◆◆
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
(第435回)仕事力!<その5>
=■「成功体験をさせることで人材が人財に育ちます!」■=
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
コンピテンシーの重要項目である「顧客重視」ついて分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理解が一層深まり
ます。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】仏を作ったなら魂を入れてください!
【2】会社は
モチベーションを高める環境を提供すべき!
【3】成功体験をさせることで人材が人財に育ちます!
【4】仕事力の高いパートさんがセル生産方式を提唱!
【5】編集後記
=================================
ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて仕事力について解説したいと思います。
【1】仏を作ったなら魂を入れてください!
【はじめに】
どんなにマニュアルを立派に整備しても確実な実行が伴わなければ成果は得られない。例えば、苦労して
ISO9001の認証を取得しても一向に不良は減らず、CS(顧客満足)が向上しない企業のなんと多いことか。
ISO9001が、ぶつぶつ社員を増やしただけに終わってしまっているのは悲しい。
【本文】
多くの会社が
ISO9001の認証を取得している。そのこと事態はすばらしいことだ。しかし、認証を取得した多くの会社では認証取得前に比べて思うように不良が減っていないと言う現実がある。よってCS(顧客満足)も向上していないのだ。
マニュアル、規定、手順書などのドキュメントは確かに整備された。しかし、それらのドキュメントを遵守し、誠実に記録を残している会社は少ない。つまり、確実に実行されていないから成果が得られないのである。
ISO9001の認証を取得することが目的になってしまい、上手に運用して所期の成果を出すことが忘れ去られてしまった。
「仏作って魂入れず」と言うことわざがあるが、仏を作ったのなら、魂を入れることを忘れてはならない。
【2】会社は
モチベーションを高める環境を提供すべき!
【はじめに】
モチベーションが充実とていないと仕事が思うように進捗しない。したがって成果が得られないのだ。
モチベーションは仕事力の要素から絶対に外せない。
モチベーションは自分で高めるものだが、会社も社員の
モチベーションが高まるような環境を提供することが求められる。
【本文】
モチベーションは「動機付け」が本来の意味だろう。「よーし、やってやるぞ」と言う強い動機があると人間は思いもよらない力を発揮する。
過去の話だが、ラグビーのワールドカップで日本が南アフリカを破った例は正に異常なまでに「勝ってやるぞ」と言う動機付けが全員に乗り移った賜物だった。もっとも番狂わせの起きにくいラグビーで現実に起こったのだ。
会社での仕事においても同じことが言える。「強烈な達成意欲」と言う動機があると、社員は難しい課題も乗り越えてしまう。
モチベーションは基本的には自分で高めるものだ。しかし、会社が
モチベーションを高めるための環境を提供すれば社員とのコラボレーションで一層
モチベーションが高まることが期待できる。
モチベーションは仕事力の重要な要素であることを心に刻んでほしい。
【3】成功体験をさせることで人材が人財に育ちます!
【はじめに】
人材を人財に育てる秘訣は仕事を任せて成功体験をさせることだ。その成功体験そのものが人を育てる。さらに大事な仕事を任せることができる。
人と仕事の美しい循環が一段とスケールの大きい人財に育てくれるのだ。
【本文】
どこの会社にも企業風土と言うものがあるだろう。例えば減点主義の会社がある。フィギュアスケートや体操競技のように少しのミスも見逃さず減点していく。このような会社の社員は積極性が仇となるから言われたことを言われた通りにやるだけだ。
一方、加点主義の会社があり、行動を開始すればプラスで、失敗すればマイナスだからプラス・マイナスゼロだ。もし成果が出ればプラス・プラスの評価で昇給やボーナスが待ち遠しくなる。
つまり、この段階で社員は貴重な成功体験を味わうことができる。部下は一皮むけて成長するから上司は、次は1ランク難度の高い仕事を任せるだろう。
これを繰り返しながら、上司は部下と仕事の好循環を成立させる。成功体験をさせることで人材が人財に育っていくのである。
【4】仕事力の高いパートさんがセル生産方式を提唱!
【はじめに】
多品種少量生産のモノ作りの現場では「セル生産方式」が主流になった。仕事力の高いパートの女性が「私、独りでやりますから」と言ったのがきっかけだったと言う。流れ作業はいろいろとムダが多かった。
「独り屋台方式」とはよくぞ言ったものだ。
【本文】
たくさんの工程のある組み立て作業においては「流れ生産方式」が主流だった。ヘンリー・フォード氏が肉屋の前を通りかかったときふと思い付いた。牛肉のブロックを逆に流してくっ付けていけば一頭の牛になると考えたのだ。
早速自社の自動車の組み立てラインに流れ生産方式を導入したところ、効率がいいと言うことで「流れ生産方式」は全世界に広がった。
だが、欠点も多い。手の早い人と遅い人がいて流れが乱れるのだが、手の遅い人にペースを合わせてしまう。しかも100工程あれば200回の「取り・置き」と言うムダな動作が生じてしまう。
セル生産方式ではワーカーが独りで第1工程から最終工程までを担当するから誰が作業スピードが速いかは一目瞭然であり、ミスも誰がやったか疑う余地もない。
パソコンの組み立て現場で、仕事力の高いパートさんが、「私独りで組み立てますから」と言ったのが発端となり、「独り屋台方式」としてたちまち普及していった。
【5】編集後記
坂本龍馬は「ことは十中八九まで 自らこれを行い 残り一、二を他に譲りて 功をなさしむべし」と詠んでいた。つまりあらかた成功する段階まで自らやり遂げて、残りを仲間や部下にやらせて相手の功績にしてやると言うものだ。
つまり成功体験をさせてあげる親心だ。成功体験させることで人材を人財に育てるのだ。部下の手柄を横取りする上司を坂本龍馬はきっと軽蔑するだろう。
次回に続く
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【2】会社はモチベーションを高める環境を提供すべき!
