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成果主義時代の衝撃

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コラム 成果主義時代の衝撃

 成果主義時代には自分の得意分野を活かして仕事をした方が職業人生において充実すると言われています。自分の得意分野を活かすということは、それを発見し、その能力を磨くことが必要です。一般の仕事で、それを発見するのはそれほど早い時期ではないでしょう。中学、高校、大学と進につれて自分の得意分野が輪郭を表すことになるケースがほとんどだと思います。事務系と技術系の仕事の選択から始り、徐々にその範囲を狭めてターゲットを絞込んでいくパターンです。この間に様々な仕事の疑似体験や知識を得て自分にフィットするかしないかを感じていきます。

 これとは別のルートで自分の得意分野を仕事と結びつけるようになる人達がいます。それは、プロのスポーツ選手やアーティスト達です。彼らの職業選択は、非常に早くから始っていると考えられます。プロのピアニストやヴァイオリニスト等は小学校入学前からその楽器のレッスンを初めて以来プロになるまでの間ひたすら能力の開発に努めます。その結果プロとしての地位を確立するのです。このような一直線の職業選択をできる人達は特殊な才能の持主だと言えるかもしれません。多くの子供が幼い頃からピアノのレッスンを始めるにもかかわらずピアニストになるのは極々限られた人数です。はじめは差がつかなかったピアノの技術が年を経るごとに大きな差になり何年かすれば歴然の差となって本人の前に現れます。この段階でピアノを職業にできる人とそうでない人が区分けされ始めるのですが、大人に近付くにつれてプロ化する人とそうでない人の区分けが厳しくなります。5歳からレッスンを初めて5年後にプロ化を断念する場合と、15年後に断念する場合では本人のその後の人生を考えると後者の方が厳しいものになるでしょう。

 15年間ピアノ一筋で育ってきた人がそれを諦める時、その瞬間は自分のそれまでの人生を否定されたかのように感じるでしょう。本人はプロになっていく仲間と自分の力の違いを誰よりもわかっているのでしょうが、心の部分でそれを容認できない事にもなるでしょう。

 心情的なことは別にして成果主義時代は得意分野を活かす時代であるとするならば、この例のようにある一つのことをやり続けてかなりのレベルまで到達したにもかかわらずそのことが仕事にできないケースは、相当なハンデを負うことになります。今までやって来た以外のことで自分の得意分野を見つけ直さなければなりません。しかも、その間に様々な自分発見の教育を受けた人と同じフィールドに乗るのですからかなり厳しいことになります。

 現在でも世の中にはこのような例が数多あります。中にはそのまま自分を再発見できずに何となく就職して何となく定年を迎えるケースもあります。しかし、これからはそうは行かないかもしれません。成果主義の時代なのですから、得意分野の仕事をする人とそうでない人では所得や仕事内容に大きな差が生じます。それも極端な差です。それを考えると、プロへの道を諦めた時にはできるだけ早急に自分再発見をした方がよいでしょう。そのためには周囲の援助が必要不可欠です。どの段階でプロへの道を決意するのか、転身を決意するのか、本人に何ができるのか等援助しなければならない機会は何度となく訪れるでしょう。よく、プロを目指していた子供の才能がそこに届かないと気付いた親は一気に子供への情熱を失ってしまうと聞きます。これからは逆に才能がプロへ届かないと気付いてからそれまで以上に情熱を注いで援助することが求められるのです。

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発行責任者 人事戦略研究所 代表 吉田幸司
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