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シリーズ「よい社風の確立で仕事のできる人の集団を作る!」
<第439回>[(第16話)「農業に奇跡を起こす農家集団“和郷園”の社風!」]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「よい社風の確立で仕事ので
きる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人
事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】カットごぼうで4千万円売り上げて気付いたこと!
【3】5人の仲間と立ち上げ、92軒に増える!
【4】木内氏のリーダーシップで固い絆の社風を確立!
【5】編集後記
===========================
TPP交渉に対して農業の各種団体は「猛反対だ」と騒ぎ立てる。農協改革だと政府
が旗を挙げれば農協の幹部は「とんでもない」と反旗を翻す。
これまで農家は政府の農業政策に翻弄されてきた。そして農家は農協にべったりくっ
ついて細々と生きながらえてきた。収穫した米や野菜を農協に納める。農協は市場の
相場を勘案して買い上げる。農業資材や肥料代を農協に差っぴかれると農家の手元に
残るお金はスズメの涙だ。これが普通の姿なのだ。
千葉県香取市に「和郷園」と言う農業組合
法人がある。ここに加盟している農家は92
軒だが今はひょっとすると100軒近くに増えているかもしれない。加盟農家1軒当りの
平均収入は4000万円で中には一億円以上稼ぐ農家もあると言う。普通の農家の平均年
収は約470万円だから9倍近い年収だ。
この「和郷園」を率いるのが代表理事の木内博一氏(45歳)だ。木内氏は大学で経営
学を学んだ異色の農業経営者だ。両親は進学校に進んでくれて大学に入ったときは、
公務員になってくれることを強く望んだ。子供に辛い農業は継がせたくないと考えて
のことだ。
しかし木内氏は22歳で農業を継ぐ。家族総出で働いても年収は400万円足らずで、月5
万円のお小遣いをもらっていた。木内氏は、農業は何で儲からないのかと思い悩んだ。
今回は「和郷園」と言う農業組合
法人の「磐石な組合員の絆」社風について採り挙げ
る。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
農業は特殊な産業ではなく、「食材製造業」だと思っている。和郷園は消費者やマー
ケットのニーズが前提にあってモノ作りが始まる。
木内博一
***********************************************************************
【2】カットごぼうで4千万円売り上げて気付いたこと!
若者にとって月5万円の小遣いではあまりにも侘しい。木内氏は何とか儲かる農業にし
たいと寝ても覚めても考えた。
ある日、出荷したごぼうがどんな風に陳列されて売られているのか、スーパーに見に
行った。長いごぼうは下のほうに置かれ、目立たない。それでもごぼうを手にしてく
れた主婦がいた。レジで「このごぼう、半分に切ってくれませんか。長いと持ち帰る
のに不便なので」と言うを耳にした。
ごぼうをカットして出荷したらもっと売れるかもしれない。木内氏は閃いた。早速ご
ぼうを半分にカットして出荷したところらセリでも高値が付き、お店ではよく売れた。
ごぼうだけで年間4000万円も売り上げた。
野菜も加工して売れば高く売れる。「和郷園」の原点はここにあった。
【3】5人の仲間と立ち上げ、92軒に増える!
木内氏は近隣の農家の仲間たちに声を掛け、組合
法人「和郷園」を設立して代表理事
に就任した。農業の新しい世界を作り上げるための知恵の組織である。今から20年前
のことである。
□ そのまま出荷する“激うまトマト”
加工せずそのまま出荷する“激うまトマト”がある。向後武彦氏(45歳)が栽培する
フルーツトマト「フルティカ」だ。糖度が12とイチゴ並みの甘さだ。根の下に特殊フ
ィルムを敷き詰め、養分を吸う量をコントロールするから甘くて“激うまトマト”が
できるのだそうだ。
□ 規格外品も廃棄は生じない
林恒男氏(49歳)が栽培するキュウリは表面に白い粉を出す。生で食べても最高に美
味しい。曲がりキュウリも問題ない。サラダに加工して出荷するから廃棄が生じない
のだ。
「和郷園」の儲かる農業にはいくつかの方策がある。
事例1.基本は加工してから出荷する
カットした詰め合わせ野菜は20種類以上あり、惣菜セットや弁当セットとして10社以
上に納入している。小松菜はおひたしに加工してマイナス43度で凍らせ、冷凍倉庫に
保管していつでも出荷できるようにスタンバイしている。
野菜のまま従来どおり出荷していれば、規格外野菜は廃棄となるから儲からないわけ
だ。
事例2.注文を受けてから種まきする
都祭孝彦氏(35歳)はニンジンを得意としている農家だ。「和郷園」の営業担当がト
ン単位で注文を取ってくる。収穫したニンジンは
契約した値段で全量販売するから収
穫する前から売上金額とおおよその利益が見込める。
事例3.直接ユーザーに販売するから余分な
経費がかからない
「和郷園」は農協も市場も通さず、直接
契約した顧客に納入する。途中のマージンは
ないから
契約値段で売れるわけだ。値段を自分たちで決められるから
モチベーション
も高まる。
農産物の生産額は9兆円だ。だが、飲食料(加工料理)の消費額は73兆円にも拡大する。
9兆円のコップの中で勝負するのではなく73兆円の大きなコップの中で勝負するほうが
売上も利益を拡大できるわけだ。「和郷園」の狙いは正に73兆円のコップだ。
【4】木内氏のリーダーシップで固い絆の社風を確立!
