◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
<第340回>賢人の
コンピテンシーをベンチマークする!<その33>
==■「魔法のフライパンで蘇った鋳物メーカー社長の革新志向!」■==
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「賢人の
コンピテンシーをベンチマークする」と題して分かりやすく解説していき
ます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非
ともお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと
理解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】40社あった親会社がたった1社に!
【2】10年前からコツコツ研究に励んでいた魔法のフライパン!
【3】プロの料理人から絶賛を浴びて!
【4】7ケ月待っても欲しくなる革新的商品!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
=================================
賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だ
からすばらしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人の
コンピテンシー
をベンチマークしない手はないのだ。
【1】40社あった親会社がたった1社に!
埼玉県の川口市は昔から鋳物の町として知られている。しかし鋳物業界は斜陽産業
と言われて久しい。全国的に見ても鋳物業界は厳しい経営環境にさらされている。
三重県木曾岬町に「錦見鋳造」と言う鋳物メーカーがある。このメーカーは典型的
な町工場で、下請企業だった。かつては親会社が40社もあった。景気の低迷で受注
は減少していった。親会社が海外に進出し、ついていけない下請けは必然的に仕事
がなくなる。国内に残っている親会社も厳しいコストダウンを要求してくる。作れ
ば作るほど赤字だからお断りする。ついには親会社がたった1社になってしまった。
このままだと倒産してしまう。だが、錦見泰郎社長(53歳)には「先見の明」と
「強烈な挑戦志向」があった。長年培ってきた鋳物技術を生かして「第二創業」を
起こそうと10年も前から研究に精を出していたのである。
【2】10年前からコツコツ研究に励んでいた魔法のフライパン!
鋳物の花瓶はどうか。たこ焼き器はどうか。いろいろ考えた中で「フライパン」が
引っ掛かった。鉄製のフライパンは昔からあるが重くて主婦には扱いにくい。ステ
ンレス製のフライパンは熱伝導が遅く、例えば200度まで上がるのに1分40秒も掛か
る。例えばチャーハンを作るのにもご飯の水分が飛びにくいからべっちょりしたチ
ャーハンになってしまい、美味しくない。
試行
錯誤を繰り返しながら試作品を作っては評価を繰り返した。鉄に炭を混ぜると
遠赤外効果が高くなる。厚みは究極の1.5ミリを達成した。その結果200度に到達す
るのにわずか36秒だ。ステンレス製のフライパンの約3分の1の時間で済む。
チャーハンを作るとき、ご飯の水分を瞬時に飛ばすことができるから素人でもパラ
パラした美味しいチャーハンができる。炒め物も返し油が不要なので脂控えめの料
理ができる。
【3】プロの料理人から絶賛を浴びて!
プロの料理人に試してもらったところ、なんと絶賛を浴びた。高速で温度が上昇す
るため、調理時間が短縮できるほか、美味しく仕上がるのだ。たちまち評判となり、
口コミで広がっていった。いつの間にか「魔法のフライパン」と称されるようにな
った。
新宿伊勢丹や東急ハンズなどの高級キッチン用品売り場には「魔法のフライパン」
が陳列されている。直径26センチもので10,500円、28センチもので12,600円ほどだ。
錦見鋳造も斜陽産業と言われた鋳物メーカーだったが、今そのような暗さは一切な
い。
工場内では職人たちが忙しく働いている。やはり工場内は生産に追いまくられてい
る方が活気があっていい。
【4】7ケ月待っても欲しくなる革新的商品!
1年ほど前までは新宿伊勢丹の高級キッチン用品売り場には、「ご注文から7ケ月お
待ち頂きます」と表示されていた。ほしい人は7ケ月待っても買いたくなる革新的
商品なのだ。スーパーなどで普通のフライパンを見てほしい。高いものでも1,000
円前後だ。魔法のフライパンは10倍以上もするのに既に12万個以上も売り上げた。
今は生産性がだいぶ向上して7ケ月も待たずに手に入れられるそうだ。
錦見鋳造は1960年の創業だから52年になる。下請けで楽できた時代もあった。営業
しなくとも電話一本で仕事が舞い込む。だが、時代は変わってしまった。二代目の
錦見社長は早くから「危機感」を持っていた。下請けであと何年食えるかを考えた。
親会社がたった1社になってからあわててももう遅いもの。
【5】賢人から学ぶべきこと!
錦見社長にから学ぶべき点は多い。まず「危機感」を常に持つことの大切さだ。40
社ある親会社が一度に消滅したわけではない。真綿で首を絞められるように少しず
つ消滅していく。残った親会社からは強烈な値下げ要求が突きつけられる。
錦見社長は「第二創業」に活路を見出した。そして自社の得意な技術・ノウハウを
活かすことを考えた。しかも企業相手の商品よりも一般消費者相手の商品を選択し
た。いい物を世に送れば消費者は必ず反応を示してくれるからやりがいもあるし、
楽しい。ここから錦見社長の「先見の明」と「強烈な挑戦志向」を学ぶことができ
る。
プロの料理人に使ってみてもらい、絶賛を浴びたが、この「マーケティング手法」
も学ぶべき点だ。一般消費者の絶賛よりもかなり価値の高い絶賛だからだ。
【6】編集後記
「脱皮できない蛇は死ぬ」。蛇は脱皮を繰り返しながら大きくなっていくのだ。企
業も「脱皮」が重要だ。脱皮とは「多角化」や「第二創業」である。
今、老舗のパイオニアがオーディオ部門を売却したそうだ。たこが自分の足を食べ
ながら延命を図るかのようで、根本的な改革にはつながらないのではないか。もう
「脱皮」する余力もなくなっているのかもしれない。
<今回はテレビ東京の「ガイアの夜明け」も参考にさせて頂いた。>
================================
次回に続く
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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<第340回>賢人のコンピテンシーをベンチマークする!<その33>
==■「魔法のフライパンで蘇った鋳物メーカー社長の革新志向!」■==
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
「賢人のコンピテンシーをベンチマークする」と題して分かりやすく解説していき
ます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非
ともお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと
理解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】40社あった親会社がたった1社に!
