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わかっちゃう! 知的財産用語 No.153
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こんにちは! わかっちゃう弁理士 西川幸慶です。
☆ 本日の知的財産用語
[タグライン]
企業のコンセプト,主張などを示すスローガンやキャッチフレー
ズのことです。
通常、企業のブランドを示すマークに添えて表示されます。
(1)
パンフレット,カタログ,ホームページ,TVのCMなどを見
ていると、企業の「ハウスマーク」のそばに 少し小さな字で ス
ローガンのようなものが表示されていることがありますね。
それが 「タグライン」です。
(参照:「ハウスマーク」
http://www.jpat.net/Y139.htm )
たとえば、
日産自動車
株式会社 の
「SHIFT_the future」
本田技研工業
株式会社 の
「The Power of Dreams」
などをイメージしていただくと良いと思います。
(2) 「タグライン」は
「わが社は こんなことを目指しています」
「わが社は こういうことを大切にしています」
「わが社は こういう取り組みをしています」
「わが社は こういう約束をします」
というような企業の主張や考えを簡潔に示したメッセージです。
ハウスマークとあいまって、企業のブランド形成にも役立ってい
ます。
ちなみに私がブランドの教科書として愛読している
「ブランド・マインドセット」
http://tseb.net/?zqVm
(翔泳社:デューンE.ナップ著、阪本啓一 訳)
では
「タグラインは顧客と潜在顧客に対して、ブランドが持つ感情面と
機能面のベネフィットをわかりやすく伝えるための表現といってい
い。タグラインは生活者にブランドをどのように感じればいいのか、
ヒントをくれる。(p203)」
と書かれています。
上記の例で言えば
日産自動車は 「変革すること」
本田技研工業は 「夢を原動力に」
という会社の信条・理念のようなものを示しているのでしょう。
そう思ってみると、タグラインが 私たちの持つ企業イメージに
影響を与えていることがわかる気がしますね。
(3) キャッチフレーズやスローガンは原則として
商標登録を受ける
ことができません。
識別力がない、つまり需要者が誰かの業務に係る商品又は
役務で
あることと認識できないと考えられるからです。
キャッチフレーズと
商標については、以前 このメルマガでも説
明しました。
(参照:「キャッチフレーズ」
http://www.jpat.net/Y113.htm )
タグラインも 一種のキャッチフレーズなので、原則として
商標
登録を受けることはできません。
しかし、表現形式が特殊である、長い期間使われてきた等の理由
で識別力が認められれば、
商標登録を受けることができる場合があ
ります。
例えば
「SHIFT THE FUTURE」
「The Power of Dreams」
は
商標登録されています。
他にも有名なところだと
「Inspire The Next」
「いのち、ふくらまそう。」
「自然と健康を科学する」
などのタグラインが
商標登録されています。
どの企業のタグラインか わかりますか?
☆ ☆
[関連事項と経験談]
(1) 正直なところ 多くのタグラインの中には、
「ひとりよがりで メッセージが伝わってこない」
「それがどうした。当たり前じゃないか。」
「会社のイメージと違うんですけど・・」
「何ですか、それ?」
と思えるものもあります。
それでも継続して使っていると それなりのイメージ形成につな
がるのかもしれませんね。
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「わかっちゃう! 知的財産用語」
発行 西川
特許事務所 (
http://www.jpat.net/ )
兵庫県西宮市東山台3丁目9-17
電話 0797-61-1841、 FAX 0797-61-1821
発行人 弁理士 西川 幸慶
pat@jpat.net
ご意見、ご感想 お待ちしてます。
感想メールをいただくと嬉しくて やる気が出るので、よろしく
お願いします。
(「読んでるよ」の一言だけでも たいへん勇気づけられます。)
* このメールに返信いただけば、西川に届きます。
☆「メール相談」
http://www.jpat.net/sodan.htm は「有料」です
が、出願等のご依頼に伴うご相談は「無料」で承っております。
☆ 恥ずかしながら・・
私の日記
http://plaza.rakuten.co.jp/pinnote/
☆ ☆
掲載された記事の内容を許可なく転載することを禁じます。
但し、署名を含めて全文転載でしたら転載,転送していただいて
結構です。
(C) 2007 Nishikawa Yukiyoshi
『まぐまぐ』 を 使ってお届けしています。
本マガジンの解除は
http://www.mag2.com/m/0000098536.htm
からお願いします。
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[編集後記]
最近 マスコミでは「はにかみ王子」が評判ですが、「**王子」
って愛称がはやっているのでしょうか?
「ハンカチ王子」はともかく、「監禁王子」に至っては???
皆さんの 周りに「王子」はいますか?
