━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2007/08/06(第196号)━━
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■□ 【実践!社長の財務】
■□ 財務アプローチで儲かる会社を作る
■□
http://www.tm-tax.com/mm-k.htm 購読者数 5,552名
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おはようございます。
税理士の北岡修一です。
秋に近づき少しずつ税法改正の話題も出るようになってきました。
消費税増税は、既定路線かと思っていましたが、参院選自民党の大敗で
どうなるか、わからなくなってきたところもありますね。
これからの議論を注目したいと思います。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
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■□
資産にのせない...
■■
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●
試算表を良くしていく、すなわち会社の財務内容を良くしていくには、
まずは、「
資産にのせない」ことを心がけるべきです。
もちろん、あるのに隠せ、ということではありません。
預金や在庫、貸付金など、実際にあるものは、のせなければ不正な
会計処理になってしまいます。
これらは当然、のせていくことになります。
●ここでいう「
資産にのせない」とは、
会計処理のやり方次第では、
資産にのせなくていい場合は、できる限りのせない方法を採ろう、
あるいは、のせるべきでないものは、税法の規定にかかわらず、
のせないようにしよう、ということです。
たとえば、
・
固定資産は、税法基準の少額
減価償却資産や
一括償却資産を使って、
できるだけ
経費として処理する。(10万円、20万円、30万円基準)
・上記にあたり、
固定資産はできるだけ細かい明細を取り、上記基準
が適用できるように細分化する。
・
固定資産の
耐用年数は、できるだけ短いものを取れるように工夫
する。
・特別償却(または税額控除)が、できないかを検討する。
・その
資産が使われなくなった場合など、
除却をきちんと行なう。
・その
資産について、修繕や改良をした支出は、税法基準などを
照らし合わせ、できるだけ
経費として落とすようにする。
・商品などの
棚卸資産は、在庫を計上するが、不良品や陳腐化した
ものなどは、基準を作ってできるだけ早く落とすようにする。
・有価証券は、時価等を常にチェックし、一定の基準(社内基準)
を下回ったら評価減をする。
・
売掛金については、こまめに回収のチェックをし、滞留をさせな
いように督促などをしていく。
・
売掛金の滞留などが長くなってしまった場合は、
貸倒引当金を
積んだり、場合によっては
貸倒損失とする。
・常に不要な
資産はないか、減らせる
資産はないかをチェックし、
不要な
資産は売却して
現金化するか、売却不能であれば、損失
で落とすことを検討する。
などなどです。
●上記は
固定資産が中心にはなりましたが、常に月次において
資産を
見て、その
資産性について、検討しておくことを心がけて欲しいと
思います。
なお、上記は税法で
損金になるかどうかは、また別の問題です。
税法でも落とせれば一番いいのですが、場合によっては税法上は
無理なこともあります。
ただ、その場合でも、「これは
資産性がないので落とした方がいい」
というのであれば、是非、
貸借対照表から落としてください。
貸借対照表は、税法のために作るものではないからです。
貸借対照表は、会社の真の財政状態を見るものです。
税法のしばりで、
資産性がないものを
資産にのせておくというのは、
経営を見誤ってしまう恐れがあります。
是非、実態を見て欲しいと思いますね。
税法上は、申告書で申告調整(
損益計算書の利益に加算したり、減算
したりすること)を行ないますので、問題はありません。
●なぜ、ここまで
資産を厳しく見ていくのか。
それは、強い会社・儲かる会社にするためです。
現状を正しく認識すること、厳しく見ることが、経営の改善につなが
り、ひいては会社を良くしていきます。
経営者は、
貸借対照表や
損益計算書を見て、若干
資産性に欠けるもの
が載っていることをわかっていつつも、やはりこれらの書類の数値が
頭に残ってしまうものです。
水増しされた数値が、自社の現状の数値だと頭にインプットされて
いってしまいます。それで、甘さが出てきてしまうんですね。
実態以上に粉飾された状態が自社の現状であると思い、余裕のある
経営になってしまったりします。
本当の姿はもっと厳しい状態であるのに...
これは本当に怖いことです。経営のトップが自らの資料にだまされて
しまうのですから...
だからこそ、
貸借対照表は特に厳しく作って、見ておいた方がいいと
思うのです。
ということで、是非「できるだけ
資産にのせない」ような
会計処理を
していってください。
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■償却奉行その他奉行シリーズなら、クイック経理!!
