「
約款」と言う言葉の意味に関して質問を受ける機会が多くあります。
また、「
約款」に関して間違った言葉の使い方をされている場合が多くあります。
従って、今回は、「
約款」と言う言葉を整理して、説明します。
約款と言う言葉には2つの意味があります。
約款の1つめの意味は、
契約に定められた条項のことを言います。
約・・・規約・公約・
契約 の意味です
款・・・取り決め・
契約条項 の意味です
つまり、
約款とは契約条項のことです。
例えば、「この
契約の
約款では」は「この
契約の条項では」の意味です。
約款の2つめの意味は、「普通取引
約款」のことです。
「普通取引
約款」とは、元の意味は一般的に用いる定型的な
契約条項の意味です。
実際には、「普通取引
約款」は、企業などが不特定多数の利用者との
契約を定型的に処理するためにあらかじめ作成した
契約条項のことを言います。
また、ややこしいのですが、一般に「
約款」と言えば、この「普通取引
約款の」ことを指す場合が多くあります。
(普通取引)
約款は、その
契約内容に基づき、○○
約款と言うのが一般的です。
例えば、
銀行取引
約款、保険
約款、運送
約款、保守サービス
約款・・・・
約款とはあくまで
契約条項のことを言いますので、
「この
約款に同意する」と言う言葉の使い方は正しいですが、
「この
約款を締結する」と言う言葉の使い方は間違っています。
約款の場合も、締結するのは、「
契約」であって「
約款」ではありません。
「締結した
契約の
約款」と言う言葉の使い方は正しいです。
約款と言う言葉を聞いたときに、まず上記の1つめの意味を言っているのか2つめの意味を言っているのかを混乱しないように注意しましょう。
なお、「
就業規則」は、「会社と
従業員との間の
労働契約の
約款のようなものである」と捉えることもできます。このように考えると「
約款」と言う言葉が少し身近に思えるかもしれませんね?
井藤
行政書士事務所
http://www.itoh.fullstage.biz/
「約款」と言う言葉の意味に関して質問を受ける機会が多くあります。
また、「約款」に関して間違った言葉の使い方をされている場合が多くあります。
従って、今回は、「約款」と言う言葉を整理して、説明します。
約款と言う言葉には2つの意味があります。
約款の1つめの意味は、契約に定められた条項のことを言います。
約・・・規約・公約・契約 の意味です
款・・・取り決め・契約条項 の意味です
つまり、約款とは契約条項のことです。
例えば、「この契約の約款では」は「この契約の条項では」の意味です。
約款の2つめの意味は、「普通取引約款」のことです。
「普通取引約款」とは、元の意味は一般的に用いる定型的な契約条項の意味です。
実際には、「普通取引約款」は、企業などが不特定多数の利用者との契約を定型的に処理するためにあらかじめ作成した契約条項のことを言います。
また、ややこしいのですが、一般に「約款」と言えば、この「普通取引約款の」ことを指す場合が多くあります。
(普通取引)約款は、その契約内容に基づき、○○約款と言うのが一般的です。
例えば、
銀行取引約款、保険約款、運送約款、保守サービス約款・・・・
約款とはあくまで契約条項のことを言いますので、
「この約款に同意する」と言う言葉の使い方は正しいですが、
「この約款を締結する」と言う言葉の使い方は間違っています。
約款の場合も、締結するのは、「契約」であって「約款」ではありません。
「締結した契約の約款」と言う言葉の使い方は正しいです。
約款と言う言葉を聞いたときに、まず上記の1つめの意味を言っているのか2つめの意味を言っているのかを混乱しないように注意しましょう。
なお、「就業規則」は、「会社と従業員との間の労働契約の約款のようなものである」と捉えることもできます。このように考えると「約款」と言う言葉が少し身近に思えるかもしれませんね?
井藤行政書士事務所
http://www.itoh.fullstage.biz/