• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

AppleのOS無料化は戦略的に何を意味するのか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』 発行部数:25092部
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


こんにちは!『ビジプロ通信』ナビゲーターの安部です。


昨日久しぶりにメルマガの読者数を集計してみたら、
遂に25,000の大台に乗っていました!(^^)

今やメルマガのブームも過ぎ去り、同時期に開始したメルマガも
どんどん廃刊となっていく中、広告を打つことなく口コミだけで登録者数が
増えていることに対して、読者のみなさまには本当に心から感謝しています。

いかに無料といえども、読む価値がなければ読者が増えることはありません
ので、今後ともコンテンツのクオリティのバロメーターとして、
読者数の増減は真摯に受け止めていきたいと思います。

引き続き、一人でも多くのみなさまにビジネスで役立つMBA理論をお伝えし、
それぞれの分野で成果を上げていただけるよう一生懸命頑張っていきますので、
変わらぬご支援を何卒よろしくお願い致します。m(_ _)m


それでは、今回のメルマガも張り切ってお届けしていきますので
最後までお付き合いの程よろしくお願い致します!m(_ _)m


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ コラム:“MBAの視座・視野・視点”
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■ Microsoftに“宣戦布告”したApple


10月22日に発表され、11月1日から発売されたiPad Airも順調に
売上を伸ばしているようですが、発表会では他にも非常に注目を集めた
アナウンスメントがありました。

それがMac OSの“無償化”です。

Appleは、最新のMacintosh用のOSである『Mac OS Xマーベリックス』を
3世代前のユーザーにまで無料でダウンロードできるようにしたのです。

シニアバイスプレジデントであるフェデリギ氏は発表会の席上、
「コンピューターを活用するために数百ドルもお金を出す時代は終わった」
と述べ、今後AppleはOSを収益の柱としない方向性を明確に打ち出しました。

ウォールストリートジャーナルの報道によれば、このOSの無料化はこれまで
ばらつきのあったMac OSのバージョンの統一を促進し、新たなサービスである
『iCloud』へつなげていく戦略的な決断だとされていますが、フェデリギ氏の
発言の裏には“OSに数百ドルもお金を出す”事業を展開している企業との
競争を意識していることは間違いないでしょう。

そう、Appleは“ソフトウェアの巨人”Microsoftに対しての宣戦布告した、
とも取れるのです。


■ Apple vs. Microsoft・・・その戦いの行方は?


IT業界を代表する両社は、これまでも激しい戦いを繰り広げてきました。

10月に発表された最新の四半期ベースの決算を見てみると、
Appleの売上が375億ドル、純利益75億ドルに対して、
Microsoftは売上185億ドル、純利益52億ドルとなっています。

Appleは主にハードウェア、Microsoftは主にソフトウェアという
事業の違いがあるため、売上には倍近い開きがありますが、
純利益はほぼ拮抗しているといっても過言ではありません。

ここで、それぞれの強みを見ていくと、AppleはやはりiPhoneでしょう。

iPhoneはAppleの売上の半分を占め、続いてiPad、Macと
ハードウェアの売上が主要な収入源となっています。

一方でMicrosoftの強みは、パソコンのOSやオフィスソフトです。

Windowsは世界のパソコンOSの実に9割以上を占め、
圧倒的なシェアを誇っています。

ただ、最近ではパソコンの出荷台数も伸び悩み、
成長の主役はスマトーフォンやタブレットへと移ってきています。

大手ニュースサイトの『Business Insider』の調査によれば、
世界のコンピューティング・プラットフォーム
(パソコンやスマートフォン、タブレット)において、
2009年にはMicrosoftのWindowsが70%を占めていました。

ところが、わずか4年で状況は一変。

2013年にはWindowsのシェアが24%にまで急落し、変わって60%と
急速にシェアを伸ばしてきたのがGoogle率いるAndroid陣営だったのです。

Appleもここ4年で着実にシェアを伸ばし14%と2位のMicrosoftを
猛追しています。

パソコンに関してはまだまだ圧倒的な地位を築いているMicrosoftですが、
スマートフォンやタブレットという急成長する新たな戦場では出遅れて、
Google陣営やAppleの前に苦戦を強いられているのが現状といえるでしょう。

もしあなたがAppleの経営者であれば、この“悩める巨人”に対して圧倒的に
優位な立場に立つためにどのような戦略を駆使するでしょうか?