★保守だけでも、承っています!(代表/
税理士 北岡修一)
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本日も
資産を厳しく見ようという話をしました。月次においては特に
減価償却などは、月割りで計上して欲しいと思います。そうでないと
決算時に一気に損失が発生します。
この月次の償却計算なども
減価償却ソフトで行なってくれます。
またまた宣伝にはなってしまいますが、今年の税法改正、
減価償却の
改正も含め、これからは「
減価償却ソフト」は欠かせないのではと
思っています。
よろしかったら
株式会社クイック経理で、これらソフトの購入、導入
のサポートをしています。
保守なども当社経由でやれば、特典を用意しています。
勘定奉行・給与奉行など、他の奉行シリーズの保守なども特別価格で
承っておりますので、是非、下記サイトをご参照ください。
●
株式会社クイック経理 →
http://www.quick-a.com
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■当社&本メルマガのミッション
●『真の
会計』を追求することにより、中小企業の成長・発展に貢献する
◆「
会計を良くすると、会社が良くなる!」
◆「数字を公開すると、会社が元氣になる!」
◆「税金を払わないと、内部留保が貯まらない!」
※これらのことを、中小企業社長に氣づいてもらい、より多くの中小企業
が、「強い会社」・「儲かる会社」・「継続する会社」になるために、
財務・
会計を中心に誠心誠意支援していく。
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【 発行 】東京メトロポリタン
税理士法人 http://www.tm-tax.com/
【 編集 】
税理士 北岡修一
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<編集後記>
今週は、7~9日フルではないのですが、夏休みを取ろうと
思っています。本当はじっくりと長期バカンスでもしたいのですが、
私と家族の日程をすり合わせていくと...こんなところで落ち着
いてしまいました。
これではやはり近場くらいしかいけないですね。
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税理士の北岡修一です。
秋に近づき少しずつ税法改正の話題も出るようになってきました。
消費税増税は、既定路線かと思っていましたが、参院選自民党の大敗で
どうなるか、わからなくなってきたところもありますね。
これからの議論を注目したいと思います。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
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●試算表を良くしていく、すなわち会社の財務内容を良くしていくには、
まずは、「資産にのせない」ことを心がけるべきです。
もちろん、あるのに隠せ、ということではありません。
預金や在庫、貸付金など、実際にあるものは、のせなければ不正な
会計処理になってしまいます。
これらは当然、のせていくことになります。
●ここでいう「資産にのせない」とは、会計処理のやり方次第では、
資産にのせなくていい場合は、できる限りのせない方法を採ろう、
あるいは、のせるべきでないものは、税法の規定にかかわらず、
のせないようにしよう、ということです。
たとえば、
・固定資産は、税法基準の少額減価償却資産や一括償却資産を使って、
できるだけ経費として処理する。(10万円、20万円、30万円基準)
・上記にあたり、固定資産はできるだけ細かい明細を取り、上記基準
が適用できるように細分化する。
・固定資産の耐用年数は、できるだけ短いものを取れるように工夫
する。
・特別償却(または税額控除)が、できないかを検討する。
・その資産が使われなくなった場合など、除却をきちんと行なう。
・その資産について、修繕や改良をした支出は、税法基準などを
照らし合わせ、できるだけ経費として落とすようにする。
・商品などの棚卸資産は、在庫を計上するが、不良品や陳腐化した
ものなどは、基準を作ってできるだけ早く落とすようにする。
・有価証券は、時価等を常にチェックし、一定の基準(社内基準)
を下回ったら評価減をする。
・売掛金については、こまめに回収のチェックをし、滞留をさせな
いように督促などをしていく。
・売掛金の滞留などが長くなってしまった場合は、貸倒引当金を
積んだり、場合によっては貸倒損失とする。
・常に不要な資産はないか、減らせる資産はないかをチェックし、
不要な資産は売却して現金化するか、売却不能であれば、損失
で落とすことを検討する。
などなどです。
●上記は固定資産が中心にはなりましたが、常に月次において資産を
見て、その資産性について、検討しておくことを心がけて欲しいと
思います。
なお、上記は税法で損金になるかどうかは、また別の問題です。
税法でも落とせれば一番いいのですが、場合によっては税法上は
無理なこともあります。
ただ、その場合でも、「これは資産性がないので落とした方がいい」
というのであれば、是非、貸借対照表から落としてください。
貸借対照表は、税法のために作るものではないからです。
貸借対照表は、会社の真の財政状態を見るものです。
税法のしばりで、資産性がないものを資産にのせておくというのは、
経営を見誤ってしまう恐れがあります。
是非、実態を見て欲しいと思いますね。
税法上は、申告書で申告調整(損益計算書の利益に加算したり、減算
したりすること)を行ないますので、問題はありません。
●なぜ、ここまで資産を厳しく見ていくのか。
それは、強い会社・儲かる会社にするためです。
現状を正しく認識すること、厳しく見ることが、経営の改善につなが
り、ひいては会社を良くしていきます。
経営者は、貸借対照表や損益計算書を見て、若干資産性に欠けるもの
が載っていることをわかっていつつも、やはりこれらの書類の数値が
頭に残ってしまうものです。
水増しされた数値が、自社の現状の数値だと頭にインプットされて
いってしまいます。それで、甘さが出てきてしまうんですね。
実態以上に粉飾された状態が自社の現状であると思い、余裕のある
経営になってしまったりします。
本当の姿はもっと厳しい状態であるのに...
これは本当に怖いことです。経営のトップが自らの資料にだまされて
しまうのですから...
だからこそ、貸借対照表は特に厳しく作って、見ておいた方がいいと
思うのです。
ということで、是非「できるだけ資産にのせない」ような会計処理を
していってください。
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本日も資産を厳しく見ようという話をしました。月次においては特に
減価償却などは、月割りで計上して欲しいと思います。そうでないと
決算時に一気に損失が発生します。
この月次の償却計算なども減価償却ソフトで行なってくれます。
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改正も含め、これからは「減価償却ソフト」は欠かせないのではと
思っています。
よろしかったら株式会社クイック経理で、これらソフトの購入、導入
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承っておりますので、是非、下記サイトをご参照ください。
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◆「会計を良くすると、会社が良くなる!」
◆「数字を公開すると、会社が元氣になる!」
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<編集後記>
今週は、7~9日フルではないのですが、夏休みを取ろうと
思っています。本当はじっくりと長期バカンスでもしたいのですが、
私と家族の日程をすり合わせていくと...こんなところで落ち着
いてしまいました。
これではやはり近場くらいしかいけないですね。