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事例概説:英語を話し、マラソンを完走し、彼と親密になりたい

総務の森』コラムをご覧のみなさま


こんにちは! 合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。

本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第127号(2012年10
月30日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。

<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
 なお、システム上、本コラムでご紹介できない『図表』などを含
 めた『全文』は、後述のリンク先より、無料で、何の登録手続き
 もなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>


============================================================

(前略)

先日、第116号「対症療法に飛びつかず、総合的な『診断』を重視
して結果を出す!」などでご紹介した、「毎回10分や15分で解決策
を出すよう強制されたら対症療法に飛びついてしまう」というコー
チング学習上の問題点に共感され、

「総合的な診断」(適切な問題設定)や「フレーム(物事の見方」
の探求」を活かした合同会社5W1H流 「コーチング学習プログ
ラム」に興味をお持ちのWさんと話させていただく機会がありまし
た。

他社のコーチングと弊社流コーチングの違いに関しての話で、Wさ
んが最も興味を示しておられたのは、弊社流コーチングが「クライ
アントの周りで同時多発テロ的に起きているさまざまな問題を個別
に扱うばかりではなく、そういった問題を生み出す根本原因 [フレ
ーム(慣れ親しんだモノの見方・解釈の仕方)、慣れ親しんだ思考
・行動のパターン] を探求して取り扱うことで、関連する複数の問
題を一度に解決してしまうことも可能なアプローチである」という
点でした。

(中略)

弊社流コーチングが「分野によらない、認知心理学的アプローチ」
であるという話は、これまでにもあれこれニューズレターで書いて
きていて、読者のみなさまには「伝えたつもり」になっていました
が、Wさんとの話では「そういうところが目新しくて、関心がある
のか!?」と反省することしきりでした。

そこで、今号では、Wさんとの話の一部をみなさまにシェアするこ
とで、弊社流「コーチング学習プログラム」についての理解をさら
に深めていただければと思います。


■都内で働く34歳独身女性マネジャーWさんが
「一般的なコーチング」を活用した場合

Wさん(東京都内の某社にてマネジャーとして活躍されている34
歳独身女性)は、コーチング関連書籍を数冊出版している大手のコ
ーチング資格授与団体に所属していらっしゃるコーチを雇われたこ
とがあったようで、そのときの体験談について私に話してください
ました。

ここでは、Wさんご本人の了承を得た上で、守秘義務遵守などに配
慮し、詳細は伏せた形でそのときの体験談を紹介いたします。

Wさんがコーチングを活用しようと思われたのは、仕事や人間関係
や健康についてなど、氣になることがいろいろあるのだけれど、普
段仕事に追われているせいか休日は結構ダラダラと過ごしてしまう
自分に氣づいた時だったそうです。

大企業に勤めている高校時代からの友人から、企業どうしの合併
ら工場の閉鎖やら大きな変化に巻き込まれて大変らしいという話を
聞いた時に、Wさんが働いている業界の市場も縮小傾向にあるし、
社外の情報にも疎い自分に改めて危機感を覚え、「私も、このまま
周囲に流されていてはいけない!」と思い、「定期的に物事を考え
る時間を確保したり、周囲の意見に流されがちな自分の決断が客観
的に見ておかしくないか対話を通して確認したりしてもらえるので
は…?」という期待を持って、あるコーチングを活用された経験を
お持ちでした。

Wさんがコーチング契約をしたのは、コーチ養成講座も持つ某社所
属のコーチAさんでした。

Aさんとの初回のコーチング・セッションでは、「仕事」「お金」
「健康」「人間関係」「余暇の過ごし方」など10種類くらいの分
野ごとに、10点満点で自分の満足度について点数をつけていくと
いうことをやったそうです。その結果、特に満足度の低い分野とし
て、「仕事」「人間関係」「健康」があると明らかになりました。

自分なりに課題だと感じている「具体的な事柄」がいろいろあって、
コーチングを依頼したのに、「課題がありそうな『分野』が見つか
りました!」と言われてもねぇという言葉を口に出すのを我慢し、
ノートパソコンへの情報入力に熱心なコーチのAさんを「尋問者み
たいだ」と感じつつも、Wさんはその3つの分野についての概要を
Aさんに話しました。

すると、Aさんから「その中でも特に氣になって、コーチングで扱
いたいと思われるのは、どのお話でしょう?」と質問され、Wさん
は「2年後くらいには、グローバルに活躍できるようになっていた
いです。日々の業務は忙しいので、できるかどうかわからないので
すが、何とか時間をつくって英語の学習を始めたいと思います。」
と答えました。

