<12回>評価シートみたいなものはあるの?
=====================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「
成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
=====================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】評価シートみたいなものはあるの?
【3】編集後記
=================================
【1】職場の世相を川柳に載せて!
さあ残業やっとやる気が出てきます
世の中にはまだまだ甘い企業があって、自由気ままに残業を公認している企業もあ
るようです。昼間だらだらやって残業でやる仕事を温存し、残業時間にエンジン全開
というわけです。
「なにしろうちは残業が少ないと評価が低くなるんでね」という話をよく聞きます。
これは評価制度そのものに欠陥があるわけです。21世紀に勝ち組になる企業の姿と
はいえません。仕事をバリバリやって、残業をあまりやらない人が低い評価、そんな
ことがあっていいのでしょうか。
【2】評価シートみたいなものはあるの?
企業で
コンピテンシーを導入している場合やこれから導入する場合は、コンピテン
シーの評価シート(呼び名はどうでもよい)のようなものが必要になります。企業に
関係なく自分の
コンピテンシーを磨こうとするビジネスマンや
離職者の方も何らかの
方法で自己チェックできるようにすることは大切です。今回は評価シートについて解
説します。
1.
コンピテンシーの評価シートの作り方
コンピテンシーを導入している企業では、評価用に「
コンピテンシー評価シート」
を事前に用意します。この評価シートは、選定されている
コンピテンシー項目がコア
コンピテンシー以外は、対象者によって異なりますので対象者専用の「コンピテンシ
ー評価シート」となるのが一般的です。
シート上の左から「
コンピテンシー項目」と「行動基準」が記載され、次に「自己
評価の欄」、「一次評価者の評価欄」、「二次評価者の欄」、「三次評価者の蘭」、
・・・、「最終評価者の欄」の順に枠を用意します。規模の小さい企業の場合は「三
次評価者の欄」以降は省略してもよいでしょう。
評価は、通常5段階で評価します。「常に・・・していた。」を5点とします。以
下「大抵・・・していた。」が4点、「ある程度・・・した。」が3点、「あまり・
・・しなかった。」が2点、「ほとんど・・・しなかった。」が1点となるでしょう。
最終評価者の評価のやり方ですが、全項目を5点法で評価するのは、人数が多い場
合、大変な作業になりますので、「
コアコンピテンシー」、「専門
コンピテンシー」、
「マネジメント
コンピテンシー」各々を平均して5段階評価してもよいと思います。
いろいろ工夫する必要があります。
コンピテンシー評価で高得点の人は、高い業績が得られているか、後追いで高い業
績がついてきますから、これまでの
人事考課のように能力は高くとも行動しない(つ
まり成果に貢献しない)人が厚遇され、頑張っている人が冷遇を受けることはなくな
るわけです。
会社とは関係なく自己の行動能力を改革しようと言う人の場合は、多面評価は一般
的にはできませんから、しっかりした自己評価をすることが大切になります。気持ち
はやっているでも実際やっていなければ、1~2点と評価し、自分自身に喝を入れて
欲しいと思います。
2.
コンピテンシー評価者訓練
従来の昇給、
賞与、昇進の考課の場合、問題となるのが評価者の評価能力でした。
評価対象期間が決まっているにもかかわらず、対象期間を無視して、恣意的な評価に
陥りやすいことはいつも指摘されていたことでした。例えば「
ハロー効果」といって
一つ優れた項目を持っている人に対して、全ての項目が優れているように見えてしま
い、優秀と査定してしまったり、一つ目立つ欠点があると全ての項目が劣っているよ
うに見えて低い評価をしてしまう例です。
コンピテンシーの評価では、「行動能力」の評価であり、「・・・している」とい
う行動基準に照らしての評価であり、しかも多面評価を実施するため、より公平な評
価ができる可能性が高くなります。とはいっても人が人を評価することですから、行
動基準に対して忠実に評価する訓練は必要なことです。
【3】編集後記
EMS(Electronics Manufacturing Service:電子機器製造サービス会社)な
る企業はどこの工場も黒字です。ソニーが閉鎖した宮城県中新田町の工場をアメリカ
のEMSの会社が買収し半年で黒字にした話は有名です。黒字の要因は沢山あります
が、一つはセル生産方式(一人屋台方式)です。一人で完成品までの作業を、責任を
持ってやります。
仕事のできる人は、できの悪い(遅い)人をヘルプします。ヘルプを受けた人の賃
金の一部がヘルプした人に回されます。できの悪い人は目の色を変えて頑張る、仕事
のできる人は高い評価で収入が増える、これは当たり前の話ですが、なぜ多くの企業
は実行をためらうのでしょう。
次回に続く
次回は「
コンピテンシーを磨く訓練はどうするの?」について解説します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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【メルマガ】
コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる
⇒
http://members.jcom.home.ne.jp/3223898301/melmag.html
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<12回>評価シートみたいなものはあるの?
