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シリーズ「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」
<第304>[(第2話)「スズキの高齢会長兼社長、意思決定の早さが会社を救う!」
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介して
いきます。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読
みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.アルトのヒットが会社を救った!
2.1位になれる市場に出よう!
3.意思決定が早いだけなのになぜワンマンなのか!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
===========================
日本の自動車メーカーもご多分に漏れず総崩れ。あのトヨタが赤字
決算に陥ると
は。だがスズキは違った。670億円の最終利益を叩き出して見せた。
在庫は他社よりも早くはけた。減産に踏み切るタイミングがどこよりも早かった
からだ。鈴木修会長兼社長は世間からワンマンと言われると顔が曇る。「私は皆
の意見をよく聴く。情報を集める。現場にも確かめに行く。そして迅速に意思決
定する。なぜそれがワンマンなのか」と言いたげだ。意思決定力なるコンピテン
シーはずば抜けている。
例えば「いまより30キログラム軽い車を開発せよ」と命じると「会長、いきな
り、それは無理です」となる。しかし「小、少、軽、薄、短、美」なるチェック
シートに照らし合わせて設計を変えていけばどうなるか。「部品を小さく、部品
を少なく、部品を軽く、部品を薄く、部品を短く、でも最終の製品の仕上がりは
美しく」だ。これを意識して設計していくと3万点ある部品を1グラムずつ軽く
すれば実現できてしまうから不思議だ。このように指揮するオレがなぜワンマン
なんだという思いが強いのだろう。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
不況時は内なるコストダウンを実行せよ。例えば全ての部品を1グラム軽くせよ。
3万点の部品があれば30キロ軽くなるではないか。
鈴木 修
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第2話)スズキの高齢会長兼社長、意思決定の早さが会社を救う!]
1.アルトのヒットが会社を救った!
鈴木修会長は28歳で当時の社長の娘と結婚、そして48歳で社長に就任した。
当時のスズキは自動車業界ではビリ。しかしアルトのヒットで業績は上昇気流に
乗った。田舎の工場を視察に行ったとき
従業員は小型トラックで
通勤していた。
不思議に思い質問してみると「兼業農家だから荷物が積めないとダメなんです」
と返ってきた。パッと閃いた。
あるときは荷物が積めて、またあるときはドライブできて、またあるときは彼女
とのデートの空間にもなって。後ろの座席を倒せばミニライトバン、前の座席を
倒せば二人ともリクライニングシート、荷物を積まないときは家族連れでドライ
ブ。“あるとき”からネーミングはアルトと決まった。
当時アルトは47万円、500万台近くを売り上げるヒット商品になったのだ。そ
して今ワゴンRが売れに売れている。常に顧客を研究している賜物だ。
2.1位になれる市場に出よう!
何でもいいから1位になりたい。どうすればいいか。どこのメーカーも進出して
いない国に進出すればそこでは地域一番になれる。単純な発想だ。当時どこの自
動車メーカーも目を向けていない人口の多い国といえば中国かインド。そうだイ
ンドに出よう。
当時のインドは貧しい国。車など買えるわけがない。しかもカースト制度があっ
て生まれながらにして身分が決まってしまう国だ。
そんなインドに進出して日本的経営をがむしゃらに導入した。鈴木会長は一階の
食堂で身分の低い人たちと一緒に食事をする。そして日本では社長も上司も一般
社員も皆一緒に会社の食堂で食事をする姿、社員皆でお花見をしたり社員旅行す
る姿などを映画にしてそれを見せながら身分制度の溝を埋めることを説いていっ
た。
二階で食事をしていた身分の高い者もいつしか一階で皆と一緒に食事をするよう
になった。身分の高い者も低い者も皆で議論をして仕事のカイゼンをするように
なった。
いまインドに他の企業も熱い視線を注いでいるがインドではスズキの車が既に
50%のシェアを取っている。そして自動車の販売台数で見れば日産を抜いて2
位に躍り出た。本気でトヨタを抜く気かも知れない。かつては雲の上だったトヨ
タ、日産、ホンダ。そのトヨタも射程内と言ってよかろう。
3.意思決定が早いだけなのになぜワンマンなのか!