ユニークな王子 がいたら是非 教えてください。
「ラーメン王子」とか「パテント王子」とか・・・
(そう言えば昔「怪獣王子」って特撮番組があったなー。)
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わかっちゃう! 知的財産用語 No.153
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こんにちは! わかっちゃう弁理士 西川幸慶です。
☆ 本日の知的財産用語
[タグライン]
企業のコンセプト,主張などを示すスローガンやキャッチフレー
ズのことです。
通常、企業のブランドを示すマークに添えて表示されます。
(1)
パンフレット,カタログ,ホームページ,TVのCMなどを見
ていると、企業の「ハウスマーク」のそばに 少し小さな字で ス
ローガンのようなものが表示されていることがありますね。
それが 「タグライン」です。
(参照:「ハウスマーク」
http://www.jpat.net/Y139.htm )
たとえば、
日産自動車株式会社 の
「SHIFT_the future」
本田技研工業株式会社 の
「The Power of Dreams」
などをイメージしていただくと良いと思います。
(2) 「タグライン」は
「わが社は こんなことを目指しています」
「わが社は こういうことを大切にしています」
「わが社は こういう取り組みをしています」
「わが社は こういう約束をします」
というような企業の主張や考えを簡潔に示したメッセージです。
ハウスマークとあいまって、企業のブランド形成にも役立ってい
ます。
ちなみに私がブランドの教科書として愛読している
「ブランド・マインドセット」
http://tseb.net/?zqVm
(翔泳社:デューンE.ナップ著、阪本啓一 訳)
では
「タグラインは顧客と潜在顧客に対して、ブランドが持つ感情面と
機能面のベネフィットをわかりやすく伝えるための表現といってい
い。タグラインは生活者にブランドをどのように感じればいいのか、
ヒントをくれる。(p203)」
と書かれています。
上記の例で言えば
日産自動車は 「変革すること」
本田技研工業は 「夢を原動力に」
という会社の信条・理念のようなものを示しているのでしょう。
そう思ってみると、タグラインが 私たちの持つ企業イメージに
影響を与えていることがわかる気がしますね。
(3) キャッチフレーズやスローガンは原則として商標登録を受ける
ことができません。
識別力がない、つまり需要者が誰かの業務に係る商品又は役務で
あることと認識できないと考えられるからです。
キャッチフレーズと商標については、以前 このメルマガでも説
明しました。
(参照:「キャッチフレーズ」
http://www.jpat.net/Y113.htm )
タグラインも 一種のキャッチフレーズなので、原則として商標
登録を受けることはできません。
しかし、表現形式が特殊である、長い期間使われてきた等の理由
で識別力が認められれば、商標登録を受けることができる場合があ
ります。
例えば
「SHIFT THE FUTURE」
「The Power of Dreams」
は商標登録されています。
他にも有名なところだと
「Inspire The Next」
「いのち、ふくらまそう。」
「自然と健康を科学する」
などのタグラインが商標登録されています。
どの企業のタグラインか わかりますか?
☆ ☆
[関連事項と経験談]
(1) 正直なところ 多くのタグラインの中には、
「ひとりよがりで メッセージが伝わってこない」
「それがどうした。当たり前じゃないか。」
「会社のイメージと違うんですけど・・」
「何ですか、それ?」
と思えるものもあります。
それでも継続して使っていると それなりのイメージ形成につな
がるのかもしれませんね。
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「わかっちゃう! 知的財産用語」
発行 西川特許事務所 (
http://www.jpat.net/ )
兵庫県西宮市東山台3丁目9-17
電話 0797-61-1841、 FAX 0797-61-1821
発行人 弁理士 西川 幸慶
pat@jpat.net
ご意見、ご感想 お待ちしてます。
感想メールをいただくと嬉しくて やる気が出るので、よろしく
お願いします。
(「読んでるよ」の一言だけでも たいへん勇気づけられます。)
* このメールに返信いただけば、西川に届きます。
☆「メール相談」
http://www.jpat.net/sodan.htm は「有料」です
が、出願等のご依頼に伴うご相談は「無料」で承っております。
☆ 恥ずかしながら・・
私の日記
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但し、署名を含めて全文転載でしたら転載,転送していただいて
結構です。
(C) 2007 Nishikawa Yukiyoshi
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からお願いします。
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[編集後記]
最近 マスコミでは「はにかみ王子」が評判ですが、「**王子」
って愛称がはやっているのでしょうか?
「ハンカチ王子」はともかく、「監禁王子」に至っては???
皆さんの 周りに「王子」はいますか?
ユニークな王子 がいたら是非 教えてください。
「ラーメン王子」とか「パテント王子」とか・・・
(そう言えば昔「怪獣王子」って特撮番組があったなー。)