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シリーズ「マーケティング活動に威力を発揮する
コンピテンシー!」
<第268回>[(第31話)「ラン教室でフアンを作るアシックス流マーケティング術!]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「マーケティング
活動に威力を発揮する
コンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した
良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経
営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思いま
す。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「ラン教室でフアンを作るアシックス流マーケティング術!」
1.アシックスとは!
2.創業者のシューズへの執念!
3.マサカリ投法を陰で支えた!
4.プロに売れているからと安住してはならない!
5.ランニング教室で女性客を抱え込め!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
===========================
2007年2月、アシックスは東京銀座に「アシックスストア東京」をオープンしま
した。新製品を取り揃えているばかりではなく、シューズの専門知識を備えたス
タッフを多く擁し、シューズを売るだけでなくランニングの楽しさを教えるサー
ビスを兼ね備えました。
シューズという「モノ」を売るか、ランニングという「コト」を売るか、ここが
マーケティングの成否を決めることになるのです。
創業者の鬼塚喜八郎翁は昨年9月、89歳でこの世を去りました。波乱万丈の生
涯でした。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
どうしてスポーツシューズにもいいデザインを盛り込めないんだ。
鬼塚喜八郎
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第31話)ラン教室でフアンを作るアシックス流マーケティング術!]
1.アシックスとは!
1949年(昭和24年)、鬼塚喜八郎翁が神戸の自宅で鬼塚商会として起業しまし
た。1977年(昭和52年)にスポーツウエアのジィティオとニットウェアのジェ
レンタとの3社対等
合併で総合スポーツ用品メーカーの形態を整え、社名をアシ
ックスとしました。
本社は神戸市中央区、
資本金は240億円弱、連結売上げ高1,945億円、連結営業利
益は222億円、連結の社員数は4,230人です。
鬼塚イズムは社名が変った以降も脈々と受け継がれています。
2.創業者のシューズへの執念!
寝ても覚めても靴、靴、靴。母が作った「タコの酢の物」を見てこれだっと閃き
ました。吸盤です。バスケットボールの選手は急発進、急加速、急停車、急回転。
靴が滑って転んでばかり。靴底を吸盤にすれば滑らないのではないかと考えまし
た。「創造力」なる
コンピテンシーを如何なく発揮しました。
早速試作品を作りバスケットボールの監督の下に。結果は使えないといわれて投
げつけられました。吸盤が深すぎたのです。寝る時間も惜しんで改良に改良を重
ねました。
バレーボールシューズ、マラソンシューズにも手を伸ばしました。メルボルンオ
リンピックに参加する日本選手団のトレーニングシューズに正式
採用され、会社
は大きく飛躍したのです。
有名なアスリートに「足にマメのできないシューズができたら逆立ちしてマラソ
ンをしてみせる」と笑われました。前と横に穴の開いたシューズの開発に成功、
そっそく笑ったアスリートに届けました。42.195キロを完走してもマメはできま
せんでした。そのアスリートは信じられないといった顔で自分の足を見つめてい
たと言います。
「とことんやる」、これが鬼塚喜八郎翁の仕事の流儀なのです。「挑戦意欲」な
る
コンピテンシーは抜群でした。
3.マサカリ投法を影で支えた!
マサカリ投法といえば一世を風靡した村田兆治氏のトレードマークでした。今で
も140キロ近い直球を投げ込みます。往年の名バッターもたじたじです。
村田氏は、現役時代20年間にわたってアシックス特性のグローブやシューズを
愛用していました。
村田氏の実力もさることながら、プロの世界は道具の良し悪しも成績に影響しま
す。アシックスが村田氏のマサカリ投法を陰で支えたといっても過言ではないで
しょう。
創業者の鬼塚喜八郎翁は、村田氏のニーズに対して妥協することなく性能を追求
したそうです。
4.プロに売れているからと安住してはならない!
スポーツシューズの分野でアシックスはブランド力が優れています。特にアスリ
ートの間では高い評価を得ているのです。
アテネ五輪金メダリストで昨年11月の東京国際女子マラソンで優勝した野口み
ずき選手も愛用者の一人です。
アシックスは東京マラソンやニューヨークシティマラソンのスポンサーにもなっ
ているため、一般のランナーからの知名度も抜群です。ニューヨークシティマラ
ソン完走者の半数がアシックスのシューズを履いていたことがその証です。
しかし、ドイツのアディダス、アメリカのナイキに比べれば売上げ高は10分の
1程度なのです。アシックスはマラソンにたとえれば、はるか後方を走っている
のです。
5.ランニング教室で女性客を抱え込め!