木内氏は前述したように大学で経営学を学んでいる。そのうえ人格面にも優れている。
つまり高いレベルの「EQ(Emotional Quotient:心の知能指数)」を兼ね備えている
のだ。
92軒の農家に対していつも「人と同じことはしない。みんなもするな」と呼びかけてい
る。みんなはそのことを心得ている。木内氏が言ったことは仲間の農家の人たちにとっ
てバイブルみたいなものだ。
冷凍倉庫付き加工工場を建設するときも周囲の人からは「やめとけ」とアドバイスされ
たと言う。儲かる最強農家集団を作るためには絶対に必要だと年商8億円しかないとき
に8億円を投資した。そして工場長もよそからヘッドハンティングなどせずに自前で育
てた。
自分たちだけ儲かる農業では限界がある。消費者にも農業に親しんでもらえる仕掛けを
やろう。話が直ぐ纏まり、「ザ・ファーム」を設立した。「ザ・ファーム」では、5坪
を年間8万4000円で貸し出し、家庭菜園の楽しさを提供している。プロが支援するから
失敗はない。5坪の畑にいろいろな野菜を栽培し、家族で収穫を楽しんでもらう仕掛け
だ。
同じ場所に「リゾートコテージ」14棟を建設した。1棟に4人まで泊まれる。温泉施設も
ある。自然に親しみながらリゾート気分を味わってもらえる仕掛けだ。
代表理事木内氏のリーダーシップで次々新しい事業が展開されていく。一軒一軒の農家
は独立自営の道を歩んでいるが、奇跡を起こす農家集団の絆は木内氏のリーダーシップ
の元で固く結ばれていて、組み合い組織ながら会社の社風のようになっている。
【5】編集後記
今、「一次産業の6次化」が普及しつつある。農業でも漁業でも収穫物を市場に出荷す
るのではなく、自分たちで加工し、自分たちで販売までを担うと言うものだ。
「一次産業の6次化」は、言わんとすることは分かるが実際やろうとすればさまざまな
壁にぶつかる。資金の問題、技術ノウハウの問題もあるが、リーダーのリーダーシッ
プの問題もある。木内氏のようなリーダーの存在が絶対に欠かせないのだ。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
次回に続く。
***********************************************************************
発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
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シリーズ「よい社風の確立で仕事のできる人の集団を作る!」
<第439回>[(第16話)「農業に奇跡を起こす農家集団“和郷園”の社風!」]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「よい社風の確立で仕事ので
きる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介して
いきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人
事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】カットごぼうで4千万円売り上げて気付いたこと!
【3】5人の仲間と立ち上げ、92軒に増える!
【4】木内氏のリーダーシップで固い絆の社風を確立!
【5】編集後記
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TPP交渉に対して農業の各種団体は「猛反対だ」と騒ぎ立てる。農協改革だと政府
が旗を挙げれば農協の幹部は「とんでもない」と反旗を翻す。
これまで農家は政府の農業政策に翻弄されてきた。そして農家は農協にべったりくっ
ついて細々と生きながらえてきた。収穫した米や野菜を農協に納める。農協は市場の
相場を勘案して買い上げる。農業資材や肥料代を農協に差っぴかれると農家の手元に
残るお金はスズメの涙だ。これが普通の姿なのだ。
千葉県香取市に「和郷園」と言う農業組合法人がある。ここに加盟している農家は92
軒だが今はひょっとすると100軒近くに増えているかもしれない。加盟農家1軒当りの
平均収入は4000万円で中には一億円以上稼ぐ農家もあると言う。普通の農家の平均年
収は約470万円だから9倍近い年収だ。
この「和郷園」を率いるのが代表理事の木内博一氏(45歳)だ。木内氏は大学で経営
学を学んだ異色の農業経営者だ。両親は進学校に進んでくれて大学に入ったときは、
公務員になってくれることを強く望んだ。子供に辛い農業は継がせたくないと考えて
のことだ。
しかし木内氏は22歳で農業を継ぐ。家族総出で働いても年収は400万円足らずで、月5
万円のお小遣いをもらっていた。木内氏は、農業は何で儲からないのかと思い悩んだ。
今回は「和郷園」と言う農業組合法人の「磐石な組合員の絆」社風について採り挙げ
る。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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農業は特殊な産業ではなく、「食材製造業」だと思っている。和郷園は消費者やマー
ケットのニーズが前提にあってモノ作りが始まる。
木内博一
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【2】カットごぼうで4千万円売り上げて気付いたこと!
