、直ちに作業を中断し、以下の手順で危険を回避してください。
1 絶対にしてはいけないこと(エアロゾル化の防止):掃除機を使ったり、ほうきで掃き掃除をしたりしないでください。乾燥した糞が空気中に舞い上がり、ウイルスを吸い込む危険性が最も高まります。
2 正しい換気と防護:作業前に必ず窓やドアを開け、30分以上換気を行ってください。清掃時は、使い捨てのマスク、ゴム手袋を必ず着用してください。
3 正しい清掃方法(消毒の徹底):市販の家庭用塩素系漂白剤やアルコール消毒液を直接吹きかけて十分に湿らせ、ウイルスが舞い上がらない状態にしてから、ペーパータオル等で拭き取ります。拭き取ったゴミと使用した手袋・マスクは、密閉して廃棄してください。
〇皆様へのお願い
弊社においては、
労働安全衛生法に基づき、引き続きオフィスや倉庫等の定期的な清掃、換気、および害獣対策を含む衛生環境の維持・管理を実施してまいります。
従業員の皆様におかれましては、不確かな情報に惑わされることなく、行政機関や会社が発信する情報に基づき、冷静な行動と日々の衛生管理へのご協力をお願いいたします。
業務上で衛生環境に不安を感じる場所があったり、体調面で気がかりなことがあったりする場合は、一人で抱え込まず、速やかに所属長または担当部署へご相談ください。
========================
JSA-S1025 ヒューマンリソースマネジメント-組織(企業)が⾏う健康管理-職域健康専⾨家の活⽤の指針
JSA-S1025ページ
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JSA-S1025%3A2025
JSA-S1025紹介
https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/jsa/pdf_jsa_372.pdf
【JSA-S1025】開発の解説
https://www.soumunomori.com/column/article/atc-177724/
リサーチマップ(朝長健太)
https://researchmap.jp/yobouigyou
こんにちは、産業医・労働衛生コンサルタントの朝長健太です。
従業員の健康問題(従業員主治医の診断書が起因)が企業の経営に直結し、時には社長・役員の辞任、売上減少、株主代表訴訟にまで発展するケースが顕在化しています。また、従業員の健康を第一に守るという目的により、企業ガバナンスの逆転現象が起き、結果的に健康を守りきれなかったという矛盾も生じています。
健康管理は、ケガからハラスメントまで、対策の範囲が広いです。そこで、企業ガバナンスを経営者主体という本来の形にすることで、会社と経営者を第一に守り、その結果、従業員の健康を守るという目的で、下記の日本規格協会規格(JSA 規格)「JSA-S1025 ヒューマンリソースマネジメント-組織(企業)が⾏う健康管理-職域健康専⾨家の活⽤の指針」を開発しました。
また、認証機関も立ち上げております。
なお、日本規格協会は、経済産業省による認定産業標準作成機関であり、唯一のマネジメントシステム作成機関です。
企業主体の健康管理体制の構築について、ぜひJSA-S1025をご活用ください。
※ホームページを、改訂しました。
https://www.kenpomerit.com/
今回は、連載の総括として、「【参考】ハンタウイルスに関する社内案内文例」について作成しました。
企業利益の向上という、精神的・社会的健康を向上させるために、弊社をご活用ください。
========================
【参考】ハンタウイルスに関する社内案内文例
========================
令和2年に投稿した次のコラムについて、40,000ビュー以上の反響を頂きありがとうございます。
【参考】新型コロナウイルスに関する社内案内文例
https://www.soumunomori.com/column/article/atc-174509/
先般、海外においてハンタウイルス感染症の事例が報じられました。日々ニュースを目にする従業員の皆様の中には、過去の新型コロナウイルス対応の記憶から、漠然とした不安を抱く方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、「ハンタウイルス等の新たな感染症に関する社内案内文例」について作成しました。
馴染みのない感染症に対しては、その特性(ハザード)を正しく知り、「インフルエンザやコロナウイルスと何が違うのか」を理解した上で、冷静に一般的な予防対策(一次予防)を徹底することが最も効果的です。
今回は、飛沫感染する感染症との違いを明確にしつつ、具体的な「危険予知」と「危険回避」の行動指針をまとめた社内案内文例を作成しました。自社の環境に合わせてご活用ください。
【社内案内文例(ここから)】
社員の皆様へ
最近の報道で、海外において「ハンタウイルス」に関する感染症の事例が報じられています。連日のニュースにより、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
会社としては、皆様の安全と健康を第一に考え、厚生労働省やWHO等の最新情報を注視しております。今回は、「正しく恐れ、正しく予防する」ための知識と、皆様にお願いしたい具体的な行動指針についてお知らせします。
1.インフルエンザや新型コロナウイルスとの違い(相対的なリスクの理解)
ハンタウイルスは、インフルエンザやコロナウイルスと決定的に異なる特徴があります。
