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SDGsについて

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 ○中小企業戦略【総務の知恵】  2021.5.20
 SDGsについて vol.364
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 なかはしです。
 アップル本社は、世界最大級のソーラーパネルを有し、アップル本社に電力
を供給しています。そのアップルが取引先に打ち出した「2030年までに再生
可能エネルギー100%」というかなり厳しい宿題です。つまり、これは部品
の生産や組みたてにかかる電力は、石炭など化石燃料を使わないよう求め
るものです。
また、アメリカ税関がユニクロ製の綿シャツを、「中国・新疆ウイグル自治
区での強制労働により生産された疑いがある」として、輸入の差し止めてい
ることが分かりました。 

 新聞やTVなどでも、SDGs(持続可能な開発目標)のことを毎日、目のする
と言えます。SDGsは、2015年9月、ニューヨークの国連本部で行われた国連
サミットで採択された国連加盟193か国が達成を目指す2030年までの国際目標です。
誰ひとり取り残さないという共通理念のもと、SDGsでは、17の目標
と、それを達成するために169のターゲットを設定しています。
中小企業の皆様も、大企業のことと他人ごとと見捨てておけない時期に来てい
ます。取引先の大企業から、いつSDGsへの取り組みを求められるかも、しれ
ません。今回は、興味を持って頂けそうな点について、ご紹介いたします。

<SDGsの5つのP>
 SDGsは、「持続可能な開発目標」と訳されますが、国連では、「持続可能な
開発」を将来の世代のニーズに応える能力を損ねることなく、現在の世代の
ニーズを満たす開発と定義しています。国連や将来というキーワードを聞く
だけで、もう無理とアレルギー反応を示す方も少なくないと考えます。
そこで、「5つのP」と呼ばれるキーワードで考えると、イメージしやすく、
SDGsの目指すものをわかるかもしれません。

1)People(人間)貧しさを解決し、健康に
目標1・・貧困をなくそう
目標2・・飢餓をゼロに
目標3・・すべての人に健康と福祉を
目標4・・質の良い教育をみんなに
目標5・・ジェンダー平等を実現しよう
目標6・・安全な水とトイレを世界中に

2)Prosperity(豊かさ)経済的に豊かで、安心して暮らせる世界に
目標7・・エネルギーをみんなにそしてクリーンに
目標8・・働きがいも経済成長も
目標9・・産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10・・人や国の不平等をなくそう
目標11・・住み続けられるまちづくり

3)Planet(地球)自然と共存して、地球の環境を守る
目標12・・つくる責任 つかう責任
目標13・・気候変動に具体的な対策を
目標14・・海の豊かさを守ろう
目標15・・陸の豊かさも守ろう

4)Peace(平和)争いのない平和を知ることから実現
目標16・・平和と公平をすべての人に

5)Partnership(パートナーシップ)みんなが協力し合う
目標17・・パートナーシップで目標を達成しよう

<ナマケモノでもできるSDGsは、>
壮大な17の目標は、国や地方自治体が考える問題で、中小企業や個人が取り組む問題でない
と捉えてしまいがちです。すでに、皆様自身が貢献している可能性はあるのです。
国連広報センターは、持続可能な社会のためにナマケモノ
でもできるアクション・ガイドを示しています。抜粋でご紹介いたします。
レベル1:ソファに寝たままでできること
・電気を節約しよう。パソコン、電気機器は電源タップに差し込んで使って
 いない時は、完全に電気を切ろう。
・紙やプラステック、アルミをリサイクルしよう
・印刷はできるだけしない。請求書は、銀行窓口ではなくオンラインで振込を
レベル2:家にいてもできること
・ドライヤーや乾燥機を使わずに自然乾燥しよう
・短時間のシャワーを利用しよう。バスタブ入浴は、5~10分のシャワーに比
べて、水が何十リットルも必要になる。
・できるだけ簡易包装の品物を買おう
・すすぎをやめよう。食洗器を使う場合には、あらかじめ皿を水洗いしないで
レベル3:家の外でできること
・買い物は地元で!地域の企業を支援すれば、雇用が守られるし、長時間トラ
ックの運転も必要なくなる。
・買い物にはマイバッグを持参しよう。
・使わないものは寄付しよう。
レベル4:職場でできること
・同一労働同一賃金を支持する声をあげよう。
・職場で差別があったらどんなものであれ、声をあげよう
・若者の相談相手になろう。
・労働にまつわる権利について知ろう。

できること、できそうなことからSDGsに取り組みしていくことが必要です。
「職場でできること」を読むと、労働者の権利についての記載が多くあります。
経営者からすると、権利意識のみの主張の強い人は、困りものです。
SDGsの考えも、他の関連法(労働基準法など)を学ぶことで、やるべきことが見えてくる
と考えます。
SDGsへの取り組みは、世界的な将来への目標への取組であります。
長期的なビジョンが必要となる採用戦略上、求職者に対して、会社の理念のPR効果があり、
SDGsへの取り組みは、有益であると言えます。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。
ご不明の点は何でもお気軽にお尋ね下さい。
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