■ 戦略の要諦は“相手の痛いところを突く”


戦略を考える際に重要となってくるのは、自社とライバル企業の状況を分析し、
自社の強みで相手の弱みを突いていくことです。

「もし自分がライバル企業の経営者であれば、やって欲しくないことは何だろ
う?」という質問の答えを導き出して、実行に移していけばいいのです。

たとえば、Microsoftであればその売上の大半はWindowsやOfficeといった
数万円もする高額なソフトから生み出されています。

Appleとすると、自社の強みでMicrosoftの収入源を断ち切ることができれば、
Microsoftとの競争を圧倒的に優位に進めることができるはずです。

Apple自身はメーカーであり、売上構成を見てみると、iPhoneが約半分、
そしてiPad、Macと続き、iTunesやソフトウェアはわずか売上の10%しか
占めていないことがわかります。

そこで、Microsoftが最も恐れるソフトウェアの無料化という切り札を切って、
ソフトウェアの“価値破壊”を起こせば、Microsoft製品に数万円も払って
利用しているユーザーは堰を切ったようにApple製品に流れ込んでくる可能性
も考えられるというわけです。

確かにAppleにとっても、これまで代金を徴収してきたソフトウェアを無料化
することは減収要因となりますが、無料化によるソフトウェアの売上減よりも、
ソフトウェアの無料化によるハードウェアの販売促進や付帯サービスの
売上増の方がメリットが大きいと考えたのでしょう。

このようなAppleのOSやOfficeソフトなどの“無料化”戦略により、Microsoft
は益々コンピューティング・プラットフォームのシェアが低下するなど
窮地に立たされる可能性も十分考えられます。

これに対して、Microsoftも最近では、『Surface』と呼ばれるタブレット端末
を自社で開発し、ハードウェアを提供するなど時代の波に取り残されまいと
必死で新たな道を模索していますが、果たしてAppleの攻勢を押し戻すことが
できるのでしょうか?

MicrosoftのCEOであるスティーブ・バルマー氏は1年以内の退任が既定路線と
なっていますが、次のCEOはいきなり難しい局面の舵取りを求められそうです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ MBAカレッジからのお知らせ:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


今、“食材偽装”が社会問題化しています。

阪急阪神ホテルズで発覚したのを皮切りに、有名百貨店やレストラン、
果てはアミューズメントパークまで“食材偽装”が常態化していたことが
明らかになっています。

この問題に対応すべく、各社の社長は疑惑の火消しのために率先して会見に
臨むものの、逆に火に油を注ぐ結果となり、退任に追い込まれるケースも
見受けられます。

果たして、企業におけるリーダーとはどうあるべきなのか?・・・

11月のベーシックMBA講座では、企業を正しい方向に導くための
リーダーシップや組織・人事戦略を参加者でディスカッションしていきます。

「企業は人なり」といわれますが、強力なリーダーシップで最大限に社員の
能力を引き出し、結果につなげていくMBA理論をマスターしたい方は
是非ともご参加下さい!