後は、自分が想像していた通りの質問のオンパレードでした。「い
つまでにTOEIC何点くらいを目指しましょうか?」「学習方法は?」
といった「想定内の質問」が続き、「この程度なら、自分で考える
ことができるなぁ」とか「とりあえず今は、空き時間をすべて英語
学習に回すのが大切なステージかな」といった氣づきを得た段階で、
もうAさんと話していても新たに得られる価値は無さそうだなと感
じ、コーチング契約を途中で打ち切ることにされたそうです。

でも、やっぱり何だかスッキリしない。コーチングがこの程度のも
のなら、わざわざビジネス・スクールとかでも取り上げないはずだ
ろうし…。おかしいなぁと感じていたところで、弊社流コーチング
の「スナップショット・セッション」を見つけてくださり、もう一
回、弊社の「お試しコーチング」だけ行ってみようと考えられたと
いうことでした。


■Wさんが「弊社流コーチング」の
 スナップショット・セッションを活用した場合

第116号「対症療法に飛びつかず、総合的な『診断』を重視して結
果を出す!」などでご紹介していたように、「問題症状を解消する
対症療法」のみならず「総合的な診断に基づく根治療法」的なアプ
ローチを大切にする弊社流コーチングでは、コーチングの初期の段
階における状況把握と問題設定を丁寧にやることを心がけています。

(そのため、クライアントやコーチングで扱う内容などにもよりま
すが、初期段階のセッションでは1時間程度、長い人だと2時間程
度かけることもあります。ただし、目的達成や問題解決の実行段階
まで進めば、進捗状況の確認のため、十数分の話だけで済ますなど
といったことも可能となります。)

Wさんとの「スナップショット・セッション」は、Wさんの会社の
会議室をお借りして実施しました。私は、Wさんの話をうかがいな
がら、ホワイトボードにポイントだと思う情報(要素)を書き出し、
Wさんの話についての私の理解を確かめながら、要素と要素のつな
がりなどについて一緒に整理を進めました。(…標準化された、決
まった形式の診断テストなどは用いていません。)

すると、Wさんが氣になっているという事柄について、(詳細は省
略しますが)おおよそ次のような形に整理されました。


A) 仕事について

・2年後くらいにはグローバルに活躍できる実力をつけたい

・そのためには、もっと英語学習が必要だと理解しているが、仕事
 が忙しいのでできるかどうかわからない


B) 人間関係について

・そろそろライフ・パートナーが欲しい

・8歳年下の氣になる部下がいて、一緒に遊んでいる分には構わな
 いが、精神的な部分の支えなどが期待できるかというと迷いがあ
 る

・相手は遊び盛りの年頃だし、こちらから結婚の話などを切り出す
 にはリスクが大きいと感じている


C) 健康について

健康診断などでも特に注意すべき点は見当たらず、病氣の心配を
 しているわけではないけれど、体力が落ちてきているように感じ
 る

・同期入社の同僚のように、マラソンを完走できるくらいの体力を
 つけたいと思うが、同僚に負けないようにトレーニングすること
 で、腰や膝を痛めてしまうようなことは避けたいと思っている


こういった理解の段階で、A~Cの個別課題について扱うこともも
ちろん可能です。

(中略)

しかし、このスナップショット・セッションでは、より深くWさん
が課題だと思う状況について整理していき、図表1のような「問題
の構造」が見えてきました。

図表1:認知心理学的アプローチによる問題構造の整理


スナップショット・セッションでは、上記のような現状認識に基づ
き、改めて、A~Cの課題について状況を再描写したり、課題の再
設定をしたりしていきました。

例えばAの課題については、「『グローバルにビジネスで活躍した
い』と思われたきっかけって何だったんですか?想定外の事態に対
応する能力が求められることも多いのではないかとも思われるグロ
ーバル・ビジネスの舞台で活躍するって、どういうことを指してい
て、それはあなたにとってどんな意味があるのでしょう?(同一企
業内の異動で?転社して?転職して?)現在の『リスクがなければ
動く』というパターンを維持しつつ、グローバルにビジネスで活躍
している状況って、どんなイメージですか?

Wさんが思われているような形で『グローバルにビジネスで活躍す
る』には、どういった実力をつけておくことが求められるでしょう
?実際に、グローバル・ビジネスを展開している企業やヘッド・ハ
ンターなどが求めている人財について、これまでどういった情報を
集めましたか?

