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シリーズ「
コンピテンシーをレビューする!」
<第374回>[(第32話)「過疎地の救世主、圧倒的商品力で
CS一番のコンビニに学ぶ!」]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「
コンピテンシー
をレビューする!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきま
す。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいた
だきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.住民を救う北海道のコンビニスーパー!
2.過疎地、離島へも出店!
3.製販一体経営で大手に勝つ!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
===========================
都市部の団地も地方都市の団地も今やゴーストタウン(Ghost Town)となってし
まった。ゴーストとは「幽霊」の意味。お年寄りを幽霊と言うつもりはないが、
一人暮らしでしかも足腰が弱っていて買い物に行くのも億劫だ。にもかかわらず
儲からないからスーパーは撤退、かつて栄えた商店街はシャッター街になってい
る。北海道の地方都市の団地も全く同じ現象を呈している。
そんな中、北海道のほぼ全市町村(169市町村)に進出し、1,030店舗を運営して
いるコンビニスーパーがある。セイコーマートだ。北海道でコンビニと言えばセ
イコーマートなのだ。地方を輝かす「未来経営」のスーパーマートを率いるのは
赤尾昭彦会長だ。赤尾会長の行動特性が道内に2万人の
雇用を生み、「仕事ので
きる人の集団」を創り上げている。
そこで今回は「過疎地の救世主、圧倒的商品力でCS一番のコンビニに学ぶ!」
と題して、「地域と業界でCS一番になる」ための赤尾会長のマネジメントにつ
いて解説する。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
過去からやっていることを時代が要求しなくなり、そしてニーズもなくなったの
に強引にやろうとしたってお客様が逃げてしまう。いいことなんか長く続いたこ
とがないと私は思っている。
赤尾昭彦
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第32話)過疎地の救世主、圧倒的商品力でCS一番のコンビニに学ぶ!]
1.住民を救う北海道のコンビニスーパー!
今からおよそ40年前にセブンイレブンがコンビニ1号店を開店したのが日本での
最初のコンビニと思っていた。ところがそれよりも3年早くセイコーマートは産
声を上げたそうだ。実は大阪と名古屋でセイコーマートよりも早くコンビニがで
きたが早々に閉店したと言う。
高度成長時代に北海道へもダイエーやイトーヨーカドーといった大手スーパーが
乗り込んできた。その頃赤尾会長は酒問屋の営業をやっていた。酒を卸していた
酒屋のご主人と話し合い、コンビニに変身したのがセイコーマートの1号店で、
今も赤尾会長と当時の酒屋のご主人は仲良しコンビだ。
□ PB商品が人気でしかも豊富な品揃え!
コンビニの品数はおおよそ2,500種類だが、セイコーマートは4,000種類だ。肉、
魚、野菜、果物も置いている。人気なのは何と言っても弁当コーナーだ。「ホッ
トシェフ」と名付けたキッチンと調理担当が各店舗に配備されている。弁当、お
にぎり、パスタ、惣菜などは店舗内のキッチンで調理し、パンまで店舗内で焼い
ているのだ。
設備投資は相当なものだ。店舗スタッフには調理の技術を習得させている。お客
様の反応は上場だ。「レンジでチンは味気ない。店舗内で調理したものは温かく
て美味しい」と口々に言ってくれる。近所にセブンイレブンやローソンがあるの
に、たくさんのお客がセイコーマートを選ぶのだ。
□ 安さが売り!
