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「社葬」「お別れ会」何が違うの?意外とあいまいな葬儀の名称

皆さんこんにちは。
鎌倉新書の小林憲行です。

有名人のお別れ会など、最近は大型のお葬式などを「お別れ会」と呼ぶケースが増えています。もっと細かいことを言えば(とはいえ感覚値ですが)、「お別れ会」よりも「お別れの会」と、「お別れ」と「会」の間に「の」という文字を入れる方が主流になりつつあるように感じています。

さて、しばしば質問を受けるのが、「社葬」と「お別れ会」とでは、何がどう違うのか?ということです。

答えとしては、「社葬」をどのように定義するか?次第です。
この辺りは非常にあいまいなのですが、私たち鎌倉新書や、また多くの葬儀社さんの間では「企業が施主の場合は、社葬」というのが一般的です。例え名称が「社葬」であっても、「お別れ会」であっても、はたまた「お別れの会」であっても、それは単なる名称の違いであって、根本の部分に違いはないと考えています。

お葬式には大きく分けて、次の4つの意味があります。

①宗教的な意味:死者の魂を慰め、あの世へ送る
②社会的な意味:生前かかわりのあった人との別れ、人間関係を継承する
③精神的な意味:(特に遺族たち)関係者の心の区切りをつける
④物理的な意味:遺体を火葬し、納骨する

中でも、社葬については②の「社会的な意味」に重きを置いた儀式になります。
例えば経営のトップが他界した場合など、取引先や関係する企業、お客様などにきちんと事業を継承したことを広く伝えるという意味があります。故人が気築き上げてきた信頼関係を引継ぐという訳です。

お別れ会も同様で、例えばお葬式の後に、日を空けて行う会などではすでに火葬は終わっていますし、ホテルなどで行うお別れ会などでは、宗教者を呼ばないケースがほとんどです。
結婚式を例に挙げれば、人前式という感じでしょうか?
いずれの場合も、故人と関わり合いのあった方とのお別れがメインになるという点では、「社葬」も「お別れ会」もその役割は同じと考えられます。

とはいえ「社葬」「お別れ会」と、言葉にしてみると印象はずいぶん変わります。このような言葉の印象から、より公式なイメージのあるものは「社葬」、どちらかというとカジュアルなイメージの場合は「お別れ会」というように、故人の人柄やその会社の業務内容、社風などで選んでいるようです。

ちなみに、最近よく耳にする「家族葬」にも、実は明確な定義はありません。「親しい人で心を込めて行うお葬式」「あまり派手にしないお葬式」など、「家族」という言葉から想像できるようなお葬式という、ゆるやかなイメージで成り立っています。



「社葬担当者の負担軽減!社葬・お別れ会のすべて」はこちらをご覧ください。
https://www.e-sogi.com/feature/syasoh/

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