◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第229回>できる人の
コンピテンシーをベンチマークする!
==■「線路へ転落した女性を助けた一般人の適時決断力!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れ
となり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「できる人の
コンピテンシーをベンチマークする!」と題して事例を解説してい
きます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ
・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも
是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
<今回のメニュー>
=================================
【1】助けようと線路に飛び降り、亡くなった韓国人がいた!
【2】勇敢な行動を起こす人の確率は!
【3】感謝状を贈ったJRの憂鬱!
【4】編集後記
=================================
2月15日夜、東京は杉並区のJR高円寺駅で上りホームから20歳の女性が線
路に転落した。たまたま居合わせた都内の社会福祉
法人職員、佐藤弘樹氏(24
歳)がとっさに線路に飛び降り、危機一髪のところで女性を避難させた。
佐藤弘樹氏が女性の異変に気付いたのは午後9時15分。下り電車から降りた女
性がホームの反対側までふらふらと歩き、上り線路に転落したのだった。同じ電
車に乗っていた佐藤弘樹氏はあわてて下車し、ホームにいた別の男性に「駅員を
呼んで」と頼み、線路へ飛び降りた。
女性は意識を失っていて呼びかけには反応がない。電車の警笛がけたたましくな
り、近づいてくる。女性は二本のレールの間に横向きに倒れていた。女性を仰向
けに直し、体が二本のレールに並行になるようにし、自らはホーム下の退避
壕(ごう)に逃げ込んだ。
電車は非常ブレーキを掛けたが5両目まで女性の上を通過して止まった。ふと見
ると車体と枕木の間に30センチの空間が見え、そこに無傷の女性の姿があった。
「大丈夫?」と声を掛けたら瞬きをしてくれた。
目覚めた女性はきょとんとした表情で「私、死んじゃいそうだったんだ」と。佐
藤弘樹氏が「そうだよ」と答えると女性は「ありがとう」と感謝したそうだ。線
路に落ちたとき頭に擦り傷ができたが、何とこの女性は歩いて帰ったという。
そこで、今回は一瞬の連続行動で女性を救った佐藤弘樹氏の「適時決断力」に迫
ってみる。
【1】助けようと線路に飛び降り、亡くなった韓国人がいた!
およそ10年ほど前になるだろうか、記憶が薄れてしまったが、韓国人留学生の
リ・スヒョンさんという人がホームから地下鉄の線路に落ちた酔客を救おうと線
路に飛び降りた。しかし間一髪間に合わずホームに入ってきた電車と衝突して命
を失った。
この事件は大々的に報じられ韓国人留学生の犠牲的精神が日本人である我々に少
なからず感動と衝撃を与えた。時の総理大臣や官房長官なども日本政府を代表し
て弔意を示し7年後にはリ・スヒョン財団まで設立された。
酔客の体は重く、しかもこの地下鉄には退避壕がなかったと記憶している。酔客
をホームに持ち上げてから自分もホームに駆け上がらなくてはならず、プロレス
ラーほどの身体能力が必要だったと推察される。
当時の報道ではこの韓国人留学生のような勇敢な日本人はいないかのように報じ
られたが日本人でも線路上や踏切で助けようとして殉死した人は結構多いことを
申し添えておく。
【2】勇敢な行動を起こす人の確率は!
日本人でも線路上や踏切で助けようとして殉死した人は結構多いと前述したがホ
ームへ飛び降りたり踏み切りに入っていって救助するという具体的な行動を起こ
す人はどれぐらいの確率でいるのだろうか。
非常ボタンを押す、周囲の人や駅員に大声で知らせるという行動をとる人が大半
で身を挺してとなると1%もいないだろう。
ましてや電車がホームに入ってくるのが見えたり、遮断機が下りている踏切なら
とても飛び出す勇気はないだろう。私も非常ボタンを押したり大声で知らせるに
留まるに違いない。
バンクーバーオリンピックのスピードスケートで女子チームがわずか100分の
2秒差で金メダルを逃したが、今回の高円寺駅での救出劇の「ホームに飛び降り
る←女性の体制を仰向けにし、レールと平行状態にする←退避壕へ逃げ込む」と
いう連続行動は正に「適時決断力」なる
コンピテンシーの発揮と機敏な行動力が
決め手となった。
【3】感謝状を贈ったJRの憂鬱!
報道陣を前に佐藤弘樹氏は「とにかく助けなければと体がとっさに動いた。見て
見ぬ振りはできなかった」と振り返っていた。
JR東日本は翌日佐藤弘樹氏に感謝状を贈った。しかしJRの内心は複雑で憂鬱
だろう。救出に失敗すれば二人同時に死亡することを意味するからだ。
過去の事例では救出に成功したが救出しようとした人が殉死した例もあり、多く
は二人とも死亡した例が圧倒的に多いのだ。
このような場合、線路内に飛び降りたり、線路内に入り込んでの救出は差し控え、
非常ベルを押したり駅員に知らせる行為に留めて欲しいと思っていることだろう。
【4】編集後記
酔客が間違ってホームに転落したりする例のほかに圧倒的に多いのが飛込みによ
る自殺だ。走ってくる電車めがけて飛び込むわけだから助けようがない。
全てのホームに柵を設け電車が停車してから柵の扉が開くようにすべきだが今は
一部新幹線に限られているようだ。景気対策のために鉄道会社、自治体が協力し
て柵工事をするのもいいのではないか。ただ
補助金をばら撒くよりずっと効果が
あると思うのだが。
<この記事は平成22年2月16日の読売新聞の記事も参考にしています。>
次回に続く
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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「できる人のコンピテンシーをベンチマークする!」と題して事例を解説してい
きます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ
・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも
是非ともお読みいただきたいと思います。
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【1】助けようと線路に飛び降り、亡くなった韓国人がいた!