初心者の掘り起こしでシェア拡大はアシックスにとって重要なテーマになるわけ
です。
アシックスには「プロに売れているからいい」という現状に満足する風土があっ
たようです。つまり、「よいモノを作れば売れる」という商品力依存体質だった
ということです。
和田清美社長は「製品の品質から接客サービスまで当社のよさをうまく伝えられ
る企業に生まれ変わらなければならない」と危機感を募らせたのです。
つまりシューズという「モノ」と走るという「コト」を同時に提供しなければな
らないと考えたわけです。「顧客価値創造力」なる
コンピテンシーの発揮です。
アシックスストア東京では水曜日と金曜日の夜にシューズを購入した顧客に対し
てランニング教室を開催しています。アシックスのスタッフが参加者と一緒に走
ってくれるのです。
5キロを走る「ナイトラン」、都内の名所を走る「観光ラン」、お台場を一周す
る「ロングディスタンスラン」などランナーは自分のレベルに応じてコースを選
べる仕組みです。
夜の銀座を走るのはちょっと優越感にも浸れるでしょう。友達にも話したくなり
ます。口コミで仲間が増えます。草の根マーケティングでプロだけではなく一般
のスポーツ愛好家にも
認知度が広がり、売上げや利益はブーメランのごとく返っ
てくることでしょう。
アシックスには「歩人館倶楽部」が主な都市にあります。シューズ選びからラン
ニングまでをアドバイスするサービスを提供しています。シューズを買えば無料
で会員になることができ、金額に応じてポイントが付きます。走るという「コト」
を売る仕掛けは着実に進化しているのです。
(今回の参考資料:日経ビジネス 2007年12月3日号、他)
【3】今日のまとめ
1.シューズという「モノ」と走るという「コト」を併用して提供することが顧
客価値提供につながるということ。
2.アシックスのスタッフと顧客が一緒にマラソンをして走る喜びというデライ
トを提供し、新しい顧客を獲得するマーケティング活動は有効であること。
3.「とことこんやる」という鬼塚イズムが脈々と受け継がれていることがアシ
ックスの強さの源泉でもあること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
鬼塚喜八郎翁は2度結核で倒れました。しかし2度ともタイミングよく新薬のお
陰で助かりました。特に2度目は死を宣告されたそうですが会社の小部屋で床に
伏し、病床から紙に書いて社員に指示を飛ばしたと言います。
「健全な身体にこそ健全な精神が宿る」との思いがアシックスという社名の由来
と言います。アディダスやナイキとの距離を少しでも縮めて欲しいと思います。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く
次回は、シリーズ「組織力強化と
コンピテンシー!」と題して記事を書きます。
[(第1話)「トップと社員の距離を縮める人格コンピテンー!]を解説します。
***********************************************************************
発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/
(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
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シリーズ「マーケティング活動に威力を発揮するコンピテンシー!」
<第268回>[(第31話)「ラン教室でフアンを作るアシックス流マーケティング術!]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「マーケティング
活動に威力を発揮するコンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した
良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経
営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思いま
す。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「ラン教室でフアンを作るアシックス流マーケティング術!」
1.アシックスとは!
2.創業者のシューズへの執念!
3.マサカリ投法を陰で支えた!
4.プロに売れているからと安住してはならない!
5.ランニング教室で女性客を抱え込め!
【3】今日のポイント
【4】編集後記
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2007年2月、アシックスは東京銀座に「アシックスストア東京」をオープンしま
した。新製品を取り揃えているばかりではなく、シューズの専門知識を備えたス
タッフを多く擁し、シューズを売るだけでなくランニングの楽しさを教えるサー
ビスを兼ね備えました。
シューズという「モノ」を売るか、ランニングという「コト」を売るか、ここが
マーケティングの成否を決めることになるのです。
創業者の鬼塚喜八郎翁は昨年9月、89歳でこの世を去りました。波乱万丈の生
涯でした。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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どうしてスポーツシューズにもいいデザインを盛り込めないんだ。
鬼塚喜八郎
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【2】メルマガ本論
[(第31話)ラン教室でフアンを作るアシックス流マーケティング術!]
1.アシックスとは!
1949年(昭和24年)、鬼塚喜八郎翁が神戸の自宅で鬼塚商会として起業しまし
た。1977年(昭和52年)にスポーツウエアのジィティオとニットウェアのジェ
レンタとの3社対等合併で総合スポーツ用品メーカーの形態を整え、社名をアシ
ックスとしました。
本社は神戸市中央区、資本金は240億円弱、連結売上げ高1,945億円、連結営業利
益は222億円、連結の社員数は4,230人です。
鬼塚イズムは社名が変った以降も脈々と受け継がれています。
2.創業者のシューズへの執念!