【3】成功体験をさせることで人材が人財に育ちます!
【4】仕事力の高いパートさんがセル生産方式を提唱!
【5】編集後記
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ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて仕事力について解説したいと思います。
【1】仏を作ったなら魂を入れてください!
【はじめに】
どんなにマニュアルを立派に整備しても確実な実行が伴わなければ成果は得られない。例えば、苦労してISO9001の認証を取得しても一向に不良は減らず、CS(顧客満足)が向上しない企業のなんと多いことか。
ISO9001が、ぶつぶつ社員を増やしただけに終わってしまっているのは悲しい。
【本文】
多くの会社がISO9001の認証を取得している。そのこと事態はすばらしいことだ。しかし、認証を取得した多くの会社では認証取得前に比べて思うように不良が減っていないと言う現実がある。よってCS(顧客満足)も向上していないのだ。
マニュアル、規定、手順書などのドキュメントは確かに整備された。しかし、それらのドキュメントを遵守し、誠実に記録を残している会社は少ない。つまり、確実に実行されていないから成果が得られないのである。
ISO9001の認証を取得することが目的になってしまい、上手に運用して所期の成果を出すことが忘れ去られてしまった。
「仏作って魂入れず」と言うことわざがあるが、仏を作ったのなら、魂を入れることを忘れてはならない。
【2】会社はモチベーションを高める環境を提供すべき!
【はじめに】
モチベーションが充実とていないと仕事が思うように進捗しない。したがって成果が得られないのだ。モチベーションは仕事力の要素から絶対に外せない。
モチベーションは自分で高めるものだが、会社も社員のモチベーションが高まるような環境を提供することが求められる。
【本文】
モチベーションは「動機付け」が本来の意味だろう。「よーし、やってやるぞ」と言う強い動機があると人間は思いもよらない力を発揮する。
過去の話だが、ラグビーのワールドカップで日本が南アフリカを破った例は正に異常なまでに「勝ってやるぞ」と言う動機付けが全員に乗り移った賜物だった。もっとも番狂わせの起きにくいラグビーで現実に起こったのだ。
会社での仕事においても同じことが言える。「強烈な達成意欲」と言う動機があると、社員は難しい課題も乗り越えてしまう。
モチベーションは基本的には自分で高めるものだ。しかし、会社がモチベーションを高めるための環境を提供すれば社員とのコラボレーションで一層モチベーションが高まることが期待できる。モチベーションは仕事力の重要な要素であることを心に刻んでほしい。
【3】成功体験をさせることで人材が人財に育ちます!
【はじめに】
人材を人財に育てる秘訣は仕事を任せて成功体験をさせることだ。その成功体験そのものが人を育てる。さらに大事な仕事を任せることができる。
人と仕事の美しい循環が一段とスケールの大きい人財に育てくれるのだ。
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どこの会社にも企業風土と言うものがあるだろう。例えば減点主義の会社がある。フィギュアスケートや体操競技のように少しのミスも見逃さず減点していく。このような会社の社員は積極性が仇となるから言われたことを言われた通りにやるだけだ。
一方、加点主義の会社があり、行動を開始すればプラスで、失敗すればマイナスだからプラス・マイナスゼロだ。もし成果が出ればプラス・プラスの評価で昇給やボーナスが待ち遠しくなる。
つまり、この段階で社員は貴重な成功体験を味わうことができる。部下は一皮むけて成長するから上司は、次は1ランク難度の高い仕事を任せるだろう。
これを繰り返しながら、上司は部下と仕事の好循環を成立させる。成功体験をさせることで人材が人財に育っていくのである。
【4】仕事力の高いパートさんがセル生産方式を提唱!
【はじめに】
多品種少量生産のモノ作りの現場では「セル生産方式」が主流になった。仕事力の高いパートの女性が「私、独りでやりますから」と言ったのがきっかけだったと言う。流れ作業はいろいろとムダが多かった。
「独り屋台方式」とはよくぞ言ったものだ。
【本文】
たくさんの工程のある組み立て作業においては「流れ生産方式」が主流だった。ヘンリー・フォード氏が肉屋の前を通りかかったときふと思い付いた。牛肉のブロックを逆に流してくっ付けていけば一頭の牛になると考えたのだ。
早速自社の自動車の組み立てラインに流れ生産方式を導入したところ、効率がいいと言うことで「流れ生産方式」は全世界に広がった。
だが、欠点も多い。手の早い人と遅い人がいて流れが乱れるのだが、手の遅い人にペースを合わせてしまう。しかも100工程あれば200回の「取り・置き」と言うムダな動作が生じてしまう。
セル生産方式ではワーカーが独りで第1工程から最終工程までを担当するから誰が作業スピードが速いかは一目瞭然であり、ミスも誰がやったか疑う余地もない。
パソコンの組み立て現場で、仕事力の高いパートさんが、「私独りで組み立てますから」と言ったのが発端となり、「独り屋台方式」としてたちまち普及していった。
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坂本龍馬は「ことは十中八九まで 自らこれを行い 残り一、二を他に譲りて 功をなさしむべし」と詠んでいた。つまりあらかた成功する段階まで自らやり遂げて、残りを仲間や部下にやらせて相手の功績にしてやると言うものだ。
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