【2】勇敢な行動を起こす人の確率は!
【3】感謝状を贈ったJRの憂鬱!
【4】編集後記
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2月15日夜、東京は杉並区のJR高円寺駅で上りホームから20歳の女性が線
路に転落した。たまたま居合わせた都内の社会福祉法人職員、佐藤弘樹氏(24
歳)がとっさに線路に飛び降り、危機一髪のところで女性を避難させた。
佐藤弘樹氏が女性の異変に気付いたのは午後9時15分。下り電車から降りた女
性がホームの反対側までふらふらと歩き、上り線路に転落したのだった。同じ電
車に乗っていた佐藤弘樹氏はあわてて下車し、ホームにいた別の男性に「駅員を
呼んで」と頼み、線路へ飛び降りた。
女性は意識を失っていて呼びかけには反応がない。電車の警笛がけたたましくな
り、近づいてくる。女性は二本のレールの間に横向きに倒れていた。女性を仰向
けに直し、体が二本のレールに並行になるようにし、自らはホーム下の退避
壕(ごう)に逃げ込んだ。
電車は非常ブレーキを掛けたが5両目まで女性の上を通過して止まった。ふと見
ると車体と枕木の間に30センチの空間が見え、そこに無傷の女性の姿があった。
「大丈夫?」と声を掛けたら瞬きをしてくれた。
目覚めた女性はきょとんとした表情で「私、死んじゃいそうだったんだ」と。佐
藤弘樹氏が「そうだよ」と答えると女性は「ありがとう」と感謝したそうだ。線
路に落ちたとき頭に擦り傷ができたが、何とこの女性は歩いて帰ったという。
そこで、今回は一瞬の連続行動で女性を救った佐藤弘樹氏の「適時決断力」に迫
ってみる。
【1】助けようと線路に飛び降り、亡くなった韓国人がいた!
およそ10年ほど前になるだろうか、記憶が薄れてしまったが、韓国人留学生の
リ・スヒョンさんという人がホームから地下鉄の線路に落ちた酔客を救おうと線
路に飛び降りた。しかし間一髪間に合わずホームに入ってきた電車と衝突して命
を失った。
この事件は大々的に報じられ韓国人留学生の犠牲的精神が日本人である我々に少
なからず感動と衝撃を与えた。時の総理大臣や官房長官なども日本政府を代表し
て弔意を示し7年後にはリ・スヒョン財団まで設立された。
酔客の体は重く、しかもこの地下鉄には退避壕がなかったと記憶している。酔客
をホームに持ち上げてから自分もホームに駆け上がらなくてはならず、プロレス
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当時の報道ではこの韓国人留学生のような勇敢な日本人はいないかのように報じ
られたが日本人でも線路上や踏切で助けようとして殉死した人は結構多いことを
申し添えておく。
【2】勇敢な行動を起こす人の確率は!
日本人でも線路上や踏切で助けようとして殉死した人は結構多いと前述したがホ
ームへ飛び降りたり踏み切りに入っていって救助するという具体的な行動を起こ
す人はどれぐらいの確率でいるのだろうか。
非常ボタンを押す、周囲の人や駅員に大声で知らせるという行動をとる人が大半
で身を挺してとなると1%もいないだろう。
ましてや電車がホームに入ってくるのが見えたり、遮断機が下りている踏切なら
とても飛び出す勇気はないだろう。私も非常ボタンを押したり大声で知らせるに
留まるに違いない。
バンクーバーオリンピックのスピードスケートで女子チームがわずか100分の
2秒差で金メダルを逃したが、今回の高円寺駅での救出劇の「ホームに飛び降り
る←女性の体制を仰向けにし、レールと平行状態にする←退避壕へ逃げ込む」と
いう連続行動は正に「適時決断力」なるコンピテンシーの発揮と機敏な行動力が
決め手となった。
【3】感謝状を贈ったJRの憂鬱!
報道陣を前に佐藤弘樹氏は「とにかく助けなければと体がとっさに動いた。見て
見ぬ振りはできなかった」と振り返っていた。
JR東日本は翌日佐藤弘樹氏に感謝状を贈った。しかしJRの内心は複雑で憂鬱
だろう。救出に失敗すれば二人同時に死亡することを意味するからだ。
過去の事例では救出に成功したが救出しようとした人が殉死した例もあり、多く
は二人とも死亡した例が圧倒的に多いのだ。
このような場合、線路内に飛び降りたり、線路内に入り込んでの救出は差し控え、
非常ベルを押したり駅員に知らせる行為に留めて欲しいと思っていることだろう。
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酔客が間違ってホームに転落したりする例のほかに圧倒的に多いのが飛込みによ
る自殺だ。走ってくる電車めがけて飛び込むわけだから助けようがない。
全てのホームに柵を設け電車が停車してから柵の扉が開くようにすべきだが今は
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