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お野菜クレヨンを委託されて売上が2倍になった町工場!

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      シリーズ「第二創業の実践の中で仕事のできる人の集団を作る!」

 <第459回>[(第19話)「お野菜クレヨンを委託されて売上が2倍になった町工場!」]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「第二創業の実践の中で仕事
のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介
していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】木村尚子氏がお野菜クレヨンを思いついたきっかけ!
【3】お野菜クレヨンで第二創業を実現した町工場!
【4】お野菜クレヨンのアイテム数を増やす!
【5】編集後記

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青森のベンチャー企業の女性社長がはるか遠い名古屋の零細クレヨンメーカーに
「お野菜クレヨン」を生産してほしいと依頼した。青森のベンチャー企業は
「MIZUIRO株式会社」と言い、社長は木村尚子氏(36歳)だ。2014年に設立した
ばかりのベンチャー企業で社員数は4人(今はもっと増えているはず)である。

木村社長は高校卒業後デザイン会社に入り、店舗のロゴマークやイベント会場の
デザインなどを担当していたが、フリーとして独立し、規格外や硬かったり虫食
いなどで捨てられる運命にある野菜でクレヨンを作ることを思いつく。

昨年3月に「お野菜クレヨン」を1セット2160円で発売したところ、大変な反響を
呼んだ。

MIZUIRO(株)は生産設備を持たない、いわゆるファブレス生産(外部への委託
生産)である。野菜を粉末にしてくれるのが青森市の加工食品会社ミリオンと言
う会社だ。その粉末を名古屋の老舗クレヨンメーカー「東一文具工業所」に送り、
そこでクレヨンに加工し、ラベルを巻き付けてもらう。

東一文具製作所は老舗だが、大手メーカーの下請けに甘んじており、たくさん生
産してはいるが経営は青息吐息だ。三代目の水谷和幸社長(33歳)は将来に不安
を感じていた。そこにMIZUIRO(株)の木村社長から「お野菜クレヨン」の生産
依頼が舞い込んだのである。日本でクレヨンを生産する中小企業は全国を見渡し
ても3軒ほどしかないそうだ。青森から最も近いクレヨンメーカーだったと言う
ことなのだろうか。

今回は「お野菜クレヨンを委託されて売上が2倍になった町工場、東一文具工業
所の第二創業」を採り挙げる。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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弊社は大手メーカーの下請けをやってきた。従来のクレヨンは、数は出るが経営
は青息吐息。このたび「MIZUIRO株式会社」から「お野菜クレヨン」の生産を委託
されて売上が2倍に増えました。これからは付加価値の高いものを作って生きて
いくしかないとつくづく感じました。


       水谷和幸


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【2】木村尚子氏がお野菜クレヨンを思いついたきっかけ!

木村社長はシングルマザーである。6年前に離婚し、11歳の娘と二人暮しだ。かね
てから規格外品であったり、キャベツの周りの葉っぱのように硬くて食べられない
ため捨てられる運命にあることにもったいなさを感じていた。

娘は大の野菜嫌い。野菜に興味を持たせるにはどうしたらよいかにも頭を悩まして
いた。上記の二つの理由が重なり、「お野菜クレヨン」を思い付いたのだった。

ほうれん草、ネギ、キャベツ、栗、やまぶどう、長芋、とうもろこし、唐辛子、か
ぼちゃ、竹墨で作ったクレヨンをセットにして販売することにした。野菜を乾燥さ
せて粉末にするメーカーは青森市内に見つかった。しかしクレヨン工場は近くにな
く、苦戦した。

いろいろ調べた結果、名古屋市の「東一文具工業所」にたどり着き、お願いした結
果快く引き受けてもらうことができた。



【3】お野菜クレヨンで第二創業を実現した町工場!

東一文具工業所は1953年創業で、従業員はたったの4人。クレヨンを生産する中小企
業は今では全国にたった3軒だけになったそうだ。大手文具メーカーは中国企業に生
産委託をするためらしい。東一文具工業所もご多分に漏れず、経営は苦しい。価格
が安いからだ。

そんな折、「お野菜クレヨン」の話が舞い込んだ。試作を重ねた結果、MIZUIRO(株)
から支給された野菜の粉末に食用の米油と米ぬかから抽出した蝋を混ぜて金型に流
し込み、10分ほどで固まってから金型から取り出す。一度に600本作ることができる。
従来のクレヨンは植物性油を使っていたが、米を原料にした油と蝋を使うと言うの
もユニークだ。あとは印刷したラベルを機械にかけて巻き付ければ「お野菜クレヨ
ン」が完成する。

「お野菜クレヨン」は発売以降、大きな反響を呼んだ。高級雑貨店や百貨店などから
の引き合いが殺到していると言う。わずか1年ですでに3万セットを売り上げた。幼稚
園などでも採用され好評を博している。これまでにない色合い、そして野菜の匂いが
する。特に幼児は刺激を受けて興味津々だ。間違って幼児が口に入れても安心なのが
いい。



【4】お野菜クレヨンのアイテム数を増やす!

今年の5月中旬に木村社長は、青森市役所の「あおもり産品企業指導課」から呼び出
しを受けた。案内されたのはさまざまな野菜が保管されている倉庫だった。担当の工
藤氏から「ベビーベビー」と言う種類の小さなトマトが売れずに困っているから再利
用を考えてほしいと言う依頼だった。大きさがバラバラで規格外品だ。

トマトは一度クレヨン化に失敗している。大きな品種のトマトで水分が多すぎるため、
うまくいかなかった。今度の依頼は小さなトマトなので再挑戦してみることにした。

青森市内の「ミリオン」と言う食品加工会社に粉末加工を依頼した。トマトを細かく
砕いて50度で48時間乾燥させ、それから粉末加工機に入れた。うまくいきかけたが機
械がストップした。やはり水分が残っていて、目詰まりを起こしたのだ。しかし粉末
になった分を名古屋の東一文具工業所に持ち込み、試作に挑戦してみたところ見事に
クレヨン化に成功した。これでトマトのクレヨン化の目処が立った。

青森特産の長芋はすでに成功しているが、りんごはまだだ。りんごも是非アイテム数
に加えたい。今後努力して24色(アイテム)ぐらいに増やせれば鬼に金棒だ。



【5】編集後記

「お野菜クレヨン」を開発したMIZUIRO(株)と「お野菜クレヨン」の生産を引き受
けた東一文具工業所。特に東一文具工業所は青息吐息から見事に息を吹き返した。
つまり第二創業に成功したのだ。

今までと違ったジャンルのクレヨンの生産だが、設備はそのまま使えてしかも価格
(加工賃)が高い。これから両社は二人三脚で繁栄を築いていけると確信する。


=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=



第二創業に挑戦したい企業様からのご連絡をお待ちします。



コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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