<第282回>事例で学ぶ「
コンピテンシー」レビュー編!<その9>
==■「重点志向力なる
コンピテンシー発揮の威力!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成
果に結び付けられない人が実に多いのです。
事例で学ぶ「
コンピテンシー」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・
社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただ
きたいと思います。
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<今回のメニュー>
=================================
【1】アドバルーンぶち上げ形から重点志向へ!
【2】「重点志向力」なる
コンピテンシーの
定義付けと行動基準!
【3】賢人のことば!
【4】「重点志向力」なる
コンピテンシー発揮の威力!
【5】今日のまとめ
【6】編集後記
=================================
行動特性を変えてみてください。きっと昨日までの自分とは違った自分に出会います。そし
て成果に貢献できます。あなたも会社も大きく成長できるのです。
【1】アドバルーンぶち上げ形から重点志向へ!
1.アドバルーンぶち上げ型!
問題意識の旺盛な経営者はあれも問題、これも問題と頭の中が錯綜する。経営計画作成に当
たっては、勢い多くの項目を羅列する。幹部を集めた会議では、担当
役員に「あれもやれ、
これもすぐやれ」とたくさんの指示を出す。経営者にしてみれば、たくさんのアドバルーン
をぶち上げたことで遂行されるものと錯覚してしまうわけだ。
そして進捗のフォローもあまりなされないままに期末を迎えてしまう。ぶち上げた項目は何
一つ完遂されていない。多くの会社に見られる現象だ。「ネズミの食い散らかし」現象だ。
部門長や課長は部下にもそれぞれ課題を与える。部下たちも大概は与えられた課題を完遂で
きない。そしてできなかった理由を上手に説明する。幹部もできていないのだから部下たち
を叱るわけにも行かず、今年も中途半端に終わるというわけだ。
2.重点志向へ!
経営者も幹部も部下であるビジネスマンも是非重点志向すべきだ。今期はこれをやり遂げる
ぞという課題を一つ選んで、そのかわりやり遂げたらいい。
たった一つをやり遂げることもできないのに数項目一度にやろうとしても所詮無理というも
のだ。一つのことに集中して最後までやり遂げる力を付けてから複数の課題に同時並行で挑
戦するようにしたらいい。実力が付けばそれも可能になる。
期間を決めて重点志向で課題解決に当たる全社運動を展開すれば、これまでとは全く違った
成果が得られる。成功体験が蓄積されるから社員全員に問題解決力が身に付いていく。
【2】「重点志向力」なる
コンピテンシーの
定義付けと行動基準!
「重点志向力」とはどのように定義すればよいのだろうか。自分流に定義を考えてほしい。
1.「重点志向力」の
定義付けの例
例えば「特に重要だと思うところに努力や時間を集中的に投入すること」と決めるのもいい
だろう。
仕事や課題について上司とよく話し合ってみれば、次のように分類できるだろう。
1.急ぎで、しかも重要な仕事・課題
2.それほど急がないが重要な仕事・課題
3.急ぐがあまり重要でない仕事・課題
4.それほど急ぐわけでもなく、かつあまり重要でもない仕事・課題
当然1項の仕事・課題に全力投球すべきだ。尚、3項については新人や若手、場合によって
はパートさんにアドバイスしながら肩代わりしてもらうことが賢明である。
2.行動基準の例
<行動基準の例>
上司に仕事や課題を指示されたらあっさり「ハイ、分かりました」と引き下がるのは考え
物だ。上司とよく相談して前述の四つのグレードに分類することだ。その上で「私はこれ
をやらせてもらいます。この部分はアシスタントを付けて下さい」などと申し出ることだ。
□ 指示された仕事・課題について上司と話し合って前述のグレードに分類する
□ 自分はこの仕事・課題を丸ごとやるか一部をやるか、上司に提案する
□ 上司と話し合い、完了の期限を決める
□ 上司に定期的に進捗の報告をし、必要に応じてアドバイスを仰ぐ
□ 完遂の最終報告をする
その結果、仕事の優先順位を明確にして、確実に仕事・課題を完遂できるようになるので
ある。前述の4項、つまりそれほど急ぐわけでもなく、かつあまり重要でもない仕事・課
題が遅れることがあってもそれほど問題にはならない。十分大きな成果に貢献したことに
なるからだ。
定義付けと行動基準を決めて実行すれば、もう昨日までの自分ではなくなるわけだ。
【3】賢人の言葉
山小屋の粋な女の言葉
太田道潅が鷹狩のとき雨に降られて山小屋に駆け込み、蓑を所望した話は有名だ。出てき
た粋な女は、山吹の「実」が一つもないことを「蓑」がないことに掛けて一句詠んだ。
<七重八重、花は咲けども山吹の”みの”ひとつだに無きぞ哀しき>
~山小屋の粋な女~
<注:”みの”は「蓑」と「実の」の掛詞>
多くの会社では“あれもやりたい”、“これもやりたい”と掛け声ばかりで成果(実)が
上がらない例は多い。会社での仕事は決して「山吹の花」になってはならないという教訓
だ。
【4】「重点志向力」なる
コンピテンシー発揮の威力!