インフルエンザ等は咳やくしゃみによる「飛沫感染」が主であるため、オフィスや電車などの密閉空間で急速に拡大する恐れがあります。一方でハンタウイルスは、ウイルスを保有するネズミなどのげっ歯類の排泄物(尿や糞)が乾燥して粉じんとなり、それを吸い込んだり、傷口から入ったりすることで感染します。
つまり、インフルエンザ等と比較すると、通常のオフィス勤務や通勤などの日常生活において、集団感染が急速に拡大するリスクは「相対的に低い」と言えます。
〇体調不良時の対応(二次予防・三次予防)
飛沫感染ではないからといって、油断してよいわけではありません。
発熱、頭痛、強いだるさ、筋肉痛などの初期症状が出た場合は、決して無理をして出社しないでください(二次予防)。まずは所属長へ連絡し、自宅で安静にするか、症状が重い・長引く場合は、適切な医療機関を受診してください(三次予防)。
初期症状が出た時は、ハンタウイルスによるものか、他の疾患によるものかは自己判断できません。医療機関を受診し、適切な検査が必要になります。
ハンタウイルス感染症の一般的な特徴としては、潜伏期間は1週間から5週間程度(通常約2週間)であり、発熱や咳、筋肉痛などを呈し、嘔吐や下痢を伴うこともあります。南北アメリカ等で報告されているハンタウイルス肺症候群の場合、重症化すると呼吸不全を呈し死亡(致死率40~50%)することがあります。高い致死率はありますが、どのような感染症であっても、重症化すれば命に関わる危険性があります。例えば、一般的な肺炎であっても重症化すると致死率が50%になるという報告もあります。
初期症状の段階で、速やかに医療機関を受診することが大事です。
〇リスクはゼロではない。だからこそ「事前の予防(一次予防)」が重要
ウイルスが環境中(モノや場所)に潜んでいる可能性がある以上、感染経路を断ち切るための「当たり前の対策」が最大の防御となります。
ハンタウイルスだけでなく他の感染症予防も兼ねて、以下の「一次予防」の徹底を強く推奨します。特別な対策は不要です。
・手洗いの徹底:外出後、トイレの後、食事の前、また後述する清掃作業の後は、石鹸と流水で十分に手を洗ってください。
・十分な休養と栄養:免疫力を維持するため、規則正しい生活を心がけてください。
・職場の整理整頓・衛生保持:ネズミなどの害獣が寄り付かないよう、オフィス内や給湯室等の清潔な環境維持にご協力をお願いします。
・衛生保持が困難な場合は保護具の着用:感染リスクが残っている不衛生な場合は、マスク等の適切な保護具着用が必要です。特に、ネズミなどのげっ歯類の排泄物(尿や糞)が乾燥して粉じんが舞っている環境では、ハンタウイルス以外の感染リスクも当然高いことから、全面マスクの着用が必要となることが多いです。
〇ハンタウイルス感染リスクが高まる特定の場面(一次予防)
ハンタウイルスの特性上、特定の環境下ではリスクが高まります。以下のような場面では、「危険予知」を働かせ、絶対に無理をしないでください。作業する場合は、前述の様に環境に合った保護具を着用する様にしてください。
【危険が潜む具体的な場面(危険予知)】
・長期間使用していなかった書庫、倉庫、地下室の整理作業
・現場作業における古い家屋や資材置き場への立ち入り
・ご自宅の物置、屋根裏、床下の清掃作業
【具体的な危険回避策(絶対に守るべきルール)】
万が一、上記のような場所でネズミの痕跡(糞尿や巣らしきもの)を発見した場合は、直ちに作業を中断し、以下の手順で危険を回避してください。
1 絶対にしてはいけないこと(エアロゾル化の防止):掃除機を使ったり、ほうきで掃き掃除をしたりしないでください。乾燥した糞が空気中に舞い上がり、ウイルスを吸い込む危険性が最も高まります。
2 正しい換気と防護:作業前に必ず窓やドアを開け、30分以上換気を行ってください。清掃時は、使い捨てのマスク、ゴム手袋を必ず着用してください。
3 正しい清掃方法(消毒の徹底):市販の家庭用塩素系漂白剤やアルコール消毒液を直接吹きかけて十分に湿らせ、ウイルスが舞い上がらない状態にしてから、ペーパータオル等で拭き取ります。拭き取ったゴミと使用した手袋・マスクは、密閉して廃棄してください。
〇皆様へのお願い
弊社においては、労働安全衛生法に基づき、引き続きオフィスや倉庫等の定期的な清掃、換気、および害獣対策を含む衛生環境の維持・管理を実施してまいります。
従業員の皆様におかれましては、不確かな情報に惑わされることなく、行政機関や会社が発信する情報に基づき、冷静な行動と日々の衛生管理へのご協力をお願いいたします。
業務上で衛生環境に不安を感じる場所があったり、体調面で気がかりなことがあったりする場合は、一人で抱え込まず、速やかに所属長または担当部署へご相談ください。
========================
JSA-S1025 ヒューマンリソースマネジメント-組織(企業)が⾏う健康管理-職域健康専⾨家の活⽤の指針
JSA-S1025ページ
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JSA-S1025%3A2025
JSA-S1025紹介
https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/jsa/pdf_jsa_372.pdf
【JSA-S1025】開発の解説
https://www.soumunomori.com/column/article/atc-177724/
リサーチマップ(朝長健太)
https://researchmap.jp/yobouigyou