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ABCとABM

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2006年9月4日発行 第1・第3週月曜日発行
メールマガジン:経営のパートナー VOL2
<経営学で企業を再生する>
【発行責任者】経営テクノ研究所 代表 舘 義之
【E-mail】tate@agate.plala.or.jp
【H P】http://www9.plala.or.jp/keiei-techno
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◆CONTENTS◆
VOL2.管理手法
●ABCとABM
●閑話休題「儒教の回帰」
■舘義之小冊子紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●ABCとABM

1.ABCとは
 現在はオートメーション化や材料のグローバルな調達、また海外での生産
活動などによって、直接費は低下してきています。しかし、その一方で、
(1)支援コスト(設計費、段取費、運搬費、ホワイトカラーの人件費など)
(2)研究開発費
(3)物流費
(4)情報処理費
などの製造間接費が、大幅に増大してきています。

 このような場合、製造間接費を作業者の直接作業時間などによって配賦し
ては、歪められた原価情報しか得られなくなります。

 そこでABC(Activity Based Costing=活動基準原価計算)によって、
「正確な製品原価の算定」を行おうとするものです。

 ABCとは、製品やいろいろな活動との関係がなかなかわかりにくい「間
接費」を、それぞれの製品や活動にできるだけ正確に割り振ることによって、
製品や販売活動などのコストを正確に把握していこうという考え方です。

 ABCにより、
 ●正確なコスト計算
 ●コストダウンへの活用
 ●業績評価への活用
 ●製造方法の選定
 ●顧客収益性の分析
などが期待できるようになります。

2.ABMとは
 さらに、ABCによって得られた製品データを活用したABM
(Activity Based Management=活動管理、活動基準管理)により、各
業務活動の内容を分析し「プロセスのムダ」を明らかにして顧客満足度を落
とすことなくコストダウンを図ります。

 ABCは、間接経費配賦基準を決める方法です。一方、ABMは、一歩
進めて、ABCのコンセプトを利用しながら、いかに間接費をはじめとする
経費を削減するかを考える方法論なのです

2.ABCとABMの進め方
 ABCとABMは、次のようフローで進めていきます。
 
ステップ1:ABCによる製品原価の設定 
(1)アクティビティの決定
(2)アクティビティ設置
(3)コストドライバーの決定
(4)アクティビティコストの割振り

 アクティビティを決定するためには、「業務一覧表」を作成します。具体
的には、「まとまり仕事」まで演繹的アプローチでブレークダウンさせます。
たとえば、工程管理業務に関するアクティビティ・コストドライバーを取上
げますと、次のように展開します。 

 大機能――――――直接機能
  ↓
 中機能――――――製造
  ↓
 小機能――――――製造活動
  ↓
 単位業務―――――工程管理業務
  ↓             (コストドライバー)
まとまり仕事――――手配…………手配回数・手配数量
          作業配分……配分回数・配分数量
          統制…………事故回数・処理数量
          事後処理……伝票枚数     

 まとまり仕事に対するコストドライバの数値については公的な情報はあり
ませんので、まず自社の実績値を調べ、次に「ゼロベース予算」の考え方を
いれて自社独自の目標値を算出し、それを達成するための改善策を立案して
いきます。

ステップ2:ABMによる経営革新    
(1)付加価値・非付加価値活動の区分
(2)コストドライバーの分解
(3)プロセス全体での経費削減
(4)ベンチマーキングの検討

 その際、有効な考え方として、「付加価値活動」と「非付加価値活動」に
活動を分けて考える方法があります。区分する基準は、その活動が「顧客満
足=CS」の向上に役立つかどうかです。

 次に、ベンチマーキングによるプロセスの最適化を検討します。すなわち、
製品・サービスを設計・開発・生産・販売するにあたって、プロセスを常に
評価・改善し、関連するプロセスに改善を働きかけていくことです。

 プロセス・マネジメントは顧客満足を実現できる手法です。プロセスを明
確にし、問題点やムダな作業があれば顧客の要望を基準にして改善を行う道
具なのです。

 プロセス・マネジメントの改善の道具として「ベンチマーキング」があり
ます。ベンチマーキングとは、企業パフォーマンスを指標化し、自社のパフ
ォーマンスを優れたパフォーマンスを示す他企業と比較する方法です。競合
他社のみならず、業界や国境を越えて高業績をあげている企業をも対象にし
ます。

 実績を上げているベスト・プラクティス(超一流)の経営手法を探し出し、
取組んでいくプロセスである。この考え方により、「プロセスの最適化」を
図ろうとするものです。

 従来から広く行われている売上・利益・生産性等の財務指標の企業間比較
が、「結果」の単純な比較であったのに対し、企業革新のためのベンチマー
キングは、結果に至るプロセスの「質」を指標化するところに特徴があります。

ステップ3:実行計画の立案
(1)行動計画書の作成
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●閑話休題「儒教の回帰」

 上海で今秋、企業経営者や公務員の管理職に対して儒教(儒学)の講座が
開設されます。その理由は、急速な市場経済化でモラルが低下し、厳しい競
争社会の下で生き方を模索しつつある人が増えた中国社会で、経営者らトッ
プの間でも伝統思想を見直す動きが加速しているようだと社説しています。

 儒教や道教のほか「孫子の兵法」などを通じて企業管理や経営理念、経営
戦略なども教えるそうです(9月3日朝日新聞) 

 競争ということは、人間社会につきものです。誰が人間に競争を教えたの
か知りせんが、人間に競争を教えた神様は、ひねくれ者で、嫉妬心の強い神
様でもあったにちがいありません。

 「先取り精神」とは、競争に打勝つために、なんでも相手より先に取って
しまおうという、昔の聖人君子が聞いたら、むしろなげき悲しむ低級な心の
動きです。

 しかし今は、これが昇進する方法として、個人をハッスルさせ、また会社
を他社より繁栄させようとしてグループをハリキラさせています。そして、
それが当然のこととされ、むしろ企業というグループに対して、忠誠である
とさえ思われています。

 また個人も、相手がメリットを発揮しようとすれば、それを先取りして自
分の手柄にしようとすることが横行し、それが恥ずべき行為であるという観
念もありません。これも競争に勝つためという至上命令によって心が麻痺し
ているからです。

 ただ無我夢中で競争に勝つために走りつづけます。時には先取り精神で、
時には相手の足を引っ張っても勝つことに専念します。これが現代の生き方
であり、そうすることが意地悪な神様の教えだから仕方がありません。
 
 もっとも、このような生き方が軽蔑され、意地悪な神様がどこかへ一時隠
れてしまう時代がひと足早く中国社会にやってきましたが、そのうち日本社
会にもやってくるかもしれません。
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【お問合せ】tate@agate.plala.or.jp
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【発行責任者】経営テクノ研究所 代表 舘 義之
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