若者にとって月5万円の小遣いではあまりにも侘しい。木内氏は何とか儲かる農業にし
たいと寝ても覚めても考えた。
ある日、出荷したごぼうがどんな風に陳列されて売られているのか、スーパーに見に
行った。長いごぼうは下のほうに置かれ、目立たない。それでもごぼうを手にしてく
れた主婦がいた。レジで「このごぼう、半分に切ってくれませんか。長いと持ち帰る
のに不便なので」と言うを耳にした。
ごぼうをカットして出荷したらもっと売れるかもしれない。木内氏は閃いた。早速ご
ぼうを半分にカットして出荷したところらセリでも高値が付き、お店ではよく売れた。
ごぼうだけで年間4000万円も売り上げた。
野菜も加工して売れば高く売れる。「和郷園」の原点はここにあった。
【3】5人の仲間と立ち上げ、92軒に増える!
木内氏は近隣の農家の仲間たちに声を掛け、組合法人「和郷園」を設立して代表理事
に就任した。農業の新しい世界を作り上げるための知恵の組織である。今から20年前
のことである。
□ そのまま出荷する“激うまトマト”
加工せずそのまま出荷する“激うまトマト”がある。向後武彦氏(45歳)が栽培する
フルーツトマト「フルティカ」だ。糖度が12とイチゴ並みの甘さだ。根の下に特殊フ
ィルムを敷き詰め、養分を吸う量をコントロールするから甘くて“激うまトマト”が
できるのだそうだ。
□ 規格外品も廃棄は生じない
林恒男氏(49歳)が栽培するキュウリは表面に白い粉を出す。生で食べても最高に美
味しい。曲がりキュウリも問題ない。サラダに加工して出荷するから廃棄が生じない
のだ。
「和郷園」の儲かる農業にはいくつかの方策がある。
事例1.基本は加工してから出荷する
カットした詰め合わせ野菜は20種類以上あり、惣菜セットや弁当セットとして10社以
上に納入している。小松菜はおひたしに加工してマイナス43度で凍らせ、冷凍倉庫に
保管していつでも出荷できるようにスタンバイしている。
野菜のまま従来どおり出荷していれば、規格外野菜は廃棄となるから儲からないわけ
だ。
事例2.注文を受けてから種まきする
都祭孝彦氏(35歳)はニンジンを得意としている農家だ。「和郷園」の営業担当がト
ン単位で注文を取ってくる。収穫したニンジンは契約した値段で全量販売するから収
穫する前から売上金額とおおよその利益が見込める。
事例3.直接ユーザーに販売するから余分な経費がかからない
「和郷園」は農協も市場も通さず、直接契約した顧客に納入する。途中のマージンは
ないから契約値段で売れるわけだ。値段を自分たちで決められるからモチベーション
も高まる。
農産物の生産額は9兆円だ。だが、飲食料(加工料理)の消費額は73兆円にも拡大する。
9兆円のコップの中で勝負するのではなく73兆円の大きなコップの中で勝負するほうが
売上も利益を拡大できるわけだ。「和郷園」の狙いは正に73兆円のコップだ。
【4】木内氏のリーダーシップで固い絆の社風を確立!
木内氏は前述したように大学で経営学を学んでいる。そのうえ人格面にも優れている。
つまり高いレベルの「EQ(Emotional Quotient:心の知能指数)」を兼ね備えている
のだ。
92軒の農家に対していつも「人と同じことはしない。みんなもするな」と呼びかけてい
る。みんなはそのことを心得ている。木内氏が言ったことは仲間の農家の人たちにとっ
てバイブルみたいなものだ。
冷凍倉庫付き加工工場を建設するときも周囲の人からは「やめとけ」とアドバイスされ
たと言う。儲かる最強農家集団を作るためには絶対に必要だと年商8億円しかないとき
に8億円を投資した。そして工場長もよそからヘッドハンティングなどせずに自前で育
てた。
自分たちだけ儲かる農業では限界がある。消費者にも農業に親しんでもらえる仕掛けを
やろう。話が直ぐ纏まり、「ザ・ファーム」を設立した。「ザ・ファーム」では、5坪
を年間8万4000円で貸し出し、家庭菜園の楽しさを提供している。プロが支援するから
失敗はない。5坪の畑にいろいろな野菜を栽培し、家族で収穫を楽しんでもらう仕掛け
だ。
同じ場所に「リゾートコテージ」14棟を建設した。1棟に4人まで泊まれる。温泉施設も
ある。自然に親しみながらリゾート気分を味わってもらえる仕掛けだ。
代表理事木内氏のリーダーシップで次々新しい事業が展開されていく。一軒一軒の農家
は独立自営の道を歩んでいるが、奇跡を起こす農家集団の絆は木内氏のリーダーシップ
の元で固く結ばれていて、組み合い組織ながら会社の社風のようになっている。
【5】編集後記
今、「一次産業の6次化」が普及しつつある。農業でも漁業でも収穫物を市場に出荷す
るのではなく、自分たちで加工し、自分たちで販売までを担うと言うものだ。
「一次産業の6次化」は、言わんとすることは分かるが実際やろうとすればさまざまな
壁にぶつかる。資金の問題、技術ノウハウの問題もあるが、リーダーのリーダーシッ
プの問題もある。木内氏のようなリーダーの存在が絶対に欠かせないのだ。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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