◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
(第414回)挑戦志向!<その4>
=■「セル生産方式生みの親はパートさん!」■=
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
コンピテンシーの重要項目である「挑戦志向」ついて分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理解が一層深 まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】セル生産方式生みの親はパートさん!
【2】かつての日本流品質管理に挑戦する!
【3】蛻変の経営への挑戦!
【4】異端児は実績で勝負する!
【5】編集後記
=================================
ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて挑戦志向について解説したいと思います。
【1】セル生産方式生みの親はパートさん!
【はじめに】
かつてモノ作りは流れ作業が主流だった。手が速くて正確な人もその真逆の人もいてカバーしあわなければならなかった。だが、手が速くて正確な人には不満が溜まる。
「私、独りで最初から最後まで組み立てますから」と言うパートの一言からセル生産方式が誕生して普及することとなった。
【本文】
ベルトコン
ベアに大勢の作業者を並べ、タクトタイムを設定し、製品を組み立てる。作業者間には当然作業スピードと正確さにバラツキがあるため生産はちじに乱れる。
ラインバランスを取るため、職長は手が遅くて不正確な人の作業量を減らして手が速くて正確な人に振り分ける。当然不満が出るわけだ。
山形県のとある工場のパソコンの生産ラインで、あるパートさんが「私独りで最初から最後まで組み立てますわ」と言った。それを聞いたモノ作りコンサルタントの山田日登志先生が「それならば」と言うことで本格的に導入したのがセル生産方式(別名:一人屋台方式)だ。
全工程をマスターしてらうことと必要な部品を全て彼女の傍らに配膳することが必須条件となるが、多品種少量生産には適合する生産方式に菜なる。
折りしも
成果主義賃金制度が話題になっていたが、セル生産方式は各作業者の成果を正しく評価できるためうってつけだった。是非、セル生産方式に挑戦することをお勧めする。
【2】かつての日本流品質管理に挑戦する!
【はじめに】
品質管理はどこの会社でも成熟期に達したように思われていた。ところがどうだろうか。車はリコール続き、加工食品は異物混入事件等の続発、Tゴム工業は会社ぐるみの品質偽装だ。日本の品質管理は大きな曲がり角にきている。
もう一度日本流品質管理に挑戦しなければ、中国製品にまで負けてしまう。
【本文】
戦後、日本企業の品質管理はお粗末だった。例えば、鉛筆の芯が両端1センチほどしかなく、削っていくと直ぐに芯が無くなった。まるで中国製品のようだった。
時のマッカーサー元帥は、これでは日本の復興の足かせになると判断し、アメリカから品質管理の大先生を日本に呼び、大手企業を中心に品質管理の指導をした。中でもシュハート氏やデミング氏が有名だ。
日本人はまじめで熱心だから早晩アメリカや諸外国の品質管理を追い抜いた。安くて品質がいいからカメラや家電製品、自動車までもが飛ぶように売れた。
例えばアメリカでは
失業者が増え、「
失業の輸出」とバッシングされるほどだった。
今の日本企業の品質管理には昔の面影はない。もう一度日本流品質管理呼び戻さなければ、中国製品にまで負けてしまう恐れがある。
【3】蛻変の経営への挑戦!
【はじめに】
やることなすことがたまたまうまくいくと天狗になる人が多いのが世の常だ。「オレってやり手経営者なんだ」、「経営の神様なんだ」と。
ところが、うまくいっているときから衰退が芽生え始めていると言うのに気付かない。そのため改革への挑戦が遅れてしまうのである。
【本文】
一世を風靡した会社が坂道を転げ落ちていく。これまで何社もそのような会社を見てきた。安宅産業、ダイエー、カネボウ・・・。そして今、タカタが倒産し、東芝までもが怪しくなってきた。
うまくいっているときこそ変え時なのだ。しかし、わが世の春を謳歌していれば衰退が芽生え始めていることには気付きにくい。だから改革への挑戦が遅れてしまうのである。
例えば、地味だがグンゼと言う会社がある。例えば、地味だがブラザー工業と言う会社がある。両社とも、市場の変化に迅速に対応しなければサバイバルできなかっただろう。
謙虚なまで「蛻変(ぜいへん)の経営」を推し進めてきたから繁栄を続けていられるのである。
【4】異端児は実績で勝負する!
【はじめに】
会社で異端児と評されている人物は多いだろう。だが、周りの人たちこそが異端児ではないかと思う。ただ漫然と過ごしているから異端児なのだ。
例え左遷されたり、冷や飯を食わされても腐らず、成果で勝負する根性を持つことだ。
【本文】
長いビジネスマン生活を送ってきたが、どんな会社にも「太鼓もち」と思しき輩が必ずいるものだ。「茶坊主」と言ってもいいだろう。
彼は、ゴマすりが上手で、仕事のできるライバルたちの欠点を調べ上げて告げ口外交をするのが得意だ。このような輩が上から認められて出世していくからやりきれない気持ちになる。
異端児扱いされて左遷されたり、冷や飯を食わされたビジネスマンは枚挙に暇がない。しかし、その多くは腐らずコツコツ努力した。そして新しいことに挑戦して成果を出して見せたのだ。
例えば、今をときめくセーレンと言う会社のK氏も、R計画のM氏も自他共に異端児と認めている。左遷が怖くてビジネスマン稼業は務まらないと心得てほしい。
【5】編集後記
チームで作業をすることはいいことだ。ベルとコン
ベアによる流れ生産もそうだし、小集団活動もそうだ。チームで作業をする場合にどうしても問題になるのが、能力の個人差だ。
能力の高い人が能力の低い人をヘルプしなければならない。だが、いつもヘルプばかりしているのに給料が同じと言うのでは不満の温床になる。この問題を
成果主義賃金制度などで解消する必要があると思う。
次回に続く
次回は、「挑戦志向5」を解説します。
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【2】かつての日本流品質管理に挑戦する!