あれも問題、これも問題、あれもやらねば、これもやらねばということで、アドバルーン
をぶち上げて一応着手するが、計画倒れに終わって結局成果が上がらない会社やビジネス
マンは多い。
「二兎追うものは一兎をも得ず」ということわざがある。
「重点志向」で、そのかわり徹底してやり、“もの”にすることが大切だ。全社的に取り
組む課題は、手のつく簡単なものからやっても会社全体のパフォーマンス(成果)にはあ
まり影響も及ぼさない。最重要課題(ボトルネック)から取り組むことが大切だ。
最重要課題は大きすぎて手がつかないと言われそうだが、「細分化」すればいいだけのこ
とだ。細分化すれば手が付けられる大きさになる。仕事や課題は「重点志向力」なるコン
ピテンシーを磨いて、皆で取り組むことが大切だ。
全社的に「重点志向力」なる
コンピテンシーが浸透して定着すれば「仕事のできる人の集
団作り」が一気に進むのである。
【5】今日のまとめ
1.「重点志向力」なる
コンピテンシーは、経営トップはもちろん、第一線のビジネスマ
ンにとっても極めて重要であること。
2.会社として取り組む課題は、最重要課題(ボトルネック)から真っ先に取り組むこと。
3.ボトルネックは大きすぎるので、みんなで議論して細分化すること。そうすれば手の
付く大きさになること。
4.仕事や課題は、優先順位を明確にして完遂すること。
【6】編集後記
実りがない、つまり会社としての業績に結びつかない企業は実際多い。「重点志向」でき
るかどうかは企業の体質をチェックする重要な指標でもある。大事なことが“一つ”でき
ないでたくさんの課題を解決できるわけがないからだ。
次回に続く
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<第282回>事例で学ぶ「コンピテンシー」レビュー編!<その9>
==■「重点志向力なるコンピテンシー発揮の威力!」■==
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成
果に結び付けられない人が実に多いのです。
事例で学ぶ「コンピテンシー」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・
社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただ
きたいと思います。
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<今回のメニュー>
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【1】アドバルーンぶち上げ形から重点志向へ!
【2】「重点志向力」なるコンピテンシーの定義付けと行動基準!
【3】賢人のことば!
【4】「重点志向力」なるコンピテンシー発揮の威力!
【5】今日のまとめ
【6】編集後記
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行動特性を変えてみてください。きっと昨日までの自分とは違った自分に出会います。そし
て成果に貢献できます。あなたも会社も大きく成長できるのです。
【1】アドバルーンぶち上げ形から重点志向へ!
1.アドバルーンぶち上げ型!
問題意識の旺盛な経営者はあれも問題、これも問題と頭の中が錯綜する。経営計画作成に当
たっては、勢い多くの項目を羅列する。幹部を集めた会議では、担当役員に「あれもやれ、
これもすぐやれ」とたくさんの指示を出す。経営者にしてみれば、たくさんのアドバルーン
をぶち上げたことで遂行されるものと錯覚してしまうわけだ。
そして進捗のフォローもあまりなされないままに期末を迎えてしまう。ぶち上げた項目は何
一つ完遂されていない。多くの会社に見られる現象だ。「ネズミの食い散らかし」現象だ。
部門長や課長は部下にもそれぞれ課題を与える。部下たちも大概は与えられた課題を完遂で
きない。そしてできなかった理由を上手に説明する。幹部もできていないのだから部下たち
を叱るわけにも行かず、今年も中途半端に終わるというわけだ。
2.重点志向へ!
経営者も幹部も部下であるビジネスマンも是非重点志向すべきだ。今期はこれをやり遂げる
ぞという課題を一つ選んで、そのかわりやり遂げたらいい。
たった一つをやり遂げることもできないのに数項目一度にやろうとしても所詮無理というも
のだ。一つのことに集中して最後までやり遂げる力を付けてから複数の課題に同時並行で挑
戦するようにしたらいい。実力が付けばそれも可能になる。
期間を決めて重点志向で課題解決に当たる全社運動を展開すれば、これまでとは全く違った
成果が得られる。成功体験が蓄積されるから社員全員に問題解決力が身に付いていく。
【2】「重点志向力」なるコンピテンシーの定義付けと行動基準!