寝ても覚めても靴、靴、靴。母が作った「タコの酢の物」を見てこれだっと閃き
ました。吸盤です。バスケットボールの選手は急発進、急加速、急停車、急回転。
靴が滑って転んでばかり。靴底を吸盤にすれば滑らないのではないかと考えまし
た。「創造力」なるコンピテンシーを如何なく発揮しました。
早速試作品を作りバスケットボールの監督の下に。結果は使えないといわれて投
げつけられました。吸盤が深すぎたのです。寝る時間も惜しんで改良に改良を重
ねました。
バレーボールシューズ、マラソンシューズにも手を伸ばしました。メルボルンオ
リンピックに参加する日本選手団のトレーニングシューズに正式採用され、会社
は大きく飛躍したのです。
有名なアスリートに「足にマメのできないシューズができたら逆立ちしてマラソ
ンをしてみせる」と笑われました。前と横に穴の開いたシューズの開発に成功、
そっそく笑ったアスリートに届けました。42.195キロを完走してもマメはできま
せんでした。そのアスリートは信じられないといった顔で自分の足を見つめてい
たと言います。
「とことんやる」、これが鬼塚喜八郎翁の仕事の流儀なのです。「挑戦意欲」な
るコンピテンシーは抜群でした。
3.マサカリ投法を影で支えた!
マサカリ投法といえば一世を風靡した村田兆治氏のトレードマークでした。今で
も140キロ近い直球を投げ込みます。往年の名バッターもたじたじです。
村田氏は、現役時代20年間にわたってアシックス特性のグローブやシューズを
愛用していました。
村田氏の実力もさることながら、プロの世界は道具の良し悪しも成績に影響しま
す。アシックスが村田氏のマサカリ投法を陰で支えたといっても過言ではないで
しょう。
創業者の鬼塚喜八郎翁は、村田氏のニーズに対して妥協することなく性能を追求
したそうです。
4.プロに売れているからと安住してはならない!
スポーツシューズの分野でアシックスはブランド力が優れています。特にアスリ
ートの間では高い評価を得ているのです。
アテネ五輪金メダリストで昨年11月の東京国際女子マラソンで優勝した野口み
ずき選手も愛用者の一人です。
アシックスは東京マラソンやニューヨークシティマラソンのスポンサーにもなっ
ているため、一般のランナーからの知名度も抜群です。ニューヨークシティマラ
ソン完走者の半数がアシックスのシューズを履いていたことがその証です。
しかし、ドイツのアディダス、アメリカのナイキに比べれば売上げ高は10分の
1程度なのです。アシックスはマラソンにたとえれば、はるか後方を走っている
のです。
5.ランニング教室で女性客を抱え込め!
初心者の掘り起こしでシェア拡大はアシックスにとって重要なテーマになるわけ
です。
アシックスには「プロに売れているからいい」という現状に満足する風土があっ
たようです。つまり、「よいモノを作れば売れる」という商品力依存体質だった
ということです。
和田清美社長は「製品の品質から接客サービスまで当社のよさをうまく伝えられ
る企業に生まれ変わらなければならない」と危機感を募らせたのです。
つまりシューズという「モノ」と走るという「コト」を同時に提供しなければな
らないと考えたわけです。「顧客価値創造力」なるコンピテンシーの発揮です。
アシックスストア東京では水曜日と金曜日の夜にシューズを購入した顧客に対し
てランニング教室を開催しています。アシックスのスタッフが参加者と一緒に走
ってくれるのです。
5キロを走る「ナイトラン」、都内の名所を走る「観光ラン」、お台場を一周す
る「ロングディスタンスラン」などランナーは自分のレベルに応じてコースを選
べる仕組みです。
夜の銀座を走るのはちょっと優越感にも浸れるでしょう。友達にも話したくなり
ます。口コミで仲間が増えます。草の根マーケティングでプロだけではなく一般
のスポーツ愛好家にも認知度が広がり、売上げや利益はブーメランのごとく返っ
てくることでしょう。
アシックスには「歩人館倶楽部」が主な都市にあります。シューズ選びからラン
ニングまでをアドバイスするサービスを提供しています。シューズを買えば無料
で会員になることができ、金額に応じてポイントが付きます。走るという「コト」
を売る仕掛けは着実に進化しているのです。
(今回の参考資料:日経ビジネス 2007年12月3日号、他)
【3】今日のまとめ
1.シューズという「モノ」と走るという「コト」を併用して提供することが顧
客価値提供につながるということ。
2.アシックスのスタッフと顧客が一緒にマラソンをして走る喜びというデライ
トを提供し、新しい顧客を獲得するマーケティング活動は有効であること。
3.「とことこんやる」という鬼塚イズムが脈々と受け継がれていることがアシ
ックスの強さの源泉でもあること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
鬼塚喜八郎翁は2度結核で倒れました。しかし2度ともタイミングよく新薬のお
陰で助かりました。特に2度目は死を宣告されたそうですが会社の小部屋で床に
伏し、病床から紙に書いて社員に指示を飛ばしたと言います。
「健全な身体にこそ健全な精神が宿る」との思いがアシックスという社名の由来
と言います。アディダスやナイキとの距離を少しでも縮めて欲しいと思います。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く
次回は、シリーズ「組織力強化とコンピテンシー!」と題して記事を書きます。
[(第1話)「トップと社員の距離を縮める人格コンピテンー!]を解説します。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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