セッションの最初の方では、『グローバルに活躍するには、もっと
英語の学習をしなければいけないのだけれど、思った通りにできる
かどうかわからない』とおっしゃっていましたが、ここまで話して
いただいた事柄を踏まえると、どんなことに氣づいたり感じたりさ
れていますか?…」といった形で、「総合的な診断」(適切な問題
設定)や「フレーム(物事の見方」の探求」を重視した弊社流コー
チングを進めて行きました。


このように弊社流コーチングでは、問題症状(A,B,Cのような個
別の課題)の解消に飛びつくのではなく、(応急処置の重要性を認
めつつも)本質的な問題解決に向かおうとする姿勢や、問題解決・
意思決定の二重構造(詳細は、第98号を参照)に配慮したアプロー
チを採用し、クライアントからお伝えいただいたオリジナルの問題
(A,B,Cのような個別の課題)を、「より適切な形に再設定」し
た上で取り扱っています。

…上記の例で言えば、「『リスクがなければ動く』という慣れ親し
 んだ思考・行動のパターン」をそのままにして種々の課題に取り
 組むのか、取り組む課題を変更するのか、取り組む課題はそのま
 まにして受け入れ可能な新たな思考・行動パターンの獲得に向か
 うのか」などといった事柄について、クライアントに選択しても
 らうことが「本質的問題解決・意思決定」を行う上で重要だと考
 えています。

ニューズレターでの、これ以上の詳細情報の公開は避けますが、
「一般的なコーチング」のアプローチと「弊社流コーチング」のア
プローチの特徴あるいは期待される成果の違いなどについて、また、
弊社流コーチングが「クライアントの周りで同時多発テロ的に起き
ているさまざまな問題を個別に扱うばかりではなく、そういった問
題を生み出す根本原因 [フレーム(慣れ親しんだモノの見方・解釈
の仕方)、慣れ親しんだ思考・行動のパターン] を探求して取り扱
うことで、関連する複数の問題を一度に解決してしまうことも可能
なアプローチである」という点について、今まで以上に理解してい
ただけるのではないかと思っています。

今回ご紹介した事例は、幅広いバックグラウンドをお持ちのみなさ
まにご理解いただきやすいような課題をお持ちだったWさんのコー
チング内容でしたが、こういったアプローチは、高度に専門的な領
域における課題をお持ちの方のコーチングにも適用可能です。

(経営上の意思決定などはもちろん、先日は、原子力発電プラント
の外国での運転に関わる課題等も登場しました。特定領域の専門知
識やスキルが求められる場面では、メンタリング、ティーチング、
などを活用されればよいのであって、認知心理学的アプローチを採
用したコーチングの実施には、クライアントと同じ分野の専門知識
などではなく、「人や組織の変化・成長の促進に有効なメカニズム
等についての知識やスキル」が求められるのです。ですから、グロ
ーバル企業のCEOを務めた経験はなくても、グローバル企業のC
EO向けにコーチングを実施することは可能です。)

(中略)

さて今回は、他社のコーチングと、「総合的な診断」(適切な問題
設定)や「フレーム(物事の見方」の探求」を活かした合同会社
W1H流 「コーチング学習プログラム」の違いに関するWさんと
の話をご紹介しました。

弊社流コーチングが「クライアントの周りで同時多発テロ的に起き
ているさまざまな問題を個別に扱うばかりではなく、そういった問
題を生み出す根本原因 [フレーム(慣れ親しんだモノの見方・解釈
の仕方)、慣れ親しんだ思考・行動のパターン] を探求して取り扱
う「認知心理学的アプローチ」を採用したコーチングであり、関連
する複数の問題を一度に解決してしまうことも可能である」という
側面についてお伝えできたようであれば幸いです。

(後略)
============================================================


冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。


●ニューズレター第127号
 事例概説:英語を話し、マラソンを完走し、彼と親密になりたい
 → http://5w1h.hatenablog.jp/entry/127(ブログ版)
 → http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no127.pdf(PDF版)
============================================================
出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
============================================================


以上、何か少しでも、『総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。

お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!

               高野潤一郎@合同会社5W1H

P.S.1
今回の記事に出ていた、合同会社5W1H流 「コーチング学習プ
ログラム」開催の新日程が決まりました。

●4月26日(土)スタート
 合同会社5W1H流「コーチング学習プログラム」

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 http://www.5w1h.co.jp/coaching/CLP.html
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P.S.2
お申し込み締め切り間近のイベント、お見逃しなく♪

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もし『図表』を用いた解説も多い弊社発信情報にご興味をお持ち
いただけたようでしたら、下記もご覧になってみてください。

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 「自律共栄の納得人世」の実現に向け、
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         代表 高野 潤一郎 [ 博士(先端科学技術) ]

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