「重点志向力」とはどのように定義すればよいのだろうか。自分流に定義を考えてほしい。
1.「重点志向力」の定義付けの例
例えば「特に重要だと思うところに努力や時間を集中的に投入すること」と決めるのもいい
だろう。
仕事や課題について上司とよく話し合ってみれば、次のように分類できるだろう。
1.急ぎで、しかも重要な仕事・課題
2.それほど急がないが重要な仕事・課題
3.急ぐがあまり重要でない仕事・課題
4.それほど急ぐわけでもなく、かつあまり重要でもない仕事・課題
当然1項の仕事・課題に全力投球すべきだ。尚、3項については新人や若手、場合によって
はパートさんにアドバイスしながら肩代わりしてもらうことが賢明である。
2.行動基準の例
<行動基準の例>
上司に仕事や課題を指示されたらあっさり「ハイ、分かりました」と引き下がるのは考え
物だ。上司とよく相談して前述の四つのグレードに分類することだ。その上で「私はこれ
をやらせてもらいます。この部分はアシスタントを付けて下さい」などと申し出ることだ。
□ 指示された仕事・課題について上司と話し合って前述のグレードに分類する
□ 自分はこの仕事・課題を丸ごとやるか一部をやるか、上司に提案する
□ 上司と話し合い、完了の期限を決める
□ 上司に定期的に進捗の報告をし、必要に応じてアドバイスを仰ぐ
□ 完遂の最終報告をする
その結果、仕事の優先順位を明確にして、確実に仕事・課題を完遂できるようになるので
ある。前述の4項、つまりそれほど急ぐわけでもなく、かつあまり重要でもない仕事・課
題が遅れることがあってもそれほど問題にはならない。十分大きな成果に貢献したことに
なるからだ。
定義付けと行動基準を決めて実行すれば、もう昨日までの自分ではなくなるわけだ。
【3】賢人の言葉
山小屋の粋な女の言葉
太田道潅が鷹狩のとき雨に降られて山小屋に駆け込み、蓑を所望した話は有名だ。出てき
た粋な女は、山吹の「実」が一つもないことを「蓑」がないことに掛けて一句詠んだ。
<七重八重、花は咲けども山吹の”みの”ひとつだに無きぞ哀しき>
~山小屋の粋な女~
<注:”みの”は「蓑」と「実の」の掛詞>
多くの会社では“あれもやりたい”、“これもやりたい”と掛け声ばかりで成果(実)が
上がらない例は多い。会社での仕事は決して「山吹の花」になってはならないという教訓
だ。
【4】「重点志向力」なるコンピテンシー発揮の威力!
あれも問題、これも問題、あれもやらねば、これもやらねばということで、アドバルーン
をぶち上げて一応着手するが、計画倒れに終わって結局成果が上がらない会社やビジネス
マンは多い。
「二兎追うものは一兎をも得ず」ということわざがある。
「重点志向」で、そのかわり徹底してやり、“もの”にすることが大切だ。全社的に取り
組む課題は、手のつく簡単なものからやっても会社全体のパフォーマンス(成果)にはあ
まり影響も及ぼさない。最重要課題(ボトルネック)から取り組むことが大切だ。
最重要課題は大きすぎて手がつかないと言われそうだが、「細分化」すればいいだけのこ
とだ。細分化すれば手が付けられる大きさになる。仕事や課題は「重点志向力」なるコン
ピテンシーを磨いて、皆で取り組むことが大切だ。
全社的に「重点志向力」なるコンピテンシーが浸透して定着すれば「仕事のできる人の集
団作り」が一気に進むのである。
【5】今日のまとめ
1.「重点志向力」なるコンピテンシーは、経営トップはもちろん、第一線のビジネスマ
ンにとっても極めて重要であること。
2.会社として取り組む課題は、最重要課題(ボトルネック)から真っ先に取り組むこと。
3.ボトルネックは大きすぎるので、みんなで議論して細分化すること。そうすれば手の
付く大きさになること。
4.仕事や課題は、優先順位を明確にして完遂すること。
【6】編集後記
実りがない、つまり会社としての業績に結びつかない企業は実際多い。「重点志向」でき
るかどうかは企業の体質をチェックする重要な指標でもある。大事なことが“一つ”でき
ないでたくさんの課題を解決できるわけがないからだ。
次回に続く
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