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リゾート再生屋、星野佳路流経営資源活用力!

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シリーズ「組織力強化とコンピテンシー!」


<第289回>[(第21話)「リゾート再生屋、星野佳路流経営資源活用力!]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「組織力とコンピ
テンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきます。中
小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきた
いと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論「リゾート再生屋、星野佳路流経営資源活用力!」
1.星野温泉四代目、星野佳路氏の生い立ち!
2.副社長で入社も父と衝突、退社!
3.社長として戻るも造反社員3分の1が辞める!
4.星野流リゾート再生の真髄は経営資源活用術だった!
5.青森屋でも全員参加の強い組織作り!
【3】今日のポイント
【4】編集後記

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10年ほど前、青森県の小牧温泉に家内と一緒にとまったことがあった。みちの
く一周のツアーだった。費用は決して安くない。クラブツーリズム企画の高額旅
行だった。

三泊したが小牧温泉がどのお客からも一番不評だったのを覚えている。晩秋の季
節、部屋から温泉までは遠く湯冷めしてしまいそうだった。食事は冷えていて美
味しくもなかったし仲居さんの接客もクールだった。翌朝運営する小牧温泉渋沢
公園の老社長が観光バスをお見送りしてくれたのがせめてもの慰みだった。いず
れ倒産する予感がしたが案の定2004年11月破綻しゴールドマンサックスに買収
された。

そして星野リゾートがゴールドマンサックスから再生と運営を委託された。今
「青物屋」として再建の緒についたところだ。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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任せれば、人は楽しみ、動き出す。

星野佳路

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【2】メルマガ本論

[(第21話)リゾート再生屋、星野佳路流経営資源活用力!]

1.星野温泉四代目、星野佳路氏の生い立ち!

星野佳路氏は1904年開業の軽井沢の星野温泉(現星野リゾート)の御曹司だった。
そして慶応ボーイ。アイスホッケー部に入り、1年でレギュラーを獲得、4年の
ときはキャップ店を努めた。4年のとき攻撃の要であるフォワードとして十数年
ぶりに1部昇格を果たすことに貢献した。

成長した星野氏は昔ながらの温泉旅館を「古くていけていない」と思った。大学
卒業後アメリカのコーネル大学に留学した。コーネル大学はアイビールックで一
世を風靡したアイビーリーグの大学だ。しかし留学後アイスホッケーを一切封印
し、勉強に打ち込んだ。

コーネル大学卒業後一旦アメリカに残り、日本航空開発(現JALホテルズ)に
就職し、シカゴのホテル開発に従事した。しかし程なく帰国し、星野温泉の副社
長として入社した。1986年のことである。


2.副社長で入社も父と衝突、退社!

時代はバブル絶頂期、開発業者は全国各地のリゾート地に進出し、自然環境が脅
かされていた。堤義明氏率いる国土開発がホテルやスキー場を乱開発したのもこ
の時代である。

しかし米国仕込みの経営手法を持ち込む息子に父と社員の多くは反発、わずか半
年で退社することになる。

跡取り息子の退社後も大手が次々リゾート開発を発表した。従来の延長線でのホ
テル経営が行き詰まることは明らかだった。

危機感を持った社内では「ヨシハルを呼び戻せ」の声が高まり1991年星野氏は社
長として復帰した。


3.社長として戻るも造反社員3分の1が辞める!

新進気鋭の星野氏のやり方に対して古参社員は反発する。そして従業員の3分の
1が辞めていったという。正にダーウィンの法則だ。進化できない者は去ってい
くか消滅するしかないのである。

給料も低く休暇も少ない業界ゆえに募集をかけても人は集まらない。明日の宴会、
今日の宴会を無事にこなすだけでも大変だったという。

やがて星野氏はコーネル大学で学んだ経営手法を導入し宿泊客の評価を「顧客満
足度調査」として実施する。多くはプロ意識の高い従業員に変身し、お客の厳し
い指摘に反応できるようになっていく。そして顧客満足度調査を元に新しいサー
ビスを生み出していった。

父の代は「自分が太陽、社員は惑星」と広言していた。星野氏は「人を育てるに
は、何よりも信じて任せること」という信念を持っている。星野リゾートと社名
を変えた今、社員に対して「社員に経営会議への積極的な参加を唱え、積極的な
発言を推奨し、歓迎している。人材という資源の活用で強い組織を生もうという
考えだ。


4.星野流リゾート再生の真髄は経営資源活用術だった!

現在、星野リゾートは二つの顔を持っている。

拠点である軽井沢は「星のや 軽井沢」で、広大な敷地と宿泊施設を持つオーナ
ー企業としての顔だ。

もう一つは企業から委託されて国内13ケ所のリゾート地の再生を行う運営企業
としての顔である。

前述したようにゴールドマンサックスから依頼を受けた小牧温泉は「青森屋」と
して再生が緒についたばかりだ。

具体的な数値目標として(1)利益率、(2)顧客満足度、(3)環境経営を設
定している。これらの数値目標の達成を目指して地域の特色をふんだんに織り込
んだサービスを提供するのである。地域の特色は立派な経営資源だからである。

青森だから「ねぶた」、夕食時はこの「ねぶた」の山車を使いショーを繰り広げ
てみせる。そして「よさこい演舞」だ。踊るのは社員、その踊りの輪の中に宿泊
客を巻き込むのだ。

社員の業務は清掃員は清掃だけ、レストランの従業員はレストラン業務だけ、仲
居さんは接客だけと従来は分業体制だったが、今は多能工だ。だから効率がよく
生産性が高まった。


5.青森屋でも全員参加の強い組織作り!

製造業もサービス業も全員参加は強い組織を作ってくれる。元来日本人は農耕民
族だからみんな助け合ってやってきた。管理に縛り担当業務を細かく分けすぎて
やらせる方式は一見効率的に見えるが、これではみんなの衆知は生かされにくい。

みんなでおみこしを担げばそれにぶら下がる者もいることは確かだが、それでも
おみこしは前に進む。大事なのはおみこしにぶら下がる人をなくす努力だ。その
キーワードは信じて任せることだ。慶応ボーイのアイスホッケーで鍛えたチーム
ワーク力のDNAは着実に星野リゾートに定着しつつある。



【3】今日のまとめ

1.「社長が太陽、社員は惑星」となっている会社は今でも多く、これではイエ
スマンばかりになり真新しい改革の足かせになること。

2.星野氏は慶応時代にアイスホッケーで学んだチームワーク力とコーネル大学
で学んだ経営手法を融合させていい面を引き出していること。

3.人材の育成には「信じて任せれば人は動き出す」という信念が大切であるこ
と。

4.現在ある経営資源を生かすことが大切であること。社員はもとよりその土地
の文化や食材も立派な経営資源であること。

コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



【4】編集後記

この記事を書きながら日本交通の三代目社長、川鍋一朗氏のことを思い出した。
倒産寸前の巨大タクシー会社を引き継ぎ今、正にV時回復させたからだ。

アメリカに留学しMBAを取得した三代目社長に古参の役員は猛反発。自ら陣
頭指揮を取ることでリーダーシップ力を発揮した。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=


次回に続く。

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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/

(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから http://www.ss-net.com

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