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企業は光りものを持っている人がほしい!

    <第260回>中途採用、企業はこんな人がほしい<その9>!

     ==■「企業は光りものを持っている人がほしい!」■==

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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとな
り、成果に結び付けられない人が実に多いのです。

仕事のできる人とできない人の決定的な違いは「行動特性の差」に現れます。コンピ
テンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・
社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読み
いただきたいと思います。

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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理
 解が一層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■

<今回のメニュー>
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【1】自分自身のSWOT分析をしっかりやっておく!
【2】強みをさらに強くする自分投資を!
【3】複数の専門や得意ワザをいつでも仕事に生かせるように!
【4】編集後記

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面接で「あなたの光りものは何ですか」と質問されたら上手に答えられるだろうか。
「光もの」とは、人に負けない得意技と言ってもいいものだ。

私は人財五つの条件の中に「二つ以上の専門」を挙げている。今の時代、たった一つの
専門だけで老後までずっとメシを食っていくことは困難だからだ。

相撲取りは30歳ともなればそろそろ引退だ。「年寄り○○」と名乗って親方になれる
のはほんの一握り。後はチャンコ屋などの飲食店を開業する人も多い。野球選手もそう
だ。監督コーチになれる人やテレビ・ラジオの解説者になれる人は一握りだ。後はやは
り飲食店経営者になる人が多い。でもどれだけ長続きできるだろうかと気に掛かる。

ビジネスマンも営業しかできません、経理しかできませんというのでは苦しい。営業と
いっても固定客回りだけでは心もとない。このようにほんの一分野しかできないという
のでは苦しいだろう。だから二つ以上の専門を持っておくことは生きていくためにも絶
対に必要なのだ。

そのために資格をたくさん取得する人も多い。だが、趣味の資格をたくさんとってもメ
シは食えないだろう。メシの食える資格を厳選して取得しておくことだ。

中には以下のような得意技も大いに歓迎される。
□ プロジェクトチームのマネージャー
□ 語学を生かした海外勤務、海外生産の責任者
□ 大工、左官、料理人など手に職を付けた職人

光ものは平々凡々と生活していては叶わない。人一倍努力してその道の達人になるとい
う目標を掲げて邁進する必要がある。余人を持って代えがたい人財になっていれば人よ
り給料も高いしリストラの対象から外れる可能性が高くなるからだ。



【1】自分自身のSWOT分析をしっかりやっておく!

SWOT分析というキーワードは会社の現状を分析するときに使う手法だが、「人」に
も適用できる。SはStrength(強み)、WはWeakness(弱み)、OはOpportunity(機
会)、TはTread(脅威)のことである。今回OとTは省略してSとWについて解説す
る。

自分の強みと弱みをしっかり分析し、自己認識しておくことが重要だ。知識、技術、資
格だけでなく性格的な項目も取り上げることが大事だ。性格的な項目は仕事のできる人
の行動特性、つまりコンピテンシーに通じる。

例えば強みは、機構設計、機構部品加工の生産技術、技術士の資格保有、グループ活動
のリーダー役、ネアカな性格、行動派、ストレスに強い。弱みは、状況分析力に弱い、
問題解決力が弱い、几帳面さに欠ける面があるといった具合だ。

特に面接官に強調すべきは自分の光ものだ。過去の実績や成功例を上手にプレゼンでき
るように心の準備をしておくことだ。上手にプレゼンしたつもりでも面接官は鋭い質問
を浴びせてくる。だからこそQ&Aで訓練しておく必要がある。上手に答えられなけれ
ば信憑性がないと判断されてしまうからだ。

弱みについては少しでも克服するために取り組んでいることを答えればいい。

弱みを徹底的に突いてくるようなら、その会社はたいした会社ではないからこっちから
願い下げてもいい。むしろ強みを伸ばし、強みを生かす会社がいい会社なのだ。人間、
誰でも弱みを持っている。弱みを克服する努力は大事だか、強みをもっと磨くほうが個
人のためにも会社のためにもメリットが大きい。そう考えている会社ならあまり弱みを
ほじくったりはしないはずだ。



【2】強みをさらに強くする自分投資を!

自分の強みが独りよがりではなく自他共に認める強みであってほしい。私の光ものは
「機構部品加工の生産技術」と言うなら、周りの多くの人がそのことを認めてくれなけ
れば意味がない。周りの人が認めてくれて初めて自他共に認める光ものになるわけだ。

生産技術というからには速く、安く、品質のよいモノを加工できるようにサポートでき
なければならない。「井の中の蛙」ではいられない。外部の同業他社と比較して絶対優
位に立てるようにさらに強くなる必要がある。

それには自分投資が必要だ。専門誌を購入して読む、他社を見学する機会があれば積極
的に参加し他社の実力を知る、見本市があれば休日を使って見学に行く。自費で研修会
に通って勉強する。技術士の資格を取得する。このようにお金も時間も自分の強みをさ
らに磨くために投資しなければならないのだ。

このような陰の努力を積み重ねて強みをさらに強くしておけば光ものはさらに光り輝く。
やむを得ず転職を余儀なくされても再就職には有利だ。むしろ前の会社よりも厚遇で迎
えられることだってある。



【3】複数の専門や得意ワザをいつでも仕事に生かせるように!

複数の専門や得意技を持った人は究極の「多能工」と言えよう。何でもできるマルチ人
間というわけだ。

秋田県にカミテというプレス部品メーカーがある。この会社は総務や経理の担当者も現
場の仕事がいつでもできるようになっている。急な増産にも対応できるし誰かが緊急に
休んでも現場の作業に支障は生じない。

埼玉県にヤオコーという食品スーパーがある。この会社はパートナー(パートさんをこ
う呼んでいる)がたくさんの仕事をマスターし、お墨付きをもらうシステムができてい
る。実技テストに合格しようとみんなが努力する。自分がマスターした仕事には○印が
ついていくからモチベーションが高くなる。

職場は非定員制になっているから「あそこが手薄だから私あそこへ入ります」と言って
移動できる。少ない人数で店舗のオペレーションが可能になるわけだ。

会社の仕組みとして多能工化を推進し、非定員制でローコストオペレーションが可能に
なる例を紹介したが、複数の専門や得意技を磨き、いつでも仕事に活かせるようになる
って実にすばらしい。

実際、このような人が再就職に困ることはないのだ。



【4】編集後記

弱みは山ほどあるがこれといった強みのない人は多い。強み、弱みなんて考えたことも
ないという人もいるのには驚く。

職探しをする前に自分の強み、弱みを分析し、自己認識することから始めてはどうだろ
うか。やるべきことの当面の目標がきっと明確になるからだ。



次回に続く


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