コンビには「定価販売」が基本だがセイコーマートは何しろ安い。安く販売でき
る仕組みを構築しているからできるのだ。
北海道が食材の宝庫であることは誰もが認めるところだ。セイコーマートは道内
に食品加工会社11社を保有している。そして300種類もの商品を自社製造してい
る。みんなセイコーマートのPB(プライベートブランド)商品として販売され
る。
経営に苦しんでいる工場があれば
資本提携やM&Aを積極的に働きかける。工場
の建て屋も設備もまだ使えるものが多い。何よりもそこに働く
従業員が技術やノ
ウハウを持っている。千店舗以上もある店舗の販売数量は半端ではない。工場に
たくさん注文が行くから合理化や改善もやりやすい。地場の食材を加工して売る
わけだから価格は下げられる。
物流も基本的には自社物流だ。何しろ道内169の市町村に出店しているからトラッ
クは往復荷物満載だ。つまり積載率は常に100%を維持できる。札幌近郊の物流セ
ンターから野菜を満載して稚内方面へ、バック便には魚や魚の加工品を積み、一
部は途中で降ろしてさらに牛乳を積み込むという具合だ。これで物流費は半分に
なるわけだ。
100円のパスタや100円の惣菜は飛ぶように売れる。お客様は口々に「助かってい
ます」と言う。何よりの社会貢献だ。
2.過疎地、離島へも出店!
例えば釧路湿原に鶴居村という過疎地がある。わずか400戸の寂れた村だ。ここ
にもセイコーマートがある。村にただ一軒のお店だ。村人は毎日買いに来てくれ
るし、行き交うドライバーにとっても憩いの場になっている。
札幌近郊のベットタウン江別市の団地はゴーストタウンになった。スーパーも撤
退し、商店街はシャッター街だ。江別市長に懇願されて昨年暮に出店した。正に
高齢者のライフラインだ。赤尾会長はこういった出店依頼を全て受け入れている
わけではないが、採算を合わせる最大限の努力をして出店に応じている。
利尻島に3店舗、礼文島と奥尻島にも各一店舗持っている。離島に暮らす住民に
とっても貴重なライフラインだ。
3.製販一体経営で大手に勝つ!
セブンイレブンやローソン、ファミリーマートはコンビニの最大手だ。大量仕入
で買い叩くことも可能だ。もちろんPB商品も開発しているが、アイテム数はそ
れほど多くない。
前述したようにセイコーマートは経営的に苦しい工場と
資本提携したりM&Aを
進める。農業者(畜産農家含む)や漁業者からセイコーマート傘下の工場が直接
仕入れて加工する。それをセイコーマートの店舗に配送して売るのだ。
つまり「製販一体経営」なわけだ。アパレル業界でも「メーカー小売」というキ
ーワードが使われるが、正に「メーカー小売」の経営モデルである。
セイコーマートは本土から仕入れることはほとんどしない。地場のもので世界の
大手と闘う覚悟だ。遠くから仕入れれば商品は梱包
材料費と物流費の塊になって
しまう。結果として安く売ることはできなくなる。
赤尾会長の社会貢献に向けた行動展開がCS一番を築いている。そしてグループ
に
雇用されている2万人の
従業員は「社員満足」を感じながら汗を流しているの
だ。
【3】今日のまとめ
1.セイコーマートは道内に1,030店舗擁する地域密着のスーパーコンビニである
こと。
2.PB商品を含んだ店舗の商品は、4,000アイテムにも及ぶこと。
3.食品加工会社11社を擁し、300アイテムの商品を自社製造していることが安さ
に貢献していること。
4.ゴーストタウン化した団地だけでなく過疎地や離島にまで出店し、住民のライ
フラインに貢献していること。
5.「製販一体経営」で大手と闘う経営モデルを構築していること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
【4】編集後記
儲からないから撤退していくスーパーやお店が多い中で、あえてゴーストタウン
化した団地や過疎地、離島にまで出店し、住民のライフラインになるという経営
者は稀有ではないかと思う。
従業員のやる気が違う。グループ2万人の
従業員の中にかつての雪印関連の企業
で働いていた人が相当数いるそうだ。彼らが
失業せずに済んでいるのはセイコー
マートのお陰だろう。「仕事のできる人の集団」は赤尾会長の行動特性から生ま
れていることは間違いない。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
***********************************************************************
発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
こちらから
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(協)さいたま総合研究所のHPはこちらから
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CS一番のコンビニに学ぶ!」]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要
性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは、「コンピテンシー
をレビューする!」と題して様々な角度から鋭く分析した記事を紹介していきま
す。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいた
だきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.住民を救う北海道のコンビニスーパー!
