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コラムの泉

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家庭裁判所の調停委員は公平でしょうか?

当職は行政書士のため、当然、調停や裁判に、業として直接関わることはありません。

しかし、調停を起こされて(呼び出されて)慌てておられる方、調停に出てはみたものの、
その理不尽な内容・進め方に困惑されている方、当事者間の話し合いでは一向に進展しない
ため裁判か調停かと悩んでおられる方が、訪問して来られるケースはあります。

最終的には「当たった調停委員による」のでしょうが、これ自体、当事者にとって
「公平かつ公正」と言えるのだろうか。

初回の調停で、離婚調停を申し立てられた妻に向って、
いきなり「あなた浮気して、去年その男性の子供まで堕したそうじゃないか。」と
詰問から始まったケース。
妻は、まったく『寝耳に水』のことで驚いたが、即座に強く否定すると、
以後パタリと申立人の夫側からその主張はなされなかった・・・。
そのこと以上に、先入観を持ったまま当事者に相対する姿勢は如何なものか。

遺産分割調停で、養子縁組代襲相続・両親が同一ではない兄弟相続人の存在などが
複雑に絡む場合、調停委員は各人の相続比率を理解できていないと見られるケース。
相談者が業を煮やし「私の相続分は一体幾らになるかご存知ですか?」と問いかけると、
「そんなことは分からない、今はそんな話をしているわけではない。」という始末と聞き、
「ん?遺産分割相続比率を理解せずして話し合いが出来る?」と思ってしまった。。。

調停室内の様子を実際に見ることはできないので、一部誇張もあるかも知れないが、
直接・間接に確認した範囲内では、どうも申立人の側に有利な傾向は窺える。
                        (当職の個人的な印象だけか?)
申立人の側に代理人弁護士が就いているケースは、さらに極端に申立人側の主張を
汲み取る傾向を感じざるを得ない。素人とは法的な説得力に差があるのは分かるが。

当職が見聞きするケースは無論ほんの一部。
しかし、当事者にとっては、その他の公正・公平な調停委員の存在などは関係ない。
たまたま自分が買った製品が不良品だっただけだから諦めなさい、
それは何十万分の1だから運が悪かっただけ、というわけには行かないのと同じ。

調停委員の人生経験も確かに貴重だが、必要な最低限の法律知識を持ち、
当事者間で争点になっている不動産があれば、それがどの辺にあって、
評価は高いのかな低いのかな、といった程度は調べるくらいの気持ちを持って
職務に当たってもらいたいもの。少なくとも当事者はそれを期待している。
坪100万円以上はあろうかという土地を、申立人の言だけを鵜呑みにして
「坪10数万円らしいじゃない、あなたは要求し過ぎ。」は、あり得ない感覚。

裁判では「司法委員」に弁護士さんがなられ和解を促進し円滑に運営されている。
この評価は高いと聞く。

調停委員は法律の専門家ではありませんから、と言いながら、
判決同様の法的効果を生み出すことは、一般の方にも理解されないのではないか。

大多数の調停委員の方々の努力を否定するものではないことを重ねて申し添えますが。

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 ご家庭内のトラブルから企業のM&Aまで、
 幅広い法務知識と経験に基づき、プロの立場で対応いたします。

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   行政書士 泉つかさ法務事務所

 〒657-0029 神戸市灘区日尾町二丁目2番11号 六甲第二ビル3F

   TEL・FAX 078-201-6532
   E-mail tsukasa-houmu@iris.eonet.ne.jp
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   営業時間:月~土曜日 10:00~18:00

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