【2】10年前からコツコツ研究に励んでいた魔法のフライパン!
【3】プロの料理人から絶賛を浴びて!
【4】7ケ月待っても欲しくなる革新的商品!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記
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賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だ
からすばらしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人のコンピテンシー
をベンチマークしない手はないのだ。
【1】40社あった親会社がたった1社に!
埼玉県の川口市は昔から鋳物の町として知られている。しかし鋳物業界は斜陽産業
と言われて久しい。全国的に見ても鋳物業界は厳しい経営環境にさらされている。
三重県木曾岬町に「錦見鋳造」と言う鋳物メーカーがある。このメーカーは典型的
な町工場で、下請企業だった。かつては親会社が40社もあった。景気の低迷で受注
は減少していった。親会社が海外に進出し、ついていけない下請けは必然的に仕事
がなくなる。国内に残っている親会社も厳しいコストダウンを要求してくる。作れ
ば作るほど赤字だからお断りする。ついには親会社がたった1社になってしまった。
このままだと倒産してしまう。だが、錦見泰郎社長(53歳)には「先見の明」と
「強烈な挑戦志向」があった。長年培ってきた鋳物技術を生かして「第二創業」を
起こそうと10年も前から研究に精を出していたのである。
【2】10年前からコツコツ研究に励んでいた魔法のフライパン!
鋳物の花瓶はどうか。たこ焼き器はどうか。いろいろ考えた中で「フライパン」が
引っ掛かった。鉄製のフライパンは昔からあるが重くて主婦には扱いにくい。ステ
ンレス製のフライパンは熱伝導が遅く、例えば200度まで上がるのに1分40秒も掛か
る。例えばチャーハンを作るのにもご飯の水分が飛びにくいからべっちょりしたチ
ャーハンになってしまい、美味しくない。
試行錯誤を繰り返しながら試作品を作っては評価を繰り返した。鉄に炭を混ぜると
遠赤外効果が高くなる。厚みは究極の1.5ミリを達成した。その結果200度に到達す
るのにわずか36秒だ。ステンレス製のフライパンの約3分の1の時間で済む。
チャーハンを作るとき、ご飯の水分を瞬時に飛ばすことができるから素人でもパラ
パラした美味しいチャーハンができる。炒め物も返し油が不要なので脂控えめの料
理ができる。
【3】プロの料理人から絶賛を浴びて!
プロの料理人に試してもらったところ、なんと絶賛を浴びた。高速で温度が上昇す
るため、調理時間が短縮できるほか、美味しく仕上がるのだ。たちまち評判となり、
口コミで広がっていった。いつの間にか「魔法のフライパン」と称されるようにな
った。
新宿伊勢丹や東急ハンズなどの高級キッチン用品売り場には「魔法のフライパン」
が陳列されている。直径26センチもので10,500円、28センチもので12,600円ほどだ。
錦見鋳造も斜陽産業と言われた鋳物メーカーだったが、今そのような暗さは一切な
い。
工場内では職人たちが忙しく働いている。やはり工場内は生産に追いまくられてい
る方が活気があっていい。
【4】7ケ月待っても欲しくなる革新的商品!
1年ほど前までは新宿伊勢丹の高級キッチン用品売り場には、「ご注文から7ケ月お
待ち頂きます」と表示されていた。ほしい人は7ケ月待っても買いたくなる革新的
商品なのだ。スーパーなどで普通のフライパンを見てほしい。高いものでも1,000
円前後だ。魔法のフライパンは10倍以上もするのに既に12万個以上も売り上げた。
今は生産性がだいぶ向上して7ケ月も待たずに手に入れられるそうだ。
錦見鋳造は1960年の創業だから52年になる。下請けで楽できた時代もあった。営業
しなくとも電話一本で仕事が舞い込む。だが、時代は変わってしまった。二代目の
錦見社長は早くから「危機感」を持っていた。下請けであと何年食えるかを考えた。
親会社がたった1社になってからあわててももう遅いもの。
【5】賢人から学ぶべきこと!
錦見社長にから学ぶべき点は多い。まず「危機感」を常に持つことの大切さだ。40
社ある親会社が一度に消滅したわけではない。真綿で首を絞められるように少しず
つ消滅していく。残った親会社からは強烈な値下げ要求が突きつけられる。
錦見社長は「第二創業」に活路を見出した。そして自社の得意な技術・ノウハウを
活かすことを考えた。しかも企業相手の商品よりも一般消費者相手の商品を選択し
た。いい物を世に送れば消費者は必ず反応を示してくれるからやりがいもあるし、
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る。
プロの料理人に使ってみてもらい、絶賛を浴びたが、この「マーケティング手法」
も学ぶべき点だ。一般消費者の絶賛よりもかなり価値の高い絶賛だからだ。
【6】編集後記
「脱皮できない蛇は死ぬ」。蛇は脱皮を繰り返しながら大きくなっていくのだ。企
業も「脱皮」が重要だ。脱皮とは「多角化」や「第二創業」である。
今、老舗のパイオニアがオーディオ部門を売却したそうだ。たこが自分の足を食べ
ながら延命を図るかのようで、根本的な改革にはつながらないのではないか。もう
「脱皮」する余力もなくなっているのかもしれない。
<今回はテレビ東京の「ガイアの夜明け」も参考にさせて頂いた。>
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次回に続く
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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