2.過疎地、離島へも出店!
3.製販一体経営で大手に勝つ!
【3】今日のまとめ
【4】編集後記
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都市部の団地も地方都市の団地も今やゴーストタウン(Ghost Town)となってし
まった。ゴーストとは「幽霊」の意味。お年寄りを幽霊と言うつもりはないが、
一人暮らしでしかも足腰が弱っていて買い物に行くのも億劫だ。にもかかわらず
儲からないからスーパーは撤退、かつて栄えた商店街はシャッター街になってい
る。北海道の地方都市の団地も全く同じ現象を呈している。
そんな中、北海道のほぼ全市町村(169市町村)に進出し、1,030店舗を運営して
いるコンビニスーパーがある。セイコーマートだ。北海道でコンビニと言えばセ
イコーマートなのだ。地方を輝かす「未来経営」のスーパーマートを率いるのは
赤尾昭彦会長だ。赤尾会長の行動特性が道内に2万人の雇用を生み、「仕事ので
きる人の集団」を創り上げている。
そこで今回は「過疎地の救世主、圧倒的商品力でCS一番のコンビニに学ぶ!」
と題して、「地域と業界でCS一番になる」ための赤尾会長のマネジメントにつ
いて解説する。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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過去からやっていることを時代が要求しなくなり、そしてニーズもなくなったの
に強引にやろうとしたってお客様が逃げてしまう。いいことなんか長く続いたこ
とがないと私は思っている。
赤尾昭彦
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【2】メルマガ本論
[(第32話)過疎地の救世主、圧倒的商品力でCS一番のコンビニに学ぶ!]
1.住民を救う北海道のコンビニスーパー!
今からおよそ40年前にセブンイレブンがコンビニ1号店を開店したのが日本での
最初のコンビニと思っていた。ところがそれよりも3年早くセイコーマートは産
声を上げたそうだ。実は大阪と名古屋でセイコーマートよりも早くコンビニがで
きたが早々に閉店したと言う。
高度成長時代に北海道へもダイエーやイトーヨーカドーといった大手スーパーが
乗り込んできた。その頃赤尾会長は酒問屋の営業をやっていた。酒を卸していた
酒屋のご主人と話し合い、コンビニに変身したのがセイコーマートの1号店で、
今も赤尾会長と当時の酒屋のご主人は仲良しコンビだ。
□ PB商品が人気でしかも豊富な品揃え!
コンビニの品数はおおよそ2,500種類だが、セイコーマートは4,000種類だ。肉、
魚、野菜、果物も置いている。人気なのは何と言っても弁当コーナーだ。「ホッ
トシェフ」と名付けたキッチンと調理担当が各店舗に配備されている。弁当、お
にぎり、パスタ、惣菜などは店舗内のキッチンで調理し、パンまで店舗内で焼い
ているのだ。
設備投資は相当なものだ。店舗スタッフには調理の技術を習得させている。お客
様の反応は上場だ。「レンジでチンは味気ない。店舗内で調理したものは温かく
て美味しい」と口々に言ってくれる。近所にセブンイレブンやローソンがあるの
に、たくさんのお客がセイコーマートを選ぶのだ。
□ 安さが売り!
コンビには「定価販売」が基本だがセイコーマートは何しろ安い。安く販売でき
る仕組みを構築しているからできるのだ。
北海道が食材の宝庫であることは誰もが認めるところだ。セイコーマートは道内
に食品加工会社11社を保有している。そして300種類もの商品を自社製造してい
る。みんなセイコーマートのPB(プライベートブランド)商品として販売され
る。
経営に苦しんでいる工場があれば資本提携やM&Aを積極的に働きかける。工場
の建て屋も設備もまだ使えるものが多い。何よりもそこに働く従業員が技術やノ
ウハウを持っている。千店舗以上もある店舗の販売数量は半端ではない。工場に
たくさん注文が行くから合理化や改善もやりやすい。地場の食材を加工して売る
わけだから価格は下げられる。
物流も基本的には自社物流だ。何しろ道内169の市町村に出店しているからトラッ
クは往復荷物満載だ。つまり積載率は常に100%を維持できる。札幌近郊の物流セ
ンターから野菜を満載して稚内方面へ、バック便には魚や魚の加工品を積み、一
部は途中で降ろしてさらに牛乳を積み込むという具合だ。これで物流費は半分に
なるわけだ。
100円のパスタや100円の惣菜は飛ぶように売れる。お客様は口々に「助かってい
ます」と言う。何よりの社会貢献だ。
2.過疎地、離島へも出店!
例えば釧路湿原に鶴居村という過疎地がある。わずか400戸の寂れた村だ。ここ
にもセイコーマートがある。村にただ一軒のお店だ。村人は毎日買いに来てくれ
るし、行き交うドライバーにとっても憩いの場になっている。
札幌近郊のベットタウン江別市の団地はゴーストタウンになった。スーパーも撤
退し、商店街はシャッター街だ。江別市長に懇願されて昨年暮に出店した。正に
高齢者のライフラインだ。赤尾会長はこういった出店依頼を全て受け入れている
わけではないが、採算を合わせる最大限の努力をして出店に応じている。
利尻島に3店舗、礼文島と奥尻島にも各一店舗持っている。離島に暮らす住民に
とっても貴重なライフラインだ。
3.製販一体経営で大手に勝つ!
セブンイレブンやローソン、ファミリーマートはコンビニの最大手だ。大量仕入
で買い叩くことも可能だ。もちろんPB商品も開発しているが、アイテム数はそ
れほど多くない。
前述したようにセイコーマートは経営的に苦しい工場と資本提携したりM&Aを
進める。農業者(畜産農家含む)や漁業者からセイコーマート傘下の工場が直接
仕入れて加工する。それをセイコーマートの店舗に配送して売るのだ。
つまり「製販一体経営」なわけだ。アパレル業界でも「メーカー小売」というキ
ーワードが使われるが、正に「メーカー小売」の経営モデルである。
セイコーマートは本土から仕入れることはほとんどしない。地場のもので世界の
大手と闘う覚悟だ。遠くから仕入れれば商品は梱包材料費と物流費の塊になって
しまう。結果として安く売ることはできなくなる。
赤尾会長の社会貢献に向けた行動展開がCS一番を築いている。そしてグループ
に雇用されている2万人の従業員は「社員満足」を感じながら汗を流しているの
だ。
【3】今日のまとめ
1.セイコーマートは道内に1,030店舗擁する地域密着のスーパーコンビニである
こと。
2.PB商品を含んだ店舗の商品は、4,000アイテムにも及ぶこと。
3.食品加工会社11社を擁し、300アイテムの商品を自社製造していることが安さ
に貢献していること。
4.ゴーストタウン化した団地だけでなく過疎地や離島にまで出店し、住民のライ
フラインに貢献していること。
5.「製販一体経営」で大手と闘う経営モデルを構築していること。
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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【4】編集後記
儲からないから撤退していくスーパーやお店が多い中で、あえてゴーストタウン
化した団地や過疎地、離島にまで出店し、住民のライフラインになるという経営
者は稀有ではないかと思う。
従業員のやる気が違う。グループ2万人の従業員の中にかつての雪印関連の企業
で働いていた人が相当数いるそうだ。彼らが失業せずに済んでいるのはセイコー
マートのお陰だろう。「仕事のできる人の集団」は赤尾会長の行動特性から生ま
れていることは間違いない。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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