2026年5月15日号 (no. 1243)
3分労働ぷちコラム バックナンバーはこちら
(
https://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/)
■子供の休みと親の休みは時期が一致するとは限らない
夏の長期休みというと、
お盆休み、8月15日前後が休みになりますけれども、
小学校の夏休みは8月15日前後だけではありませんよね。
7月の末頃から8月の下旬ぐらいまで、
地域差はありますが、
およそ1ヶ月強ほど休みがあるわけですから。
お盆休みの時期は、
子供の夏休みと親が休みになる時期が一致しますので、
親と子供は一緒にいることができます。
けれども、
それ以外の時期は、休みの時期がずれてしまうので、
親が仕事に行っている間、子供はどうすればいいのか。
例えば、小学1年生や小学2年生の子どもを、
自宅に一人で留守番させておくのは不安ですから。
この点で悩みが出てくるわけです。
親や兄弟、親戚に面倒を見てもらうという選択肢もありますけれども、
誰しも取れる手段ではないですよね。
たとえ親族であっても、
子供の面倒を見てもらうのは、
気を使うもの。
■親の仕事に子供が合わせる
子供を一人にしないという目的が達成できれば、
ひとまずはヨシと考えるならば、
対処法はあります。
そこで、
自宅に子どもを一人で置いておかずに、
職場へ同伴して出勤できるようにしてくれると助かります。
子供と同伴で出勤すると言っても、
年がら年中、同伴出勤するわけではありませんから。
時期としては、7月の末頃から
お盆休みまで。
さらに、
お盆休みが終わった後から8月下旬頃まで。
夏休みのスケジュールは、
7月の上旬ぐらいには確定していますし、わかるものですから、
そのスケジュールで職場と調整して、
同伴出勤する期間を特定した上で、
仕事ができるようにします。
期間を限定して、
子ども同伴で出勤ができる、
という形に条件を整えれば実現できます。
子供の休みに親が合わせるのではなくて、
親の仕事に子供が合わせるという発想ですね。
子供同伴で出勤するというのは。
■キッズウィークは子どもを基準にしていた
2017年頃に「キッズウィーク」というものが出てきましたけれども、
あれは子供の休みに親が合わせよう、
という発想の仕組みでしたが、
なかなかうまくいくものではありませんでした。
「子供だけ休みでも、親が休めない」
まさに、コレでしたね。
なので、
親の仕事に子供が合わせる。
つまり、
子ども同伴で職場に出勤してもらうと。
休めないけれど、子供の居場所が問題なのですから。
休むという前提がなくても構いません。
■子供が職場にいることで生まれる効果
子供を自宅で一人にしない、
安全という効果も確かにありますけれども、
「職場文化を柔らかくする」
という目的の方が大きいです。
・子育て離職防止
・夏休み期間の出勤を継続できるように支援
・突発で欠勤することを減らす
このような効果はもちろんあるでしょうけれども。
人の気持ち、感情、心に与える効果の方が期待が大きい。
大人は子供と接すると、
自ずと優しい気持ちになりますし、
笑顔になるもの。
子供の前で怒った顔を見せたり、
ムスッとした顔を見せるのは難しいですよね。
それです、それ。
職場の
従業員の皆さんへのプラスの精神面の効果、
というのが最も狙っているところ。
「人間の振る舞いを自然に穏やかにする」
職場に子供がいるとこういう効果を期待できるんですよね。
お昼ご飯を職場の社員の方が連れてきた子供さんと一緒に食べる、
なんていうのも面白い。
職場の同僚や上司だと、
どうしても仕事の雰囲気が抜けませんけれども、
子供がいるとビジネスライクな空気が緩和されます。
他にも、午後の3時頃、
休憩時間に一緒におやつを食べてみるとか。
休憩時間に子供と会話できる。
これはもう、癒し効果は抜群です。
コミュニケーション改善の効果ですね。
あとは、職場で働いている親のそばで仕事を見せてあげるとか。
お父さんやお母さんがどんな感じで仕事をしているのか。
それを我が子に見せるのです。
そんな社会見学のような効果も期待できるんですね。
子供に見られていたら、
いい加減なことはできません。
■職場の空気そのものを変える
子供が職場にいるということは、
大人がどういう風に仕事をして、
どんな表情で、どんな言葉遣いをしてるのか。
それらをじっと観察してきます。
ほら、子供って大人の顔をじっと見るでしょう?
そのプレッシャーとなると、なかなかのもので、
いい加減なことはできませんし、
いい加減なことも言えない。
職場で怒鳴り声をあげたり、
パワハラや
セクハラもできませんよ。
ある意味、上司よりも厳しい目がすぐそこにあると考えてよさそう。
「子供に見られている大人として振る舞う」
という心理が働くからでしょうね。
■子ども同伴出勤を実現する手順
職場の開いているスペース。
休憩室とか食堂とか会議室とか。
そういうスペースを臨時のキッズスペースのような位置づけにして、
大人が子供の相手をしてあげる。
とはいえ、
どういう条件で、
誰が対象者になって、
いつからいつまで同伴出勤できるのか、
というところをきちんと決めておかないといけませんよね。
やるからには根拠と基準が必要ですので。
そのために、
労使協定を締結して、
条件を決めた上で、
最初は、期間限定でお試しでやってみて、
どれぐらい職場の人が受け入れてくれるのか。
試して、調査してみます。
最初から恒久的な制度にせず、
夏休み限定
小学3年生以下の子を養育する
従業員
正社員・パート共通
男女問わず利用可能
空き会議室など限定エリア運用
労使協定の有効期間を7月20日〜8月31日に設定
条件を分かりやすくして試すと、
想像している以上にうまくいくんじゃないか、
というのが予想です。
うまくいっている部分があるならば、
次の年も実施してみればいいですし、
うまくいかない部分があったら、
少し変更した上で、
次の年にもう1回トライアルでやってみる。
名称は、
「親子スマイルワーク」
一例ですが。
副次的な効果として、
採用でも特徴が出ます。
募集時に、例えば、
「夏休み期間は子連れ出勤トライアル実施中」
「小学3年生までのお子様と一緒に出勤可能(試行制度)」
などと書いていると、
印象に残ります。
何だか面白そうな職場だ、と思ってもらえたら、
採用でも良い方向に向います。
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夏の長期休みというと、
お盆休み、8月15日前後が休みになりますけれども、
小学校の夏休みは8月15日前後だけではありませんよね。
7月の末頃から8月の下旬ぐらいまで、
地域差はありますが、
およそ1ヶ月強ほど休みがあるわけですから。
お盆休みの時期は、
子供の夏休みと親が休みになる時期が一致しますので、
親と子供は一緒にいることができます。
けれども、
それ以外の時期は、休みの時期がずれてしまうので、
親が仕事に行っている間、子供はどうすればいいのか。
例えば、小学1年生や小学2年生の子どもを、
自宅に一人で留守番させておくのは不安ですから。
この点で悩みが出てくるわけです。
親や兄弟、親戚に面倒を見てもらうという選択肢もありますけれども、
誰しも取れる手段ではないですよね。
たとえ親族であっても、
子供の面倒を見てもらうのは、
気を使うもの。
■親の仕事に子供が合わせる
子供を一人にしないという目的が達成できれば、
ひとまずはヨシと考えるならば、
対処法はあります。
そこで、
自宅に子どもを一人で置いておかずに、
職場へ同伴して出勤できるようにしてくれると助かります。
子供と同伴で出勤すると言っても、
年がら年中、同伴出勤するわけではありませんから。
時期としては、7月の末頃からお盆休みまで。
さらに、お盆休みが終わった後から8月下旬頃まで。
夏休みのスケジュールは、
7月の上旬ぐらいには確定していますし、わかるものですから、
そのスケジュールで職場と調整して、
同伴出勤する期間を特定した上で、
仕事ができるようにします。
期間を限定して、
子ども同伴で出勤ができる、
という形に条件を整えれば実現できます。
子供の休みに親が合わせるのではなくて、
親の仕事に子供が合わせるという発想ですね。
子供同伴で出勤するというのは。
■キッズウィークは子どもを基準にしていた
2017年頃に「キッズウィーク」というものが出てきましたけれども、
あれは子供の休みに親が合わせよう、
という発想の仕組みでしたが、
なかなかうまくいくものではありませんでした。