■ Top MBA Basics -組織人事戦略/リーダーシップ講座

開講日程: 2013年11月24日(日) PM 1:10~PM 4:30(休憩20分含む)
開催場所: 東京国際フォーラム ガラス棟 会議室
詳細・お申込みはこちらから⇒ http://www.mbajp.org/i/s/42w.html


≪組織人事戦略/リーダーシップ講座ではメルマガ読者限定5大特典を
お付けしています!≫
※『W割り』の場合は4大特典になります。


1.組織人事戦略/リーダーシップをわかりやすく解説したパワーポイント
資料(非売品)
講座で使用するパワーポイントをプリントアウトしたものを
お渡ししますので、復習にお役立ていただけます。

2.組織人事戦略/リーダーシップ講座修了証(Certificate of HRM/Leadership)
ベーシックMBA講座にご参加いただいた方にはMBA Solution Business College
から修了証を発行致します。

3.小冊子『どんな環境でも高い成果を上げる戦略的目標達成法』(非売品)
講師が執筆した小冊子『どんな環境でも高い成果を上げる戦略的目標達成法』
(SMBC経営懇話会刊)を初めてご参加される方にプレゼントします。

4.MBA検定組織人事戦略/リーダーシップ3級(4800円相当)
本講座を受講後、知識の定着度を図るためにMBA検定試験をオンラインで
提供致します。
合格された方は一般社団法人日本MBA協会から合格証書を授与致します。

5.講師の著書をプレゼント!(W割り対象外)
講師が執筆した書籍のうち、ご希望の1冊をもれなくプレゼントします。
よりビジネスに対する見識が深まります。


以上、お申込み・講座の詳細はこちらからどうぞ!
⇒ http://www.mbajp.org/i/s/42w.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 編集後記:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


先週末は3連休でしたが、みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか?

プロ野球の日本シリーズが最終戦までもつれ込んだので、
テレビでプロ野球観戦をしていた方も多いのではないでしょうか?

結果は楽天の劇的な勝利で、球団創設9年目で見事日本一に輝きましたね。

今、東北はさぞ盛り上がっていることでしょう。

今日は私自身仙台入りして、創業スクエア様で
『マーケティングマイスター養成講座』の第2回目を開催します。

1回目も超満員で盛り上がりましたが、2回目の今回はそれ以上が期待されます。
(笑)

会場いっぱいの参加者で、東北の熱気を肌で感じてきたいと思います。(^^)v


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後までお読みいただきましてありがとうございました。 m(_ _)m

今回のメルマガはいかがだったでしょうか?

ご意見やご要望があれば下記のフォームからお気軽にお寄せ下さいね!
(このメルマガへ返信しても私の元には届きませんのでご注意!)

→ http://www.mbasolution.com/opinion.htm


━━━━━━━━━━━
◇編集長の著書コーナー
━━━━━━━━━━━

メルマガと合わせて読めば効果が倍増するビジネス書はいかがですか?
わかりやすくビジネスにすぐに役立つと大変ご好評をいただいています!


☆ストーリーでわかる!ブルーオーシャン戦略実践入門
http://www.mbajp.org/i/s/36j.html
↑ブルーオーシャン戦略をストーリー形式で解説した話題の最新刊です!

☆これだけ!4P
http://amzn.to/KYUbgD
↑アマゾンでMBA部門No.1を獲得しました!

☆どんな逆境でもダントツの成果を出す 6つの「自分戦略」
http://www.mbajp.org/i/s/35x.html
↑厳しい環境を乗り切るノウハウ満載です!

☆『最強の「ビジネス理論」集中講義』
http://www.mbajp.org/i/s/dream.html
↑発売即重版!シリーズ化が決定した話題のベストセラーです!

☆『メガヒットの「からくり」』
http://www.mbajp.org/i/s/21v.html
↑まだまだメガヒット発売中です!

☆『トップMBA直伝!7日でできる目標達成』
http://www.mbajp.org/i/s/w8.html
↑お陰様で11刷のベストセラーとなりました!

☆『ファイナンスがスラスラわかる本』
http://www.mbajp.org/i/s/w9.html
↑今やビジネスパーソンに必須のファイナンス理論をわかりやすく!


それでは、また次回あなたにお会いできるのを楽しみにしています!(^-^)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』(ビジプロ通信)

編集長: 安部 徹也

発行元:
株式会社 MBA Solution - The Best Solution for Your Business! -
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1渋谷マークシティW22階

URL : http://www.mbasolution.com

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

絞り込み検索!

現在22,922コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク