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論理誤差に関する一考察

 一杯呑みながらテレビを観ていると、あるタクシー会社が顧客満足の一環として「8」の数字が入ったナンバープレートを取っているという場面に出くわしました。

 社長が自慢げに「末広がりの数字『8』はお客様に喜ばれます」と答えています。

 しかし、数字の「8」そのものにお目出度いとか縁起がいいという意味はありません。

 末広がりというのはアラビア数字の「8」ではなく、漢数字の「八」に対してのみ言えることです。

 「八」の形そのものが末広がりになっているからね。

 自動車のナンバーは漢数字ではなくアラビア数字で表記されるので、「8」という数字が入っていても目出度くもなければ縁起がいいこともありません。

 件の社長に限らず一般に「8」という数字は良い数字と思われているようですが、それは次のように考えられてきたからでしょう。

 ①「八」はその形から末広がりで縁起がいいと考える。

 ②「八」が縁起がいいという理由を没却し「8」そのものが縁起がいい数字と勘違いす  る。

 ③「8」という数字そのものにお目出度いとか縁起がいいという意味があると認識して  しまう。



 人事考課をする人が犯しやすいエラーの一つに「論理誤差」というものがあります。

 自分で勝手に理屈をつけて考課を歪めてしまうことですが、「末広がりの『8』」はまさにこのことを表しています。

 「論理誤差」を説明するのに「末広がりの『8』」は適していて、人事考課者訓練で使おうとほくそ笑んでいます。

 しかし、一つ問題があります。

 人事考課の時期が過ぎているんだよなあ。時期を逸したか。

 このネタは秋まで封印することにしよう・・・。

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