「子供だけ休みでも、親が休めない」
まさに、コレでしたね。
なので、
親の仕事に子供が合わせる。
つまり、
子ども同伴で職場に出勤してもらうと。
休めないけれど、子供の居場所が問題なのですから。
休むという前提がなくても構いません。
■子供が職場にいることで生まれる効果
子供を自宅で一人にしない、
安全という効果も確かにありますけれども、
「職場文化を柔らかくする」
という目的の方が大きいです。
・子育て離職防止
・夏休み期間の出勤を継続できるように支援
・突発で欠勤することを減らす
このような効果はもちろんあるでしょうけれども。
人の気持ち、感情、心に与える効果の方が期待が大きい。
大人は子供と接すると、
自ずと優しい気持ちになりますし、
笑顔になるもの。
子供の前で怒った顔を見せたり、
ムスッとした顔を見せるのは難しいですよね。
それです、それ。
職場の従業員の皆さんへのプラスの精神面の効果、
というのが最も狙っているところ。
「人間の振る舞いを自然に穏やかにする」
職場に子供がいるとこういう効果を期待できるんですよね。
お昼ご飯を職場の社員の方が連れてきた子供さんと一緒に食べる、
なんていうのも面白い。
職場の同僚や上司だと、
どうしても仕事の雰囲気が抜けませんけれども、
子供がいるとビジネスライクな空気が緩和されます。
他にも、午後の3時頃、休憩時間に一緒におやつを食べてみるとか。
休憩時間に子供と会話できる。
これはもう、癒し効果は抜群です。
コミュニケーション改善の効果ですね。
あとは、職場で働いている親のそばで仕事を見せてあげるとか。
お父さんやお母さんがどんな感じで仕事をしているのか。
それを我が子に見せるのです。
そんな社会見学のような効果も期待できるんですね。
子供に見られていたら、
いい加減なことはできません。
■職場の空気そのものを変える
子供が職場にいるということは、
大人がどういう風に仕事をして、
どんな表情で、どんな言葉遣いをしてるのか。
それらをじっと観察してきます。
ほら、子供って大人の顔をじっと見るでしょう?
そのプレッシャーとなると、なかなかのもので、
いい加減なことはできませんし、
いい加減なことも言えない。
職場で怒鳴り声をあげたり、
パワハラやセクハラもできませんよ。
ある意味、上司よりも厳しい目がすぐそこにあると考えてよさそう。
「子供に見られている大人として振る舞う」
という心理が働くからでしょうね。
■子ども同伴出勤を実現する手順
職場の開いているスペース。
休憩室とか食堂とか会議室とか。
そういうスペースを臨時のキッズスペースのような位置づけにして、
大人が子供の相手をしてあげる。
とはいえ、
どういう条件で、
誰が対象者になって、
いつからいつまで同伴出勤できるのか、
というところをきちんと決めておかないといけませんよね。
やるからには根拠と基準が必要ですので。
そのために、
労使協定を締結して、
条件を決めた上で、
最初は、期間限定でお試しでやってみて、
どれぐらい職場の人が受け入れてくれるのか。
試して、調査してみます。
最初から恒久的な制度にせず、
夏休み限定
小学3年生以下の子を養育する従業員
正社員・パート共通
男女問わず利用可能
空き会議室など限定エリア運用
労使協定の有効期間を7月20日〜8月31日に設定
条件を分かりやすくして試すと、
想像している以上にうまくいくんじゃないか、
というのが予想です。
うまくいっている部分があるならば、
次の年も実施してみればいいですし、
うまくいかない部分があったら、
少し変更した上で、
次の年にもう1回トライアルでやってみる。
名称は、
「親子スマイルワーク」
一例ですが。
副次的な効果として、
採用でも特徴が出ます。
募集時に、例えば、
「夏休み期間は子連れ出勤トライアル実施中」
「小学3年生までのお子様と一緒に出勤可能(試行制度)」
などと書いていると、
印象に残ります。
何だか面白そうな職場だ、と思ってもらえたら、
採用でも良い方向に向います。
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