【3】蛻変の経営への挑戦!
【4】異端児は実績で勝負する!
【5】編集後記
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ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて挑戦志向について解説したいと思います。
【1】セル生産方式生みの親はパートさん!
【はじめに】
かつてモノ作りは流れ作業が主流だった。手が速くて正確な人もその真逆の人もいてカバーしあわなければならなかった。だが、手が速くて正確な人には不満が溜まる。
「私、独りで最初から最後まで組み立てますから」と言うパートの一言からセル生産方式が誕生して普及することとなった。
【本文】
ベルトコンベアに大勢の作業者を並べ、タクトタイムを設定し、製品を組み立てる。作業者間には当然作業スピードと正確さにバラツキがあるため生産はちじに乱れる。
ラインバランスを取るため、職長は手が遅くて不正確な人の作業量を減らして手が速くて正確な人に振り分ける。当然不満が出るわけだ。
山形県のとある工場のパソコンの生産ラインで、あるパートさんが「私独りで最初から最後まで組み立てますわ」と言った。それを聞いたモノ作りコンサルタントの山田日登志先生が「それならば」と言うことで本格的に導入したのがセル生産方式(別名:一人屋台方式)だ。
全工程をマスターしてらうことと必要な部品を全て彼女の傍らに配膳することが必須条件となるが、多品種少量生産には適合する生産方式に菜なる。
折りしも成果主義賃金制度が話題になっていたが、セル生産方式は各作業者の成果を正しく評価できるためうってつけだった。是非、セル生産方式に挑戦することをお勧めする。
【2】かつての日本流品質管理に挑戦する!
【はじめに】
品質管理はどこの会社でも成熟期に達したように思われていた。ところがどうだろうか。車はリコール続き、加工食品は異物混入事件等の続発、Tゴム工業は会社ぐるみの品質偽装だ。日本の品質管理は大きな曲がり角にきている。
もう一度日本流品質管理に挑戦しなければ、中国製品にまで負けてしまう。
【本文】
戦後、日本企業の品質管理はお粗末だった。例えば、鉛筆の芯が両端1センチほどしかなく、削っていくと直ぐに芯が無くなった。まるで中国製品のようだった。
時のマッカーサー元帥は、これでは日本の復興の足かせになると判断し、アメリカから品質管理の大先生を日本に呼び、大手企業を中心に品質管理の指導をした。中でもシュハート氏やデミング氏が有名だ。
日本人はまじめで熱心だから早晩アメリカや諸外国の品質管理を追い抜いた。安くて品質がいいからカメラや家電製品、自動車までもが飛ぶように売れた。
例えばアメリカでは失業者が増え、「失業の輸出」とバッシングされるほどだった。
今の日本企業の品質管理には昔の面影はない。もう一度日本流品質管理呼び戻さなければ、中国製品にまで負けてしまう恐れがある。
【3】蛻変の経営への挑戦!
【はじめに】
やることなすことがたまたまうまくいくと天狗になる人が多いのが世の常だ。「オレってやり手経営者なんだ」、「経営の神様なんだ」と。
ところが、うまくいっているときから衰退が芽生え始めていると言うのに気付かない。そのため改革への挑戦が遅れてしまうのである。
【本文】
一世を風靡した会社が坂道を転げ落ちていく。これまで何社もそのような会社を見てきた。安宅産業、ダイエー、カネボウ・・・。そして今、タカタが倒産し、東芝までもが怪しくなってきた。
うまくいっているときこそ変え時なのだ。しかし、わが世の春を謳歌していれば衰退が芽生え始めていることには気付きにくい。だから改革への挑戦が遅れてしまうのである。
例えば、地味だがグンゼと言う会社がある。例えば、地味だがブラザー工業と言う会社がある。両社とも、市場の変化に迅速に対応しなければサバイバルできなかっただろう。
謙虚なまで「蛻変(ぜいへん)の経営」を推し進めてきたから繁栄を続けていられるのである。
【4】異端児は実績で勝負する!
【はじめに】
会社で異端児と評されている人物は多いだろう。だが、周りの人たちこそが異端児ではないかと思う。ただ漫然と過ごしているから異端児なのだ。
例え左遷されたり、冷や飯を食わされても腐らず、成果で勝負する根性を持つことだ。
【本文】
長いビジネスマン生活を送ってきたが、どんな会社にも「太鼓もち」と思しき輩が必ずいるものだ。「茶坊主」と言ってもいいだろう。
彼は、ゴマすりが上手で、仕事のできるライバルたちの欠点を調べ上げて告げ口外交をするのが得意だ。このような輩が上から認められて出世していくからやりきれない気持ちになる。
異端児扱いされて左遷されたり、冷や飯を食わされたビジネスマンは枚挙に暇がない。しかし、その多くは腐らずコツコツ努力した。そして新しいことに挑戦して成果を出して見せたのだ。
例えば、今をときめくセーレンと言う会社のK氏も、R計画のM氏も自他共に異端児と認めている。左遷が怖くてビジネスマン稼業は務まらないと心得てほしい。
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チームで作業をすることはいいことだ。ベルとコンベアによる流れ生産もそうだし、小集団活動もそうだ。チームで作業をする場合にどうしても問題になるのが、能力の個人差だ。
能力の高い人が能力の低い人をヘルプしなければならない。だが、いつもヘルプばかりしているのに給料が同じと言うのでは不満の温床になる。この問題を成果主義賃金制度などで解消する必要があると思う。
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