「俺は中小企業のおやじ」という本が売れているという。もちろん著者は鈴木修
会長だ。戦時を乗り切るまではトップを努める腹積もりでいる。79歳という年
齢は感じさせない。
「不況時は内なるコストダウンをせよ」と鈴木会長の檄が飛ぶ。取引先や下請け
いじめに走るところが多い中、内なるコストダウンに徹する覚悟だ。例えば浜松
の本社では次のような活動をやっている。
□ カラーコピー機、カラープリンター一掃作戦(白黒で十分、コスト差8倍)
□ 文房具一括管理作戦
□ 野戦禁止(残業禁止)
□ 金曜日一斉休業(現場も事務部門も
一時帰休)
どこでもやっている活動だが、本気度は日本電産並だ。全事業所で横展開すれば
コストダウン効果は著しい。まだまだタオルは濡れているというわけだ。
工場巡回しながら次々手厳しく改善点を指摘する。話は真剣に聞く。質問を浴び
せる。自分で確かめる。そして迅速に意思決定を下す。津田社長が退任し、後継
トップの顔が見えないのは不安なのだが後継トップをひそかに決めているのかも
しれない。
【3】今日のまとめ
1.鈴木会長の「気付き力」なる
コンピテンシーは是非学ぶ必要があること。従
業員が軽トラックで
通勤することからヒントを得て「あるときは・・・」。
そして誕生したアルトが爆発的ヒットで会社の窮地を救ったこと。
2.何かで1位を取りたいという思いが未開のインドへの進出であったこと。
3.人の話をよく聴き、確かめて迅速な意思決定を下す。「適時決断力」なるコ
ンピテンシーは誰もが磨く必要があること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
「コストカットやって初めて富士山の高さを覚えたよ」と鈴木会長。スズキ社内
で一年間に使用する紙の量が富士山の高さ、3,776メートルを超えていたというの
だ。使ったコピー用紙は4,233万枚。数字だけ言われてもピンと来ないから富士山
の高さを持ち出した。明るいドケチでコストカットだ。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
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シリーズ「優れた経営者のコンピテンシーを学ぶ!」
<第304>[(第2話)「スズキの高齢会長兼社長、意思決定の早さが会社を救う!」
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「優れた経営者の
コンピテンシーを学ぶ!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介して
いきます。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読
みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.アルトのヒットが会社を救った!
2.1位になれる市場に出よう!
3.意思決定が早いだけなのになぜワンマンなのか!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
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日本の自動車メーカーもご多分に漏れず総崩れ。あのトヨタが赤字決算に陥ると
は。だがスズキは違った。670億円の最終利益を叩き出して見せた。
在庫は他社よりも早くはけた。減産に踏み切るタイミングがどこよりも早かった
からだ。鈴木修会長兼社長は世間からワンマンと言われると顔が曇る。「私は皆
の意見をよく聴く。情報を集める。現場にも確かめに行く。そして迅速に意思決
定する。なぜそれがワンマンなのか」と言いたげだ。意思決定力なるコンピテン
シーはずば抜けている。
例えば「いまより30キログラム軽い車を開発せよ」と命じると「会長、いきな
り、それは無理です」となる。しかし「小、少、軽、薄、短、美」なるチェック
シートに照らし合わせて設計を変えていけばどうなるか。「部品を小さく、部品
を少なく、部品を軽く、部品を薄く、部品を短く、でも最終の製品の仕上がりは
美しく」だ。これを意識して設計していくと3万点ある部品を1グラムずつ軽く
すれば実現できてしまうから不思議だ。このように指揮するオレがなぜワンマン
なんだという思いが強いのだろう。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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不況時は内なるコストダウンを実行せよ。例えば全ての部品を1グラム軽くせよ。
3万点の部品があれば30キロ軽くなるではないか。
鈴木 修
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【2】メルマガ本論
[(第2話)スズキの高齢会長兼社長、意思決定の早さが会社を救う!]
1.アルトのヒットが会社を救った!
