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コラムの泉

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派遣労働者の労働災害が増加

厚生労働省の調査によると、2007年の労働災害による派遣労働者の死傷者数は5888人であり、製造業への派遣が解禁された2004年の約9倍に急増しているとのことです。労働者全体では13万1478人であり、こちらは2004年からは大きな変動はありません。

業種別では製造業が最も多く、中でも「食料品製造」「輸送機械製造」「金属製造」といった部門で製造業の50%を超える労働災害が発生しています。製造業における労働災害の種別では、「はさまれ、巻き込まれ」が3割強で、「動作の反動、無理な動作」「転倒」が1割強といった状況です。

傾向として、経験の浅い若い労働者が被災する例が目立っています。

死亡労災として、「粉砕機の運転を停止せずに清掃して巻き込まれた」「ドリルで穴あけ作業中につなぎが巻き込まれた」といったケースが発生しています。期間の短い派遣労働者に対しては、正社員と比べて安全教育が不十分になり、作業中の注意点が十分知らされていなかったことが想定されます。

私見になりますが、現在の若い労働者は、機械装置に対する危険感度が不足しているのではないでしょうか? 

私が子供の頃には、身の回りには沢山の危険な物がありました。

例えば扇風機は、高速に回転する羽根の部分を金属のガードで覆っていましたが、隙間が大きく指が入ってしまうものがほとんどでした。夏の暑いとき、扇風機に顔を近づけてじーっと回転する羽根を見ていると、思わず恐ろしい想像をしてしまうのでした。このガードの隙間から指を入れたら・・・なんて、ぞっとするようなことを・・・。

石油ストーブにしても、真っ赤に燃える燃焼筒があり、その上の網の部分でもちを焼いて食べるのが好きでしたが、たまに直接網を触って火傷したりすることもありました。

近年は、様々な物が安全設計されています。危険な部分が外に出ないようになっていたり、間違った使い方をしても安全装置が働いて回転部分が停止したりします。危険度がなくなった代わりに、危険を感じたり危険を予知したりする必要がなくなったため、経験のない人は安易に機械に接してしまうのではないでしょうか?

製造業は機械装置に囲まれて作業することが多いところです。災害を減らすためには、安全教育が重要です。ちょっとしたことで危険に遭遇する可能性があること、危険を予知して自らを守ることを再認識しましょう。



         労務オフィスやまもと  http://roumu-office.jp 

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