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前払い費用のクレジットカード決算処理について

著者 suzu! さん

最終更新日:2025年08月17日 14:20

7月決算の会社です。

地代家賃8月分を7月25日請求8月末クレジットカードで支払いの場合の処理についてです。

普段は7月25日に地代家賃/未払金で計上しているのですが、決算の場合前払い計上が必要になりますか?

7月25日は通常の仕訳をして、
期末に前払費用/地代家賃
期首に地代家賃/前払費用
で良いのでしょうか?

それとも7月25日の時点で前払費用未払金での計上するのでしょうか。

そもそも費用も支払いも8月なので計上しないのでしょうか?

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Re: 前払い費用のクレジットカード決算処理について

著者Srspecialistさん

2025年08月17日 14:49

> 7月決算の会社です。
>
> 地代家賃8月分を7月25日請求8月末クレジットカードで支払いの場合の処理についてです。
>
> 普段は7月25日に地代家賃/未払金で計上しているのですが、決算の場合前払い計上が必要になりますか?
>
> 7月25日は通常の仕訳をして、
> 期末に前払費用/地代家賃
> 期首に地代家賃/前払費用
> で良いのでしょうか?
>
> それとも7月25日の時点で前払費用未払金での計上するのでしょうか。
>
> そもそも費用も支払いも8月なので計上しないのでしょうか?

基本的な考え方:発生主義前払費用

会計では「発生主義」が原則です。つまり、費用は実際にサービスを受けた期間に対応して計上する必要があります。

地代家賃は「8月分」なので、費用としては8月に発生するもの。
7月25日に請求が来ても、サービス提供は8月からなので、7月末時点では「前払費用」として資産計上するのが適切です。

正しい仕訳の流れ(決算処理)

① 7月25日時点(請求書受領時)

通常通りの仕訳でOKです
地代家賃 ×××/未払金 ×××


ただし、これは「費用計上」の仕訳なので、決算整理で修正が必要です。

② 7月末(決算整理仕訳)

8月分の地代家賃はまだサービス提供前なので、前払費用として振り替えます
前払費用 ×××/地代家賃 ×××

これにより、PL(損益計算書)から8月分の費用が除外され、BS(貸借対照表)に資産として計上されます。

③ 8月1日(期首の再振替仕訳)

サービス提供が始まったら、前払費用費用に戻します
地代家賃 ×××/前払費用 ×××


代替案 7月25日時点で「前払費用未払金」とする方法

この方法も理論上は可能ですが、実務的には決算整理仕訳で対応する方が一般的です。

期中は「地代家賃/未払金」で処理
決算時に「前払費用/地代家賃」で調整

この方が仕訳の流れが明確で、帳簿管理もしやすくなります。

費用も支払いも8月だから計上しない」という考え方について

これは現金主義的な考え方であり、法人会計では原則として認められません。

クレジットカード支払いが8月末でも、請求書が7月に届いている時点で債務が発生しているため、未払金として計上する必要があります。
ただし、費用は「8月分」なので、前払費用として処理するのが正しいです。

まとめ

7月25日(請求時)地代家賃/未払金 通常処理
7月末(決算整理) 前払費用/地代家賃 費用の振替
8月1日(期首) 地代家賃/前払費用 再振替処理

この流れで処理すれば、発生主義に則った正確な会計処理ができます。

Re: 前払い費用のクレジットカード決算処理について

著者suzu!さん

2025年08月17日 15:43

> > 7月決算の会社です。
> >
> > 地代家賃8月分を7月25日請求8月末クレジットカードで支払いの場合の処理についてです。
> >
> > 普段は7月25日に地代家賃/未払金で計上しているのですが、決算の場合前払い計上が必要になりますか?
> >
> > 7月25日は通常の仕訳をして、
> > 期末に前払費用/地代家賃
> > 期首に地代家賃/前払費用
> > で良いのでしょうか?
> >
> > それとも7月25日の時点で前払費用未払金での計上するのでしょうか。
> >
> > そもそも費用も支払いも8月なので計上しないのでしょうか?
>
> 基本的な考え方:発生主義前払費用
>
> 会計では「発生主義」が原則です。つまり、費用は実際にサービスを受けた期間に対応して計上する必要があります。
>
> 地代家賃は「8月分」なので、費用としては8月に発生するもの。
> 7月25日に請求が来ても、サービス提供は8月からなので、7月末時点では「前払費用」として資産計上するのが適切です。
>
> 正しい仕訳の流れ(決算処理)
>
> ① 7月25日時点(請求書受領時)
>
> 通常通りの仕訳でOKです
> 地代家賃 ×××/未払金 ×××
>
>
> ただし、これは「費用計上」の仕訳なので、決算整理で修正が必要です。
>
> ② 7月末(決算整理仕訳)
>
> 8月分の地代家賃はまだサービス提供前なので、前払費用として振り替えます
> 前払費用 ×××/地代家賃 ×××
>
> これにより、PL(損益計算書)から8月分の費用が除外され、BS(貸借対照表)に資産として計上されます。
>
> ③ 8月1日(期首の再振替仕訳)
>
> サービス提供が始まったら、前払費用費用に戻します
> 地代家賃 ×××/前払費用 ×××
>
>
> 代替案 7月25日時点で「前払費用未払金」とする方法
>
> この方法も理論上は可能ですが、実務的には決算整理仕訳で対応する方が一般的です。
>
> 期中は「地代家賃/未払金」で処理
> 決算時に「前払費用/地代家賃」で調整
>
> この方が仕訳の流れが明確で、帳簿管理もしやすくなります。
>
> 「費用も支払いも8月だから計上しない」という考え方について
>
> これは現金主義的な考え方であり、法人会計では原則として認められません。
>
> クレジットカード支払いが8月末でも、請求書が7月に届いている時点で債務が発生しているため、未払金として計上する必要があります。
> ただし、費用は「8月分」なので、前払費用として処理するのが正しいです。
>
> まとめ
>
> 7月25日(請求時)地代家賃/未払金 通常処理
> 7月末(決算整理) 前払費用/地代家賃 費用の振替
> 8月1日(期首) 地代家賃/前払費用 再振替処理
>
> この流れで処理すれば、発生主義に則った正確な会計処理ができます。
>
>
とてもわかりやすく解説していただきしっかりと理解出来ました。
ネット上で検索してみたもののなかなか回答が見つからず悩んでおりました。
ありがとうございました。

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