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れと
なり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
多くの企業では「成果主義人事制度」に加速度的に移行しています。これの是々非
々は後でするとして、成果の低い、あるいは出せない人にとっては悲劇になるかも知
れません。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・
管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非と
もお読みいただきたいと思います。
=====================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
【2】評価シートみたいなものはあるの?
【3】編集後記
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【1】職場の世相を川柳に載せて!
さあ残業やっとやる気が出てきます
世の中にはまだまだ甘い企業があって、自由気ままに残業を公認している企業もあ
るようです。昼間だらだらやって残業でやる仕事を温存し、残業時間にエンジン全開
というわけです。
「なにしろうちは残業が少ないと評価が低くなるんでね」という話をよく聞きます。
これは評価制度そのものに欠陥があるわけです。21世紀に勝ち組になる企業の姿と
はいえません。仕事をバリバリやって、残業をあまりやらない人が低い評価、そんな
ことがあっていいのでしょうか。
【2】評価シートみたいなものはあるの?
企業でコンピテンシーを導入している場合やこれから導入する場合は、コンピテン
シーの評価シート(呼び名はどうでもよい)のようなものが必要になります。企業に
関係なく自分のコンピテンシーを磨こうとするビジネスマンや離職者の方も何らかの
方法で自己チェックできるようにすることは大切です。今回は評価シートについて解
説します。
1.コンピテンシーの評価シートの作り方
コンピテンシーを導入している企業では、評価用に「コンピテンシー評価シート」
を事前に用意します。この評価シートは、選定されているコンピテンシー項目がコア
コンピテンシー以外は、対象者によって異なりますので対象者専用の「コンピテンシ
ー評価シート」となるのが一般的です。
シート上の左から「コンピテンシー項目」と「行動基準」が記載され、次に「自己
評価の欄」、「一次評価者の評価欄」、「二次評価者の欄」、「三次評価者の蘭」、
・・・、「最終評価者の欄」の順に枠を用意します。規模の小さい企業の場合は「三
次評価者の欄」以降は省略してもよいでしょう。
評価は、通常5段階で評価します。「常に・・・していた。」を5点とします。以
下「大抵・・・していた。」が4点、「ある程度・・・した。」が3点、「あまり・
・・しなかった。」が2点、「ほとんど・・・しなかった。」が1点となるでしょう。
最終評価者の評価のやり方ですが、全項目を5点法で評価するのは、人数が多い場
合、大変な作業になりますので、「コアコンピテンシー」、「専門コンピテンシー」、
「マネジメントコンピテンシー」各々を平均して5段階評価してもよいと思います。
いろいろ工夫する必要があります。
コンピテンシー評価で高得点の人は、高い業績が得られているか、後追いで高い業
績がついてきますから、これまでの人事考課のように能力は高くとも行動しない(つ
まり成果に貢献しない)人が厚遇され、頑張っている人が冷遇を受けることはなくな
るわけです。
会社とは関係なく自己の行動能力を改革しようと言う人の場合は、多面評価は一般
的にはできませんから、しっかりした自己評価をすることが大切になります。気持ち
はやっているでも実際やっていなければ、1~2点と評価し、自分自身に喝を入れて
欲しいと思います。
2.コンピテンシー評価者訓練
従来の昇給、賞与、昇進の考課の場合、問題となるのが評価者の評価能力でした。
評価対象期間が決まっているにもかかわらず、対象期間を無視して、恣意的な評価に
陥りやすいことはいつも指摘されていたことでした。例えば「ハロー効果」といって
一つ優れた項目を持っている人に対して、全ての項目が優れているように見えてしま
い、優秀と査定してしまったり、一つ目立つ欠点があると全ての項目が劣っているよ
うに見えて低い評価をしてしまう例です。
コンピテンシーの評価では、「行動能力」の評価であり、「・・・している」とい
う行動基準に照らしての評価であり、しかも多面評価を実施するため、より公平な評
価ができる可能性が高くなります。とはいっても人が人を評価することですから、行
動基準に対して忠実に評価する訓練は必要なことです。
【3】編集後記
EMS(Electronics Manufacturing Service:電子機器製造サービス会社)な
る企業はどこの工場も黒字です。ソニーが閉鎖した宮城県中新田町の工場をアメリカ
のEMSの会社が買収し半年で黒字にした話は有名です。黒字の要因は沢山あります
が、一つはセル生産方式(一人屋台方式)です。一人で完成品までの作業を、責任を
持ってやります。
仕事のできる人は、できの悪い(遅い)人をヘルプします。ヘルプを受けた人の賃
金の一部がヘルプした人に回されます。できの悪い人は目の色を変えて頑張る、仕事
のできる人は高い評価で収入が増える、これは当たり前の話ですが、なぜ多くの企業
は実行をためらうのでしょう。
次回に続く
次回は「コンピテンシーを磨く訓練はどうするの?」について解説します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
発行責任者:さいたま市中央区上落合8丁目1-20-304
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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