鈴木修会長は28歳で当時の社長の娘と結婚、そして48歳で社長に就任した。
当時のスズキは自動車業界ではビリ。しかしアルトのヒットで業績は上昇気流に
乗った。田舎の工場を視察に行ったとき従業員は小型トラックで通勤していた。
不思議に思い質問してみると「兼業農家だから荷物が積めないとダメなんです」
と返ってきた。パッと閃いた。
あるときは荷物が積めて、またあるときはドライブできて、またあるときは彼女
とのデートの空間にもなって。後ろの座席を倒せばミニライトバン、前の座席を
倒せば二人ともリクライニングシート、荷物を積まないときは家族連れでドライ
ブ。“あるとき”からネーミングはアルトと決まった。
当時アルトは47万円、500万台近くを売り上げるヒット商品になったのだ。そ
して今ワゴンRが売れに売れている。常に顧客を研究している賜物だ。
2.1位になれる市場に出よう!
何でもいいから1位になりたい。どうすればいいか。どこのメーカーも進出して
いない国に進出すればそこでは地域一番になれる。単純な発想だ。当時どこの自
動車メーカーも目を向けていない人口の多い国といえば中国かインド。そうだイ
ンドに出よう。
当時のインドは貧しい国。車など買えるわけがない。しかもカースト制度があっ
て生まれながらにして身分が決まってしまう国だ。
そんなインドに進出して日本的経営をがむしゃらに導入した。鈴木会長は一階の
食堂で身分の低い人たちと一緒に食事をする。そして日本では社長も上司も一般
社員も皆一緒に会社の食堂で食事をする姿、社員皆でお花見をしたり社員旅行す
る姿などを映画にしてそれを見せながら身分制度の溝を埋めることを説いていっ
た。
二階で食事をしていた身分の高い者もいつしか一階で皆と一緒に食事をするよう
になった。身分の高い者も低い者も皆で議論をして仕事のカイゼンをするように
なった。
いまインドに他の企業も熱い視線を注いでいるがインドではスズキの車が既に
50%のシェアを取っている。そして自動車の販売台数で見れば日産を抜いて2
位に躍り出た。本気でトヨタを抜く気かも知れない。かつては雲の上だったトヨ
タ、日産、ホンダ。そのトヨタも射程内と言ってよかろう。
3.意思決定が早いだけなのになぜワンマンなのか!
「俺は中小企業のおやじ」という本が売れているという。もちろん著者は鈴木修
会長だ。戦時を乗り切るまではトップを努める腹積もりでいる。79歳という年
齢は感じさせない。
「不況時は内なるコストダウンをせよ」と鈴木会長の檄が飛ぶ。取引先や下請け
いじめに走るところが多い中、内なるコストダウンに徹する覚悟だ。例えば浜松
の本社では次のような活動をやっている。
□ カラーコピー機、カラープリンター一掃作戦(白黒で十分、コスト差8倍)
□ 文房具一括管理作戦
□ 野戦禁止(残業禁止)
□ 金曜日一斉休業(現場も事務部門も一時帰休)
どこでもやっている活動だが、本気度は日本電産並だ。全事業所で横展開すれば
コストダウン効果は著しい。まだまだタオルは濡れているというわけだ。
工場巡回しながら次々手厳しく改善点を指摘する。話は真剣に聞く。質問を浴び
せる。自分で確かめる。そして迅速に意思決定を下す。津田社長が退任し、後継
トップの顔が見えないのは不安なのだが後継トップをひそかに決めているのかも
しれない。
【3】今日のまとめ
1.鈴木会長の「気付き力」なるコンピテンシーは是非学ぶ必要があること。従
業員が軽トラックで通勤することからヒントを得て「あるときは・・・」。
そして誕生したアルトが爆発的ヒットで会社の窮地を救ったこと。
2.何かで1位を取りたいという思いが未開のインドへの進出であったこと。
3.人の話をよく聴き、確かめて迅速な意思決定を下す。「適時決断力」なるコ
ンピテンシーは誰もが磨く必要があること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
「コストカットやって初めて富士山の高さを覚えたよ」と鈴木会長。スズキ社内
で一年間に使用する紙の量が富士山の高さ、3,776メートルを超えていたというの
だ。使ったコピー用紙は4,233万枚。数字だけ言われてもピンと来ないから富士山
の高さを持ち出した。明るいドケチでコストカットだ。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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